2012/02/08 - 2012/02/08
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mas98765さん
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フィレンツェからローマに行きます。ローマではガイドさんがついて、まずトレヴィの泉を見ます。
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- 一人旅
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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前の旅行記から続きます。
2012年2月8日(水)
6時15分モーニングコールで7時から朝食、8時にホテルを出発します。昨日の午後は自由時間だったので、この予定は事前に聞いていました。 -
高速道路でローマに向かいます。添乗員さんがローマについてあれこれ説明してくださいましたが、あいにく覚えていません。ローマはイタリアで一番人口が多い町で、首都ですね。それから、古代ローマ帝国の中心として大いに栄えた町で、今では遺跡があちこちにあって世界中から観光客が訪れていますね。
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道の両側とも雪景色です。
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10時頃、途中のこのようなところで休憩です。
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ここからは羊が見えました。
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こちらの羊がカメラを意識しています。同じツアーのみなさんは、運転手さんとしきりに写真を撮っています。ミラノからずっとバスを運転してきてくださった運転手さんが、今日のローマでお別れということだからです。
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今はここです。
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しばらく走って11時45分頃、ローマの共和国広場 (Piazza della Repubblica)に到着。ローマには3年半前に来たことがあるので何となく懐かしさを覚えます。でも、前回来たときは個人旅行で色々なところに行ったのですが、共和国広場は訪れませんでした。
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雪がまだ残っています。数日前にローマでは数十年ぶりに本格的な雪が降って、交通が麻痺して大変だったそうです。共和国広場付近は信号がなくて、おまけに車がひっきりなしに走っています。でも、人が渡り始めたら車は止まらなければならない決まりになっているそうで、添乗員さんが一歩前に進んだらなるほど止まりました。わたしも後で何回か試しましたが、どの車も何のトラブルもなく止まってくれました。さすがに狩猟民族のみなさんは、サッカーも車の運転も上手ですね。
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共和国広場の建物は2つの丸いウイングが合わさったような形をしていて、左側のウイングの一番手前にマクドナルドがあります。この後、日本のM百貨店に案内されて店員さんの説明を聞きます。日本にあるのとはだいぶ雰囲気が違って、ブランド品専門店という感じで、日本人のツアー客でごった返しています。この後は食事休憩を兼ねた自由時間ということで、13時20分にマクドナルドの前に集合です。わたしは説明だけ聞いて外に出ました。
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共和国広場のウイングの中を歩いて戻ります。
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外を見ると、日陰の部分にはまだ雪が積もっています。
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ウイングの先の方を見ると、こんな感じです。一番向こうの端がマクドナルドです。
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共和国広場の中心はロータリーになっていて
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このような噴水があります。ナイアディの噴水(Fontana delle Naiadi)といいます。
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ロータリーの向こう側には、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会(Basilica di Santa Maria degli Angeli)があります。崩れかかったような外見ですが、このあたり一帯はかつてディオクレティアヌスの浴場があった場所で、その遺跡を損なわないようにミケランジェロがデザインしたものです。ただ、その後も改修を受けてだいぶ形が変わってしまっているようです。
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教会の前の辺りまで行き、共和国広場を眺めると、こんな感じです。
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自由時間を利用して、テルミニ駅に行きました。ローマの鉄道の玄関です。明日は終日自由なので、鉄道を使って個人でナポリとポンペイに行こうと思っていて、久しぶりに使う切符の自動販売機の操作を予習しました。操作していると、男性があれこれ説明しに来ましたが、今日は買うつもりがないので、Non compro un biglietto oggi.(アクセント記号省略、以下同様)と言うと立ち去って行きました。
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テルミニのマクドナルドで昼食です。ミラノで食べたときと同じセットメニューです。
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2階のカウンター席からは発着電車の一覧が見渡せます。前回来たときも電車でポンペイに行ったのですが、プラットホームが分からず係の人に尋ねました。今回の旅行でもヴェネツィアやピサに行く電車に乗りましたが、プラットホームの調べ方が今ひとつ分からないままでいました。でも、ここで観察していて分かりました。プラットホーム番号は直前になれば表示されるのです。それから、昨日ピサに行く際、間違って到着の電車の一覧を見ていたんじゃないかと気づいたのもこの時です。
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さて、共和国広場に戻り13時20分に集合して、ディオクレティアヌスの浴場跡付近でバスに乗り込みました。ここでイタリア人のガイドさんも乗り込みます。バスが走り始めると「えーそれではですねみなさん」という声を聞いて添乗員さんかと思ったらガイドさんの声だということが分かって、おーっというどよめきが起こります。それほど普通の日本語なのです。おまけにこのガイドさんの話がとても面白いのです。説明の内容もとてもためになりました。でも、口頭での説明はすぐに忘れてしまうので、後で調べて説明を加えます。
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13時37分、まず最初はトレヴィ広場(Piazza di Trevi)にやってきました。Treは3つ、ViはViaで道という意味で、Treviとは3つの道という意味です。
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目の前には白い建物があります。ポーリ宮殿(Palazzo Poli)といいます。人が集まっていますが、それはもちろん、ここにトレヴィの泉(Fontana di Trevi)があるからです。ここでガイドさんの説明をしばらく聞き、13時45分頃、15分間の自由時間となりました。
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トレヴィの泉は、ニコラ・サルヴィ(Nicola Salvi)という人がデザインして作り始め、友人のピエトロ・ブラッチという人が1762年に完成させました。泉の元はヴィルゴ水道です。ヴィルゴ水道は古代ローマ時代からある水道で、15世紀に修復されて、今でもローマ中の噴水に水を送っています。トレヴィの泉に後ろ向きにコインを投げるとローマに戻ってこられるという言い伝えがあるそうです。でも、わたしのように投げなくても戻ってこられる人もいます。枚数によっても叶う願いが変わるようです。
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宮殿の中央の上の部分はこんな感じで、四角い中にクレメンス12世(CLEMENS XII 1652-1740、在位1730-1740)の名前が刻まれています。コンペティションを開いた後、トレヴィの泉の建設をニコラ・サルヴィに依頼した人です。教皇庁の財務担当出身で78歳で教皇になった人です。その下にはベネディクト14世(BENEDICTUS XIV 1675-1758、在位1740-1758)の名前が刻まれています。在位期間から分かるように、クレメンス12世の次の教皇です。
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その下の像があるところの上の部分には、クレメンス13世(CLEMENTIS XIII 1693-1769、在位1758-1769)の名前が刻まれています。在位期間からも分かるように、ベネディクト14世の次の教皇です。そして、この教皇のときの1762年にようやくこの泉が完成しました。
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中央階段を下りて、泉を正面から眺めます。
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泉の後ろのポーリ宮殿の部分が、全体でひとつの場面になっています。
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中央に立っているこの人は海の神様です。ローマ神話ではネプチューン(Neptunus)、ギリシャ神話ではポセイドンと呼ばれます。
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ネプチューンは貝殻のようなところに立っています。この貝殻は実は馬車になっていて、2頭の馬が引いています。
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左側には暴れた馬がいて、
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右側には穏やかな馬がいます。海や水の2面性を表しているようです。どちらの馬も操っているのはポセイドンの息子で人魚のような姿をしたトリトンという海の神様のようです。ローマの利益のために水をコントロールするというメッセージがあるようです。
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左側には豊穣の女神の像があります。これはローマ神話のケレス(Ceres)、ギリシャ神話のデメテルを表しています。
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右側には健康の女神の像があります。ローマ神話ではサルース(Salus)、ギリシャ神話ではヒュギエイアと呼ばれる女神です。
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左上にはこのようなレリーフがあります。インターネットで調べると、アグリッパが水をローマに引いてくる計画をアウグストゥスに説明している場面とも、水を引く工事を指揮している場面とも書かれていて、わたしにはどちらか判断できません。アグリッパはローマ帝国初代皇帝のアウグストゥスの右腕だった人で、ここトレヴィの泉につながるヴィルゴ水道をつくった人です。
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右上のレリーフは、一人の娘がアグリッパに泉の場所を教えた、という言い伝えを表しています。
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左側から泉を眺めてみます。
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横から見ると、また違った雰囲気で見えます。
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これがネプチューンの顔で
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これが左側の暴れ馬で、
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これが右側のトリトンです。
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カモメも何羽かいました。
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右側からも眺めてみます。
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横から見ると、意外に浅いんですね。
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右側と言えば、一番右側の向こうの縁のところに
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このような違和感のある出っ張りがあります。向こうからの写真を撮っていないのですが、Asso di Coppe(カップのエース)と呼ばれる壺の形をした彫刻がここにあります。かつて向こう側には床屋さんがあって、建設の様子を見てはニコラ・サルヴィの仕事に口出しをしたため、この壺で目隠しをしてしまったという話です。
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トレヴィの泉には観光客が群がっているので、スリにとっても格好の稼ぎ場です。もっと手前のところで、あらかじめ必要分を財布から取り出してポケットに入れておくよう、ガイドさんから話がありました。パトカーもちゃんと見張っています。
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突然、おまわりさんがホイッスルを吹き、前方を指さしました。
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おっと、誰か泉の中に入っています。これでは怒られますね。さて、14時にまた集合してスペイン階段に向かいます。次の旅行記に続きます。なお、旅行記の索引はこちら。
http://mas98765.yokinihakarae.com/index.html
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この旅行記へのコメント (2)
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- 潮来メジロさん 2012/05/05 19:35:00
- キアシセグロカモメですね。ヾ(^o^)
- mas98765さん、こんばんは! ヾ(^o^)
> カモメも何羽かいました。
この鳥さんは、カモメの仲間のキアシセグロカモメ(英名:Yellow-legged Gull)という種類の鳥さんです。
私もフィレンツェやベネチアで、この鳥を見ました。
日本では見られない種類のカモメさんです。
ではまた・・・。(^o^)/~~~
(潮来メジロ)
- mas98765さん からの返信 2012/05/06 18:37:10
- ありがとうございました
- 潮来メジロさん、いつも鳥の名前を教えていただきありがとうございます。「ああ、ただのカモメか」という感じで写真を撮ったのですが、日本では見られない種類だと伺い、驚きました。何事もなければ近々ウィーンに行ってきます。鳥の写真も(見つけられれば)撮ってきますので、またよろしくご教示ください。
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