同じポーランドにありながら、こちらは負の遺産としてあまりにも有名なアウシュビッツ＝ビルケナウ。<br />ポーランドでは”アウシュビッツ”では意外と通じない。<br />”オシフェンチム”<br />”ブジェジンカ”<br />もしくは”アウシュビッツ＝ビルケナウ”<br />なら通じる。<br />日本人にはアウシュビッツがポーランドにあることが、意外と知られていない。<br />かなりの人がドイツにあると思っている。<br />そして、ポーランド人の友はここへ行くことを勧めなかった。<br />「ヴィエリチカは勧める、でもアウシュビッツは勧めない。<br />それはアウシュビッツがファクトリーだから、人を殺すための・・・。<br />アウシュビッツがポーランドにあることが許せない。」<br />そのときの彼女の表情は、今まで見せたことがなかった。<br />ただ、人として行っておかなければ、と思い行った。<br />そして、アウシュビッツ＝ビルケナウはそこにあった。<br /><br />”ARBEIT MACHT FREI"、”働けば自由になれる”<br />オシフェンチム-アウシュヴィッツ第一収容所が紹介される時に必ず1回は出てくる写真。<br />その門をくぐった時真っ先に頭に浮かんだこと、それが「本当にここで行われたのか？」<br />そう思ってしまうほど、意外と整然としていた。<br /><br />最初の方は、かなり写真を撮っていたが、途中からシャッターを押していない自分に気づいた。<br />クレマトリウムの中に入る事ができる。<br />あくまで復元されたものだが、気分が悪くなってきた。<br />写真も撮れなかった。<br />空気が違う。<br /><br />ここでも日本人に会わなかった。<br />どうして日本人はここに来ないのだろう？<br />でも多分、私ももうここに来る事は無いと思う。<br />7年経って、彼女の言った事がようやく判った。<br /><br /><br />行き方<br />ポーランドレールパスを持っていたので、行きは鉄道で行ったが、<br />帰りはバスで帰って来た。<br />理由はどっちも乗ってみたかったから。<br />クラクフ（クラコー）から、オシフェンチム（ブジェジンカ）行きに乗り、終点まで。<br />ゆっくり走る電車だ。<br />駅では1時間くらいと言っていたが、軽く2時間はかかった。<br />そこから、バスに乗る。<br />24番から27番だったか忘れてしまったが、その系統のバスに乗れば良い。3ズォティだったか？<br />クラクフ中央駅のバスターミナルから出るツアーバスがお勧め。<br />値段も高くない。<br /><br />私は帰りは路線バスを利用したが、約2時間半かかった。<br />日本でいう、特急バスに近い。<br />バスにレジが付いていたのには驚いた。<br /><br />所要時間<br />クラクフを起点としても、1日みたほうが良いと思われる。<br />ガイドブックとかでは、半日とか6時間とか書いてあるが、行きで2時間、帰りで2時間半、見るのに3時間として、あと見学のツアーを利用するのに待たないと行けない事もあるので。<br /><br />あと、ガイドはお願いしたほうが良いと思います。<br />私はスケジュールの都合で利用できませんでしたが、<br />日本人ガイドの中谷さんがいます。<br />英語ガイドでもかなり判りやすく、また私が日本人だった事もあり？<br />ゆっくり話してくれます。<br /><br />

それはアウシュビッツがファクトリーだから、人を殺すための・・・。その時の彼女の表情は今まで見せたことがなかった。

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2011/05/05 - 2011/05/25

156位(同エリア385件中)

#世界遺産

heizo hasegawaさん

同じポーランドにありながら、こちらは負の遺産としてあまりにも有名なアウシュビッツ＝ビルケナウ。
ポーランドでは”アウシュビッツ”では意外と通じない。
”オシフェンチム”
”ブジェジンカ”
もしくは”アウシュビッツ＝ビルケナウ”
なら通じる。
日本人にはアウシュビッツがポーランドにあることが、意外と知られていない。
かなりの人がドイツにあると思っている。
そして、ポーランド人の友はここへ行くことを勧めなかった。
「ヴィエリチカは勧める、でもアウシュビッツは勧めない。
それはアウシュビッツがファクトリーだから、人を殺すための・・・。
アウシュビッツがポーランドにあることが許せない。」
そのときの彼女の表情は、今まで見せたことがなかった。
ただ、人として行っておかなければ、と思い行った。
そして、アウシュビッツ＝ビルケナウはそこにあった。

”ARBEIT MACHT FREI"、”働けば自由になれる”
オシフェンチム-アウシュヴィッツ第一収容所が紹介される時に必ず1回は出てくる写真。
その門をくぐった時真っ先に頭に浮かんだこと、それが「本当にここで行われたのか？」
そう思ってしまうほど、意外と整然としていた。

最初の方は、かなり写真を撮っていたが、途中からシャッターを押していない自分に気づいた。
クレマトリウムの中に入る事ができる。
あくまで復元されたものだが、気分が悪くなってきた。
写真も撮れなかった。
空気が違う。

ここでも日本人に会わなかった。
どうして日本人はここに来ないのだろう？
でも多分、私ももうここに来る事は無いと思う。
7年経って、彼女の言った事がようやく判った。

行き方
ポーランドレールパスを持っていたので、行きは鉄道で行ったが、
帰りはバスで帰って来た。
理由はどっちも乗ってみたかったから。
クラクフ（クラコー）から、オシフェンチム（ブジェジンカ）行きに乗り、終点まで。
ゆっくり走る電車だ。
駅では1時間くらいと言っていたが、軽く2時間はかかった。
そこから、バスに乗る。
24番から27番だったか忘れてしまったが、その系統のバスに乗れば良い。3ズォティだったか？
クラクフ中央駅のバスターミナルから出るツアーバスがお勧め。
値段も高くない。

私は帰りは路線バスを利用したが、約2時間半かかった。
日本でいう、特急バスに近い。
バスにレジが付いていたのには驚いた。

所要時間
クラクフを起点としても、1日みたほうが良いと思われる。
ガイドブックとかでは、半日とか6時間とか書いてあるが、行きで2時間、帰りで2時間半、見るのに3時間として、あと見学のツアーを利用するのに待たないと行けない事もあるので。

あと、ガイドはお願いしたほうが良いと思います。
私はスケジュールの都合で利用できませんでしたが、
日本人ガイドの中谷さんがいます。
英語ガイドでもかなり判りやすく、また私が日本人だった事もあり？
ゆっくり話してくれます。

エリア

アウシュビッツ(ポーランド)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 5.0

グルメ: 5.0

ショッピング: 5.0

交通: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 15万円 - 20万円

交通手段: 鉄道高速・路線バス

旅行の手配内容: 個別手配

アウシュビッツに向かう電車の中
線路が歪んで見えるのは気のせい？ではない！
もうすぐ到着
ブジェジンカ
ブジェジンカ、（オシフェンチム）駅、プラットホーム
建物は整然と立ち並んでいる。
「写真では伝わらない場所」というのがあるが、ここほど伝わらない場所はなかなか無い。
高圧電流が流れる、鉄条網。
あまりの過酷さに、自ら飛び込む収容者も。
ここには、女性が集められた。
この中に4人の収容者が収監されていたらしい。
一緒のツアーでまわっていたアメリカ人の女性は、
大きな声で何度も"OMG"と言った。
この前で何人もの人が・・・。
処刑は収容者が見ることはなく、銃声のみが収容者の耳に届いた。
それが余計に収容者の恐怖心を煽った。
初代所長のルドルフ・ヘスの処刑された絞首台。（SS副総統とは別人）
この写真もあまりにも有名な風景だ
これも、収容施設の一つ。
雨風、そして雪は凌げたかもしれないが、身動きがとれないほど押し込まれ、ヨーロッパとはいえ逆に夏場には想像を絶する暑さだったろう。
破壊されたクレマトリウム。それが開放にきたRED ARMYに因るものか、発覚を恐れたSSによるのかは今現在まだ判らない。
イスラエルの修学旅行ではここに来るらしい。
各国の言葉での慰霊碑。22カ国だったかな。間違えていたらすみません。
日本語を含めアジアはない。理由は日本人の犠牲者がいなかったから・・・。
ただ、多分中国人と思われる収容者1人いた事は確認されているが、その後どうなったのかは確認されていない。
広い。広大だ。
本当にこれだけの広さの土地に収容所が立っていたのかと思うほど広い。
よく日本のメディアなら東京ドーム何個分というのだろうが、とにかく広い。
バラックの中。
ここも最悪の生活環境だっただろう。
言葉通りバッラク。
バラックの中のトイレ。
一人当たり20秒しか持ち時間がない。
もちろん、「待ち時間」ではなく使える「持ち時間」だ。
プライバシーなど当然の事ながら、無い。