2011/05/28 - 2011/05/28
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Weiwojingさん
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飯能市内を散策した後は、少し足を延ばして名栗村へ向かいました。ここには百年以上も続く名家があるということで、見学させていただきました。
かつてこの村には古民家が何十軒もあったそうですが、今では極くわずかしか残っていません。世代が変わると、住みにくい、管理が大変等の理由で立て替えたり、外に出て行く人が多いとのことです。
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飯能からバスに乗って1時間ほどで名栗村に着きます。バスを降りると、周囲には家がほとんどなく、山や川が広がるのんびりした風景が見られます。
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数分ほど歩くと、すぐ目的の家に到着しました。今回このお宅を見させていただくことなっています。築100年以上を越える家だそうです。
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建物の入口です。
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入口を入ると、大きな土間があります。
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土間を上がると、すぐ家族用の居間になっています。
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居間にはこのような炉が切ってあって、昔は暖をとったり、お湯を沸かしたり等といろいろ利用されていたのでしょう。今はもうほとんど使われていないようです。
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居間の様子です。
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居間の奥にはもう一つ家族用の部屋があります。
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次いで居間の隣には立派な客間があり、居間とは調度品も雰囲気も格段と差が見られます。
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床の間が少し変わっているなぁと思っていたら、確かに変ですね。穴が空いていて、動物でも通れるようになつています。聞いたとこと、これは猫用の通路だそうです。
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床の間には昔の灯り(ガス灯)があります。表面に描かれたデザインが大変立派です。
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客間の襖絵が素晴らしいですね。
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4枚の襖の内、1枚を大きくしてみました。
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廊下の欄間のデザインは昔のものとは思えないほどモダンです。ステンドグラス風の灯りは現代のものです。
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客間から見た庭の様子です。
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障子にガラスの部分があり、ここから外の風景を眺めることができます。
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この家の当主が珍しいものを見せてくれました。懐中時計です。外国製ですが、どこの国かは分かりません。当初文字盤はアラビア数字でしたが、変えたそうです。テレビのある番組で、鑑定してもらったところ150万円と出たそうです。
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どの部屋にも明治期に書かれた書が額に入れられ、掲げられています。「武揚書」と書かれていますが、これは榎本武揚のことです。
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こちらは西郷隆盛の書です。
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この欄間の作りに感心させられました。部屋ごとにどれも違います。
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大きな金庫があり、相当古そうです。
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中を見せていただきました。するとこんな分厚い金庫がもうひとつ出てきました。2重金庫とでもいうのでしょうか。
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当主の夫人が趣味でステンドグラス作りをしており、家の中にいくつか飾られています。
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蔵も見させていただきました。扉が何重にもなっていて、大変頑丈な作りには驚きました。
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2階に登ると、明治36年と書かれたこんな大きな木が置かれています。この蔵が作られた年のようです。
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蔵の2階の様子です。
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次に母屋の2階にも上がって見ました。普段は使われていないようで、雑然としています。
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南側にベランダがとりつけられていて、そこから見る秩父の山々は素晴らしいです。
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2階から見た蔵の建物です。
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家の裏側に回ってみました。この建物は母屋ではなく、別棟の建物です。
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こちらが母屋の裏側です。
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ここは家族専用の裏口のようです。ここで見学は終了しました。
こんな風にして2時間余りの見学でした。今回地元の建築史家の案内で見て回りましたので、歴史的な面から、また建築的な面からと説明していただき、大変勉強になりました。そして、何よりも大いに学んだことは日本家屋の素晴らしさです。気候風土に合わせ、その地方ならではの工夫や知恵が見られることです。
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