東地中海クルーズ　その４・「イズミール（トルコ）入港とエフェソス観光」

2011/09/30 - 2011/10/10

１０月４日（火）晴れ　最高気温２６℃

「マニフィカ」号は、３番目の国トルコに
入りました。
イズミールは、トルコで第３番目に大きな都市で、
国際的な港町として栄えています。
古代ギリシャの詩人ホメロスの生まれた町と
伝えられていますが、これには異論もあります。
（そもそも、ホメロスその人が実在しなかった
とも言われています。）

エリア イズミール(トルコ)

早朝、イズミールの街が見えてきました。

上空を舞うカモメが、朝日の光でバラ色に
染まっています。

港に近づいてきました。
入港は午前９時ですが、港の管理局からの
上陸許可を待って下船します。
下船時に、ランディング・カード（上陸許可証）が
渡されます。
これは、再乗船の時、必要となります。

ここでは、私たちのグループだけの
チャーター・バスでの「エフェソス（エフェス）の
遺蹟」を見学します。
ローマ時代の都市が残っている場所です。

エフェソスまでは、バスで約１時間
です。
途中の車窓から見えた山上の城は、
セルチュク時代（１２〜１３世紀？）の
見張り台でした。
現在、内部は空だそうです。

「エフェソスの遺蹟」入り口に到着。
入場を待つ人々で、いっぱいです。

遺蹟の入場券。

かなり保存状態が良い遺跡で、
当時の街のようすがよく解ります。
今でも、埋もれている遺跡が
あるそうです。

『アゴラ』は、市民の経済生活の場で、
商店などが並んでいた地域です。

小劇場跡（『オデオン』）。
といっても、なかなかの大きさで、
半円形のすり鉢形に構成されています。
鉢の底にあたる舞台を取り巻くように、
階段状の観客席があります。

観客席から、下の舞台を見下ろすと、
その高さに足がすくみます。
１４００人が収容できたそうで、
コンサートを行なう音楽堂などと
して使われていました。

『市の公会堂』跡。
紀元前２〜３世紀ごろ。
昔はここに、「ヘスティアの火」と
呼ばれる聖火が灯されていたと
伝えられます。

『ドミティアヌス神殿』跡。
ドミティアヌス皇帝を祀った
神殿ですが、皇帝が殺された後に
取り壊され、現在
残っているのは、土台部分のみ
です。

『ニケ（勝利の女神）』のレリーフ。
余談ですが、スポーツ用品の
ブランド名「ナイキ」は、この女神の
名前からとられています。
あのマークは、ニケの翼です。

どの通りも、観光客があふれていて、
歩くのも大変です。
船の乗客たちのツアーが集中しているので、
そうなるのですね。

『ヘラクレスの門』。
後方の柱と一対になっています。
柱には、ヘラクレスのレリーフが見られます。

『トラヤヌスの泉』。
トラヤヌス帝が造った貯水場の
建物の正面部分（修復されたもの）
です。

『ヴァリウスの浴場』。
ローマ時代の浴場跡です。

豪商の邸宅のあった所。
床に残っているモザイクは、当時の
オリジナルのものだそうです。

『ハドリアヌス神殿』。
美しい装飾のあるアーチと
コリント式の柱が残っています。
アーチの中央には女神ティケの彫刻、
奥の門には両手を広げたメドゥーサの
彫刻が施されています。

『公衆トイレ』跡。
溝が切ってあり、ちゃんと水洗に
なっているのが驚きです。

『ケルススの図書館』。
この「エフェソスの遺蹟」の中でも、
ひときわ目立つ、大きな建物。
火災や地震で何度も被害を受け、
かなり破壊されていましたが、１９７０年代に
今の姿に修復されました。
１万２千巻の書物（当時の本は、巻物でした。）
が所蔵されていたといわれています。

階段を上って、中に入ることも
できるのですが、この日は異常な
ほどの暑さで、いささかバテ気味
になったので、それはパスして、
日陰に避難することに。
この遺蹟は、以前に一度見ています
し。
（もう何年も前になりますが。）

もうひとつのアゴラ。
商店が並んでいます。

『大劇場』跡。
２万４千人収容の観客席が残って
います。

ビザンチン時代の城壁が残る
広場で、コスチューム・プレイ
（ショー）が催されるというので、
開始を待ちます。

出演者たちの登場です。

先頭の男性が玉座につきました。
服装から推して、この人がローマ皇帝
でしょうか。

またラッパの音が響き渡って・・・。

従者を従えた女性が登場しました。

皇帝が立ち上がって、女性を迎えます。

揃って着席しました。
女性の服装がエジプト風なところを
見ると、この人たちは「シーザーとクレオパトラ」
という役柄でしょうか。

女性の侍女らしいエジプト
風の白い衣装の女性たちが、
中央に整列しました。

皇帝の前で、踊りを披露します。

次に、武官？が進み出て、
何やら口上を述べると・・・。

２人の剣闘士が現れました。

御前試合です。

激しい戦いの後、勝負が
ついたようです。

勝ち名乗りをあげる勝者と、
膝まづく敗者。
見物の貴族たちが、敗者に判定を
下しています。
親指を上に向ければ助命、下に向ければ、
死刑です。

気の毒なことに、この試合では、
敗者は殺されることに決まったようです。

皇帝と皇妃が立ち上がりました。

観衆に手を振って応え、
退場します。

他の出演者たちも、後に
続き、ショーも終わりです。
全部で１０分程度のパフォーマンス
でした。

ふたたびバスに乗って、
イズミールの街へ。

イズミール港の地図。

船に戻ります。

イズミール港の風景。

１５時、出航です。

本日のディナーのドレス・コードは、
インフォーマルです。
フォーマルほどではないけれど、少し
ドレッシーな感じの服が望ましいという
意味あいです。

前菜には、「たこのマリネと野菜のピクルス＆茹で
ジャガイモ」を。
期せずして、やっぱり「カロリー控えめメニュー」に
なっています。
シーフード系が好きなので、自然にそういう
チョイスになってしまうのですね。

メインの「ミックス魚のグリル」。
メカジキ、イカ、車海老のグリルに、
ルッコラ、チェリートマトをパセリ・オイルで。
どうしても、魚系のメニューを選んで
しまいます。
たまには、肉系も食べたいと思うのですが。

サイドメニューとして、ミックス・サラダを
とりました。

デザートは、「本日のシャーベット」。
きょうは、ラズベリーでした。
おいしいです♪

明日は、同じトルコ国内ですが、ずっと北上して、
イスタンブールに寄港します。

　　　　　　　　　　　　　　−その５につづくー