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バリ島の島の北側、山間の中にあるバトゥ―ル湖は、この島で一番大きな湖で、日本で言えば田沢湖位の大きさの、周囲を山に囲まれた静かな湖である。噴火湖であるから、ここだけが周囲の山々より一段低く窪んでいて、何か外部から隔絶された桃源郷のような静かな湖である。<br /><br /><br />夕方までの数時間、集落の近くの湖畔を歩くことにする。ここまでは観光客もそれ程多くはやって来ないのか、土産物屋などは1軒もなく、ぽつん、ぽつんと村の雑貨屋が所どころ、点在するだけである。取り敢えず、明日の山登りで雨が心配で、雑貨屋でビニール雨具を買うことにする。この弱り目の身体で、雨に当てられたら幾ら南国とは言え、低体温症で死んでしまうかも知れない。こんなところでは誰も助けてくれないと思っていた方が良い。<br /><br />大体が1坪、2坪の小さな店しかないが、中で少し大きめの雑貨屋を見つけ、店の奥から、雨具を取り出してもらい、値段を聞く。大体商品には値札表が張ってないので、幾らかも分からない。店の人も買う人の顔を見て、値段を決めているようだ。その商品が買う人にとっての必要性の度合いを、顔付を見て判断している節もある。<br /><br />最初、7万Rと言ってきたので、半分の3万と言い、向こうが負けないそぶりを見せたので、こちらも必要ないと店の外へ出掛ったら、5万まで負けてきたので買うことにした。日本だったら、100円ショップで売っているのに、少し毛の生えたビニール雨具だが、ここでは、それに下のズボンまでセットでついているから、割高になっているのだろう。後で気が付いたが、雨の際、バイクの運転者は対外がこの上下の雨具を着て運転しているようだ。<br /><br />さて、雨具の準備も出来たので、湖畔を歩く。湖畔と言っても、それ程整備されたところはない。1カ所だけ、対岸のトルニャンの集落へ行く為のボート乗り場があり、そこに桟橋があったり、お祭り広場のような大きな広場がある程度で、他は土地がそのまま湖面に続いていて、その多くは、湖のギリギリまで畑が耕されている。<br /><br />船着き場では小さな子供が何人か水遊びをしている。可愛い子度たちだ。店でも小さな子供を見たが、何かインドネシア人らしくなく、白人系の混じっているような、洋風の顔立ちの子供が多い。心なし、肌の色も白い。高い山地の中で、陽光も薄く、肌の色が薄くなったのか・・、それとも、随分の昔、ポルトガル人やらオランダ人の一団がこの山中の湖までやってきて、気候温暖な土地柄を気に入って、住み着いたのだろうか・・。<br /><br />この地形からすると、近年の50年ー100年位前までは、外界との交流は、殆ど無かったに違いない。湖面の直ぐ際まで耕作地としている処などを見ると、数百年に亘って、この集落は自給自足でやって来たに違いない。道路も無かった頃、隣の村へ行くには1日以上はかかるだろう。この湖が彼等にとっての一つの世界。数百年、ここに生き、ここで死んでいった。子供たちのあどけない遊び姿を見ていると、そんな風に思えてきた。

バリ島の1週間(15)バトゥール湖の散歩。

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2011/04/28 - 2011/05/06

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ちゃお

ちゃおさん

バリ島の島の北側、山間の中にあるバトゥ―ル湖は、この島で一番大きな湖で、日本で言えば田沢湖位の大きさの、周囲を山に囲まれた静かな湖である。噴火湖であるから、ここだけが周囲の山々より一段低く窪んでいて、何か外部から隔絶された桃源郷のような静かな湖である。


夕方までの数時間、集落の近くの湖畔を歩くことにする。ここまでは観光客もそれ程多くはやって来ないのか、土産物屋などは1軒もなく、ぽつん、ぽつんと村の雑貨屋が所どころ、点在するだけである。取り敢えず、明日の山登りで雨が心配で、雑貨屋でビニール雨具を買うことにする。この弱り目の身体で、雨に当てられたら幾ら南国とは言え、低体温症で死んでしまうかも知れない。こんなところでは誰も助けてくれないと思っていた方が良い。

大体が1坪、2坪の小さな店しかないが、中で少し大きめの雑貨屋を見つけ、店の奥から、雨具を取り出してもらい、値段を聞く。大体商品には値札表が張ってないので、幾らかも分からない。店の人も買う人の顔を見て、値段を決めているようだ。その商品が買う人にとっての必要性の度合いを、顔付を見て判断している節もある。

最初、7万Rと言ってきたので、半分の3万と言い、向こうが負けないそぶりを見せたので、こちらも必要ないと店の外へ出掛ったら、5万まで負けてきたので買うことにした。日本だったら、100円ショップで売っているのに、少し毛の生えたビニール雨具だが、ここでは、それに下のズボンまでセットでついているから、割高になっているのだろう。後で気が付いたが、雨の際、バイクの運転者は対外がこの上下の雨具を着て運転しているようだ。

さて、雨具の準備も出来たので、湖畔を歩く。湖畔と言っても、それ程整備されたところはない。1カ所だけ、対岸のトルニャンの集落へ行く為のボート乗り場があり、そこに桟橋があったり、お祭り広場のような大きな広場がある程度で、他は土地がそのまま湖面に続いていて、その多くは、湖のギリギリまで畑が耕されている。

船着き場では小さな子供が何人か水遊びをしている。可愛い子度たちだ。店でも小さな子供を見たが、何かインドネシア人らしくなく、白人系の混じっているような、洋風の顔立ちの子供が多い。心なし、肌の色も白い。高い山地の中で、陽光も薄く、肌の色が薄くなったのか・・、それとも、随分の昔、ポルトガル人やらオランダ人の一団がこの山中の湖までやってきて、気候温暖な土地柄を気に入って、住み着いたのだろうか・・。

この地形からすると、近年の50年ー100年位前までは、外界との交流は、殆ど無かったに違いない。湖面の直ぐ際まで耕作地としている処などを見ると、数百年に亘って、この集落は自給自足でやって来たに違いない。道路も無かった頃、隣の村へ行くには1日以上はかかるだろう。この湖が彼等にとっての一つの世界。数百年、ここに生き、ここで死んでいった。子供たちのあどけない遊び姿を見ていると、そんな風に思えてきた。

旅行の満足度
4.0
  • バトゥール湖は山間にある静かな湖で、バリ島で一番大きな湖。

    バトゥール湖は山間にある静かな湖で、バリ島で一番大きな湖。

  • この湖の一番奥には、トルニィヤンという原住民集落があり、丁度日本で言えば、阿寒湖のアイヌ部落に似ているかも知れないが、湖の大きさが、こちらの方が遥かに大きい。

    この湖の一番奥には、トルニィヤンという原住民集落があり、丁度日本で言えば、阿寒湖のアイヌ部落に似ているかも知れないが、湖の大きさが、こちらの方が遥かに大きい。

  • 水上に浮かぶ住宅。観光客用に作られたのかも知れない。

    水上に浮かぶ住宅。観光客用に作られたのかも知れない。

  • 後で分かったが、リゾートホテルの施設だった。

    後で分かったが、リゾートホテルの施設だった。

  • 対岸へ行くボート乗り場で遊ぶ子供達。

    対岸へ行くボート乗り場で遊ぶ子供達。

  • 湖岸から眺めるバトゥール山。・・山頂は雨かなあ・・・

    湖岸から眺めるバトゥール山。・・山頂は雨かなあ・・・

  • 集落とは反対の原野の方は、溶岩石で埋まっていた。

    集落とは反対の原野の方は、溶岩石で埋まっていた。

  • いつの頃の噴火化、激しい火砕流があったに違いない。

    いつの頃の噴火化、激しい火砕流があったに違いない。

  • よし、明日はこの山に挑戦だ!

    よし、明日はこの山に挑戦だ!

  • 雲も少しは晴れてくるだろう・・。

    雲も少しは晴れてくるだろう・・。

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