2012/04/14 - 2012/04/22
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azianokazeさん
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高昌故城と並ぶトルファンの都市遺跡「交河故城」を訪ねます。
保存が良い遺跡内を歩いていると、千数百年前の時間の流れを一気に飛び越えたような不思議な感覚があります。
往時は多くの人で溢れていたと思われる建造物の痕跡、しかし、今はそこには全く人の気配がなく、生命感のない茶色い塊りだけが延々と連なっています。やはり不思議世界です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2012年4月18日(水曜)
トルファン観光2日目は、ちょっと渋い「カレーズ楽園」に続いて、トルファン観光のメインとも言える「交河故城」
入場料は、シーズンオフ割引で36元(500円弱)
トルファン盆地には、かつて車師前国(しゃしぜんこく)と高昌国(こうしようこく)という二つの国がありましたが、車師前国の都城址がいまに残る交河故城であり、高昌国のそれが高昌故城です。 -
「交河故城」を訪れる際は、この都市遺跡がどいう場所に存在しているか知っておくと何かと参考になります。
「交河」という名は、都城のある台地が二つの河の浸食によって生まれたためにつけられたもので、その台地は高さ30mの断崖にあります。
台地は、幅の最も広いところで東西約300メートル、長さは南北およそ1.5キロ、先端部の尖ったその姿は、まるで巨大な軍艦のようで、天然の要塞となっています。
写真は「新シルクロードの旅(講談社)」からのものですが、右手前が入口になります。 -
「交河故城」のもうひとつの特徴は、この都市は「高昌故城」など多くの都市のように日干しレンガを積み重ねて造られたものではなく、断崖を掘り下げることで造られた、世界でも珍しい「彫刻都市」だということです。
写真は「交河故城」内の遺跡のひとつ、「了望台」(見張り台)です。 -
この「了望台」の穴と言うか、居室を見ると、“彫刻”して作ったことが分かります。
「交河故城」が「彫刻都市」であることは、どのガイドブックにも必ず書かれていることですが、この都市遺跡に存在するすべての建造物が、そのように“彫刻”でつくられたものかどうか・・・実際に目にすると、逆によくわからなくなります。
大仏寺のような大きな建造物も“彫刻”でしょうか?
夥しい住居も“彫刻”でしょうか?
増築・改築はどうしたのでしょうか?
日干しレンガが入手できない訳でもないのに、どうして“彫刻”にこだわったのでしょうか?
ガイドなしで一人で歩いていますので、疑問がいろいろ残ります。 -
疑問はいろいろありますが、先ずは中にはいりましょう。
中国人観光客のグループが近くにいます。
このグループのガイド女性がハンドマイクで説明しているので、うるさくて困ります。
ちょっと離れることにします。 -
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城内はいくつかの地区に分けられています。
北部は寺院区、中央部は寺院と官庁街と邸宅群、南部には住民の居住区があります。
観光客は南門から入ります。 -
城址内には、レンガの歩道がつくられています。
「高昌故城」のようにロバ車はいませんので、自分の足で歩きます。でも、なぜロバ車がいないのでしょうか? -
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確かに、“彫刻”のようです。
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一般住居跡でしょうか。
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中央・官庁街付近から入口・南門方向を望みます。
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官庁跡
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官庁の中。 中央奥には井戸もあるようです。
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官庁街の一画で、200人以上の子供の遺体が発見されました。
どういう事情によるものなのかは分かっていません。 -
高台にある官庁跡から西北方向には、夥しい住居跡が見られます。
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「新シルクロードの旅(講談社)」の空撮写真
官庁跡付近(右手前)上空から北側を望む写真です。
中央上部の大きな建物跡が大仏寺、その右奥が東北仏寺、一番奥には仏塔が見えます。 -
写真では、ただの“ゴチャゴチャ”にしか見えませんが、圧倒的な量感があります。
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中央部から北部へと入っていく通路。
このあたりまで来るとツアー客もいなくなり、広い遺跡が貸切状態となります。 -
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往時の街並みに迷い込んだような感覚もあります。
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交差点
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大仏寺跡
“大仏寺は故城中最大のもので、幅は五十九メートル、奥行きが八十八メートルある。寺院内には主殿、回廊、井戸、仏塔の台基などの遺構が残っている” -
大仏寺入口から内部をのぞいたもの。
入ってはいけないのかと思い、大仏寺跡には入りませんでした。 -
大仏寺付近から南方向を振り返る。
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大仏寺上空から南方向を望む空撮写真 【「新シルクロードの旅(講談社)より】
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更に奥に北上すると、東北仏寺があります。
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城址の最北端には仏塔が。
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仏塔をとりまくように、25の小仏塔の基壇が規則正しく並んでいます。
この仏塔は1640年前のものと推測されています。
このエリアは“塔林”と呼ばれ、往時は101の仏塔があったとか。 -
ここから、南門の入口方向へ引き返します。およそ1kmでしょうか。
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所要時間は1時間15分〜30分程度でしょうか。
中央部から奥では、出会ったのは1〜2組でした。 -
トルファン市内に戻り昼食。
トルファン大飯店角の幸福路を西方向に入り、西環路と交差する付近にある、アブラハム推奨のお店。かなり大きな店です。
このエリアは、道路脇でシシカバブを焼くようなウイグル料理の小さな店などもあって、その後も通いました。 -
ポロ。新疆風ピラフです。
とても美味しい一品でした。
新疆は、シシカバブ、ラグ麵、ポロ・・・と非常に美味しい料理が容易に食べられるので、珍しく食事には不自由しませんでした。
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