2011/09/23 - 2011/09/23
176位(同エリア444件中)
ハリーさん
クロアチアまで行ったなら、ボスニアを見てみたいと思った。
ハリーは頭がよくないから、歴史も政治も経済もあまり詳しくないけれど、はるばるバルカン半島までやってきて、この国の悲しい運命をこの目で見ない訳にはいかないだろう、と思い、ボスニア・ヘルツェゴビナに行くことにしたんだ。
本当は、サラエボまで行きたかったんだけれども時間がなかったのと、ハリーの個人旅行スキルではやめたほうが良いかな、と思って大人しくドブロブニクからの1日エクスカーションに申し込むことにしたんだ。
ハリーが見たのはモスタルだけ。
今ではこんなに美しい街が僅か20年弱前、内戦で壊滅的な被害を受けていた。
複雑に絡んだ人種と、宗教。
この美しい景色が、今後二度と失われませんように…そう願わずにはいられない。
-
今日は朝もはよから準備をして
モスタルに向かうのです。
ホテルロビー集合は7時20分。
早い… -
朝日に染まるドゥブロブニク大橋(仮)
-
マイクロバスの中では、ガイドのおばちゃんが英語で
この地域やボスニアのの解説をしてくれます。
んが。
おばちゃんの英語の訛りがすごくって、
「んモスタぁーるラ、んモスタぁーるラ」と
超巻き舌の超絶発音をするので、聞き取るのに一生懸命。
結果、大概頭に残らず…修行の足りないハリーなのでした。 -
ストンを超えたあたりから海に浮きが沢山浮いてる。
ストンは塩と牡蠣の名産なんだって。
次の機会はストンまで行って塩工場に行ってみたいのだ。
おや、ボスニアのパスポートコントロールが見えてきた。 -
ひとまず、ネウムで休憩だそう。
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ネウム。
おとといやってきた時よりも断然天気が良い。
でも、雰囲気は前と変わらず静か。 -
車のナンバーもボスニアヘルツェゴビナを表す
BIHも見つかる。 -
ここの街は、ドブロへの行き帰りにちょうどいい休憩ポイント。
どのバスもいったんここで休憩をします。 -
国旗もボスニアヘルツェゴビナに変わっている。
-
えへへー。
ガイドさんからキャンディもらったの。
「全種類取って良いわよ」って言われたので
たくさんもらっちゃった。
美味しくてあっというまに頂いちゃった! -
のどかな湾内の街。
みんなお魚釣って日がな一日過ごしているのかしら。 -
下に見えるのは、マンダリンの畑なんだって。
マンダリンオレンジを沢山栽培しているそうなのだ。 -
プロチェから横道に入り、いよいよ
ボスニアヘルツェゴビナに入国です。
またここでパスポートコントロールを。
ツアーだったからかしら。
パスポートのハンコはナシ。
本当はプロチェから電車でモスタルまで行きたかったな。
でも、スケジュールとハリーの旅スキルを考えると1日ツアーが懸命だよね。
自分の力を過信しすぎず、安全を考えるのも大事な選択だよ、と自分に言い聞かせるのでした。 -
気のせいか、ボスニアに入国したとたん、
とてものどかな感じがする。
のどか、というのは牧歌的という意味はもちろんのこと街が昔のまま止まっている感じがするんだ。なぜか、川辺なんかの雰囲気も、郷愁を誘う感じ。 -
ボスニアに入って初めてのモスク。
ここの国がイスラム圏であることを思い知る。 -
ポチテリという街で休憩。
この場所は、1993年の大規模な民族抗争の最中、クロアチア人によってイスラム教徒の村人たちは殺害もしくは強制収容所に送られたという。
民族浄化の場所となってしまった。
昨日まで隣人だった人たちが宗教、民族の差で殺し合いを続ける。
恨みは消えない。
根は、とてつもなく、深い。 -
93年の爆破後の写真。
モスクは木っ端みじんに破壊されてしまった。 -
かつては芸術家が集まる安全で平和な町だったそうだ。
-
おや、にゃんこ。
こんにちは。
お店番ですか? -
「あたい、ちいさいのに店番やってて偉いのニャ。
感心するなら、何か買ってくニャ」
ということで絵葉書を一枚買わせていただきました。
ボスニア通貨ではなくユーロでOKでした。 -
モスクの前までやってきた。
中にも入れるらしい。
男性はハーフパンツは×
女性も肌の露出を抑え、頭に布を巻きましょう。
貸し出しもしてくれます。 -
静かな、祈りの空間。
お祈りの時間じゃないから、とっても静か。 -
コーランも置いてあります。
-
外に出てモスクの周りをふらふら。
おや、イチジク。
食べごろにはちょっと早いね。
おや? -
あらー、わんさん、こんにちは!
「わんわんわん!」
とっても人懐っこい感じのワンちゃんで
一緒に遊びたかったけど、高い壁が立ちはだかって
遊ぶこともできず。 -
一緒に遊びたかったねぇ。
遊べなくてごめんねぇ。 -
おばちゃんがかごにフルーツなんかを入れて売りに来た。
おいしそー!
ざくろや乾燥イチジクや、くるみ、ぶどう。
ハリー、ひとつ何か頂こうかな。 -
えへ!
ハリーは、マンダリンオレンジにしました。
さっき車窓から見て、こっちのみかんはどんなかな?
って試してみたくなったの。
日本のミカンにそっくり!しかも昔のちょっと酸っぱいミカン。
今の日本のミカンは品種改良で甘くし過ぎて、あの独特の酸っぱさがないじゃない?その酸っぱさと、甘さと、ミカンの香りがぎゅーっと、凝縮している、懐かしい感じのミカンでとっても美味しい!
(もはやマンダリンオレンジではなく)ミカン、3つ入って2ユーロでした。 -
左はブドウ畑。
ボスニアでもワインを生産しているらしい。
が、多くはイスラム教徒なので、アルコールはタブー。
ほぼ国内の非イスラム教の人々で消費されてしまうそうな。
味は、さほど良くない、らしい byガイドさん -
モスタルの街のシンボル、スターリ・モストが見えてきた。
実は、この橋に向かう一本道の右手側にある丘の稜線に沿って、一面、白い十字架が並んでいたんだ。そこは、先の内戦で亡くなった人たちのお墓だそう。
真新しい十字架が相当数並んで居る姿を目の当たりにして、ちょっと言葉が出なかった。
カメラを向けている他のツアー客が居たんだけど、すかさずガイドさんが
「ここはとてもセンシティブな場所なの。だから写真を取るのはやめてちょうだい」
と言った。
でも、とてもカメラを向けられるような場所じゃなかった。 -
ガイドさんについて、モスタルの中を散策。
このスターリ・モストは、93年の内戦時めっちゃくちゃに破壊され、のちに修復。2005年に世界遺産に登録されている。 -
とろりとろりと流れる川、奥にはモスクが見える。
美しい景色です。 -
とろりとろりと流れるように見えるこの景色。
実は、結構流れが速いのです。
そして冷たい。
橋から、その川に勇敢な若者が飛び込みます!(有料) -
どぶーん!
夏には、飛び込み大会なんかが開催されるようです。 -
わんわん、こんにちは。
「いらっしゃい。何か買ワンか?」 -
トルコ人の家にやってきた。
かつてオスマントルコの領土だったこともあり
今も、トルコの雰囲気を残す街なのです。
そのなかでもここは実際にトルコ人の家族が
住んでいたお家なんだとか。 -
ここのおうちのアイドル亀さん。
亀、亀。こんにちは。
ちょっとお邪魔しますよ。 -
通りから家の中は見えないような設計。
しかも、庭からでも女性の姿が見えないような細かい仕掛けが施されており、イスラムの女性たちはここで安心して暮らせたそうだ。 -
窓からはネトレヴァ川がよく見える。
ここは主の部屋。眺めが良い! -
伝統的な作りで、窓からはきれいな川の流れが。
ここのおうちは、内戦で壊れなかったのかしら。 -
次から次へとひっきりなしに観光客がやってくる。
ハリーたちも、ガイドさんが解説を終えたら
あっという間に追い出されてしまった。
この家でのんびりしている暇はないのだ。 -
ここでガイドツアーはおしまい。しばしの自由時間。
解散する直前に、とても印象的な出来事が2つあった。
ひとつは、ガイドさんが自由時間前に何か質問ない?と聞いた時のこと。
ハリーたちのツアー、イギリス人のゲイカップルが一緒だったんだけど、その人たちがこう質問したんだ。
「僕らは、ゲイで、イギリスでは僕らはちゃんと市民権を得て生活ができている。けれどこの国の僕らの仲間は、とても肩身の狭い思いをして、苦しんでいるんじゃないだろうか。この国たちにも居るであろうそういう人たちの事を僕らはとても心配している。この国で彼らが表を歩ける日は来るのでしょうか?僕たちは、僕らの仲間が本当に心配でならないんだ」
そりゃー、ガイドさんもいきなりこんな話されたら驚くでしょう。
ボスニア人のガイドさんは戸惑いつつこう答えた。
「この国には、宗教が複数。民族が複数。政治も、学校も、幼稚園も、病院も、サッカーリーグさえもすべてバラバラ。一つの国と言ってもすべてが分断されているの。同じ国なのに、違うの。同じ国にいろんな考えの人たちが居るわ。いろんなことを主張する人が居る。だから、私には何も、何も言えないわ…」
ハリーは、思った。
戦争は、まだ終わっていないんじゃないか、って。 -
もう一つの出来事。
ガイドに連れられてトルコ人の家を出て少し歩いたところに、道路に座りこむ母親らしきひとと子供が何人か。
その中の、幼稚園生くらいの女の子が、上半身裸でボロボロのレースのスカートを身につけただけの姿で走り回っていた。その子以外の子供たちも、上下洋服は身につけているものの足ははだしで、皆等しく汚れている。
そのほぼ裸の子を筆頭に中年の欧米人を見つけるとわらわらと周りを取り囲み、手を伸ばし、お金をせがんでいました。外国人から煩わしそうに振り払われると別の人のところに駆け寄る。
クロアチアでは、ここまで貧しい人は見かけなかった。居たかもしれないけど観光地だけしか行っていないから気付かなかっただけかもしれない。
でも、何ていうか…街は観光客でにぎわっているのに、どこか苦しい感じがするのです。
ヨーロッパにも路上に座って物乞いする人たちは居る。スロヴェニアの教会にも居た。アジアにだってもちろん、日本にだってホームレスは沢山いる。でも、他の国のそれとは何かが大きく異なる、そんな重苦しい感じがしてしまった。ハリーの考えすぎかもしれない。
でも、2013年にクロアチアはEUに加盟をするし、スロヴェニアは既に加盟国。セルビアも申請をするまでに国は回復。
なのに、ボスニアは内戦後に時折見たニュースの状況のまま、変わっていないのではないかとも思ってしまう。失業率も30%近くになるという。隣国のクロアチアや見てきたスロヴェニアと、この差は何なんだろう。さんさんと降り注ぐ太陽の光は全く変わることなく暑く穏やかなのに、この違いは…。
いろいろと、考えてしまったのです。 -
モスク、の外。
ちょうどお昼のお祈りの時間だったようで、コーランが大きな音で流れていた。
部外者は入れるような雰囲気ではないので、入らず退散。 -
色とりどりのお土産を売る土産物屋さん。
-
建物をよーく見てみると…
生々しい、銃弾の跡。 -
にぎやかなメインストリートを一歩出た瞬間、目に飛び込んできた建物。
戦争の名残が「今」の生活に溶け込んでいる。 -
写真を撮っていたら、どこからともなく男性が何人と近づいてきたので、びっくりして、すぐにメインストリートに戻ってきた。
ハリーがビクビクしすぎなのかもしれない。
でも、やっぱり、ここは今まで見てきた国と空気が違う。 -
それでも太陽の光は、すべての人に降り注ぐ。
どこかで聞いたような言葉が頭の中をめぐったのです。 -
美しい景色…
-
この地に二度と戦禍が訪れませんように…
-
橋のたもとにはこんな言葉が。
「Don't Forget '93」 -
この橋は、トルコの企業が中心となって修復したという。
-
川の流れは意外と速かったです。
ちょっとだけ足を浸してみたら、気持ちよかった。 -
これは、当時破壊された橋の破片だそう。
まだあちこちに転がっています。 -
ハァ…いろんなことを考えてしまった。
ハリーはおバカさんだから。
難しいことはわからないけど、世界中のみんなが仲良く、幸せになれる日が来るように、って思わずにはいられないのです。 -
それでも生きている者というのは現金なもので…。
生きていればお腹がすいてしまうのです。
今を一生懸命生きる。
ハリーは、ここでもおいしくごはんを頂くのです。
にゃんこさん、このお店のお勧めはなあに? -
「そうニャア…。ボスニアの郷土料理がワンプレートになったランチが良いニャ。トルコの料理と似てるんだニャ。癖がなくてとっても美味しいニャ。あとは、イスラム教徒でないなら、ボスニアのビールがおススメニャ」
-
とニャンコ先生のお薦めがあった訳ではないのですが、ボスニア産のビールをいただく。
味は悪くない。
そしてお約束の絵ハガキタイム。
ボスニアからもハガキを送るよ。 -
同じビールを2本頼んだのですが、
なぜか、ボトルが全然違う色なのです!
中身は同じ味なのです。 -
いっただきまー!
ハリー、トルコにいったことないから現地の味はわからないけど、渋谷の美味しいトルコ屋さんのお料理と似たような味がするよ。おいしい!
もっと食べていい?
あ、ごめん。
ごはんこぼしちゃった。
3秒ルールで食べちゃうよ? -
「美味しかったかニャ?」
はい!
とってもおいしいごはんでした!
ニャンコ先生の食べられるものがなくて残念でしたね! -
木がたくさん生えた、気持ちのいいテラス席のあるレストランでした。
ガイドさんもお薦めのお店でした。 -
さて、自由時間もそろそろ終わる。
駐車場に向かいましょう。
お土産屋さんでは、戦争の時のものだろうか。
火薬を抜いた銃弾を利用したボールペンなどを売っていた。
当時の軍の本物なのか、レプリカなのか。
帽子なんかも売っていた。 -
この建物も内戦の時に壊れたままなのかな?
おや? -
FOR SALE ですって。
屋根もないし、住むわけにはいかないですね。 -
こういった空き家がちらほら。
住人は、内戦の時に戦禍を逃れ、もう帰ってこないのか。
それとも、帰らぬ人となったのか…。 -
こういう、鉄条網が街に張り巡らされている。
この写真じゃあ見にくいけれども奥に看板が掲げられていて。
ユダヤの象徴、六芒星の下に、おそらく「ここから先はユダヤ民族居住地です」と書いてある。
さっきの、ガイドさんの言葉がよみがえる。
「一つの国と言っても、全てが分断されているの」 -
-
駐車場の目印、キリスト教の教会。
ここも、襲撃され、崩れたそうです。
ハリーは見損ねてしまったんだけど。
黄色い路線バスが走っていて、バスのお尻には日の丸マークが付いていたって。
それは、日本のODAで整備されたバスですよ、という意味らしい。
こんな遠くで、日本の国旗をみられるとは!(ハリーは見られなかったけど…)
路線バスは人々の足になっている。日本のODAもちゃんと役にたっているんだね。 -
普通の人たちが住む、アパート。
ここにも銃弾の跡。
本当にいろいろ考えさせられた1日になった。 -
帰りのバス。
ガイドさんが、マンダリン畑の見える丘で一時休憩をしてくれた。
眺めが良い!
日本と同じように…すっかり秋の空だなぁ! -
丘の上の、マンダリン屋さん。
おいしいマンダリンをいただきました。
甘いだけじゃない、日本のなつかしいミカンの味がする! -
マンダリンの他にも、オリーブオイルなんかもちょっとだけ売ってました。
-
バスの中で知り合った、スイス在住の日本人の方とずっとお喋りをしてきたんだ。
外から見た、日本と言う国の事。外国で暮らすということ。いろんな話をしてくださったスイスのマダム。ハリー、この出会いもまた忘れられない思い出になったのです。 -
アドリア海に沈みゆく夕焼け。
この先もずっと、この海に平和が続きますように…。 -
なんだか、急に日本が恋しくなってしまったハリーなのでした。
ホームシック?
明日は、いよいよ帰国なのです。
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