2011/08/31 - 2011/09/02
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Weiwojingさん
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アメリカ人建築家ウイリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964)は軽井沢に46棟の建物を建てましたが、現在残されているものは10棟にも満たないでしょう。1昨年8月彼が携わった建物を求めて軽井沢に出掛けました。しかし、残念ながらあまり時間がなく、十分見て回ることができませんでした。そこで再度見て回りたいと思い、今年も出かけてみました。
今回、軽井沢でヴォーリズ関係の建物を求めて訪ねたところは次の通りです。
① 朝吹山荘(睡鳩荘)→ 現在、軽井沢タリアセン内に移築復元(公開)
② 旧鈴木歯科医院 (非公開)
③ 旧ヴォーリズ山荘(非公開)
④ 旧アームストロング山荘 (非公開)
* このカバーの写真は朝吹山荘を塩沢湖を手前にして撮ったものです。
■「軽井沢にヴォーリズ建築を求めて ①」も併せてご覧ください。1昨年訪ねた軽井沢集会場、軽井沢ユニオン教会、軽井沢教会、軽井沢テニスコートクラブハウスをご覧いただけます。
http://4travel.jp/traveler/srilanka/album/10268283/
■「晩夏の軽井沢を歩く ー カラマツの林を抜けて」
http://4travel.jp/traveler/srilanka/album/10270341/
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三井グループの三越・帝国生命等の社長を歴任した実業家・朝吹常吉が1930年(昭和5)に建てた別荘です。設計はすでに1924年(大正13)東京高輪に朝吹邸を建てていたヴォ−リズで、旧知の間柄であった彼に依頼したものと思われます。
* 東京高輪邸は、後に高輪東芝倶楽部として使われました。ここは未公開です。 -
長女のフランス文学者であった朝吹登水子は毎年夏になると、軽井沢に来て、この別荘で過ごしていました。
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かつての別荘に掲げられていた表札です。番地は「軽井沢817番地」です。
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南側には広いベランダがあり、朝吹一家はここでイスに座り、のんびり1日を過ごしたのでしょうね。
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1階リビング・ルームです。広々としていて、中央にダイニング・テーブルが置かれて、ここで客を迎えて食事をしたのでしょうか。
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この写真は移築される前の元の山荘での写真です。豪華さは全く変わりませんが、雰囲気が若干異なりますね。
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家具調度品はフランスから求めたものが多いそうです。
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このカップボードは軽井沢彫りでしょうか。
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リビング・ルームの照明が山小屋風の素朴な作りでいいですね。
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2階に行ってみましょう。階段はゆったりしていて、途中に広い踊り場があります。これはヴォーリズ建築の特徴です。
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2階に向かう階段踊り場にある照明が素晴らしいですね。天井に映る光の輪が美しいです
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2階には4部屋あり、それぞれ家族の寝室になっています。この部屋は朝吹ご夫妻の寝室でした。
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2番目の寝室です。
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3番目の寝室です。
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4番目の寝室です。ここにはフイリピン製の大きな籐イスが置かれています。
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部屋のあつらえは朝吹一家が住んでい当時のままを再現しているそうで、当時の家具類はそのまま置かれています。
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2階にはバスルームと独立した洗面所があり、この洗面所は廊下に面してあります。
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2階ベランダから塩沢湖を見てみました。この別荘があった元の場所にはこのような大きな湖はありませんでしたが、今こうしてみるとすっかり景観になじんでいる風ですね。
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ヴォーリズ建築のもうひとつの特徴であるクリスタルのドアノッブです。この朝吹邸の各部屋のドアノッブはすべてこのクリスタルで統一されています。
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旧鈴木歯科医院だった建物で、現在はY氏が所有する夏の山荘です。Y氏とは何度かお会いしたことがあり、軽井沢にお越しの節はぜひ見学にお立ち寄りくださいと言われていたので、今回訪問させていただきました。
内部も1階でけでなく2階も、また台所、寝室、居間等も見せていただき、その上写真も撮らせていただきましたが、現在もY氏やご家族がお住まいなので、写真の紹介は数枚に限らせていただきます。 -
玄関のところです。木をふんだんに使い山小屋風の印象を受けます。
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建物に入ると、すぐ左側に窓のようなものがありますが、これはかつて医院だった時の受付用の窓でした。
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現在では来客用の応接室として使われている部屋ですが、昔は待合室だったそうです。
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応接室の南側には大きな造りつけのベンチがあります。これはヴォーリズ建築の特徴で、彼が設形した住宅にはしばしば見られます。
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旧軽井沢の奥の方にある旧ヴォーリズ山荘です。現在は別な関係者が住んでいるので、内部はごく短時間で見させていただきました。その後、建物の外観を近くから見て、写真を撮るにとどめました。
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深い木立の中にあり、ここまでたどり着くのはかなり大変です。
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灯りが見えますね。この山荘の持ち主はU氏という方で、前もって連絡しておいたので、在宅してくださっていましたが、普段は閉じていることが多いそうです。
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持ち主のご好意で内部の写真を数枚撮らせていただきました。公表してもかまわないということなので、1枚だけ載せてみました。
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この建物は旧アームストロング山荘で、マーガレット・アームストロング婦人宣教師の夏の家でしたが、その後青葉幼稚園山荘となり、現在に至っています。しかし、現在は全く利用されていないようです。
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長いこと人の気配がなく、閉じられています。
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別荘はまるで周囲の木々に埋もれるようにして建っています。
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屋根の上に大きな煙突がありますが、さらにその中から2本の小さな煙突が顔をのぞかせています。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ぬいぬいさん 2011/09/12 17:38:09
- 見てみたい建物ばかり
- Tamegaiさん こんにちは
大変ご無沙汰していります。
ヴォーリズの建物を求めて軽井沢には何度か行っていますが
こちらで紹介された建物はどれも見ていません。
住んでいる建物の中を見せてもらえる機会はめったにないので
うらやましい限りです。
写真でなくて生で見たい
そう思ってしまいますね。
実は9月のはじめに群馬の温泉に泊まって軽井沢の朝吹山荘を見に行く予定でしたが、あいにくの台風で行先を急遽鬼怒川に変更してしまったため、見ることができませんでした。
近々是非行ってみたいと思います。
歴史的建造物大好きコミュ
最近ずっと放置したままなので、今年の秋には第2回のオフ会
計画したいと思います。
その節は是非ご参加ください。
- Weiwojingさん からの返信 2011/09/12 20:02:31
- RE: 見てみたい建物ばかり
- ぬいぬいさん、こんばんは。お久しぶりです。
書き込みをありがとうございます。ヴォーリズの建物を求めて軽井沢に行って来ました。
未公開のところを特別に見せていただいくことが出来、大変有意義でした。
今回、ほぼ計画していたところは見学することは出来ましたが、
ただそれ以外にもまだ見ていないところが何か所かあるようです。
それらは確かにヴォーリズが建てたということですが、ただはっきり
しません。それらを調べて、来年夏には再度軽井沢に行きたいと思います。
その時ヴォーリズ建築を求めて軽井沢オフ会(1泊で)なんていうのは
どうですか。
今秋には第2回オフ会を計画しているとの由、楽しみにしています。早めに
お知らせください。
ぬいぬいさんのトルコ旅行記を見ています。私も2年前に行ったので大変
興味があります。
私のトルコ旅行記もご覧ください。
ありがとうございました。
Tamegai
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