ポルトガル１２　トマール １（キリスト修道院）

2012/03/18 - 2012/03/24

ダン・ブラウンの推理小説「ダ・ヴィンチ・コード」（2003年）や同原作の映画「ダ・ヴィンチ・コード」（2006年）で名を馳せたテンプル騎士団。十字軍の勇者としてレコンキスタに貢献しながら悲劇的な終末を迎えたテンプル騎士団。その神秘的なイメージと好奇心から、昨年、ロンドンのテンプル教会まで足を運びました。ポルトガルで再び、ご対面できるとは思いませんでした。フランスのフィリップ４世は1307年10月、全土でテンプル騎士団員を一斉に逮捕したうえ、異端審問を行った。騎士団は異端の汚名をきせられ、活動を全面的に禁止された。フランス以外の国でもテンプル騎士団の禁止を通知したが、ポルトガルでは国王が逮捕を拒否し、「キリスト騎士団」という名前での存続が認められた。カスティーリャとアラゴンでもテンプル騎士団に対する弾圧は一切行われなかったという。

エリア トマール(ポルトガル)

トマールの街に入りました。

キリスト修道院です。

テンプル騎士団は1147年、ポルトガル軍に加勢してリスボン北東のサンタレンをイスラム教徒から奪回した。この功績にによりアフォンソ１世から授与された土地に「トマール」と名付け、堅牢な城塞と聖堂を築いた。

しかしフランスの国王フィリップ４世は1312年、テンプル騎士団の財産を狙って異教崇拝の容疑をかけ解散させた。テンプル騎士団は禁止されたが、ポルトガルではディニス１世が創設したキリスト騎士団に引き継がれ、エンリケ航海王子など、王室からも団長を迎えた。

テンプル騎士団は第1回十字軍終了（1096年）の後、聖地エルサレムに巡礼に向かうヨーロッパ人の保護を狙いに1118年にフランス騎士らにより設立された。

修道院の入り口

修道院

修道院

修道院城壁。12世紀末にはイスラム教徒の襲撃にさらされたため、堅牢な構えとなった。

修道院

案内地図看板

中央に独特の16角形のテンプル騎士団聖堂

16角形のテンプル騎士団聖堂

修道院

修道院

騎士団聖堂

修道院

南門です。リスボンのジェロニモス修道院を手掛けたスペイン人建築家、ジョアン・デ・カスティーリョが1515年に造った。銀細工で繊細に装飾されたプラテレスコ様式。

修道院

案内看板

三位一体像

「墓地の回廊」の案内看板。

墓地の回廊。15世紀にエンリケ航海王子が増築した回廊の１つで、床面が修道士たちの墓石となっている。アズレージョは17世紀の改築で加えられた。

墓地の回廊

墓地の回廊

修道士たちの墓石となっている回廊の床面。

修道士たちの墓石となっている回廊の床面。

Portocarreiros教会

修道院

新しい聖具保管室の案内看板

修道院

修道院

テンプル騎士団聖堂。エルサレムの聖墳墓復活聖堂に倣い、16角形の聖堂内に洗礼室を備えている。騎士団員は馬にまたがったまま、ミサに参列したという。

テンプル騎士団聖堂

テンプル騎士団聖堂

テンプル騎士団聖堂

テンプル騎士団聖堂。16世紀に描かれた壁画で飾られている。

テンプル騎士団聖堂

テンプル騎士団聖堂

テンプル騎士団聖堂











聖堂

テンプル騎士団聖堂