香港懐旧的寸訪【０２】私の体臭に沁み込んだ香港初体験

2012/02/26 - 2012/03/01

５０年前１９６１年の、最初の香港訪問時の話を続ける。

当時はまだ、羽田までの高速道路はない。

目黒から羽田空港まで、タクシーで小１時間の行程だった。

それでも、東京と欧州間には、南回りのジェット機が飛び始めていた。


私は、羽田から香港までエールフランス機を選んだ。

帰途の片道旅費と、毎月７５０フランの滞在費を負担してくれるフランスに、敬意を表したからだ。


だが前日台風のためエールフランス機は羽田に着陸できず、三沢まで行ってしまったため、当日の出発時間は８時間遅れだった。

１４時予定だった香港空港到着は、夜の２２時となる。


九竜の飛行場に着くと、人相のごついイギリス人が二人が待ちくたびれて、不機嫌そうな顔つきで、私を待っていてくれた。

ホテルの部屋に着いていた冷房機は一晩中轟音を発し続け、シャワーは水不足のため湯しか出なかった。


翌朝はスターフェリーで九竜から香港に渡り、粘り強く付きまとう人力車をかわしながらトラムで街を巡る。

鮮魚市場で味わった、強烈な生臭さ。


暑さしのぎで戸外に出ている老人たちと、交わした会話。

最初の外国として香港の経験は、すべて私に強烈な異質文化の存在を知らせてくれ、体臭となって今なお心に染み着いている。


深夜遅く、汗まみれで空港に行き、飛行機に乗った時は、もうすっかり外国に慣れていた。

その後何回も訪ねた懐かしい香港。


いつ訪ねても香港には、東洋、西洋、南洋を合体し、世界をリードせんとする活性に溢れていた。


関連の写真を、「ソフィさんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/katase/に掲載しております。

文章だけならば、「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114の活字が大きく、読み易いと思います。

どうぞお訪ね下さい。


（２０１２年３月１９日　片瀬貴文）

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

関西空港待合室

出発案内板
この全日空機は南アフリカ航空との
共同運航便
ヨハネスブルク行きなのだろう

神戸上空

神戸上空

神戸上空

香港国際空港が近い

無事香港に着陸
旧空港よりずいぶん広々している

香港はアジアのハブ空港

香港空港は
設備ものびのびと広く
サービス面でも
世界で一二を争う

香港空港
手荷物受取所