不思議な国境～クロアチア&ボスニア・ヘルツェゴビナ5

2010/10/21 - 2010/10/28

5日目。次の町へ移動のためバスターミナルへ。
7時、ホテル近くのバス停でターミナルへの市バスを待つ。
時刻表には始発と終点の時刻しか書いてない。
バス…来るんだろうな？？まだ暗いし雨だし誰も居ないし心細い…
ケチらずタクシーに乗るべきだったか。でも、20分後バスは来た。ホッ。

↑旧市街の入口、ピレ門。前日の夜撮影

エリア モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

これからクロアチアを出てボスニアへ国境越えだ。
バスは座席が決まっていて私は最前列！ラッキ〜8時出発。しばらく海岸線を走る。
瀬戸内海のような小島がポツポツ浮かび、積丹のような岩場も素晴らしい…
が、とにかく雨。ガラスも曇って良く見えない。

↑ベンツの消防車

1時間ちょいでトイレ休憩に停まった道の駅的な店。「！」こんな所に、日本語で
「〜のチョコレート。とてもおいしいです。おみやげにいいです。」と書いてある！！
ドブロブニクでも見なかった日本語、なぜここに??
あそうか、これが噂(?)に聞いていた、観光バスも立ち寄るという
クロアチアの中にあるボスニアの飛び地か！
ここだけ唐突にボスニア領なのだ。ゆえにいつの間にクロを出国しボスに入国したことになる。

←一応、記念写真

バスは進む。隣の席はなかなかクールで知的なドイツ紳士。

↑こんな写真をこっそり撮っていると「日本人なのに大きなカメラを持ってないの?」と聞く。
今回は、隠し撮り用?カメラ・ケータイカメラ・メインのフィルムカメラの三刀流だ。
メインカメラは古いが、ナイスカメラなのだ！ホントよ、本当にナイスカメラなんだって。
(デジタルじゃないのでこの日記にはアップしてないがな)

バスは海沿いから内陸に入り、本格的にボスニア・ヘルツェゴビナに入る。
国境でバスに乗ったまま軽〜くパスポートチェックされる。
と、先に居たバスに、日本人中高年団体を発見！？
いまやどんな所にも日本人中高年は進出しているのだっ。

11:40、モスタルの町に入る。お？なんだこの懐かしさは。すぐ側に山、
深い谷を流れる川、ちょっと廃れた商店街…そうだ、我が故郷、夕張にそっくりじゃないか！

↑ホテルからちょっと行った辺り

バスを降りると8才くらいの少女2人が、ワッと来た。
「コニチワ」と手を出す。いわゆるジプシーの物乞いだ。
遠くで母親らしい人が見ている。いかん！本人のためにならん。
無視して行こうとすると隣の席だったドイツ人は小銭をあげてた。あれ、私、冷血？

雨の中、舗装がガタガタの道を歩きホテルに着く。
自動ドアだが…開かない。前後・左右にちょっと移動すると、開いた。
ピンポイントの位置じゃないと反応しないのだった。部屋は普通にシングルの角部屋。

だけどなんだか落ち着く。妙に体になじむ、ここモスタルなのだ。
いつまでもゆっくりして居たいがそうもいかない。
おっと、出かける前に、例のトルコ航空に電話だ。
フロントに電話番号を聞くが、何度繰り返しても通じない。やけになって
極端にトルコの「ル」を巻き舌で言ってみたらガッツリ通じた！しかも番号が判った！
おまけに「郵便局からかけたら電話代が安いよ」とまで教えてくれたが、行くのも面倒だし
公衆電話は落ち着かないのでリッチに部屋の電話でかける。が…かからない…。

↑廃墟？建設途中？ホテルからの眺め

またフロントで聞くと「○番を押してからかけるんだよ」と。
電話の横に書いてる外線のかけ方と違ってますけど…？
ま、いーだろう、そこは愛嬌。―おっ、ついに通じた！
「トルコ航空です」「リコンファームしたいんだけど――」
あっさりと「はい、OK」。OKじゃないと困るがあまりにすんなりいったから
「10/27のTK046ね、本当にOK?」としつこく聞くと「ハハハハ！OKだよ〜」と明るく返された。
おーしっ！これで心おきなく出かけよう。

↑堅い麩菓子のような甘味