2011/10/15 - 2011/10/15
3856位(同エリア16425件中)
迷子さん
航空機の乗り継ぎストップではない!
久し振りのパリ滞在でやんすョ~(^・^)
まぁ、大概のガイドブックには
紹介される事の無い(と、思われる)
パリの奇怪?な博物館で午後を過ごしたざんす。
注意!
処どころの写真がチョッピリとエグくなりますだ、
苦手なお方は御気を付けくださいませ。
(早い話が病理解剖標本展示なんだョね~(~_~;)
ある意味、カタコンブより迫力あるかも?!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
PR
-
パリは東南の郊外、
メトロ8号線Ecole Veterinaire de Maison Alfort下車
バスなら24番バスの終点から
程近く、アルフォート獣医学校の敷地内に在る
チョッと変わった博物館にお出掛けしましただ。
因みに、このバス24番って
パリ中心部はセーヌの左岸沿いを進むんで
車窓観光出来ちゃう愉しい路線なのだ。
(でも、道路渋滞で時間が掛かるけどね・・・) -
広〜〜い敷地内を入ると
案内表示がありました、これがあると助かるっすね。 -
この建物がお目当ての
博物館〜♪ -
入ると・・・
至ってシンプル、
受付&展示はお2階ざんすね。 -
何だかアカデミックな?階段を上ると・・・
-
立派な絵画が、
さすが獣医師学校のテーマで御座います。 -
2階の入り口のには、
さり気無く?昔の医療器具やら解剖道具が。
何だか勲章の類も展示されていましただ。 -
整然と展示された骨格類。
-
内部は以外に採光も良く
明るい感じで決して気持悪くは
御座いませんでしただョ〜。→こう感じるのは・・・
アッシだけ?! -
イチオシ
家畜類始め、象やライオンの
骨格標本も勢揃い。
天井近くにも展示がズラリ〜。 -
勿論、骨以外にも
内臓や各器官の標本が御座います。
(内臓標本が多くが蝋細工の逸品なんすョ) -
各展示ブツには番号が振られてて、
オーディオガイドで解説が聞けますだが・・・
日本語は無いのでよく分かりませぬ(涙)
何でも、19世紀に天然痘で
お亡くなりになった英国人女性の
デスマスクだそうであります。 -
こちらはホルマリン漬けの脳で御座います。
これ以外にも
人体や胎児の標本も展示されていますだョ。
見事な蝋細工の標本もあるので
臓器の造りがよーく分かりますだ。 -
瓶の中で眠りに付く
動物の胎児達。 -
各種の蹄の病理標本でやんす。
-
骨の異常な増殖の病気であった
犬の骨格標本・・・。
これは生前相当、苦しかったと思うっす。 -
足の骨と関節の
変わった標本も
骨格や剥製なんかで多く展示されていました。 -
頭部が接合した
家畜の骨格標本。
展示の半ばには
こうした遺伝子の悪戯で身体に
変形が起こった動物達(人間も)の
病理標本が続いてますだ、気持悪いと言うよりは
切なくなっちゃいますだ。 -
さてさて、こちらの珍しい博物館は
元もとは18世紀に創立されたフランス初の
王立獣医師学校の博物室たっだんすね。 -
当時から集められた標本類も
長らくは非公開になってたのが、近年
『フラゴナール博物館』とすて
一般公開されているのでありますだ。
公開日程は
水・木 午後2時〜6時
土・日 午後1時〜6時
入館料は大人7ユーロ -
いよいよ奥の展示室に入ると、
この博物館を有名にしている?展示品が・・・。
この部屋だけは
少し薄暗くて1人で見学してると
チョッピリ怖いのでありました。 -
先ず、棚には家畜や人間の体内に住まう
寄生虫の瓶詰め標本がズラリ〜。 -
コウモリやアルマジロの標本も・・・。
-
暗い瓶の中で
哲学する?サルの胎児。 -
鳥たちの剥製標本も。
-
そして、この博物館を代表する
もの凄い展示標本が。 -
イチオシ
剥皮生体(エコルシュ・内臓と皮膚を剥がされ
骨格、筋肉、血管、腱等を着色防腐処理された半ミイラ状態の遺体)
の最高傑作とも呼ばれる
「黙示録の騎士」馬上の人間と馬の標本ざんす。 -
後ろには騾馬?(だったか?リャマだったか?)の標本も。
当時は解剖標本を保存する技術は大変だったらしく
現在みたく冷凍設備も無いもんね。
組織を鮮明忠実に如何に解剖して保存維持するかは
凄い技術を要したそうで御座います。 -
イチオシ
同じく剥皮生体「サムソン」
(共に標本の眼球は琺瑯製の義眼っす) -
フランス語なんでサッパリ分かりませぬが
多分、当時の標本の製造過程が説明されてるような?
ハッキリと記録が残ってないみたいで
未だに使われた溶剤の成分内容が分からない・・・そうっす。
しかし、当時のフラゴナール解剖学者さんの
腕は今でも見学者を驚愕させるでやんすョ! -
これを見ると
凄い細い腱や血管、神経がぁ〜!
足の甲もそうだけど
こむら返りが如何に痛いものかが
スンナリ理解出来ますだョ。 -
これらの剥皮膚生体標本を制作したのは
南仏はグラース出身の解剖学者&獣医学講師の
フラゴナール氏。
ご実家は香料業というので
もしかしたら香水のメーカーと関係あるのかな?
ロココを代表する画家のフラゴナールは
彼の従兄妹にあたりますだョ。 -
ピカソも真っ青?の
皮膚を剥がされ剥き出しにされた女性。
皮膚の弛みを持上げる
頬の筋肉や顔の内側の造りが
細かい部分まで見えちゃってるのだわさ。
(これを見てるとアンチエイジングの
高額なリフトアップ化粧品なんか
効果あるのかなぁ?と疑問を持ってしまうのであった・・・) -
同じく防腐処理と彩色された
血管組織なんかの生体標本もあったり。 -
イチオシ
むき出しの顔面&頭部!
頸から鎖骨に掛けての組織もバッチリと
分かりますだ。
ここまでやると、もう芸術作品にも見えて来る?!
これが正に一皮剥けた
人間の姿なんだね・・・。 -
入り口付近には、
当時の大男の骨格標本が。 -
大男の足元には
胎児の骨格標本が展示されていますただ。 -
色々と凄いモン人&動物の身体の不思議を
見学させて頂きやした〜。
(最初は貸切状態だったけど、チラホラと
見学者さん達が来てますただョ) -
兎に角、広い敷地で迷ちゃうのでありますだ。
ここで2時間以上も見学してたんだけど・・・・
その内の30分は別棟のトイレに行った迷子母が
行方不明になり捜索?!(帰路に迷ったらしい・・・)
教訓:方向音痴さんは注意が必要で御座います。 -
現役の獣医師学校でもあるので、
怪我や病気の動物さん達の治療や
リハビリも行われていますです。
パリの午後を
ちょっと変わった趣向で過ごすてみますただ。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- NAOKIさん 2012/03/29 18:02:57
- なんてっこった。
- 迷子さん
はじめまして
黙示録の騎士の写真が目に入って
この旅行記を拝見させていただきました。
こんな代物がパリで見れるなんて驚きです。
パリに行く際はきっと寄るでしょう。笑
ん?
自分は悪趣味なのか?
普通なのか?
とにかく楽しませていただきました。
ありがとうございました。
NAOKI
- 迷子さん からの返信 2012/04/02 00:47:54
- RE: なんてっこった。
- こちらこそ、初めますてm(__)m。
御訪問ありがとうです〜。
エグいパリ?お気に入り頂けたようで
嬉しいでやんす〜。
他にも血みどろゾンビと出会える
幽霊屋敷アトラクションがあったんすが、開館時間を
間違え・・・訪問叶いませんでした〜(涙)
普通とはちょいと違うパリ観光も
面白いかもしれませんね。
-
- さんしぇさん 2011/12/20 11:52:15
- 迷子節炸裂。^^
- 迷子さん、ご無沙汰しています。
風の便りにブルターニュに行かれたと伺って久しく、これから
楽しみに拝見して参りますね。
おもろい美術館のご紹介ありがとうございました。
画像に添えた迷子節に翻弄、楽しませて頂いています。
人体、お骨になってしまえばちっとも怖くないんですが、この
一皮剥いた状態の展示、これはグロいですね。
しかし実は己の皮一つ下に、これと大差ないモノが収まってる訳でもあり、
どこか粛然とさせられます。
しかも製作者、かのフラゴナール一族の方なんですね、初めて知りました。
香水って、その昔皮製の手袋の匂い消しから起きたそうですので、
ひょっとして係累に皮のなめし業に携わる方がいらして、そこから
解剖学へはさほど遠い関係でもないかと想像逞しくしました。
しっかし、この年の瀬に迷子さんのとこへやって来たら最後、紀行文を
読み耽ってしまいそうで、年末大掃除に行き着けず。
そっちがコワイです。^^
- 迷子さん からの返信 2012/01/02 10:09:18
- 明けましてです〜。
- こちらにもスッカリご無沙汰で・・・・・
書き込み&御訪問頂いてたのに失礼しましたm(__)m。
今年もヨロシクです〜。
情報では?
パリにはもう1箇所
医学学校の解剖標本展示があるそうな〜?!
(こっちの方が凄い内容みたいです)
キモいと言っちゃそれまでっすが、
病気の解明や治療法には
解剖学も大いに貢献したのでしょうね。
今年もさんしぇ様にとって
よいお年でありますように〜♪
-
- ちょめたんさん 2011/11/06 18:42:45
- やだやだ〜!!
- 骸骨並んでるところもやだけれどここはもっとやだ〜!! 迷子ちゃん不気味〜怖いだすよ〜!
- 迷子さん からの返信 2011/11/07 06:03:12
- RE: やだやだ〜!!
- ホホホッホー(ーー;)
骸骨よりも不気味っすか〜?
標本と思えば・・・・・それなりっすが、
ホンモノの人体なんで
よーく考えたら誰か?の御遺体になるんすね、怖いやね。
-
- コクリコさん 2011/11/03 21:22:20
- 素晴らしいフラゴナール一族?!
- 迷子さん、こんばんは。
「誰も行かない」シリーズのパリ編ですね。
誰も行かなくてもワタシは行きた〜い。
全然知りませんでした。
迷子さん、よくぞ見つけてくれました!
カタコンブより恐怖?といえどもカタコンブより明るいよね。
ひとつひとつ丁寧に見てみたいです。
アルマジロの標本は可愛いし、「黙示録の騎士」は怖いけど見たい。
よくぞ、こんなに残してくれたものだと感心しました。
それを紹介してくださる迷子さんにもお礼を♪
有名な画家や香水の一族もその名に連なっているのですね、あなどれない一族です!
- 迷子さん からの返信 2011/11/04 03:02:45
- RE: 素晴らしいフラゴナール一族?!
- いらっしゃいませ〜♪
うふふ、天下のパリにも
余り認知されてない
珍なる穴場の博物館が・・・あったんすねーっ!
(流石のコクリコ様も御存じなかった?)
多分、フラゴナール博物館だと
大勢の皆様は香水の博物館の方へ行かれちゃうのでありましょうね。
香水から絵画に解剖医まで
華麗なる一族なんでありましょーか???
是非、次回のパリ御訪問の際にはお出掛け下さいませ。
規模も小さいし、何より入館するのに
時間が掛かることは全く心配御座いませぬ!(爆)
他にもパリ市内は10区の
アフリカンな地域に“お化け屋敷”があったんすが・・・
こちらは夜のみ開館で
時間が取れずに行けず仕舞いで心残りでありますただ。
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