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地味なカレーズの話。<br /><br />1枚の写真でもすむところですが、表紙写真に少し感動しましたので、「カレーズ楽園」展示物を中心に、ひとつの旅行記としてまとめました。

中国・トルファン2012・・・(7)カレーズ 壮大なる遺産

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2012/04/14 - 2012/04/22

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azianokaze

azianokazeさん

地味なカレーズの話。

1枚の写真でもすむところですが、表紙写真に少し感動しましたので、「カレーズ楽園」展示物を中心に、ひとつの旅行記としてまとめました。

旅行の満足度
4.0
同行者
一人旅
旅行の手配内容
個別手配
  • 2012年4月18日(水曜)トルファン2日目<br />今日の観光は、カレーズと交河故城。<br /><br />街の看板は漢字表記で、中国の他の都市と変わりませんが、よく見るとウイグル語の表記も漢字の上に書かれています。

    2012年4月18日(水曜)トルファン2日目
    今日の観光は、カレーズと交河故城。

    街の看板は漢字表記で、中国の他の都市と変わりませんが、よく見るとウイグル語の表記も漢字の上に書かれています。

  • 帰国後に知ったのですが、トルファンにはカレーズ関連施設として、“カレーズ民俗園”と“カレーズ楽園”の二つがあります。<br />【歩き方】で紹介されているのは“民俗園”、私が行ったのは“楽園”でした。どちらでも大差はないのでは・・・。<br /><br />緑の濃いポプラ並木を、カレーズ楽園に向かいます。

    帰国後に知ったのですが、トルファンにはカレーズ関連施設として、“カレーズ民俗園”と“カレーズ楽園”の二つがあります。
    【歩き方】で紹介されているのは“民俗園”、私が行ったのは“楽園”でした。どちらでも大差はないのでは・・・。

    緑の濃いポプラ並木を、カレーズ楽園に向かいます。

  • カレーズ楽園到着。<br />21年前はこんな施設などなく、現地ツアーでまわる“カレーズ”とは、ブドウ畑の片隅に流れ出している水そのものだけでした。<br />「はい、これがカレーズの水です」<br /><br />車内で、そのカレーズの水で洗ったブドウを同行の香港から来た女の子が進めてくれたのですが、したたる水に当たるのが怖くて遠慮した記憶があります。<br />せっかくの親切を無にしてしまい、後味の悪さが残りました。当時からお馬鹿さんでした。<br /><br />シーズンオフのため、ブドウの葉もまばらです。<br /><br />

    カレーズ楽園到着。
    21年前はこんな施設などなく、現地ツアーでまわる“カレーズ”とは、ブドウ畑の片隅に流れ出している水そのものだけでした。
    「はい、これがカレーズの水です」

    車内で、そのカレーズの水で洗ったブドウを同行の香港から来た女の子が進めてくれたのですが、したたる水に当たるのが怖くて遠慮した記憶があります。
    せっかくの親切を無にしてしまい、後味の悪さが残りました。当時からお馬鹿さんでした。

    シーズンオフのため、ブドウの葉もまばらです。

  • カレーズとは何か?<br /><br />山麓の地下水を水源とし、蒸発を防ぐために地下に水路を設けて、緩やかな勾配を利用して数キロ先まで引いてくるものです。<br /><br />ただ、地下水路を横に何キロも掘れませんので、竪穴を20m〜30mおきに掘り、その底で横穴を伸ばしてつないでいく形になります。<br />水路が地表に出る場所には、耕地や集落のあるオアシスが形成されています。<br /><br />イラン・ペルシャ帝国に起源があり、乾燥地帯に広く見られ、イランでは「カナート」、アフガニスタン、パキスタン、ウズベキスタン、新疆などでは「カレーズ」、北アフリカでは「フォガラ」と呼ばれています。【説明、図ともにウィキペディアより】

    カレーズとは何か?

    山麓の地下水を水源とし、蒸発を防ぐために地下に水路を設けて、緩やかな勾配を利用して数キロ先まで引いてくるものです。

    ただ、地下水路を横に何キロも掘れませんので、竪穴を20m〜30mおきに掘り、その底で横穴を伸ばしてつないでいく形になります。
    水路が地表に出る場所には、耕地や集落のあるオアシスが形成されています。

    イラン・ペルシャ帝国に起源があり、乾燥地帯に広く見られ、イランでは「カナート」、アフガニスタン、パキスタン、ウズベキスタン、新疆などでは「カレーズ」、北アフリカでは「フォガラ」と呼ばれています。【説明、図ともにウィキペディアより】

  • カレーズ楽園に展示されているカレーズ説明図<br /><br />横に掘られた地下水道は、高さ1.5〜1.7m、幅は0.6〜0.7mで、その長さは通常は5kmほど、長いものでは20kmに及びます。<br />5kmでも、20〜30mおきに掘られる竪穴は200本ほど必要になります。<br /><br />新疆全体に1784本のカレーズが作られ、その暗渠の総延長は5272kmに及びます。<br />現在、新疆では614本が残っており、このうち404本がトルファンにあります。<br /><br />トルファン盆地という、山に近い地形がカレーズに適しているのでしょう。

    カレーズ楽園に展示されているカレーズ説明図

    横に掘られた地下水道は、高さ1.5〜1.7m、幅は0.6〜0.7mで、その長さは通常は5kmほど、長いものでは20kmに及びます。
    5kmでも、20〜30mおきに掘られる竪穴は200本ほど必要になります。

    新疆全体に1784本のカレーズが作られ、その暗渠の総延長は5272kmに及びます。
    現在、新疆では614本が残っており、このうち404本がトルファンにあります。

    トルファン盆地という、山に近い地形がカレーズに適しているのでしょう。

  • 上記の結果がどうなるか・・・というのが、この写真(“カレーズ楽園”展示)です。<br /><br />点々と続いているのが竪穴です。<br />なんとも壮大な光景です。ひとりひとりとしては微々たる力しかない人間が、大勢で、長年かければ、いかに壮大なものを作り出せるか・・・という証にも思えます。<br /><br />万里の長城、京杭大運河と並んで、中国三大土木事業とも言われているそうです。

    上記の結果がどうなるか・・・というのが、この写真(“カレーズ楽園”展示)です。

    点々と続いているのが竪穴です。
    なんとも壮大な光景です。ひとりひとりとしては微々たる力しかない人間が、大勢で、長年かければ、いかに壮大なものを作り出せるか・・・という証にも思えます。

    万里の長城、京杭大運河と並んで、中国三大土木事業とも言われているそうです。

  • 工事の様子を示す展示物です。

    工事の様子を示す展示物です。

  • 単に作るだけでなく、堆積する土砂を取り除く普段のメインテナンスが必要になります。<br /><br />竪穴の掘削・維持管理には、いろんなタイプがあります。<br />深さ10m以内程度の浅いものであれば、写真のような人力タイプでも可能です。<br />

    単に作るだけでなく、堆積する土砂を取り除く普段のメインテナンスが必要になります。

    竪穴の掘削・維持管理には、いろんなタイプがあります。
    深さ10m以内程度の浅いものであれば、写真のような人力タイプでも可能です。

  • もう少し進化すると、写真のようなシステムが使われます。<br />奥の方の装置で、巻き上げるタイプです。

    もう少し進化すると、写真のようなシステムが使われます。
    奥の方の装置で、巻き上げるタイプです。

  • 巻き上げ側

    巻き上げ側

  • 家畜も使われます

    家畜も使われます

  • 当然、現在では自動車も。

    当然、現在では自動車も。

  • 展示館地下では、実際のカレーズが見られる形になっています。<br />館内には私一人で、カレーズに降りる地下通路は灯りが消されており真っ暗。女性係員に頼み点灯してもらいます。<br /><br />写真中央部に見えるのが、実際のカレーズ地下水道です。<br /><br />

    展示館地下では、実際のカレーズが見られる形になっています。
    館内には私一人で、カレーズに降りる地下通路は灯りが消されており真っ暗。女性係員に頼み点灯してもらいます。

    写真中央部に見えるのが、実際のカレーズ地下水道です。

  • カレーズからの水の流れ。<br />

    カレーズからの水の流れ。

  • 園内のぶどう棚

    園内のぶどう棚

  • 園内に供給される水 現在の水道水はカレーズを利用している訳ではないでしょうから、この水もカレーズの水ではない・・・と思われます。

    園内に供給される水 現在の水道水はカレーズを利用している訳ではないでしょうから、この水もカレーズの水ではない・・・と思われます。

  • “楽園”前の干しブドウを売る店。<br />干しブドウと言っても、いろんな種類、色のものがあります。<br /><br />案内のアブラハムに「どれがおいしいの?」と尋ねると「お年寄りの体にいいのは・・・」<br />「誰がそんなことを訊いている!おいしいものを訊いているのだよ!」<br /><br />ということで、2種類ほど購入。100gで8元ほどでした。<br />その食べ残しがバッグの中にあるのを今思い出し、これを書きながら食べているところです。<br />

    “楽園”前の干しブドウを売る店。
    干しブドウと言っても、いろんな種類、色のものがあります。

    案内のアブラハムに「どれがおいしいの?」と尋ねると「お年寄りの体にいいのは・・・」
    「誰がそんなことを訊いている!おいしいものを訊いているのだよ!」

    ということで、2種類ほど購入。100gで8元ほどでした。
    その食べ残しがバッグの中にあるのを今思い出し、これを書きながら食べているところです。

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