2012/05/01 - 2012/05/01
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ぺこにゃんさん
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足汰式は5月5日に行われる「競馬会の儀」の予備的な行事で,必ず馬を一頭ずつ走らせ,乗尻(騎手)の馬上姿勢・鞭の指し方・馬足の優劣などにより当日の番立(走る順)を決定し,その番(つがい)の競馳を試みる儀式です。
初めてだったので,式の進行順や見学位置などをよく理解しないまま見ていました。
旅行記としてアップしましたが,苦し紛れの写真だらけです。
今回の見学で何となくわかったので,来年以降は臨場感溢れる写真を撮りたいと思います。
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京都の上賀茂神社で行われる「賀茂競馬足汰式(かもくらべうまあしぞろえしき)」を見に行ってきました。
今回見に行ってきた賀茂競馬は,5月15日に上賀茂神社・下鴨神社で行われる葵祭の前儀の一つです。
5月1日に行われる「足汰式」は,5月5日に行われる「競馬会の儀」の予備的な行事で,必ず馬を一頭ずつ走らせ,乗尻(騎手)の馬上姿勢・鞭の指し方・馬足の優劣などにより当日の番立(走る順)を決定し,その番(つがい)の競馳を試みる儀式です。
900年以上絶えることなく続けられてきた祭事であり,京都市の登録無形民俗文化財に指定されています。 -
上賀茂神社へは桜咲く4月中旬にに訪れましたが,当時満開であった御所桜,斎王桜はともに葉桜に。
二週間ほどしか経っていないのに,境内は新緑に包まれ緑一色でした。 -
そんな中,御所桜の背後でひっそりと咲いていた桜がありました。
鬱金ですね。
花が赤味を帯びてきており,終わりが近かったです。 -
この日は白馬の神馬(神山号)がいました。
普段はいないことが多いですけどね。
なお,神馬は走りません。 -
さて,賀茂競馬足汰式は13時からの開始です。
私が到着したのは,開始30分前の12時30分頃。
出走する馬たちは衣裳を見に付け,出番待ちの状態でした。 -
その頃,「ならの小川」の東にある「庁屋(ちょうのや)」では,乗尻たちが参着し,出仕奉告を行っていました。
※騎手のことを乗尻(のりじり)といいます。 -
出仕奉告の様子。
神に祝詞を奏上します。 -
舞台は移って馬場殿。
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馬場殿には,神主以下諸役が着座します。
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一方,馬/乗尻たちは,「手水の儀」,「お鞭洗いの儀(沢田川)」,「乗馬足洗いの儀(ならの小川)」を順次追え,馬場殿の南へと集まってきます。
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乗尻たちが馬に乗り,「毛付の儀」が始まります。
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「毛付の儀」では馬に口を開けさせて,年歯・毛並み等を神主以下諸役に見せます。
歯を見ることによって,馬齢がわかるそうです。
毛付の儀を終えた馬は,切り芝の上を歩いて二の鳥居前を通り,西の鳥居脇に待機します。
ところで,最初にやってきた馬は『美作国 倭文庄(しどりのしょう)』という名前です。
競馬に出場する馬は,毎年競馬料所の荘園から清い馬(野生馬)を一頭ずつが献進されたことから,現在もその荘園の名を負っています。
中でも荘園二十箇所の第一の倭文庄の馬は重要視され,馬装も他の馬とは異なります。
他の馬の写真と比べてもらえればわかりますが,朱色を基調とした馬装です。
ちなみに倭文庄に乗る乗尻の袴も固綾緯貫白紫八藤で,他の乗尻とは異なります。 -
続いて二頭目。
序列順でいうと二番目の馬で,名は『加賀国 金津庄』です。
乗尻の袴が紫平絹になっています。
一頭目と同じく,切り芝の上を歩いて行きます。 -
一頭目,二頭目は「切り芝の上を歩いて」と書きましたが,三頭目以降は切り芝の上を歩きません。
歩き方一つとっても細かいルールがあるのです。 -
毛付の儀を終えた馬と乗尻は,二の鳥居の前で馬上拝を行います。
このとき乗尻は鐙から足を外しているのです。
このような作法については,説明員の方がアナウンスしてくれますので助かります。 -
参加する12頭すべてが西ノ鳥居前に集合。
そして埒内を九折南下して,埒外西に列立します。
九折南下とは,ジグザグに九回折れながら南下することです。
埒内を一直線に南下すれば馬が急に走り出す危険があるためです。 -
ここで競馬が行われる馬場を紹介しておきます。
一の鳥居〜二の鳥居の西側の芝生のあるところが馬場となります。
馬場の左右には埒(らち)が設置され,柴が巻かれることから柴垣埒と呼ばれています。
余談ですが,『埒があかない』の『埒』とは上賀茂神社発祥の言葉といわれています。
競馬が終わると埒があけられ(撤去され),賀茂祭(葵祭)の神事が次々と始まっていきます。
このことから『埒があく』を道理良く物事が進むさまとして使いました。
現在では物事が進まないことを表現するのに『埒があかない』という表現をよく使います。 -
見返りの桐です。
「キリと見返る桐の木」ということで,出走前に馬上の姿を整えます。 -
競馬のスタート地点には「馬出しの桜」があります。
再び余談ですが,2011年の5月末に強風のため,馬出しの桜が折れてしまいました。
同年4月に花を咲かせていた姿をみていただけに残念でしたね。
今年4月中頃に訪れたときは無かったのですが,競馬の時期に合わせて新しい桜を植樹したようです。 -
「馬出の桜」から北へ進んだところに「鞭打の桜」があります。
ここで鞭を入れます。 -
そしてゴールは「勝負の楓」です。
ここで先に着いた馬が勝ち…ではないのです。
競馳を行う二頭の馬は,一馬身の差をつけてスタートします。
その差が「勝負の楓」に着いたときに広がっていれば先行した馬の勝ち,縮まっていれば後追いの馬の勝ちということになります。 -
話を元に戻しましょう。
すべての馬が埒の南へと移動したのち,一頭ずつ素駆が行われます。 -
最初に素駆を行うのは,倭文庄です。
これもルールとして決まっています。 -
続いて金津庄。
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以下,序列順に走ります。
この素駆では,乗尻の馬上姿勢・鞭の指し方・馬足の優劣等を見ています。 -
馬たちは上上から下下の9ランクに順位付けされます。
この結果をもとに,本番での技量に見合った組み合わせを決めます。
なお,倭文庄と金津庄の二頭については必ず上上と決められています。 -
鞭を持っている右手の仕草は意味があるそうです。
説明は流れていたのですが,はっきりと覚えていません。 -
乗尻が威勢良く声を上げる姿はなかなか格好良いものです。
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乗尻の中には,中学生の男の子もいました。
上手く乗り切れずに,途中から馬が歩いてしまいました。
緊張していたのでしょうね。 -
すべての馬の素駆が終わると,再び埒を九折南下し,馬殿へと向かいます。
そこで,番立(走る順番)を聞かされるのです。 -
競馳は左方と右方の二頭駆で行われます。
最初の競馳だけは倭文庄と金津庄と決まっており,さらにこの勝負は左方の倭文庄の勝ちがあらかじめ決められているのです。
左方が勝つとその年は五穀豊穣らしいです。
このあたりは競馬といえど神事らしいなと思いました。
倭文庄の乗尻の鞭の指し方が独特なのです。
最初は後ろを指しながら前に持っていく。
次の馬に「付いて来い!」と言っているらしいです。 -
負けの決まっている「金津庄」は後を追うようにして走ります。
乗尻の鞭は前方を指しており,追いかける様が見て取れます。 -
走り終えた二頭は馬殿の前に移動し,襷乗(たすきのり)の儀が行われます。
襷をかけるが如く馬を歩かせます。 -
私は神馬舎の横で見ていたのですが,神馬がいつもと違う雰囲気に興奮してしまったらしく,暴れる暴れる。
見かねた神職が突如草をむしって集めるという非常事態です。 -
ムシャムシャと草を食べる神馬。
とりあえずは落ち着いたようです。 -
話は逸れましたが,二走目以降は真剣勝負となります。
■出雲国 出雲庄 vs 備前国 竹原庄
この勝負が一番面白かったです。
後追いの馬が速い速い。
一馬身の差をもろともせず,勝負の楓の手前で抜き切ってしまいました。
写真ではわからないでしょうけど,勝負の時間は6〜8秒ぐらいです。
あっという間に通り過ぎて行きます。 -
■美濃国 脛長庄 vs 三河国 小野田庄
こちらも後追いの馬が追いつきました。
(勝った馬がどちらかはわかりません) -
乗尻の表情がいいですね。
真剣勝負であることが伝わってきます。 -
以上は無料エリアから撮影していたのですが,やはり正面から撮りたい。
(というより,見学者を外したい)
初めての見学であったので自由に動けたほうがいいかなと思って,有料エリアに入らなかったのが裏目に出ました。
正面から撮るべく,撮影場所を西の鳥居前に変更。
ここからなら正面から撮れます。 -
スタートすると,馬が全力疾走で近寄ってきます。
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場所が悪くて一頭だけしかみれなかったのですが,正面から撮ると躍動感がありますね。
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望遠レンズで撮っていたので,目の前を通り過ぎるときはフォーカスが合わず。
これは仕方ない。
飛び散る砂利からその勢いがわかると思います。 -
一通りの儀式が終了し,馬装を解かれた馬たち。
この日はあくまでも試走で,本番は5月5日です。
行くことはできませんでしたが,いずれ見学にいきたいと思います。
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この旅行記へのコメント (2)
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- shimahukurouさん 2012/05/06 16:29:38
- 私も行きたかった
- ぺこにゃんさん、実は私も上賀茂神社か藤森神社の駈馬神事かのどちらかを
見たいと思っていましたが両方実現せず(涙
でも1日にも試走(でも本番さながらですね)があったのですね
新緑の緑眩しい中を馬達の躍動感あふれる走り!
6,7秒で疾風のごとく駆け抜けて行くというのに
フレームに収めるだけで難しかったでしょう
でもどのお写真も臨場感あふれ、馬の息遣いが伝わってくるような!
すごいですね
お写真からは人が押し合いへし合いはしていないようですが
やはりたくさんの方が見に来られてましたか?
いつか行ってみたいですが
こういうのは初回はかって分からずで終了になりそう(笑
でもぺこにゃんさんはポジションも良い場所ですね
次回は有料席ですか?自由に動ける無料席ですか?
また参考にさせてもらいます
shimahukurou
- ぺこにゃんさん からの返信 2012/05/07 23:47:48
- RE: 私も行きたかった
- こんばんは。
> ぺこにゃんさん、実は私も上賀茂神社か藤森神社の駈馬神事かのどちらかを
> 見たいと思っていましたが両方実現せず(涙
> でも1日にも試走(でも本番さながらですね)があったのですね
1日が上賀茂神社の足汰式,3日が下鴨神社の流鏑馬,5日が上賀茂神社の競馬本番と,お馬さんの行事が目白押しでしたが,一番観客が少なそうな足汰式とを選びました(藤森神社は知らなかったです)。
> 新緑の緑眩しい中を馬達の躍動感あふれる走り!
> 6,7秒で疾風のごとく駆け抜けて行くというのに
> フレームに収めるだけで難しかったでしょう
> でもどのお写真も臨場感あふれ、馬の息遣いが伝わってくるような!
> すごいですね
馬が全力で走るのを間近で見たのは今回初めてでした。
走り出してから,トップスピードに到達するのが早いです。
そして,あっという間に通り過ぎて行きます。
いや〜,迫力ありました。
写真の方は,屋外なのでシャッタースピードを上げて…連写!で何とかなりました。
ただ有料席の観客が前を遮るので,内容自体はイマイチでしたね。
> お写真からは人が押し合いへし合いはしていないようですが
> やはりたくさんの方が見に来られてましたか?
> いつか行ってみたいですが
> こういうのは初回はかって分からずで終了になりそう(笑
1日は平日だったので,少なかったと思いますよ。
200〜300人程度だったのでは?
ちなみに京都新聞の記事によれば,5日の本番は6000人だったようです。
> でもぺこにゃんさんはポジションも良い場所ですね
> 次回は有料席ですか?自由に動ける無料席ですか?
> また参考にさせてもらいます
無料席としては比較的良い場所が取れたのですが,写真を見ると建物の「お手洗い」の看板が入ってことごとくボツとなりました。
今回で要領は得たので,次回は有料席で撮りたいですね。
ぺこにゃん
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