古代遺跡のメキシコ(1)メキシコシティ

2008/09/26 - 2008/10/04

マヤ・アステカの古代遺跡を訪ねてメキシコに。まずはメキシコシティで、博物館などを見て回ります。

エリア メキシコシティ(メキシコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

コンチネンタル航空に乗って十数時間。ヒューストン（ジョージ・ブッシュ空港などというふざけた名前になっている）乗り換えでメキシコシティへ。
空港に降り立ったのが6時頃。まず2日間宿泊するHOTEL GENEVE（ヘネベと読む）へ。
ロビーの写真の通り、クラシックな内装のホテルだが、部屋は狭くて設備はひどい。おまけにホテルのあるソナ・ロッサという地区は繁華街で便利ではあるのだが、そこらにセックスショップが立ち並びゲイの方々がいちゃついていたりするなど、東京で言えば歌舞伎町か新宿二丁目かというような場所。当然夜遅くまでうるさい。それでもメキシコシティのほかの場所に比べれば治安はいいところらしい。

メキシコシティといえば都市圏人口では東京に次ぐ世界第2位の規模を誇る大都市。さらに治安の悪さでも有名で、ガイドブックを見ても「流しのタクシーには乗るな」とか「暗くなったら外を歩くな」とか恐ろしげなことがそこら中に書いてある。
写真はメキシコシティ中心部のソカロで、後ろの建物は国立宮殿、手前のワーゲンが「絶対乗ってはいけない」とされるタクシー。なんでも下手をすると強盗が乗り込んできて身ぐるみはがれ、知らない場所で置き去りにされたりするのだそうである。そういう事件がメキシコシティでは一日数件以上起きているとか。しかも空港まで迎えに来てくれたガイドさんの言うことには「バスや地下鉄でも強盗団が乗り込んできたりすることもありますよ」とのこと。なんという街だ。

修復中のカテドラル。
写真で霧に煙っているように見えるのは曇っているせいもあるが、大気汚染のせいでもある。実際私もメキシコシティに2日いたら喉が痛くなってきた。

国立宮殿に入ってみる。

宮殿にはディエゴ・リベラ（フリーダ・カーロの夫）の描いた巨大壁画がある。

メキシコのシンボルだという独立記念塔。。

それより近くにある謎の黄金のベンチの方が気になった。メキシコ人は現代彫刻が好きらしくて街中でこういうシュールな彫刻をよく目にした。

続いて訪れたのがグアダルーペ寺院。グアダルーペの聖母とは、1531年にインディオのフアン・ディエゴの前に聖母が現れた奇蹟で、これはルルド、ファティマと並ぶカトリック公認の三大奇蹟のひとつ。聖母の姿が映し出されたというディエゴのマントは頭上高くに掲げられている。

聖母の絵の前は動く歩道になっていて立ち止まることは許されない。

グアダルーペ寺院の小さな聖堂。傾いているように見えるが、目の錯覚ではなくて実際に傾いている。メキシコシティはもともと湖の上に作られた都市で地盤が弱いので、あらゆる古い建物が沈んだり傾いたりしているのだとか。

グアダルーペ寺院の旧聖堂。これもよく見るとちょっと傾いている。

旧聖堂が手狭になったので左の新しい聖堂が造られたのだとか。

聖堂の中は信者でいっぱい。グアダルーペの聖母は、メキシコでは篤い信仰を集めているのだ。

市内で見かけたデモの様子。100人以上の男女が全裸（男性は紙で下を隠している）で何か叫んでいるという光景に度肝を抜かれたのだが、ガイドさんが、あれはこのところずっと毎日朝夕にやっているのだ、と平然と言うのにまたびっくり。そんなメキシコシティの日常。

その後、国立人類学博物館へ。この日は朝9時の開館前に行ってみたのだけど、ちょうどメキシコ人なら無料で入れる日曜日だったせいもあり、すでに博物館前は長蛇の列。
メキシコ人の学生たちに混ざって中に入ると、中はおそろしい広さ。しかも展示物がどれもこれも、なんともたいへん魅力的なのですよ。

シャム双生児風謎の土偶。

身体の柔らかい人。

いけにえの心臓を載せる台。

お、クリスタルスカル。

すばらしい造形の巨大な像。

会議中。

怪しい長頭ベイビー。

有名なアステカカレンダー。これも装飾がすばらしい。

暗くてうまく写せなかったけど、これが有名なパカル王の棺と翡翠の仮面。数日後に訪れるパレンケ遺跡で見つかったもの。

展示物の充実ぶりときたら本当に素晴らしくて、およそメキシコ中から展示物が集められているといっていいほど。実際ざっと見るだけで3時間以上かかったし、じっくり見ていたら一日はゆうにかかりそう。