2012/03/24 - 2012/03/24
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発掘された猿投古窯を展示した古窯館と、その出土品等の紹介です。千年以上前の奈良、平安時代に猿投古窯群は隆盛を極めたようです。
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既に説明した部分が殆んどですが、展示館にあった説明ボードも一通り説明しておきます。室内にあった南山(みなみやま)9号窯の説明ボードです。
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室内にあった南山(みなみやま)9号窯の説明ボードの写真部分のピックアップです。発掘調査の時に、それぞれの窯で出土した焼物の説明です。
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ここからは、隣の建物の中にあった南山(みなみやま)8号窯跡の見学です。9号窯に先立ち、12世紀初めの平安時代末期の穴窯です。分焔柱を持ち、湿気除けのための排水溝も確認されています。
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南山(みなみやま)8号窯跡の光景です。
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同じく、南山(みなみやま)8号窯跡の光景です。
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屋外に展示してあった説明看板です。南山(みなみやま)8号窯跡と9号窯跡の説明です。室内にあった説明看板と内容は同じで、レイアウトだけが違っていました。
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古窯の見学を終えて、閑話休題です。大きな下部ではありませんが、赤っぽい花の桜が咲き始めていました。目の保養になりました。
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桜の花のアップ光景です。下向きに咲く性質の桜のようです。陶芸館の近くにありました。種類は分かりません。
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同じく、桜の花のアップ光景です。今年は梅の花が20日以上開花が遅れましたが、桜の花も遅れそうです。
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ここからは、本館の常設展示場の紹介です。古窯館の説明ボードに記してあった、猿投窯を始めとする全国の古窯からの出土品の紹介です。
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猿投古窯群の内、東山111号窯期の発掘資料です。古墳時代の5世紀とされます。須惠器初期の時代です。初期には、朝鮮半島の影響が強いとも説明されていました。蓋盃、高盃や器台等です。
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7世紀後半の岩崎17号窯期の出土品です。岩崎地区には、70基を数える猿投窯区の古窯があり、その内の一つです。岩崎城跡がある区域にも古墳が残されています。須惠器の初期の出土品です。
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こちらも、7世紀後半の岩崎17号窯期の出土品のようです。形状の異なる数々の出土品ですが、損傷の跡が見受けられません。
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9世紀末から10世紀初頭の折戸10号窯期の出土品です。背後に隠れていますが灰釉長頸瓶は素晴らしい保存状態です。一瞬、贋作かと見間違えました。来歴が知りたいところです。白っぽく変色した灰釉の壺や甕類です。
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9世紀初頭の井ヶ谷78号窯期の出土品です。井ヶ谷古窯群は、猿投山西南麓古窯跡群の一つで、77基が発見されています。その内の31基が刈谷市指定遺跡とされます。一番古い焼物は8世紀後半とされ、9世紀前半頃に最盛期を迎え、9世紀〜10世紀にかけて衰退しました。
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全て灰釉の焼物です。失敗作が発掘されたのでしょうか、大きなひび割れや歪が目立ちます。その中でも、右後ろの合子{身)だけは、状態が良過ぎて少し違和感を感じます。
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一番手前は古瀬戸中期の壺類です。古瀬戸釉の壷では、随分昔のことですが瀬戸地区に勤務した頃、餞別に戴いた焼物が今も手元にあります。記憶ですが贋作造りの名手(?)、宇助作とお聞きした上で戴いた品です。
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東郷町の猿投・黒笹7号窯跡の発掘写真です。黒笹第7号窯跡がある一帯は、奈良〜平安時代に日本の窯業の中心となった猿投山西南古窯跡群のほぼ中央に当たります。最も優れた須恵器や灰釉陶器が焼かれました。
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日進町(現・日進市)の猿投・岩崎45号窯跡の発掘写真です。須恵器らしいものも発掘状態のままで残っているようです。9世紀と記されていますから、奈良時代の古窯のようです。
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甕
常滑市
13世紀(鎌倉時代)
口縁部から肩にかけて自然釉がかかっています。 -
鉄釉巴文瓶子
瀬戸
14世紀(鎌倉時代)
重要美術品・愛知県指定文化財(工芸)に指定されています。巴文がスタンプで押印されています。 -
中国や韓国から輸入された焼物と、これを手本として日本で焼かれた焼物の対比です。最初は四耳壷(しじこ)です。左がお手本の中国の焼物です。
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四耳壷
中国・福建省
14世紀(元時代) -
四耳壷
瀬戸
14世紀(南北朝時代)
四耳壷は中国から渡来し、日本で多くのコピーが造られたようです。 -
(左)水注
中国・景徳鎮
13世紀(南宋時代)
(右)水注
瀬戸
14世紀(南北朝時代) -
(左)茶入
中国
13〜14世紀(元時代)
(右)茶入
瀬戸
14世紀(南北朝時代) -
(左)広口壷
韓国
4〜5世紀(三国時代)
(右)広口壷
日本・陶邑
5世紀(古墳時代)
中国から韓国に伝わり、更に日本に伝搬した技術です。日本での須恵器の始まりとなったようです。 -
染付桜花酒宴図大皿
中国
18世紀(清時代)
日本の有田焼の写しと考えられている焼物です。 -
染錦間垣花篭文大皿
有田焼
18世紀(江戸時代中期) -
色絵捻花文大皿
犬山焼・松原惣兵衛(水野吉平)
19世紀(江戸時代後期)
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