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アメリカに転勤して来て初めての遠出となる旅行は、アメリカ国内のどこでもなく、何の因果かインドへの出張でした。日本から行った方が近いのに・・・行き先はチェンナイ(旧マドラス)です。基本的に出張だったので仕事がメインでしたが、スケジュールはかなり早く進み、1日空いたので同僚のインド人に案内してもらい、チェンナイの街中観光に行くことができました。<br /><br />アメリカ国内は6月29日の昼ごろにUSエアウェイズでニューアークまで飛び、そこからインドの航空会社、ジェット・エアウェイズでまずはベルギーのブリュッセルへ。一旦降機するものの同じ飛行機で次にムンバイへ。チェンナイへの直行便が取れなかったんです。ムンバイに着き、その入国スタンプは6月30日でしたが、税関などを通って外に出た頃には既に日付は替わり、7月1日になっていました。豚インフルエンザのため、アメリカからの入国は、医師による簡単なチェックが行われ、時間がかかったためでした。この日はムンバイのホテルで1泊。5時間ほど寝て、ムンバイからまたジェット・エアウェイズでチェンナイに向かいました。かつてない長旅でした。ムンバイの空港は、国内線だからかも知れませんが搭乗ブリッジがなく全てバスで移動。いわゆる搭乗口は、まるでただのバス乗り場のようでした。<br /><br />2日間仕事の後、7月3日に街中観光に行く機会がもてました。チェンナイで泊まったホテルはタージ・コネマラというところでしたが、ホテル周辺はいかにも発展途上国と言った感じで整然とした感じはありませんが、一歩ホテルの中にはいると、そこがインドであることをすっかり忘れてしまうような立派な作りです。まぁ高級ホテルは、どこの国に行ってもそうなのですけれど。<br /><br />市内の移動は専属の運転手付の会社の車でした。インド人の同僚2人が同行していたので、私はすっかりおまかせでしたが、この2人はムンバイ近郊の出身で、彼らの言語はヒンディー語です。ところがチェンナイのローカル言語はタミル語で、彼らはインド人なのに、時として全く言葉が通じない時があったことが、日本人の私には不思議で笑えました。<br /><br />インドの交通はひどい・・・いや、全く常識が違うものでした。車線分けはしてありますが、みんな右へ左へ蛇行しつつ、一番空いている車線を奪い合うように走ります。この際の進路変更は、後方確認なんかしません。同行のインド人曰く、インドでは少しでも前にいる車が優先権を持ち、後ろから来る車が道を譲らなければならないんだそうです。だから後方確認の必要がないとか。時として、バックミラーがない車もみかけます。そう言えばインドのタタ・モータースの格安の乗用車も、バックミラーがオプションだとか言いましたっけ。<br /><br />立ち寄った先は有名なところしか名前が分からないのですが(何しろ名称を記憶するのが容易でないんです)、まずはSanthome Cathedralという、キリスト教の立派な教会へ。インドと言えばヒンドゥー教というイメージがあったのですが、以外や以外、チェンナイではキリスト教徒も多いんだそうです。マドラス時代、イギリスに支配されていたからなんでしょうかね?<br /><br />次に向かったのはチェンナイで最も有名なヒンドゥー教寺院、Kapaleeshwar Templeです。寺院の中に入る際は靴を脱ぎ、裸足にならなければなりません。かつ、ヒンドゥー教徒以外は敷地の中に入れるだけで、建物の中は立入禁止で遠めに覗くだけです。とは言え、こういった寺院は日本にはありませんから、一見の価値はありました。寺院周辺は、果物を売っていたり、何やらよく分からない飾り物のようなものも売っている店が並んでいました。きっと「お供え物」などを売っていたんだと思います(インド人に聞くのを忘れました)。<br /><br />その後、名前は忘れましたがビーチへ。夏ですし昼間ですし、砂浜だったら海水浴客でごった返しそうなもんですが・・・誰も泳いでいません。散歩している人や、釣りをしている人をみかけただけ。インド人って海水浴はしないんでしょうかね? 私はともあれ、初めて見る「インド洋」です。<br /><br />そういった見所を回った後は、土産物屋へ。と言っても私は海外では土産物屋よりもスーパーへ行くのが好きで、この時もまずはスーパーへ連れて行ってもらいました。店の中を一回りし、珍しいものを探します。インドのものは時々とても辛いので食品は買う勇気がでませんでしたが、見つけて買ったのは「緑茶」です。インドと言えば「紅茶」というイメージですが、緑茶も良く飲むんだそうです。後日談ですが、このインド緑茶、日本緑茶とも中国緑茶とも違い、おいしかったです。緑茶なのに「ダージリン」というのが違和感ありましたが。<br /><br />スーパーの次は何でも屋のような土産物屋へ。装飾品から骨董品など、店の店員は次々に説明してくれます。これはどうだ、あれはどうだと・・・最終的に、うちの奥さんへのおみやげに選んだのは、カシミヤのショール。最初は5,000ルピーくらいと言ってきたのですが、ここで同行のインド人同僚の出番。値切る、値切る(笑) 結局、1,500ルピーくらいになりました。約3,000円です。日本でカシミヤのショール買ったら、10倍ですかね?<br /><br />観光はここまでですが、食事について加えますと、インドと言えばカレーというイメージですが、合っているようでもあり、合っていないようでもあり。基本的に様々な「カレーのような」ものが出てきて、これを少しずつ自分の皿に取り、白米であるとか(パサパサの長米です)、ナンにつけて食べます。ところがこの「カレーのような」というのが、実際にカレーであったり、でも辛かったり辛くなかったり、また、時として呼称としては「シチュー」と言う説明も受けました。いろいろなスパイスから時間をかけて作ってあり、私は辛いものは苦手ですが、辛くないものは味は本当に良かったです。時として爆弾を踏むように、とても辛いものを口にしてしまい、涙が出ましたが。<br /><br />そしてその日の夜、日付が替わった頃に空港に到着し、深夜出発便で帰路につきました。チェンナイの空港は人でごった返していたということもありますが、とにかくインド人は何かといい加減。彼らはそれを気にしないのですが、きっちりした日本人的にはイライラ。結局搭乗口まで3時間もかかりました。<br /><br />帰りはチェンナイから直行便が取れていたので、ブリュッセルで飛行機を乗り換え、ニューアーク経由で家へ。アメリカは7月4日の独立記念日で、花火大会とかやっていたようですが、さすがに1週間でインド往復、飛行機のフライト時間だけでも40時間以上を旅して帰ってきた身には無理でした。<br /><br />

Chennai

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2009/06/29 - 2009/07/04

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7

ねこぱんち

ねこぱんちさん

アメリカに転勤して来て初めての遠出となる旅行は、アメリカ国内のどこでもなく、何の因果かインドへの出張でした。日本から行った方が近いのに・・・行き先はチェンナイ(旧マドラス)です。基本的に出張だったので仕事がメインでしたが、スケジュールはかなり早く進み、1日空いたので同僚のインド人に案内してもらい、チェンナイの街中観光に行くことができました。

アメリカ国内は6月29日の昼ごろにUSエアウェイズでニューアークまで飛び、そこからインドの航空会社、ジェット・エアウェイズでまずはベルギーのブリュッセルへ。一旦降機するものの同じ飛行機で次にムンバイへ。チェンナイへの直行便が取れなかったんです。ムンバイに着き、その入国スタンプは6月30日でしたが、税関などを通って外に出た頃には既に日付は替わり、7月1日になっていました。豚インフルエンザのため、アメリカからの入国は、医師による簡単なチェックが行われ、時間がかかったためでした。この日はムンバイのホテルで1泊。5時間ほど寝て、ムンバイからまたジェット・エアウェイズでチェンナイに向かいました。かつてない長旅でした。ムンバイの空港は、国内線だからかも知れませんが搭乗ブリッジがなく全てバスで移動。いわゆる搭乗口は、まるでただのバス乗り場のようでした。

2日間仕事の後、7月3日に街中観光に行く機会がもてました。チェンナイで泊まったホテルはタージ・コネマラというところでしたが、ホテル周辺はいかにも発展途上国と言った感じで整然とした感じはありませんが、一歩ホテルの中にはいると、そこがインドであることをすっかり忘れてしまうような立派な作りです。まぁ高級ホテルは、どこの国に行ってもそうなのですけれど。

市内の移動は専属の運転手付の会社の車でした。インド人の同僚2人が同行していたので、私はすっかりおまかせでしたが、この2人はムンバイ近郊の出身で、彼らの言語はヒンディー語です。ところがチェンナイのローカル言語はタミル語で、彼らはインド人なのに、時として全く言葉が通じない時があったことが、日本人の私には不思議で笑えました。

インドの交通はひどい・・・いや、全く常識が違うものでした。車線分けはしてありますが、みんな右へ左へ蛇行しつつ、一番空いている車線を奪い合うように走ります。この際の進路変更は、後方確認なんかしません。同行のインド人曰く、インドでは少しでも前にいる車が優先権を持ち、後ろから来る車が道を譲らなければならないんだそうです。だから後方確認の必要がないとか。時として、バックミラーがない車もみかけます。そう言えばインドのタタ・モータースの格安の乗用車も、バックミラーがオプションだとか言いましたっけ。

立ち寄った先は有名なところしか名前が分からないのですが(何しろ名称を記憶するのが容易でないんです)、まずはSanthome Cathedralという、キリスト教の立派な教会へ。インドと言えばヒンドゥー教というイメージがあったのですが、以外や以外、チェンナイではキリスト教徒も多いんだそうです。マドラス時代、イギリスに支配されていたからなんでしょうかね?

次に向かったのはチェンナイで最も有名なヒンドゥー教寺院、Kapaleeshwar Templeです。寺院の中に入る際は靴を脱ぎ、裸足にならなければなりません。かつ、ヒンドゥー教徒以外は敷地の中に入れるだけで、建物の中は立入禁止で遠めに覗くだけです。とは言え、こういった寺院は日本にはありませんから、一見の価値はありました。寺院周辺は、果物を売っていたり、何やらよく分からない飾り物のようなものも売っている店が並んでいました。きっと「お供え物」などを売っていたんだと思います(インド人に聞くのを忘れました)。

その後、名前は忘れましたがビーチへ。夏ですし昼間ですし、砂浜だったら海水浴客でごった返しそうなもんですが・・・誰も泳いでいません。散歩している人や、釣りをしている人をみかけただけ。インド人って海水浴はしないんでしょうかね? 私はともあれ、初めて見る「インド洋」です。

そういった見所を回った後は、土産物屋へ。と言っても私は海外では土産物屋よりもスーパーへ行くのが好きで、この時もまずはスーパーへ連れて行ってもらいました。店の中を一回りし、珍しいものを探します。インドのものは時々とても辛いので食品は買う勇気がでませんでしたが、見つけて買ったのは「緑茶」です。インドと言えば「紅茶」というイメージですが、緑茶も良く飲むんだそうです。後日談ですが、このインド緑茶、日本緑茶とも中国緑茶とも違い、おいしかったです。緑茶なのに「ダージリン」というのが違和感ありましたが。

スーパーの次は何でも屋のような土産物屋へ。装飾品から骨董品など、店の店員は次々に説明してくれます。これはどうだ、あれはどうだと・・・最終的に、うちの奥さんへのおみやげに選んだのは、カシミヤのショール。最初は5,000ルピーくらいと言ってきたのですが、ここで同行のインド人同僚の出番。値切る、値切る(笑) 結局、1,500ルピーくらいになりました。約3,000円です。日本でカシミヤのショール買ったら、10倍ですかね?

観光はここまでですが、食事について加えますと、インドと言えばカレーというイメージですが、合っているようでもあり、合っていないようでもあり。基本的に様々な「カレーのような」ものが出てきて、これを少しずつ自分の皿に取り、白米であるとか(パサパサの長米です)、ナンにつけて食べます。ところがこの「カレーのような」というのが、実際にカレーであったり、でも辛かったり辛くなかったり、また、時として呼称としては「シチュー」と言う説明も受けました。いろいろなスパイスから時間をかけて作ってあり、私は辛いものは苦手ですが、辛くないものは味は本当に良かったです。時として爆弾を踏むように、とても辛いものを口にしてしまい、涙が出ましたが。

そしてその日の夜、日付が替わった頃に空港に到着し、深夜出発便で帰路につきました。チェンナイの空港は人でごった返していたということもありますが、とにかくインド人は何かといい加減。彼らはそれを気にしないのですが、きっちりした日本人的にはイライラ。結局搭乗口まで3時間もかかりました。

帰りはチェンナイから直行便が取れていたので、ブリュッセルで飛行機を乗り換え、ニューアーク経由で家へ。アメリカは7月4日の独立記念日で、花火大会とかやっていたようですが、さすがに1週間でインド往復、飛行機のフライト時間だけでも40時間以上を旅して帰ってきた身には無理でした。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
4.5
グルメ
4.0
交通
2.0
同行者
友人
交通手段
タクシー
航空会社
ジェットエアウェイズ (運航停止)
旅行の手配内容
個別手配

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  • ジェット・エアウェイズの機内食。洋食もありますが、数が少なくて、ありつけないとインド料理です。

    ジェット・エアウェイズの機内食。洋食もありますが、数が少なくて、ありつけないとインド料理です。

  • インドの交通はぐちゃぐちゃなだけでなく、こういったオート・リクシャーや原付も入り乱れて本当に怖いです。

    インドの交通はぐちゃぐちゃなだけでなく、こういったオート・リクシャーや原付も入り乱れて本当に怖いです。

  • 乗合バス。人がドアからはみ出ているあたりが、いかにもインドらしい。

    乗合バス。人がドアからはみ出ているあたりが、いかにもインドらしい。

  • ヒンドゥー教の寺院、Kapaleeshwar Templeです。

    ヒンドゥー教の寺院、Kapaleeshwar Templeです。

  • こちらはベンガル湾に面したビーチ。誰も海水浴していないでしょう?

    こちらはベンガル湾に面したビーチ。誰も海水浴していないでしょう?

  • レストランで。これはカレーというより、シチューという呼び名でした。

    レストランで。これはカレーというより、シチューという呼び名でした。

  • こちらはタージ・コネマラのレストランで食べたカレー。片方はエビで、もう一方はチキンでした。そんなに辛くはなかったです。

    こちらはタージ・コネマラのレストランで食べたカレー。片方はエビで、もう一方はチキンでした。そんなに辛くはなかったです。

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