2006/06/09 - 2006/06/10
5位(同エリア9件中)
いさをさん
初めてのフランス旅行はパリから。
スイーツやレストランと、南仏の空気を味わいに。
アヴィニヨンからタクシーでボニューへ。目的は二つ星オーベルジュ『La Bastide de Capelongue』。
【 vol.1 パリ編 】
http://4travel.jp/traveler/isawo2000/album/10662659
【 vol.2 アヴィニヨン編 】
http://4travel.jp/traveler/isawo2000/album/10662660
【 vol.3 ボニュー編 】
http://4travel.jp/traveler/isawo2000/album/10662662
【 vol.4 ラコスト~メネルブ~オペド編 】
http://4travel.jp/traveler/isawo2000/album/10662663
【 vol.5 リル・シュル・ラ・ソルグ編 】
http://4travel.jp/traveler/isawo2000/album/10662665/
【 vol.6 エクス・アン・プロヴァンス~帰国編 】
http://4travel.jp/traveler/isawo2000/album/10662666/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
アヴィニヨンの駅前からタクシーに乗ってボニュー村へ。時速150kmでブッ飛ばすドライバー、フレデリック。英語は片言だけど、なかなか陽気なナイスガイ。しかし、ボニューまで着いたはいいが、ここからがわからん!
地図は一応持ってて、少し離れたとこにあるのはわかってるんだけど、何せここは南仏。縮尺すらわからんのです。そしたらフレデリックが電話して道を聞いてくれました。それでもまた迷ったけど。けっこう分かれ道多いんですよね。この辺。行かれる方は注意です。ちなみに、タクシー代だけで80ユーロ(約 12000円)。 -
それでも、何とか目的のホテル『La Bastide de Capelongue』に到着。
ここで、翌日は周辺に点在する村々を回る予定だったので、ナイスガイなフレデリックと翌日の交渉。この辺のタクシーは同様の使い方をする人が多くて、時間単位の契約ができるのです。
結局、4時間で160ユーロ(約24000円)。んータクシー代だけですごい金額。
レンタカー借りればいいんですけどね。まあ、でもフレデリックがナイスガイなので(笑)、まあ、いいや、と契約。
いよいよホテルに入ります...。 -
四つ星のホテル施設は、いかにも南仏らしい素晴らしさ。
部屋は内装、リネン、アメニティに至るまで、南仏で統一。 -
部屋も風呂も明るくて快適。色鮮やかなウェルカムフルーツも嬉しい♪ まずは散歩へ。
-
ここは典型的な欧米のバカンス地。プールや広い庭があり、バーやサロンも完備、初夏にはラベンダーが咲き乱れ、蝶が舞う。
窓から見える景色も南仏の悠々としたもの。
部屋のキーにはラベンダーのフレーバー袋がついている手の込みよう。天国というのはこういうところじゃないかと思える素晴らしさです。 -
虫が嫌いな僕ですが、こういう場所だと、何だか平気なのは不思議。
-
イチオシ
レストランのダイニングや個室も見学。
-
ひとっ風呂あびて散歩したりしてたら、日の沈む時間になってきたので、夕食へ。まずはテラスでアペリティフ。
-
土地の野菜。
カリフラワー、トマト、アーティチョーク...
これらはこちらの庭や、ごく近所の土地で採れた野菜。
プロヴァンスの灼熱の太陽に焼かれ、アルプス山脈から吹き付ける
厳しい寒さの北風、ミストラルにさらされた土壌が生み出す野菜は、
これまで食べたどの野菜よりも自然で濃厚な、土臭い味。
新鮮さは言うに及びません。
これらが、これから始まる「南仏ショー」の期待を更に盛り上げます。 -
テラスを立ち、ダイニングへ。
次に供されるのはエスカルゴを使ったスープ。
酸味をきかせたスープにローズマリーで風味をつけています。
添えられた花のプレゼンテーションも面白いし、味も良い。
酸味があって、適度な独創性も。 -
落日
-
このあたりで日は沈み、空は青から闇へと変わり始めます。
フランスの夏は9時でも、とっても明るいんです。
そして、ダイニングの大きな窓からは、ボニューの村の突端にある教会が。
谷に沈んだ夕日のあとに、ライトアップされた教会。
村からはずれ高台にあるからこそのスペクタクルです。
特に、キリスト教と深いつながりのある欧米人にとっては感慨深いと思います。 -
料理はやっと前菜へ。
これまでは土地のものを使った料理ですが、ここからは高級素材です。
まずはフォアグラ。
"Complicite de Foie Gras ,l'un Confit,l'autre Poele
Confiture de Tomate Verte Jus caramelise au Ratafia de Pin Sylvestre
(フォアグラの共演、コンフィとポワレ、緑トマトのコンフィチュールを添え、
シルベスターパインの果実酒をキャラメリゼして)"。
フォアグラ、何グラムくらいあるんでしょうか(笑)
でも、本当にそう思わずにいられないくらいたっぷり。
ポワレもソースも、丁寧に作られておいしいのですが、やはり特筆はコンフィ。
これだけの質を、そして量を、食べちゃっていいんでしょうか。
フランスで何回かフォアグラのコンフィを食べましたが、
ここのものが一番おいしかった。
また、青トマトのコンフィチュールも甘酸っぱく、
そして少しの苦味がいっそうフォアグラの濃厚さを引き立てるおいしさでした。 -
いくつかの料理をはさみ、この日のメイン。
"Pigeon des Alpilles Grille , Ses Sucs Friands
Au Lait de Roquette du Couturas Tartelette d'Abats et Fleur de Ciboulette"。
うまく訳せませんが、要するに鳩のグリルですね。肝などの内臓もあります。
そして、それらを酸味のきいたスープに浮かべています。
ここで鳩とは! これまでのフォアグラ、オマールに負けない存在感を放つ素材、鳩。
この日の主役を張るには十分な実力を持つ素材です。
そして、切ってみると美しくロゼに火が入っている、理想の状態。
素材だけではない、料理人の丁寧で偉大な仕事です。
スープも適度な創作性があって良い。 -
ハーブティーは、もちろんフレッシュハーブティー(6.5ユーロ)。
ハーブワゴン登場です。 -
部屋に帰るとターンダウンサービスが済んでいて、枕元には小さなバゲットが。
たぶん、小腹が空いたとき用なんでしょうけども、日本人はそんなに食べられません(笑)
せっかくなので、ありがたく翌日の間食にしました。 -
さて、翌日の朝食です。テラスとは反対側の庭の方でいただきます。
鳥たちのさえずりが響き、噴水の音がさわやかな空間に、
白いパラソルとテーブルが置かれた、南仏らしい庭。 -
料理はダイニングにあるビュッフェ。それと、給仕長に
「卵はどうされますか。ゆでたまご?目玉焼き?スクランブルエッグ?」と聞かれます。
ビュッフェだけではなく、ちゃんと焼きたてのものが食べられます。 -
生ハムやフルーツ、フレッシュジュースやヨーグルトも充実してますし、
何よりこの朝食を贅沢にこの素晴らしい庭で食べられるというのが素晴らしい。
サービスについては、英語のわかる人は少ないです。
給仕長の男性は英語がネイティブっぽく、完璧ですが、
あとの人は簡単な英語くらいです。
それでも、全体として楽しんでもらおうという気持ちがしっかり伝わってきます。
特に給仕長の笑顔は素晴らしい。
帰り際に「特にあなたの笑顔に感謝します」と伝えると、またいい笑顔。
服装が南仏っぽいのも気持ちが良いです。
『タイユヴァン』など、パリのトラディショナルな三ツ星では
ばっちり黒スーツを着込んでいますが、それはここには合わない。
南仏色のリネンを使った、このゆるい感じが、
僕のようなアジア人の未熟な人間でも受け入れてくれる感じがします。
これはパリではできない、素晴らしいサービス精神です。
ここはある意味、パリの三ツ星よりも価値のある、
「ここでしか味わえないレストラン」といえるでしょう。
予約はホームページのアドレスへ英語でメール。
クレジットカードで事前に3割を支払います。
支払いは2名で400ユーロほど(約6万円)。
宿泊と料理がひとり185ユーロ(※季節により変動があります)。
二ツ星の料理をこれだけ堪能し、(元)四つ星のホテルに泊まって
ひとり3万円は格安といえるでしょう。
少し行きにくい場所にありますが、「食べてみてほしい」だけではなく、
ぜひとも「体験してほしい」オーベルジュです。 -
オーベルジュ『La Bastide de Capelongue』に別れを告げ、
前日に契約したタクシードライバーフレデリックが迎えに来ました。
この日は、4時間で160ユーロの観光タクシー契約。
まずは昨日の犬のいる危険ゾーンを通り抜け、ボニューの村の教会へ。 -
ディナーのときには美しくライトアップされていた教会ですが、
いざ来てみると思いのほか地味。
でも、田舎らしくてこれはこれで良い感じです。
教会を出て、ボニューの村を見下ろすと、ちょっと神に近づいた気がします(笑)
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