2011/08/19 - 2011/08/19
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愛知県陶磁資料館の紹介です。『瀬戸物』の名前で知られる瀬戸市にある県の資料館です。陶芸体験も出来ます。今回は時間の都合で撮影できませんでしたが、敷地内に古窯も再現されています。
ところで、亡くなられた人間国宝だった陶芸家の加藤卓夫さんが、ペルシャ(現イラン)で発掘されたと言う白瑠璃碗を名古屋の展示会で目にしたことがあります。正倉院の宝物と同一とされるものです。加藤卓夫さんご自身が発掘されたと言う品でした。また、ある学会の全国大会の特別講演で、レジュメも用意され、そのことを熱心に語られるのを一番前の席でお聞きしたこともありました。その白瑠璃碗とそっくりの品を資料館で見かけました。表紙の写真です。
写真で見る正倉院の白瑠璃碗は、ガラスそのものの透明で奇麗な姿ですが、発掘された白瑠璃碗は、形は一緒でも透明な器ではありませんでした。その記憶と重なる品でしたが、愛知県陶磁資料館の説明書には、『個人像・当館寄託』と記されていました。6世紀のサザン朝ペルシャ時代の品です。
この白瑠璃碗の話をお聞きした後、1998年5月のイギリス旅行の時に大英博物館でも正倉院宝物の白瑠璃碗とそっくりの瑠璃器や、同じ製法と思われる細長の碗や、大きさの違う碗も見たことがあります。偶然でしたが、白瑠璃碗との不思議な出会いでした。
- 交通手段
- 自家用車
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愛知県陶磁資料館本館の外観です。愛知県陶磁資料館は、愛知県瀬戸市にある陶磁器の博物館で、愛知県の100周年記念事業として1978年(昭和53年)に開館しました。
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愛知県陶磁資料館本館の玄関の光景です。当初計画では、猿投山麓の窯跡(猿投窯)の資料の保存を目的としていましたが、近年は現代の陶芸作品や世界のやきもの全般にわたった企画展に力点が置かれています。この日の企画展も若手作家の作品が集められていました。
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入場した後に眺めた玄関方面の光景です。本館、南館、西館、陶芸館、古窯館と茶室の『陶翠庵』から構成されています。
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館内のロビーの光景です。この本館は、地下1階から地上3階の建物に、7つの展示室とギャラリー(特別展示室)のほか、ショップ、レストラン『とうじ」、約1万7千冊を蔵する図書室が設けられています。
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陶芸体験コーナーで制作された作品の展示です。この作品群は、陶磁資料館の開館30周年記念に造られたものです。
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『テーマ展示』の展示状況です。展示棚や展示方法には、耐震対策が施されていました。展示棚には柔構造とされているようでした。
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同じく、『テーマ展示』の展示状況です。陶磁資料館には、3つの国の重要文化財を擁しています。次の3つです。
①猿投灰釉多口瓶:平安前期
②渥美灰釉芦鷺文三耳壺:平安末期
③陶製五輪塔:平安末期 -
同じく、『テーマ展示』の展示状況です。陶磁資料館が保有する、愛知県指定有形文化財は次の5種類214点です。
①陶製牡丹文経筒外容器:平安末期
②猿投灰釉短頸壺:平安中期
③鉄釉巴文瓶子:鎌倉末期
④猿投灰釉短頸壺及び平瓶:平安前期
⑤陶製狛犬コレクション:210躯 -
『白青磁牡丹唐草文梅壺』
中国・景徳鎮窯
南宋時代
(12〜134世紀)
伝京都市右京区井戸廃寺出土
『唐物賞玩』と題された展示です。1975年の東京国立博物館の『日本出土の中国青磁』に出展された後、長く所在不明だった品が入手されたものです。 -
『青磁蓮華文香炉』
中国・龍泉窯
南宋時代
(13世紀)
『唐物賞玩』と題された展示です。砧(きぬた)青磁と呼ばれる明るい色の香炉です。中川浄益(1798〜1859)作の火舎が付属しており、日本国内で伝世下品と想定されています。 -
『建盞』
中国・建窯
南宋時代
(12〜13世紀)
『唐物賞玩』と題された展示です。禾目と呼ばれる名品です。 -
『天目』
日本・瀬戸窯
南北朝時代
(14世紀)
『唐物賞玩』と題された展示です。 -
『天目』
日本・瀬戸窯
鎌倉時代
(15世紀)
『唐物賞玩』と題された展示です。古代からの地下式の窯に代わって出現した、15世紀の地上式単室窯の『大窯』で焼かれた製品と推定されています。 -
『檜垣文小壷』
日本・信楽窯
室町時代
(15世紀)
『茶陶古陶器』と題された展示です。『蹲(うずくまる)』と呼ばれる呼ばれる形態の小壷です。元は日用品として造られましたが、近世以降、花入に転用されてきました。 -
『小甕』
日本・常滑窯
鎌倉時代
(14世紀)
『茶陶古陶器』と題された展示です。日常品として造られたものですが、この種の形の壺は、『不識』と呼ばれ、水指に転用されてきました。 -
『肩衝茶入』
日本・瀬戸窯
室町時代
(15世紀)
『茶陶古陶器』と題された展示です。唐物茶入に対し国産品は和物茶入と呼ばれ、瀬戸茶入と国焼茶入に大別されました。この茶入は、瀬戸茶入の中の『古瀬戸』に分類される品です。胴部に沈線(胴紐)が一条あります。 -
『茶入』
日本・瀬戸窯
江戸時代前期
(17世紀)
瀬戸市瓶子窯跡出土
『茶陶古陶器』と題された展示です。瓶子窯は、陶祖藤四郎が唐物写しの茶入を製作した窯として、近年、発掘調査されました。 -
『黒織部茶碗』
日本・萩山
江戸時代後期
(19世紀)
『茶陶古陶器』と題された展示です。萩山焼は、名古屋城内に造られた窯で焼かれました。 -
『青花芙蓉手碗』
中国・景徳鎮窯
明時代後期
(17世紀)
『茶陶古陶器』と題された展示です。世界中に輸出された碗とされます。 -
『加彩女子俑』
中国・唐時代
(8世紀)
『鑑賞陶磁』と題された展示です。唐三彩の時代です。 -
『加彩女子俑』
中国・唐時代
(8世紀)
『鑑賞陶磁』と題された展示です。 -
『青白磁水注』
中国・景徳鎮窯
北宋時代
(11〜12世紀)
『鑑賞陶磁』と題された展示です。北宋時代の磁器は、平安時代に日本に輸入されました。受け皿は、お酒が冷めないよう、温碗として使用されました。 -
『灰釉瓶子』
日本・瀬戸窯
鎌倉時代
(13世紀)
『鑑賞陶磁』と題された展示です。12世紀の頃に、瀬戸で中国の青白磁と白磁を模倣した灰釉陶器の製造が始まったようです。 -
『色絵龍虎図輪花皿』
日本・有田窯・柿右衛門様式
江戸時代
(17-18世紀)
『鑑賞陶磁』と題された展示です。柿右衛門様式の色絵磁器は、ヨーロッパに輸出されました。 -
『美濃古窯跡出土陶片一括』
日本・美濃窯
桃山時代
(16〜17世紀)
*旧・森山勘一郎コレクション
『鑑賞陶器』と題された展示です。 -
『美濃古窯跡出土陶片一括』
日本・美濃窯
桃山時代
(16〜17世紀)
*旧・森山勘一郎コレクション
『鑑賞陶器』と題された展示です。 -
『美濃古窯跡出土陶片一括』
日本・美濃窯
桃山時代
(16〜17世紀)
*旧・森山勘一郎コレクション
『鑑賞陶器』と題された展示です。 -
「『灰釉長頸瓶』
愛知・猿投窯
平安時代前期
(9世紀)
「現代的意義」と表示された展示です。 -
『壺』
沖縄
(19世紀)
「現代的意義」と表示された展示です。琉球王国時代(1429〜1879年)の焼物です。 -
『壺』
パナリ窯・沖縄
(18世紀)
「現代的意義」と表示された展示です。16〜19世紀に沖縄で生産された土器質の焼物です。
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