2011/07/04 - 2011/07/04
29位(同エリア94件中)
ロク69さん
昨年、ホテル・ワイスホルンから眺めた奇怪な山容の山、トゥーノ(Le Touno、3018m)が忘れられず、ぜひとも登ってみたいと思い挑戦してみることにした。ジナールからはバスでサン・リュック(St-Luc)まで行き、ケーブルでティニューサ(Tignousa、2186m)まで歩かずに行けるので、残り830mを登ればよいことになる。ルートは山の西側を巻いてトゥーノ湖(Lac du Touno、2659m)を経由して南斜面を詰めて登っていく。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7/4(月)晴れの気持ちよい天気で始まる。7:44のジナール発のバスで出発、途中ヴィソワ(Vissoie)でシャンドラン(Chandolin)行きに乗換える。降車するのは、サン・リュック、ホテル・ベッラトーラ前がケーブルに近い。バスを降りて村の中を20分ほど歩いてケーブル乗り場に到着する。要所要所に乗り場を示す案内板があるので分かりやすい。9:00のケーブルであっという間(4〜5分)にティニューサに着く。ベッラトーラ(Bella Tola、3025m)に向かう人たちと別れて、我が家は南方向へ進む(ホテル・ワイスホルンと同方向)。すぐに目指すトゥーノ(左端)が見え始めその奥にはワイスホルン(中央)が輝いている。
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しばらくして前方にホテルが見え出してくる。この伝統ある山岳ホテルはいろいろな方向からも見ることができるので、一種のランドマーク的な存在だ。ホテルの右奥には雲の下にマッターホルン(Matterhorn、4478m)、ポアント・ド・ジナール(Pointe de Zinal、3789m)、雲がないダン・ブランシュと連なって見えてくる。
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まもなくベック・ド・ボソンの特徴ある形が見え出してくる。
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ルートはしばらく斜面をトラバースするようなコースが続き、ホテルへの道を右に分けるあたりから渓流沿いの細い道になってくる。写真の左端はトゥーノの西斜面、正面のワイスホルンを目指してコースが付いている。
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トゥーノの全貌、右に遠く見えているワイスホルンが歩いていく目標になる。手前に見えているコースを進んで山の右側を回り込んだら、トゥーノ湖があるはずだ。
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振り返るとローヌ谷の向こうに氷河を持った山、レ・ディアブルレ(Les Diablerets、3210m)が横たわっているのが見える。手前の木々の緑と青空、そして褐色の山肌、白い氷河のコントラストが見事な調和を見せている。
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歩く右手には、サスネール(左)のどっしりとした山容と右のベック・ド・ボソンの怪異な姿が見える。空には薄い雲が出てきたようだ。
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ホテル・ワイスホルンと後ろに見えるダン・ブランシュのツーショット。コースはホテルには向わず、分岐を左へ進んで渓流沿いの道を歩いていく。
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北側に見えているヴィルドホルン(Wildhorn、)のズームアップ、名前(ワイルド)には似合わぬ端正な佇まいのように見えるのは、気のせいだろうか。
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レ・ディアブルレとヴィルトホルンの揃い踏み、左下はサン・リュックの村が見える。手前の稜線沿いにティニューサ行きのケーブルがある。
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バックにベッラトーラ(右)とロートホルン(左)が見えるルートをしっかりと踏みしめながら登る。トゥーノの西斜面を進んでいる。
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渓流沿いの道が終わるとなだらかな高原状の岩がゴロゴロした場所になる。向こう側のごつごつした山は、ポアンテ・ド・ナヴァ(Pointe de Nava)連峰のようだ。歩き出してから1時間半が過ぎてもトゥーノ湖がなかなか現われないので少し心配になる。
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西側から眺めるトゥーノの荒々しい稜線、まるで人工的な建造物を思わせる特徴的な岩稜群が見事だ。
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そのズームアップ写真、次に来た時には同じ姿で見えるのだろうかと思ってしまうような際どい岩の様子だ。
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小さな黄色の花の咲くお花畑の中の道を進む。正面の山は目指すトゥーノだ。奇怪な斜面やたくさんのピークをもつこの山に本当に登れるのだろうか。
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このあたりは穏やかな高原上の道が続く、ポアント・ド・ナヴァ連峰の向うはロック・ドジヴァル(Roc d’Orzival、2816m)の三角ピークが見えている。
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大きく見え出したダン・ブランシュとグラン・コルニエのアップ。こちらの空は雲が少ないのが嬉しい。
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そのずっと右には、モンブラン・ド・シェイロンのピークも現われてくる。
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コース上に湖への分岐板を見つけたときは安心した。ティニューサから2時間掛かっての到着だ(11:10)。ここで早めの昼食を持参のおにぎりとサンドウィッチで済ませる。遠くをよく見るとアローラ方向の峰峰が見えているではないか!ピーニュ・ダローラ、ラ・セルパンティーヌ、モン・ブラン・ド・シェイロン、さらに右奥にはグラン・コンバンも見えている。
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帰りのバスの時間を気にしながら、いよいよ本格的な登りが始まる。12時45分(遅くても1時)には引き返さないとバスに間に合わないので、限られた時間内で行けるところまで行くことにする。11:40に出発した。
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登山コ−スに戻り、本格的な登りが始まる。
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イチオシ
登り始めが一番きつい、細い渇いたゴルジュのようなところを急登する。呼吸も荒く30歩くらいで立ち止まって何度も大きく深呼吸する。しばらくするとトゥーノらしくないなだらかな斜面になって一息付ける。上に高く見えていた岩峰もいつの間にか下になり、高度が上がっていることが実感できる。最後の10分も急登だが景色の期待に背中を押されてぐんぐん登れる。オーバーガーベルホルン、ベッソ、マッターホルン、ダン・ブランシュ、グラン・コルニエが勢ぞろいで頑張れと言ってくれているようだ。
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ベック・ド・ボソンも近くに感じられるようになってくる。
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さっきまで下から見上げていた特異な岩が下になってきた、高度がどんどん上がってきたようだ。
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やっとの思いで頂上に到着、時刻は12:35でトゥーノ湖からは55分で登りきったことになる。頂上には大きなケルンと頑丈な木のベンチが置いてあった。ベンチはほぼ南方向を向いていて、4000m級の秀峰が手に取るように見える。まさに極上の特等席だ。
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木のベンチには山頂を示す掲示が脚にあった。
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イチオシ
頂上より眺めるワイスホルン(右)とビスホルン。高貴な気品さえ感じるようなワイスホルンの立ち姿、それに従うようなビスホルンのたおやかさが素晴らしい。恵まれた天候と到達できた喜びに時間の経つのも忘れそうだ。
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マッターホルン、ダン・ブランシュを中心とした山々の迫力ある眺めに溜め息も出るほどの感銘を受ける。
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アローラ方向の山々もくっきりと見えている。中でもルージュ・ダローラの黒いギザギザとすぐ左の雲をなびかせるグラン・コンバンが印象的だ。
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ワイスホルンの左側(東側)にはビスホルンとブルネックホルン(Bruneggehorn、3833m)の間にブルネック氷河が大きく横たわっている。ビスホルンとワイスホルンの間には、トゥルトマン氷河が見える。
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ワイスホルン(右)から左には、ブルネックホルンを経てドムを中心とするミシャベル山群がはっきりと見えている。
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エランの谷方面の山々、ほぼ中央奥にはグラン・コンバンと黒いギザギザのルージュ・ダローラ連峰、右端にはモンブランも遠望できる。
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山頂のケルンを挟んでみるレ・ディアブルレとヴィルトホルン、まさに「絶景かな」の気持ちであった。
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その右の高峰、ヴィルトシュトルーベル(Wildstrubel、3243m)が氷河をもってたたずむ。
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さらに右には、手前のベッラトーラの向うにバルムホルン三山がくっきりと見える。
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そのまた右方向は、立派なビーチホルンがある。左手の奥の山々はユングフラウから続くチンゲルホルン、ブライトホルンなどの峰峰と思われる。
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同じくビーチホルン(左)とアレッチホルンのズームアップ、この辺りでは他を圧する立派な名峰だ。
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遠方のビーチホルンの手前は、荒々しい気配を見せる山々が感動をもって眺められる。
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それらの左側はバルムホルン群を背景に、ベッラトーラとロートホルンが連なっている。
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さらに左手、手前にはイルホルンがあり左奥ににはヴィルドシュトルーベルが遠望できる。
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今までは仰ぎ見ていたポアント・ド・ナヴァ連峰もはるか下に見える。
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山頂よりホテル・ワイスホルンを見る、曲がりくねったルートが白く輝いている。
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トゥーノ湖を見る、500mほど下方なので小さく見える。湖面の色も美しい。
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スタート地点のサン・リュックの村を見る、よくぞここまで登って来たものだ。
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名残りは尽きないが、頂上には約10分居て下山開始とする(12:45)。またまた岩の向うにベック・ド・ボソンが現われて、稜線の向うには、ラ・マーヤの四角いピークが見えてきた。
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登ってきたのと同じ道を一気に下る、最後のきびしい斜面は下るときも結構苦労するようだ。
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35分でトゥーノ湖の分岐をすぎてグングン進む。気持ちよいお花畑を降るとポアンテ・ド・ナヴァ連山を左に見て正面には、レ・ディアブルレとヴィルトホルン(Wildhorn、3248m)の白いピークが美しい。
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ナヴァ連峰を左に見て緩やかになった道程をゆっくりと降る。
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さらに降ってホテル・ワイスホルンからの道に合流すると間もなくサン・リュックへ降りる道とティニューサへ行く道の分岐に出る。前者は、カスケード(Les Cascades)と呼ばれる森中のコースで渓流沿いに下っている。我が家はこちらを選択して降り始めたが、この道はとても歩きにくい。段差が大きく木の根っこや石のため歩幅が定まらないので、結構疲れる。
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約50分掛かって村はずれのレストランに着いた(15:15)。山頂から2:25の道のりだった。バスは15:50なのでここの店で、ビールを頼んで時間調節する。
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降りてきたトゥーノを振り返って見る、いつの間にか空は白く薄雲が覆ってきているようだ。バス停までは20分、朝乗ったケーブル駅をやり過ごしてまずはヴィソワ行きのバスに乗り込んだ。
この日の行動全時間は6:30、休憩時間は55分で実質行動時間は5:35だった。登った高さ840m、下りは1360mで最後のカスケードの森林コースが一番辛かった気がする。
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