2011/12/21 - 2011/12/23
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volansさん
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2泊3日、金沢から東京へ。
2泊3日のジグザグ旅程。
2日目の宿は長野県上田市の別所温泉。
しなの鉄道上田駅から、上田電鉄別所線に乗り換え。
約30分程で終点、別所温泉駅に到着します。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
「旅館桂荘」
大規模な民宿? 家庭的な旅館?
家族経営のアットホームな雰囲気です。
格安プランですので、部屋に入った段階で布団が敷かれています。
だけど、暗くなってからの到着。
ご飯食べて、風呂入って、少し寛いでから寝るだけ。
特に不満は無いし、これでお得な値段になるなら問題なし! -
実家で「こたつ禁止令」が出て久しい。
こたつを見て思わず顔がほころぶ。
少し炙られるような、そしてムッとする温もりが懐かしい。
ふとんをめくると、金網の向こうに懐かしいレモン球が見えました。 -
ふとんとこたつで部屋はいっぱい。
だけどひとりだとこの狭さが妙に落ち着く。
こたつに入って、テレビを見て、後ろの壁に背中を預ける。
湯治で暫く滞在なんて出来たら最高だろうな…。 -
食事は1階の広間。
最初にあったのはこれだけ。
宿泊費は、確か…
「1泊夕食(朝食、歯ブラシ、タオル、浴衣無し)で7000円(位?))
少し寂しいけど、こんなもんだろうな…と思う。 -
綺麗な盛り付け。
ひとつひとつの味付けが良い。
和洋折衷だけど、なんとなく調和がとれている。
箸を迷わせる楽しさと、飽きのこない味。 -
お刺身。
水の中を泳いでるものと、陸を駆けるもの。 -
胡麻豆腐に餡がかけられていました。
繊細な味の胡麻豆腐に餡は如何なものか…。
でも、これが旨いんです。
繊細だけど、飽きがくるのも早い胡麻豆腐を、最後まで美味しく食べられる。 -
旅館桂荘、やるな…。
-
広間の真中にひとり。
少々微妙なポジション。
目の遣りどころがないので、食事を向き合って楽しむしかない。 -
襖が開いて次々と料理が運ばれてきます。
「これで終わりかな…」
満腹のお腹を抱えながらも、また来るかな…と期待。
そして来たら…もう満腹なのに…と嬉しい悲鳴! -
「紅豚のしゃぶしゃぶ」
これがこの御膳の一押しのようでした。
紅豚は月産3頭という貴重なものらしい。
確かに豚の臭みは無く、たれをつけずにそのまま口にするのが一番おいしいように感じた。 -
ところで馬刺し、初めての経験でした。
牛がよくて馬がダメなのか…と言われそうですが、馬はやっぱり抵抗がある。
最初から馬食がある地域ならいいが、物心着いた時には、馬は「食べ物」のカテゴリーに無かった。
でも、にんにく醤油で頂くと、意外とイケました。
味は…わからない…と言う事は、「馬の味」としか言えないと言う事かな…。
初めてのものが美味しく調理されたものだったのは幸運。 -
かぶら蒸し。
-
おそばとかき揚げ。
寿司は寿司屋、蕎麦は蕎麦屋…だから期待はしなかったけど、旨かった。
「普通に旨かった」思わずそう書いてしまいそうになる。
あまり好きな表現じゃないけど、価格に見合う味、そして「旨いな」と思いながら食べる事が出来る料理に出会うのは意外と難しい。
「普通」に至る道が険しい事がいろんな面で分かってきたので、自分の中ではかなりの褒め言葉。 -
ひとりしゃぶしゃぶ・・・。
どうせ暇に、淡々と食べがちな個食。
ちょっとした作業は楽しい。 -
出るわ出るわ…。
写真を撮って、味わって…。
そんなに食べるのが遅い方ではないし、出食だって食事のスピードを無視した速さじゃない。
一つの皿の料理を完食してから次の皿へ…そういう食べ方をしない以上、料理を食べ進めても皿はなかなか減らず、遂には運ばれてきた料理を載せるスペースを作るのに一苦労。
嬉しい悲鳴。 -
これは「朝鮮人参のポタージュ」です。
説明されなければ分からない。
それ位に普通に美味しい。
旅も2日目。 しかも下松の「目覚めの床」で頑張り過ぎ、木曽福島で芯まで冷えて、新島々で猿を見て感情が高ぶり…お疲れ気味。
精の着きそうなものは嬉しい。 -
大岩魚とりんごのソテー。
実は食べている時は何か分かりませんでした…。
なんとも食べさせ甲斐の無い客…なのかも知れません。
しかし美味しかった。
岩魚は好きで、串に刺され、塩の効いた炭火焼には目が無い。
山の方に遊びにいって見つけると思わず買ってしまう。
だけど、こう、ソテーされると岩魚とは気付きませんでした。
海の魚ほど旨みが強くない。 淡白さの中にある上品な旨み。
だから程良い調味で旨さが倍加されて絶品でした。 -
最後にデザート。
シェフからのサービス。 -
男だって、デザートはベツバラです。
-
ごちそうさまでした。
ひとり宿泊で別室食事の場合、こんな風に「対面が居ない心もとなさ」を感じる事がある…。
どこかの部屋のざわめきや、廊下を歩く足音…。
気配があるから寂しくないけど。
これがホテルの部屋だと、物音ひとつしないのでさらに寂しさが増す。
「旅」というのはひとりでするもの。
だけど、食事は食べ物の旨さ以外の要素も重要。
それはどんな状況でも変わらないような気がしました。 -
満腹!
あとは部屋に戻ってこたつに入ってテレビ見て寝るだけ…
と、いきたいところだけれども、外湯にも入りたい。
別所温泉は真田家とも縁のある場所。
「○○の隠し湯」という言葉を時々聞きますが、ここには木曽義仲と葵御前が湯治に訪れたと言う「大湯」、真田幸村の隠し湯「岩湯」、慈覚大師(円仁)縁の「大師湯」という3つの外湯があります。 -
そして待望の外湯巡り。
大湯はこの日はお休み。
営業時間と明日の朝の時間的余裕を考慮して、この日は最寄りの「大師湯」、あすの朝に「石湯」ということにしました。 -
なんとか入浴出来る程度に腹がこなれるまで待っていたので営業終了30分前。
この時間は、地元の方が多いようでした。 -
大師湯は柔らかな硫黄の香りのする、とても心地よい湯。
つい長湯をしたくなる。
丁度終業の頃、のれんをくぐって出ればいい…そう考えてのんびり湯を楽しむ。
しかし、周りの人は、実に「実用的に」温泉に入る。
程良く浸かり、さっと身体を洗って、長尻することなくあがっていく。
身体をテキパキと拭いて、慣れた手つきで風呂道具を抱えて脱衣所を後にする…。
その姿が実に粋に見えました。 -
いつまでも名残惜しそうに湯に入る自分が無粋に思えて真似するも、慣れない自分にはそう同じようにはいかない…。
終了10分前。
もたもたとしている内に誰も居なくなってしまいました…。 -
帰り際に、番台のおばさんから「もっとゆっくり入っても良かったのよ」って声をかけられました。
手早く粋に入る地元客と、のんびりと余裕をもって応対してくれる番台の方。
ちょっと慌ただしかったけど、風呂上がりの心地よさは格別でした。 -
-
夜の温泉街。
到着は夜。 出発は早朝。 そして車での送迎。
「温泉街」がどんな雰囲気かは分からずじまいでした。 -
旅館桂荘外観です。
表の2階、真中が今夜の部屋。
上田の街の明かりも見えました。 -
宿の人はとても親切で親しみやすい方たちでした。
世代交代が成功したようで、古い旅館でありながら活力を感じました。
若い御主人と廊下で少しお話した所、
信州は土物が美味しい事、近在の農家の方から見てくれは悪くても味の良いものを仕入れている事、訪れた方に元気になってもらおうと高麗人参ポタージュを出してる事etc… いろいろ語って頂きました。 -
自分を取り巻く時間の流れ。
それがフッと停まったよう。
今思うと、それは錯覚に過ぎないのだけど・・・。 -
夜7時近くに着いて、翌朝7時過ぎに出発。
それでも、旅特有の高揚感といつもの夜更かし習慣のおかげで早く寝就くのは至難の業。
平日の夜は貸し切りも可という宿の風呂へ。
貸し切りと言っても、扉の「貸し切り入浴中」の札を表にするだけという気軽さ。
ゆるやかに傾斜する谷間に位置する別所温泉。
この宿も傾斜地にあるようで、外の岩が浴室にめり込むような形になっていました。
湯は大師湯に似た、優しい硫黄の香りのする湯。
日によっては、白く濁ったり様々に変化するらしい。
ダイナミックな火山活動の恩恵、少し怖い気もするが、温泉の心地よさは替え難い魅力…。
今度は時間を気にすることなく、ひとりのんびりと湯を楽しみました。
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