2011/05/03 - 2011/05/03
13位(同エリア41件中)
れいろんさん
メリダの起源は、紀元前に「アウグスタ・エメリータ」として、ローマ帝国の退役軍人のため皇帝が授けた町だとのこと。
いわば「ローマの植民都市」として歩みだしたわけです。
(ローマ帝国ってすごいなぁ~。)
メリダという名も「アウグスタ・エメリータ」に起因するそうです。
現在サンチャゴ・デ・コンポステーラにおかれているカトリックの大司教座がおかれて時期もあり、当然のことながらイスラム教徒に占領されていた時代もあるという、歴史の流れの中でいろいろな顔を持っていた都市ですが、今はのんびりしたエストレマドゥーラ州の州都です。
サフラ発着のバス。この日は多数遅延していたようで、私の乗ったバスも、その調整のためか、途中のターミルでストップ。
違うバスに乗り換えました。
この時、側に座った男性がなつっこく話しかけてきました。(最初は英語で。私が西語を話すとわかったとたん、おしゃべりがとまらなくなっちゃいました。)
メリダ在住とのことで、メリダの見どころをいろいろ教えてくれました。
お名前はマヌエルさん。国鉄の職員だそうです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
大きなグアディアナ川が見えて、バスターミナルに到着しました。
「娘が迎えにくるので、パラドールまで送ってあげるよ。」と、マヌエルさんが言ってくれましたが、いくら昼間だとはいえ、知り合ったばかりの人の車に乗るのはリスキーなので、お断りしました。 -
右手に200年前に建設されたローマ橋を右手に見ながら、ルシタニア橋を渡ります。
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ローマ橋とその後ろにヌエボ橋。ローマ橋も現役!
通行できるのは歩行者だけですが、現在も新市街と旧市街を結ぶ重要な役割をはたしています。 -
水量多く蕩々と流れるグアディアナ川。
メリダが古代ローマのイベリア半島支配の中心地にだったという理由の一端が伺えますね。
ローマ橋とその後ろにヌエボ橋。 -
この橋は真ん中の高くなった部分を歩行者(&自転車)が通り、左右に自動車が走る造りになっています。
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この方式、自動車が身体の横をすり抜ける事がないので、なかかなか快適です。
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橋を渡りきると旧市街の一角にです。
いきなり歩道が狭い石畳になり、しかも上り坂・・・。
マヌエルさんに送ってもらった方がよかったかな〜。 -
しかし、たいした距離もなくパラドールの看板を発見!
ですが、パラドールの建物はどこ?
アルメンドラレッホ通りに面したここは、どうも駐車場の入り口のようです。 -
「すみません、ホテルの入り口はどこですか?」
「お名前をいただけますか?」
さすが、パラドール!
駐車場の係の方も宿泊者名簿をもって名前をチェックしています。 -
駐車場側の入り口から入館。
展示してあるのはローマ時代の遺物。
この廊下を抜けると、古い井戸のあるパティオがあります。 -
レセプションに行くと、お部屋は準備ができていて、すぐ入れるとのこと。
うれしいなっ!!
「お部屋は○号室です。あそこを左に行って、バルを抜けて右におれて、まっすぐ行くとエレベーターがあって、○○で○○なんですが、お一人で大丈夫ですか?」
ちょうどチェックアウトの時間と重なったので、レセプションの方も忙しそうです。
「大丈夫です。自分で行きます。」 -
このパラドールは、サンチャゴ騎士団の館を、18世紀にサンタ・クララ派の修道院として改造した建物(本館部分?)と増築部分からなっています。
ここは、修道院時代の礼拝堂。
天井は、なるほどと思わせるドーム。
今はサロンになっています。
美しいけど寛げないかもしれません。 -
「大丈夫です。自分で行きます。」とは、言ったものの・・。
バルを過ぎたあとの廊下は屈曲しているので、途中で不安になりました。
鍵と部屋番号表示を見比べていると、「オラ!どうしたんだい?」陽気なお父さんが声をかけてくれました。
「ああ、この部屋は、俺たちの部屋のそばだ。あそこのエレベーターに乗っ
て・・・」
エレベーター来る。一緒に乗ります。
「このパラドールは素敵だよ。俺たちはとても満足したよ。部屋は広いしね。」
「お食事はどうでした?」
「夕食はとっても高いよ。高すぎるよ!ちょっと歩いた所にはたくさんバルもレストランもあるので、外で食べた方が良いと思うよ。」
チ〜ン。(ドア開く。)
「君の部屋はあっち、俺はこっちだ! 良い旅を!」 -
では、待望のお部屋へ。
ここは元修道院の建物ではなく、増築された部分みたいですね。
入ってすぐは踏み込み。
右にアルマリオ。正面はバスルーム。左手にお部屋です。 -
ひ・ろ・い〜〜〜。
(でも、暗い・・・)
この広さのお部屋に右側に写っている小さい窓が1つのみ。 -
テレビはソファに座って見ましょう。
ベットに寝転がったら遠すぎて何もわかりません。
(奇しくも今日は、UEFAヨーロッパリーグの準決勝FCバルセロナ×レアルマドリードの2戦目。見なければなりません。) -
スペイン観光において、注意すべきは昼休みです。
シエスタの習慣がなくなったとか言っているのは、大都市部の話。
本当に昼寝をするかは別として、ここメリダでは、ローマ遺跡も博物館も、観光インフォメーションも、お店も14時から16時はお昼休み(シエスタ)で閉まってしまいます。
(午後4〜5時くらいから、午後の部がオープンです。) -
午前中(スペインの午前中は14時頃まで)に、ローマ劇場と円形競技場は見ておきたい。
パラドールを飛び出します。
正式な入り口は、オレンジの木がある小さな広場に面しています。 -
玄関の上の煙突にコウノトリの巣が!
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後ろの真白い壁がパラドール。
起伏の多いメリダの街をどんどん、ローマ劇場に向かって歩きます。 -
-
途中、レストランやバルのお昼定食のチラシを何枚かまらいました。
「あとでね〜!」
おおっ、結構、安いじゃん!
(チップ込みで10ユーロ目安だな〜。) -
遺跡の入り口には幼稚園の子供たちが、、、
遠足みたいですね。 -
これは、メリダの街を周るチキトレン。
お昼休み中なのでしょうか? -
入場券売り場に「遺跡共通見学券(12ユーロ)」の案内表示がありました。
私が見たい遺跡は、ローマ劇場と円形競技場(共通7ユーロ)、住居跡(○ユーロ)、アルカサバ(○ユーロ)、サンタ・ラウリア教会(○ユーロ)。
(あと博物館!(3ユーロ)・・・これは遺跡共通見学券ではカバーされていません。)
あんまりお得感はないのですが、ほかにサーカス場跡など3つの遺跡も見ることができるとのことで、購入〜。
遺跡解説の小冊子(西語)をくれました。 -
入場口で一枚のチラシを渡されました。
「英語版とスペイン語版とどちらが良い?」
なんだろう?
「今日と明日、若者達の演劇発表会をローマ劇場で行うので、ご協力お願いします」というものでした。 -
どれどれ・・・
本当だ〜!!
ちょうど、水色の服を着た女の子達の踊りが終わったところでした。 -
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急なローマ劇場の観客席に陣取って、鑑賞といきましょう。
日陰を探して座ります。 -
ステージの後ろにはローマらしい柱や彫刻。
通常だとステージに上がって、間近で見ることができるようなのですが、今日はNG。 -
ステージでは次の舞台の準備をしています。
(あとで思うに、準備なんか見ていないで、先に円形競技場を見学しても戻ってくれば良かった。けっこう時間を費やしてしまいました。) -
古代ローマの市民も「この場所で、同じように」、演劇を楽しんだのでしょうね。
気持ちの良い風に吹かれて、しばし、思いを馳せて。(ぼけっとしているとも言いますね。) -
次のステージが始まりました。
フラメンコ舞踊仕立ての男と女の話。
(ちょっとドロドロの内容。) -
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若いうちからこんなストーリーを演じるんだね〜。
ちょっと、まじめに見ちゃいました。 -
うっ、閉場時間になっちゃうよ!
舞台の途中でしたが、劇場を後に、、、、。 -
劇場の外です。
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劇場の入り口は、現代のスタジアムと同じです。
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登る入り口。
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下る入り口。
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舞台の横から、のぞいちゃいます。
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円形競技場(Anfiteatro)へ。
入り口のアーチ。 -
ここに来るまで、ローマ劇場(Teatro Romano)と円形競技場(Anfiteatro)の違いが良くわからなかったのですが、百聞は一見にしかずというのは本当で、実際に見たら一発で理解できました。
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円形競技場ってコロッセオなんです。
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この右下の洞窟状の部分は・・・
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勇者が戦う相手の猛獣(動物)を入れておいた所だとか。
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保存状態はこんな感じです。
全部、修復されているより、良い感じ。 -
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アーチをくぐって、退場です。
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もう一度、ローマ劇場にもどり、舞台裏を拝見。
出演をまっている女性も絵になります。 -
劇場の裏も素敵。
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お庭もあります。
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奥には・・・。
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実にローマらしい彫刻。
もう少しゆっくりしたかったのですが、次は博物館へ向かいます。
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この旅行記へのコメント (10)
-
- Mirabellaさん 2011/08/06 10:45:13
- サロンがステキ
- れいろんさん、こんにちは。
メリダのパラドール素敵です。カクテルでも飲んで、格好良く寛いで欲しかったです。
それと、せっかくパラドールに宿泊しているのだから荷物は自分で頑張って運ばずに、ポーターに頼んでマダムらしく気取って下さい。(笑)
彼らが忙しくしてようと構わず、かよわいフリしないと〜。
ホテルまで歩いて来たなんて内緒ですよ、もちろん。
部屋の窓が小さいのは、元が騎士団の館だったせいでしょうか。敵陣の攻撃を意識してかな?
銀の道は、パラドール宿泊の旅にする人が多いですね。
みらべえ
- れいろんさん からの返信 2011/08/07 18:39:31
- RE: サロンがステキ
- みらべえ、書き込みありがとう。
ご指摘のとおりですよね〜。
RENFEの駅からならともかく、バスターミナルから歩いてくるなんて人は、パラドールには泊まらないかも?
サロンはとっても素敵なんですが、厳かな雰囲気なので、寛げないかもしれません。特に私は「サンタれいろん」ではないもので・・・。
メリダは見どころが多いので、ホテルでゆっくりしている時間がなかったです。なので、館内探検もしていません。
もう少し安いホテルでも良かったと思います。
街の中の遺跡も、ローマ橋のライトアップも見ていないので、また、行かないとダメだな〜。
れいろん
-
- zzr-cさん 2011/08/03 15:34:29
- 珍しい橋
- れいろんねえさま こんにちは!
ある程度大きな都市の近くには必ず大きな川がありますね。
やはり古代の都市には必要になるのかな。(あれは文明ですか^^;)
こういう橋って日本にはないですねぇ〜
必ず車道があって両端もしくは片方に歩道があるのが
日本の橋のあり方なので珍しいですね。
こちらでは今でも現役で使われているんですか!
こんな遺跡のようなところで舞台を見れるのは中々ないです。
日本だったら絶対に保存うんぬんで触っちゃダメとかなる処が
太っ腹ですねぇ〜
ただ、日陰になる処が少なそうなのがちょっと辛いかもしれませんが^^;
ところでお昼休みみたいなのってやはり西洋の風習なんですか?
お昼休みは堂々と店とかほったらかして休んでるのって^^;
そういえばタヒチに行った時も昼過ぎから結構店閉まるって
言ってましたが、ヨーロッパ全体の習慣ですかね?
じぃ〜
- れいろんさん からの返信 2011/08/03 22:35:40
- 珍しい橋=
- じぃ〜sama、
書き込みありがとうございます。
(沖縄ご一緒できそうですか〜?)
ルシタニア橋、おもしろいですよね。
歩く人のことを考えているな〜と思いました。
日本の歩道は隅っこを、車を避けながら歩くってイメージですもんね。
(北海道の歩道は馬鹿みたい広かったです=ただし無雪期のみ。)
ローマ劇場、公演がなければ、舞台部分に上がれるので、200年前のステージで一緒に歌ってみませんか?
私だけでは、難しいので。
シエスタの習慣はスペイン独特のものだと思うけど・・・・
(イタリア・ギリシャはあるのかな?)
他の西欧の国も、お昼休みをとるお店はあるようですね。
でも、博物館も閉まっちゃうのは、いかがなものか?
スペインらしいですが、観光客にはちょっと困る習慣です。
れいろん
- れいろんさん からの返信 2011/08/04 23:38:25
- 間違えました。
- 200年前は間違いです。
2000年前が正解〜。
-
- クラウザーさん 2011/08/03 08:43:45
- すごい!
- ね〜ちゃま
現役のローマ遺跡ですか〜
すごい!ですね!
最初の写真を見た時は、ミニチュアのフィギアかと
思いましたよ〜
原寸大でしたか?
屋外で晴天! 暑いのですか?
その、立派なお部屋でバルサVSレアルを見たんですか〜
わぁお〜です!
ヌエボ橋はウォーキングには持って来い!ですね!
歩いてみたいですが、
あちきにはメリダ! 遠すぎる〜
ね〜ちゃまの旅行記でローマンすっ!
クラウザー
- れいろんさん からの返信 2011/08/03 22:06:33
- おもしろいよね!
- 隊長、まいど!!
ローマ劇場、現役なんです。
夏期にはちゃんとしたプロの演劇も、入場料をとって、上演されるみたいです。
それより、あの舞台で、アカペラでいいので歌いたいよね〜。
一緒にいかがでしょう?
ウォーキングにもってこいは、ローマ橋の方ですね。
でも、石畳なので、ジョギングにはお勧めできない感じでした。
メリダ・・・ムリダ・・・無理だ〜。
隊長!!がんばらないと。kanaさんに首差をつけられていますよ。
れいろん
-
- 夏への扉さん 2011/08/03 01:24:05
- 参考になることばかり
- れいろんさん、こんばんは。
とーっても参考になる旅行記ありがとうございます。
バス・ステーションからは橋を渡るんですね。
カセレスからは、ちょうどいい時間に列車があるので、列車にします。
でも、れいろんさんが歩いた橋もローマ橋もなかなか良さそうなので、時間があったら歩きに行きたいな。
今、パラドールの予約プリントよくみたら、entrada al Museo Nciona de arte Romano と書いてあったので、3ユーロの券が付いているだけか、とがっかり。
でも、これと朝食を付けた1人利用はTarifa unicaより安いのかな?
お部屋、大きいですね。たしかに暗そうだけれど、昼間はほとんど部屋にいないから、いいわ。
表紙写真を見たとき、演劇やってる! ラッキー、と思ったんですが
ステージに立って柱を間近に見たりステージから客席をみることができなかったのは残念ですね。
メリダにもチキトレイン走ってますか!
ブルゴス、レオン、タリン(エストニア)、昭和記念公園で乗車。
トレド、アビラ、アランフェス、サンティアゴ・デ・コンポステーラも走ってたけど、乗らなかった/乗りそこねた。
世界中は無理でもスペイン中のチキトレインに乗車するっていいかも!
と思ってます。(上の乗らなかった町を再訪しないとね!)
他でも走っているところ知っていたら教えて下さい。
ではまた
なつ
- れいろんさん からの返信 2011/08/03 21:57:50
- 90+3+3.50=96.50
- なつさん、書き込みありがとうございます。
ローマ橋はぜひ歩いてください。お勧め!
街燈が灯る時間帯が素敵らしいのですが、私が旅行した時期も、夏さんの旅行時期も夜が遅いので、難しいかもしれませんね。
(女性一人旅なので、無理しないようにね!)
私の宿泊費+博物館入館料+バルで朝食&スーパーで苺=96.50ユーロ。
夏さんのパラドール料金はとってもお得ですよ!
私はあんまり、朝ごはん重要じゃないのですが、バルでパン+コーヒーで2ユーロ弱ですから、2ユーロでパラドールのビュッフェが楽しめるなんて、「超お得」です。
お部屋ですが、本館部分ですと、狭いみたいですが、バルコニーか大きい窓があるみたいですよ。どっちになるか楽しみですね。
スペイン、チキトレン制覇計画。いいかも〜。
いつか、なつさんと一緒に乗りたいね。
私もトレド、アビラ、アランフェス・・・乗っていません。
このあたりなら、マドリード現地オフ会時でも行けそうですね。
れいろん
あっ、メリダその2もあります。製作中〜!
- 夏への扉さん からの返信 2011/09/07 15:21:28
- 今、メリダです
- れいろんさん、おはようございまーす。
昨日メリダにつきました。
え!本当に、あの橋をわたってパラドールまで歩いたの?
半端なく距離あるじゃないですか。
今日、バスターミナルに行くけど絶対タクシー呼んでもらいます。
昨日は、暑い暑い。
半端なく暑くって、円形劇場とローマ劇場(17:00にオープン?)見るのも辛かった。
ローマ劇場は、コンサートの準備中(TV中継するみたい)で舞台に行けませんでした。
その前にチキトレイン乗ったけれど、これも日が当たる側になると暑くって・・
暑さにまいって、昨夜は夜歩きせず寝てしまいました。
まあ、旅も長くなってきたので、ここいらで体力回復しておかないとね。
まだ、街中の遺跡見てない・・
朝食食べたら、見に行こう。
サフラに移動は昼頃のバスでいいかー
パラドールのお部屋は、同じような感じです。
いつも案内断っちゃうので、私も迷いました。
あ、礼拝堂ラウンジの椅子にまだ座ってない。
数秒ほど座ってこよう!
なつ
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