2011/09/20 - 2011/10/12
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tunacanさん
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インカの遺産があちこちに点在する、旅人のエルドラド、「聖なる谷」へ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス タクシー ヒッチハイク 徒歩
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
私たちの左回りのペルーの旅は後半へさしかかりました。プーノからは、やる気に満ちた者しか座らない、バスで最も危険な座席、2階先頭の展望シートを確保。故郷岐阜の田舎にそっくりな景色の連続に、実はペルーは岐阜に属するという新仮説を立てたりしているうちにクスコへ到着。マチュピチュへのアプローチの序章となる、セイクリッド=ヴァレイの中心都市です。
しかし着いてまず、その喧騒と空気の悪さに愕然としました。同時に、出来るだけ早くここを去ると決意します。3軒目でようやく決まった宿では、チェックインを終えて一息ついたところで、夜10時に隣のディスコが開くと告げられました。しかもその日はサタデー=ナイト。これはハメられたということでいいのかな?もう他を探し回る気力もなく、愛用の耳栓を頼りに眠りにつきました。結局、とくに夜明け前に盛り上がりは最高潮だったものの、思いのほかよく寝られた私たち。長い旅をすればこういう日だってあります。
ただ、後でガイドブックをよく読むと、その界隈は麻薬売買で有名で、ほとんどの宿は売人の経営とのこと...。だから、本買って読まないのはどこのどいつだ! -
さて、人だらけ、売り込みだらけのクスコをとっとと離れる前にこれだけはと、朝、街を見下ろす巨大遺跡、サクサイワマンを目指して歩きます。が、これがなかなか着かない...。海抜3300mでの延々の昇り坂に息が上がったところに排煙でむせかえってはの繰り返し。たどり着いた時には、遺跡と並んで風化しかけながらなんとか立っている自分がいました。
しかしさすがにここまで上ると空気も良く、クスコの街が綺麗に見えます。 -
サクサイワマンにはまずその大きさに驚かされますが、広大な敷地には、今も埋もれたままの部分がまだまだあるそうです。
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あちこちにインカ時代の椅子があります。それに腰掛けると決まって絶景が見られます。あー心地いい。500年前の人もこうして美しい砦を眺めたんですね。
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巨大な石を使ったジグザグの砦が特徴的です。しかし、ここを含むインカの遺跡の多くは戦いの跡地。スペインの侵略時には、この場所に何千の死体が転がり、無数のコンドルがそれを食べに来たと言われています。
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幸い下りは非常に軽快です。街へ戻り、インカの路地が美しく残っている場所へ。
信じがたいほどの技術に思わずため息です。インカの人々の几帳面な仕事は清々しくもあります。 -
有名な12画の石は意外に大きなものでした。
クスコでは観光案内所へマチュピチュの情報を仕入れに行きました。この夏から施行された入場規制と事前予約制度について確認すると、すでにローシーズンのためでしょう、何の規制も無いと言われ、安心して午後オリャンタイタンボへと移動です。そこを基点にしてマチュピチュを目指します。 -
オリャンタイタンボのバスターミナルへ着いて第一声は「何この景色?」でした。切り立った山の斜面のそれも頂上まで、見事な遺跡が太陽に照らされて黄金色に輝いています。
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細い路地へ入るとインカから使い続けている石の壁と通路。その美しく静かなたたずまいは、またしても岐阜の、城下町、郡上八幡を思い出させます。自分は本当にペルーにいるのか怪しくなってきました。しかもこれまでにも増して、町の人たちの感じのいいこと。すれ違う人全員が笑顔で挨拶してきます。宿でも店でもみんなすごく親切。幸福感に浸っていた矢先に、電柱に張り紙を発見。気が付けばいたるところにあるこの張り紙には「INKA=$」とありました。やらしい話そういうことです。それでもいいと思いました。
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幸運にも宿のテラスからは、正面にオリャンタイタンボ遺跡、反対側にピンクイルナ遺跡が見えました。太陽がそれぞれを時間によって照らします。周りを見渡しても、こんなに立派なテラスがある建物は他にありません。少し離れたペルーレイルの駅周辺の高級ホテル群からだって、こんなに見事な景色は見えないでしょう。部屋での洗濯が禁止のペルーで、ここではテラスで洗濯もさせてくれて、桶まで貸してもらえました。朝食もここ食べて、久しぶりに落ち着けました。
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当然オリャンタイタンボ遺跡へは一番乗りです。何という大きさ。
しかし久しぶりに海抜2800mまで下がったので、驚くほど体が軽く、意外にもすいすい上れてしまいます。これは爽快。なんだかすごく出来る人間になった気分です。 -
すごい所に来てしまいました。
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当時の人はどんな思いでこれを作ったのでしょう。
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不自然なくらいに美しい壁。
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続いて、向かいの山にあるピンクイルナ遺跡へ。
道はこちらのほうがずっと険しいです。ペルーでは何もかもが高所にあるので、知らずと私の高所恐怖症もいくぶん改善されてきた気がします。
ふとヨガの師匠が言っていたことを思い出しました。「トラウマは対峙しないと治らない」と。なるほど、今ならそれがよく分かります。 -
でも師匠、やっぱり私はまだまだ腰が引けます...。
ペルーでは、足にギプスをして松葉杖をついた旅行者をあちこちで見かけました。この遺跡からも担架で下山する人を見ました。おまけに、上ったはいいが下りられなくなって、藪で固まって震えている地元の小犬も見かけました。せっかくの旅先でそんなことにならないように、われわれもくれぐれも気をつけましょう。 -
翌日は、比較的近くにある遺跡と塩田を訪ねました。
コレクティーボを乗り継ぎ、まずはインカの農業試験場、モライの遺跡へ。何層もの棚に作物を植えて、温度差等による発育の差などを調べたと言われています。つくずく頭のいい人たちです。 -
この中心に水が蓄えられていたようです。
インカの観光地ではどこでもですが、こういう物の周りにはいわゆるスピ系が群がり、なぜか空や穴に手をかざしたりしています。 -
ま、たしかに、科学的用途だけのものにしては美しすぎます。
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テラスの階段ですが、アンデスの人たちは私より小柄なのにこの歩幅は無いでしょう!?まさかこの海抜でひょいひょいと跳んでいたということなのでしょうか(汗)!?
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モライから途中までコレクティーボ、その後歩いて塩田を目指します。その道中、巨大アスパラガス(本当はアロエか何か)があちこちに。青空にやたらに生えます。
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山道をひたすら進むとしばらくして、山間に真っ白な棚が見えてきました。
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アンデスの山奥でこんなに塩が採れるとは何とも不思議な感じです。大昔ここは海で、その恵みが今でもあるなんて、地球はつくずくロマンチックです。一方、周りの山道をすべてサボテンで塞いで敷地の通行料を取るここのオーナーは、人類のクズです。
ちなみにここの塩は牛になめさせるためのものだそうです。
この後、大きな道まで出て、ヒッチハイクでオリャンタイタンボまで戻りました。 -
翌日私たちは、オリャンタイタンボから、トレッキングでも列車でもなく、バスとタクシーと徒歩でアグアス=カリエンテスを目指します。大きな荷物は宿で保管してもらい、2泊3日の遠征です。
ちなみにここでは車を待っているだけで桃太郎になれます。
マチュピチュ編は次の旅行記⑦で。
以下はその後のピサック編です。 -
アグアス=カリエンテスからオリャンタイタンボに戻り、翌日には山頂遺跡とツーリスト=マーケットで有名なピサックに移動しました。
旅の最大の目的を達成しすでに完全燃焼していたこの時、何に対してもほとんど興味が沸かない上に、それまではすごく安かったタクシー代がここでは以上に高く、もうやめようとした時に安い車が現れました。せっかくなので観光することに。
タクシーでひたすら山道を上ること7.5km、山頂に到着です。山が丸ごと一つの、とても大きな遺跡です。時はすでに夕方。ミッションは完全に日が落ちる前に歩いて町まで下りることです。 -
この門はインカの定番ですね。
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見下ろしてみると、テラスの規模はこれまで見た中で最大です。しかし町はずいぶん遠いなあ...。
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下りる途中、向かいの山肌に墓地の遺跡が見えます。本当に、どこへ行っても珍しい物に出会います。
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無事、暗くなる前に町まで下りることが出来ました。
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夕食は立派なピザ釜のあるレストランで。
そのすぐ横にこれまた立派なクイのお城を見つけました。これが典型的なペルーでのクイの飼い方だそうです。暖かい素敵な住まいで丸々と幸せそうなクイたち。美人女将に「食用だよね?」と一応確認すると、満面の笑みで「ムイカロ(すごく高いよ)♪」とのこと。われわれは普通のピザを注文しました。ペットに見えるものはどうも食べる気になれません。アルパカにはツバを吐かれたので仇を打ってもいいはずですが、おいしそうじゃないのでやはり食べませんでした。
翌日、ボレート(観光クーポン)を消化すべく、タンボマチャイ、ケンコー、クスコと、雨の中、体調不良をおして周りましたが、案の定さほど楽しめず、このころはもうただ早く家に帰りたいと思うばかりになっていました。頻繁に食あたりと風邪を繰り返したせいで体力と気力を消耗していたのと、やっぱり、歳です...。
この後、2日かけて最終地リマへ向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ひらしまさん 2015/01/05 17:08:25
- 明けましておめでとうございます
tunacan 様
オリャンタイタンボってどんなとこかなあと4トラを読んでいたら、またもtunacanさんの旅行記に出会ってしまいました。
痛快な語り口が最高!!
ことしはペルーに行くことになり、情報収集を始めたところです。
オリャンタイタンボ行くことにします。
今後も参考にさせてください。
どうぞよろしくお願いします。
ひらしま
- tunacanさん からの返信 2015/01/05 18:45:37
- RE: 明けましておめでとうございます
- ひらしまさん
新年明けましておめでとうございます。こちらこそ今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ひらしまさんの次の行き先はペルーですか!またまた感動や思い出を共有できますね!セイクリッド=ヴァレー編は、気持ちを入れたわりには反響が薄くてショックだったので、見つけていただいてとてもうれしいです(笑)。オリャンタイタンボ遺跡、素晴らしかったですよ!静かな村のたたずまい自体がまたすごく良かったです。ぜひ楽しんでいらしてくださいね。
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