バリ島とジャワ島(3)エロティック寺院とプランバナン

2007/09/17 - 2007/09/20

ホテルの人に、スクー寺院というところに行きたい、と言ったところ、「オー、エロティック・テンプル」と言われニヤニヤされた。
違う、そうじゃないんだ。純粋に考古学的興味から見たいと思ったんだ。
それじゃわたしがまるでエロ人間のようじゃないか。
心の中でそう叫んでみたが、当然ながら伝わるはずもない。

でもホテルの人はちゃんと車を出してくれて、ガイドさんもつけてくれた。さすがアマンジオ。

エリア ジャワ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

スクー寺院は、スラカルタ（ソロ）という町から山を登った中腹あたりにある。
そこでまずはスラカルタを訪ねた。
この町はかつて王宮のあった古都で、今でも王宮跡が残っている。

ガムランなどの伝統音楽も盛ん。
ただ、この日は演奏は行われていなかった。

ジャワの街を見ていて気づいたのは鳥かごのある家が多いこと。なんでもジャワでは男には5つの目標があるのだという。仕事、妻、家、車、そして鳥。なんだか鳥ってのはそれほど大切なものらしいですよ。

さて山を登ってスクー寺院にやってきた。

たいへん見晴らしのいいところにある寺院である。

ここはジャワ島では珍しいヒンドゥー教の寺院で、特徴的なのはユニークな彫刻群。

性的なシンボルも直截に表現されていたりするのが、エロティック寺院と呼ばれる理由。
これは光が眩しくてわかりにくいけれど、リンガ（男根）とヨニ（女陰）。

門を入って正面。
この階段を上がる。

そうすると見えるのがこの建物。
メキシコのマヤの神殿に似ている、などと言われている。
寺院だけだとそう見えなくもないけど、まわりを取り囲む彫刻をみれば明らかにアジアンなんですが。

翼を持ったガルーダ像があちこちにある。
これは首がとれている。

かわいい。

このガルーダも愛嬌がある。

亀もいます。

象もいる。

いくつものレリーフや彫像で埋め尽くされている。

エロティック？

エロティック？

遺跡好きなら楽しくて見飽きない寺院だと思いますよ。

訪れる人は少ないけれど、お薦めです。

続いて訪れたのは、ジョグジャカルタ郊外にある世界遺産プランバナン寺院群。
炎の燃え立つようなシルエットが魅力的。

ただしこのときは、前年のジャワ中部地震で大きなダメージを受けており修復中。塔の中にも入ることはできなかった。

塔の周囲には瓦礫の山が。かつてはもっと塔が立ち並んでいたが、今ではそのほとんどが崩れ去っているのだとか。

細かな彫刻の施された塔の基部。

下から見上げると、その壮大さに圧倒されます。

気になったレリーフ。ガルーダかな？