2011/06/05 - 2011/06/22
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keithforestさん
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昨日はただ到着したというだけなのに、早くも全然知らない人から建物の中を見せて戴いたりして、どうやらこの旅の面白さを象徴しているような出来事があったのはとてもさい先がよいと喜びながら、今朝はアイゼンシュタットのお城から始まって、ゼメリング鉄道に乗り、一気にグラーツへ。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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月曜日の朝です。新しい一週間の始まりはどこから始まるのかと思ったら、この街ではメインのHaupt通りの植栽に水をやる車がやってくる。大きなタンクに水を満載した車からホースを延ばして、若者が通りに並んでいる植栽という植栽すべてにこれでもかと水をくれている。
この光景、どこかでも見たなぁと思ったら英国のBathの街中、あるいはテレビでのVancouverだ。どこも若者が働いていた。日本で若者がこんなことをやっているのを見たことがない。
朝飯にホテルへ戻る道で彼等に追いついたけれど、タンクの中の水はもう半分まで減っていた。 -
いかにも月曜日の朝だ、という表情の人たちが三々五々、バス停に向かって歩いて行く。少しずつ街が起きてくる。
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どこの街でも、一番最初に店を開けるのはパン屋さんで、しかも確実にお店を切り盛りしているのは女性だと判で押したように決まっている。
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もうここでも既にこんな具合に美味しそうなケーキが並んでいるのは目に毒。なにしろオーストリアといったら、オスマントルコが置いていった珈琲とケーキと相場が決まっている。気持ちがそれ行けそれ行けの状態で乗り込んできたものだから、まだ朝飯前だというのに、ケーキに手を出した。
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旅先では目が覚めてしまったら即飛び起きて街を散歩するに限る。気持ちのよい朝の散歩だった。
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Hotel Burgenlandの朝のバフェです。朝の散歩の途中で早くもケーキ+珈琲を(半分ずつとはいえ)食べてしまったというのに、ちゃんといただきました。
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さて、クーマさんという女性の公認ガイドの方がついて下さって、いよいよこの街の見ものにやって参ります。
この教会はThe Haydn ChurchとかBergkircheとか呼ばれているのですが、ゴルゴダの丘を再現したいわゆるCalvaryなので、外観からは想像ができないほどの作り込みがされています。
勿論この教会はJoseph Haydn (1732-1809)がEsterhazy家に雇われていてオルガンを弾いたという教会として知られているわけです。
クーマさんが鍵を持ってこられているので、次から次に鍵を開けられ、裏の礼拝堂まで見せて戴きました。こういう人がおられると実に有効でございますな。 -
このようにゴルゴダの受難を再現したジオラマがあちこちに配してあり、それを巡っていくと、最後にてっぺんにある小さな礼拝室に到達します。そこからの眺めがまたなんともいえないのです。
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こちらは裏にできている大きな礼拝堂の祭壇です。こちらには直接裏から入ることができるようになっています。そちらの入り口はモダンになっていました。
これからほぼ毎日教会に足を踏み入れます。 -
前日の主日礼拝では今年8歳になった子どもたちのお祝いがあったのだそうで、その子どもたちをここに表示してあります。次の日から訪ねた教会でも、この日のこのお祝いを記念したものが見られたところがありました。
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これが最上部にこしらえてある礼拝室です。
中を見せて戴くと、祭壇の横に小さな石がいくつか並べてありました。本当に普通のその辺に転がっていそうな(尤もこの辺の街中は全部石畳でそんなもの転がっていませんけれど)石なんです。
ガイドのクーマさんにお伺いすると子どもたちが儀式として持ちこむものなんだそうで、そんな習慣を聴いたのは初めてです。
教会のHPはこちら。www.haydnkirche.at -
このたおやかなる風景を見よ!ってなものであります。地図で見ますとここからそれほど遠くない東へ20kmほど行くとNeusiedlersee(ノイジードル湖)に面していて、その先はハンガリーです。
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そして(多分)これがそのJoseph Haydnの棺です。
なぜか知らねど、彼の遺体は頭部が切り離され、別々の場所にあったようなんですが、最後はここに一緒に葬られたのだということです。なにやら因縁めいておりますな。 -
礼拝堂の片隅にはこの教会に関する簡単なショップともいえるコーナーがあります。
そこにここのパイプオルガンのCDを発見。先日から訪問した教会の手に入るオルガンの音源はできるだけ入手しようとしていますが、なかなかそれに見合うものを入手できるチャンスはありません。
ここでも朝早いせいか、誰も売ってくれる人がいなくて、がっかりしていたら、クーマさんが「お店はまだ開いていませんが、私が鍵をもていますからお売りしましょう」と云ってくださって無事入手。€14.-でした。
Wolfgang Horvathが例によってバッハのトッカータとフーガを演奏していて、そのあとにOlivier Messaiaenの現代音楽的オルガン曲に挑戦しているアルバムです。
前半は素晴らしいクワイアがオーケストラと、もちろんハイドンを奏でています。ちょっと統一感のないといって良いCDになってしまっているのは残念かも。 -
さて、閑話休題。これなる小枝はなんでございましょうと、同行の諸氏にお尋ねすると、クーマさんがこれは「ホイリゲがありますという意味です」と仰る。皆口を揃えて「それじゃ、杉玉だな!」と。意味としてどうかはわかりませぬが、面白い文化の一致ではありませぬか。
若しくは巡り巡ってどちらかがどちらかに波及したのでありましょうか。だったら面白いのだけれど。 -
あんまり確かな記憶ではないのですが、確か地元のミュージアムに入ってみた、このパイプオルガンが昔ハイドンが弾いたというパイプオルガンじゃなかったかと・・・思う・・・ンですよ。
クーマさぁ〜ん!(時既に遅し)・・・。 -
やや、これは、これは!この方がかのハイドン先生であらせられます。エスタルハージィー家の宮廷楽団副団長として雇われたわけですが、その時の団長って方はどなただったのでしょうね。
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さて、それではいよいよエスタルハージィー城へ参ります。
13世紀後半に建てられたものが元になっていますが、1622年にEsterhazy家のものとなり、Paul一世がバロック建築の城として成し遂げたといわれているんだそうで、以来約300年以上にわたってEsterhazy家の本拠地となりました。今はEsterhazy基金の管理下に置かれているんだといいますから、ある意味ずっとEsterhazy家のもの、ということでしょうか。 -
このように中庭も大きなもので、歴史を感じますが、ここでも思うのは中世の冬の暗い寒い重苦しい空の下で見る石の城というのはどんな作用を人間に与えるものだろうかということなんですな。
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驚くべきはこれでございます。次の土曜日にこちらのハイドン・ホールで「日本救済こどもチャリティー・コンサート」が開かれるというポスターでございます。
とても意外なことで、嬉しいショックでした。惜しむらくは当日この地にいられれば良かったなぁというところでした。
こんなに遠く離れたところでも心配してくれていたんだということを知ると、いい加減なことはできないな、と思います。このあとも様々なところで、「今はどうなっているんだ」という質問を良く受けました。
Esterhazy財団の主催。
日本からの出演は、現在ウィーンの国立音大に二人ともに留学中で、本年4月29日にイタリアで開かれた第21回バルレッタ国際音楽コンクールで、10代前半が参加する弦楽器B部門でみごとに優勝した島ゆりか(12歳)と弟の島連太郎(8歳)のふたりと、前田朋子(桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学を経て、1995年デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音楽大学首席にて卒業)。 -
これがそのチャリティー・コンサートが開かれるというハイドン・ホールです。床は幅広の古い板が敷いてあります。多分音響が随分違うのではないかという気がします。
勿論私達は演奏を聴くわけにはいかないのですが、クーマさんがご準備されたのか、常備されているのか知りませんが、ハイドンの曲をCDで流してくださって雰囲気がでました。 -
天井を見やると素晴らし絵で飾られております。
これから先、殆ど見にはいる施設ではこの種の天井の絵を楽しむことになります。今回は思いもよらない状況でそんな天井の絵を楽しむことができたところもありました。これはその予告。 -
ウィーンの楽友協会大ホールのキンキラキンにまさるとも劣らない優美な雰囲気でありますな。
あれはあれで、私が文句を言う筋合いではありませんけれどね。 -
さて、本日の昼飯なんですが、HAYDNBRAUというレストランです。BRAUという位ですから、勿論この店の地ビールがあって、当然いただいたのですが、するするとのんでしまって印象がありません。ま、上手かったということでしょう。
で、これはなんだ?という話ですが、ロースト・ポークはたいそう口に合いましたけれど、この付け合わせの小麦の団子みたいなものはいけません。クヌーデルというようですが、口の中でくちゃくちゃします。歯触りがいけませんな。でも、食べちゃいましたよ、勿論。 -
ここではどうしても食べなきゃならないケーキがございます。それがこの「エスタルハージィー・ケーキ」でございますな。
こちらについてきたものはなんと!熟した酸漿ですよ。驚いちゃいます。食べられるんですね!?そうじゃないの?子どもの頃、これは食べたら大変なことになるものだと思っていましたよ。驚いた。 -
午後は移動でござる。それもこの狭いオーストリアにあっては結構な移動。なにしろパックト・ツアーは移動するといったら一気に行きます。
ここはBahnhof Payerbach-Reichenau、つまり二つの村の間にできた駅で(亞、ということは燕三条みたいなものですねといって受けました)、ここがゼメリング鉄道の分岐点のようです。
ここから鉄道はぐねぐね曲がりに曲がって、一体これは谷をぐるっと回っただけじゃねぇのか、というほどぐるぐる回りながら、気がつくとあっという間に高さを増していきます。天気は最高で、汽車もガラガラ。とても気持ちの良い、しかし、ちょっと物足りない半時間でした。 -
なにしろ半時間しか時間がないわけですから、列車の中も、曲がる様子も、まわりの可愛い駅も、そこに咲いている花も、ピクトグラムの様子も写真にしようと思うと、てんやわんやになってしまいます。
一度全部放棄してぼぉ〜っと景色を見るようでないといけませんな。 -
何せ途中の駅に停まったってこんな景色なんですから。しかし、冬は一体どんな景色になるんでしょうねぇ。
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あの向こうに見える小さな家があるところが今さっき通り過ぎてきたところなんです。やっぱり随分あがっているよなぁ。
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普通に旅行をしている人だったら、多分このSemmeringの駅で降りたりされないのではないでしょうか。私だったら多分面倒だからGrazに向かってしまうに違いありません。これがパックト・ツアーの良いところでございますよ。
尤も多分経費節約のためにここにバスを待たしておくのでしょうね。 -
世界遺産だよの標識とともに、この鉄道敷設に尽力をしたCarl Ritter von Ghegaの記念碑があります。
彼はヴェニス生まれのアルバニア人ですが、18歳で数学博士となった位の天才ですよ。ありがとうございます、おかげで楽しめました。 -
この路線は勿論今でも現役で、私達が乗ってきたようなノッタリノッタリ走る列車だけじゃなくて、特急が一時間に一本は知っていますし、こうして貨物列車もどんどん通過していきます。
ウィーンにいってからと思ったのですが、この国の鉄道というか、交通機関はすさまじく複雑に走っています。その上、次から次からやってきます。ウィーンのトラムも、バスも地下鉄もがんがんやってきます。日本は凄いんだと信じていましたけれど、他でもやっているんですよ、やっぱり。 -
バスを2時間ほどぶっ飛ばしてGrazにやってきました。大きな街です。
Grazといえば期待していたのは武器庫ですよ。面白い写真が撮れるに違いない!しかし、明日ゆっくり見るはずだったのが、火曜日が休館日になってしまったとかで、今日急いでみることになっていた。
しかも、いってみるとここは全面的に写真撮影禁止であります!実は私は既に頭の中に構図をあれやこれや作っておりましたので、とてもがっかりしました。
そして、ガイドの方は若いお兄さんなのですが、実にどっぷりとドイツ語訛りの英語で、私は最初この人は独語を喋っていて、素晴らしいことにわが添乗員嬢は独語も行ける人なんだと感心したのです。 -
オペラハウスの横に立っていた、このオブジェは一体何を意味しておるのでありましょうや?
観光局のサイトを見たら、おっ、あるジャン。
「「光の剣」と呼ばれ、1992年芸術祭「シュタイマルクの秋」に際して建立された」のだそうです。で、それってなに? -
Grazの駅は今や大再開発に入っておりまして、このホテルなんだと聞いた時に、そりゃ凄いことになっているんじゃないのかと思ったら本当に凄いことになっていました。
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ホテルはそのGrazの駅前のHotel Europeであります。ホテルの目の前は車が途切れることのない幹線道路でこりゃさぞかしうるさいことだろうと思ったのだけれど、疲れていて、ごてっと寝ちゃいました。
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駅の構内にSPARというこの国では良く見る二つのスーパーマーケットの一つがあるということなので見に行きました。するとこの自転車ですよ。
夕食はホテルの中で食べました。魚のソテーがでて、ソースが美味しかったので、あっという間に平らげ、写真を撮るのを忘れました。
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