武蔵八王子　関東入府の家康命により関東代官頭の一人大久保長安が最初に手がけた甲斐国境の警備と甲州街道の整備と宿場町を構えた『八日市宿』散歩

2011/12/04 - 2011/12/04

天正１８年（１５９０）小田原北条氏滅亡後関東に入封した徳川家康はこの地を直轄領とし、落城した旧八王子城を廃城とし城下町を造らず新たな街作りに着手します。

その実務は武田氏旧臣の大久保長安（おおくぼ・ながやす、１５４５～１６１３）が代官頭を勤め千人同心の組織化と共にこの地域の開発に携わります。

長安はまず甲州街道を整備します。併せて旧八王子城下より東の浅川南岸の街道沿いに新たに八王子町を設け住民を街道沿いに移住させます。

１６５０年頃までに甲州街道の整備と街並みの開発の結果、東から横山宿、八日市宿そして八幡宿が開かれ、その後産業の発展に伴い街道筋に宿場が増設され十五宿（総称して八王子十五宿）を数えるほどの規模に発展します。

当時の八日市宿は現在では大規模高層マンションとなっており見る影もなく跡地を知らしめる記念碑が佇んでいるだけです。(尚　上記宿場名はそれぞれ横山町、八日町、八幡町という町名で引継がれています）

エリア 高尾・八王子(東京)

• 交通手段: 徒歩

八日町宿跡説明

八日市宿は横山宿と並び本陣と脇本陣が置かれ、山上家・新野家が本陣役を勤めるなど八王子の中心的な役割を担います。（現場説明）

八王子宿全景

四のつく日は横山宿、八のつく日は八日市宿で六斎市が立ち多くの人々で賑わいました。（現場説明）

八王子宿