2011/09/10 - 2011/09/12
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sakaikazunoriさん
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2010年の土佐に引き続き、坂本龍馬ゆかりの地巡りは、長崎へ。
亀山社中時代の活躍に思いをはせ、グルメ・イベントも満載な歴史と異国文化の色濃い街を堪能して来ました。
グルメ・歴史探訪といい、今回の旅行には「長崎さるく」をうまく取り入れて活用したため、とても充実したものとなりました。長崎旅行を計画している方には是非お勧めです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- ANAグループ JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
長崎には、博多からJR九州(長崎本線)の特急「かもめ」に乗って、約2時間弱で到着です。
頭ん中には、福山雅治の「eighteen」と、さだまさしの「長崎小夜曲」とが交互に鳴り響きます(っていうかiPodに入れて持って行っただけですがw)
最近、JR九州は個性的な車両が多く、快適な革張りの座席に、有明海や雲仙・普賢岳の車窓の眺めなど、なかなか良い旅でした。JR西日本も少しは見習ってほしいなーとw。 -
まずは、長崎駅構内の観光案内所に立ち寄りましょう。
ここで、細かくエリアやテーマに区切られた「長崎さるく」のパンフレットを数部ゲットしてから出掛けるのが得策。
この際、観光案内所で路電の1日乗車券(500円)を購入しておくべきですね。断然、便利。
◆長崎さるく
http://www.saruku.info/
◆長崎電気軌道(路電)
http://www.naga-den.com/
まずは長崎駅前から徒歩5分程度の本蓮寺に向かいます。 -
本蓮寺は若き日の勝麟太郎が寓居(下宿)していたところです。
ここで勝先生は海軍修行に励んでいたわけです。 -
もうひとつ、本蓮寺は、亀山社中の沢村惣之丞(=要潤)の墓地がある所でもあります。
この辺りは、一帯が長崎市民の墓苑ともいうのか、お墓、お墓、お墓。斜面にズラーっとお墓が立っていて、なかなか圧巻な光景を作りだしています。 -
沢村惣之丞は、龍馬暗殺後の数ヵ月後、維新の混乱の中、長崎奉行所を占拠した際に、誤って薩摩藩士を殺してしまいます。薩摩側の制止もあったにもかかわらず、彼は責任を取って切腹しました。
このお墓は平成になってから発見されました。
「土佐住民諸氏之墓」と他の土佐藩士と合葬されている事と、墓名が「関雄之助」という変名であったためでしょう。
なかなか見つけにくいお墓です。
「龍馬伝」を機にもう少し案内板くらい設置したらいいのに…。 -
まあ、確かに一応、看板は立ってはいるのですが…。
ちょっと分かりにくい。
回りはお墓だらけだし「沢村惣之丞」と墓石に書かれているわけでもなし。 -
本蓮寺を後にして、勝先生の別の寓居があった福済寺(伽藍は原爆で被災)の前を過ぎ、今度は聖福寺へ。
聖福寺は、いろは丸事件の後の交渉の舞台となったところです。 -
聖福寺の中国風の山門をくぐって、いざ境内へ。
この山門を紀州藩の連中だけでなく、龍馬や後藤象二郎らも通ったのだと思うと、感慨深いものがあります。 -
聖福寺は訪れる人も無く、ひっそりしていました。
土佐藩関係の一船乗り侍の集団が、徳川御三家と「万国公法」と世論(♪船を沈めーたー、その償いはー、っていう謡ですね)をもとに、賠償交渉を正面切って行ったという、日本初の海事審判の舞台であり、幕末史の舞台なのにねーと思ってしまいます。 -
このあと訪れた長崎歴史文化博物館では、その聖福寺修復の寄付金を募集していました。
-
繁華街のど真ん中にある土佐商会跡。
いまもアーケード街や中島川、路電が行き交う長崎の中心って感じです。立地の目の付けどころは最強です。 -
ここの主任として大抜擢されたのが岩崎弥太郎(=香川照之)です。
ここで、エゲレス流のビジネスやカンパニーの作り方などを学ぶ弥太郎。ここを足場として大きく飛躍し、天下の三菱へと成長して行きます。 -
さて、この夜は新地中華街へちゃんぽんを食べに出掛けようとしたら、ちょうどよく「中秋節」のお祭をやっていました。
なかなかキレイで華やかです。
◆長崎新地中華街
http://www.nagasaki-chinatown.com/ -
満月をかたどった黄色いランタンが中秋節の気分を盛り上げます。
それにしてもどのお店も満席。 -
中華街の東西南北の入り口には、このような道教チックなお供えも。
-
中華街の広場では、伝統の「龍踊り」が披露されていました。
もう完全に「龍馬伝」のオープニング状態です。 -
20分ほど待った後、ようやく「長崎ちゃんぽん」をゲットです。
シーフードや野菜類の出汁が効いていて、具だくさん。
太麺と具材の多さが特徴なわけです。
結構、食べ応え有ります。 -
食後は、福山雅治ファンの聖地でもある稲佐山へ。
ロープウェイでぐんぐん上がって行きます。
なるほど、見事な夜景!
風頭公園からの紫のライトも確認。 -
2日目は、南山手や亀山社中を回ります。
この際、長崎さるく(通さるく)をうまく取り入れて活用するのが良いでしょう。
長崎さるくとは地元を熟知したガイドさんによるツアーです。
まずは、「長崎居留地プレミアムさるく〜国宝大浦天主堂とグラバー園をめぐる〜」に参加しました。
めざすは、大浦天主堂。
◆長崎さるく
http://www.saruku.info/course/G233.html -
ここ、大浦天主堂には幕末の「信徒発見」を記念するマリア像があります。
龍馬伝の隠れキリシタンだったお元を思い出します。 -
ついでグラバー邸。
長崎出身のさるくガイドさんだったから、「ここが紅白で福山雅治が歌っていたところ」だとか、「龍馬伝のロケで福山雅治が使ったイス」だとか、これは福山ファンにも垂涎の小ネタばかりw -
グラバー邸の内部。
グラバーさんとの軍艦の購入交渉が実際に行われたりした部屋。 -
そして、オルト邸へ。
オルトさんと弥太郎とお慶さんも深い関係が。 -
オルト邸も「龍馬伝」のロケ地。
ちなみにこの日、ガイドしてくれたのは、長崎公会堂の元館長さんで、幕末の長崎にやってきた居留民についての伝記の著書もお持ちの方でした。
おかげで、とても懇切丁寧な解説を聞く事ができました。 -
さて、2日目午後も「長崎さるく」をフル活用です。
午後は「龍馬が見上げた長崎の空」に参加です。
◆長崎さるく
http://www.saruku.info/course/Y146.html
バスで風頭山の頂上まで行って徒歩でスタート。
まずは上野彦馬(=テリー伊藤)の墓地です。
-
そして、坂本龍馬像。
もはや言葉はありません…。 -
龍馬像のすぐ横には、司馬遼太郎の文学碑。
龍馬が、神戸の海軍操練所が取り潰されて新天地・長崎にやって来た時の昂揚感が伝わってきます。 -
風頭山の龍馬像の展望台からは、稲佐山はもちろん、長崎市内が一望できます。
そして、はるか望遠レンズで南山手を見ると、大浦天主堂やグラバー邸が見えます(分かるかなぁ) -
亀山社中のあった亀山は、「亀山焼」という焼物でも有名な地でした。
ドラマでも陶芸工場の作業場近くの空き家として、亀山社中が登場して来ます。
実際、龍馬も白地に青絵の亀山焼の茶碗やお猪口などを好んでいたようです。 -
亀山社中。
名誉館長は武田鉄矢(=勝先生)です。
この近くに、ぶーつ像があります。
細い路地の一角で分かりにくいんだよなぁ。
そして、なぜかネコも多い。
◆長崎市亀山社中記念館
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/kameyama/ -
亀山社中の内部。
格子が独特の風合いですね。
この部屋だけは写真撮影OKで、他の部屋は史料保護のため写真撮影は不可となっています。 -
亀山社中から寺町に下りて来て、特別に晧台寺の方まで案内してもらいました。
なぜって、ここには近藤長次郎(=大泉洋)のお墓があるからです。
◆晧台寺
http://kotaiji.net/index.html -
晧台寺の近藤長次郎のお墓。小曽根家で切腹したためか、小曽根乾堂さんら一家の墓域に葬られています。
ちなみに、墓標は、彼の死を悼んだ龍馬によって「梅花書屋氏墓」と書かれています。 -
寺町を思案橋・丸山の方へ回って来ると、祟福寺に行きあたります。
福建省に由来する寺院ですが、ここは国宝建築が2つあります。
そのひとつが第一峰門。この見事な木組みはまさに国宝級。 -
もうひとつの祟福寺の国宝が、この大雄宝殿。
そして、この境内でも「龍馬伝」第三部のロケが行われました。
高杉晋作(=伊勢谷友介)の登場シーンですね。
着流し姿で三味線を片手にって感じです。 -
いまやすっかり面影を残さない清風亭跡。
この清風亭で後藤象二郎と坂本龍馬との歴史的会談・清風亭会談が行われ、大政奉還への土佐の主導が決定づけられました。
いや幕末史というより、土佐の上士と下士とが200年以上の確執と軋轢を乗り越え、大局的な見地から手を携える(シェイクハンドぜよーっ)ことになった舞台です。
なのに、コインパーキング…。
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