バリ島の１週間（９）クタ・夕方の浜辺。

2011/04/28 - 2011/05/06

クタの浜辺の南外れにあるDiscoveryから、クタの裏通りや裏町を歩いてホテルLAーInnに戻り、今日の昼間ビーチで買った海パンに着替え、再度夕方の浜辺に出る。この海岸は西に面しているから、西日が綺麗に違いない。バリの海に沈む夕日を見に行くためだった。

又、車１台が漸く通れるような狭い道路を歩いて海岸まで出ると、昼間よりも大勢の人が浜辺に出ている。泳ぐとかサーフィンをするとかではなく、普段着で、ただ海を見に来ている。長い砂浜の上にグループで立ち止まっていたり、砂の上に座り込んで海を眺めていたりしている。・・・そう、みんな夕日を見に来ているのだ。

南北十数キロに及ぶクタの砂浜は両端の様子はもう視野から消えて、良く見えないが、今目にしている範囲、数千人の人々が西日が海に沈むのを待っている。中には地元の人もいるかも知れないが、大半はどこか別の島からやってきたインドネシア人、多分その大半がジャワからやってきた観光客に違いない。十数キロの浜辺がすべて西に面していて、どこからでも色鮮やかな日没が見られるクタの浜辺は、この国の人々にとっても、一度は来てみたい観光名所になっているのだろう。

しかし、生憎今日の夕日は残念だ。海上に雲がかかり、夕日がカッと照りつけていない。雲の中から僅かに赤みを照らしているだけだ。しかしそれでも人々は残念がらず、いつまでも遠くの海を眺めている。もう少し経ったら雲の晴れて、夕日が波間に沈む光景を見られるのではないかと。太陽はとうとう雲から一度も顔を出さず、雲が僅かな赤みを帯びたまま日が暮れていくまでの時間、辛抱強くまっていた。そう、町やホテルに戻っても、殊更することもないのだから、この気持ち良い海風にいつまでも当っていた方が、随分と心地よい。人々はそのことを知っているのだ。

エリア バリ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 4.0

ホテルで海パンに着替え、再び浜へ出る。

浜辺では大勢の人が夕日が沈むのを待っている。

しかし今日の天気は残念ながら雲が多い。

夕方の海、泳いだり、サーフィンしている人の数はそれ程多くない。

むしろ人々は海で泳ぐより、この浜辺の夕日を見に来ているようだった。

夕方、海から上がり、砂浜で着替えをしている豪州人の母子。

夕方、更に人々が集まってくる。夕日を見に砂浜にやってくる。

しかし今日のクタは人々の期待を裏切っているようだ。

スカーフ、ベールを巻いている女性が多いが、ジャワ、ジャカルタ辺りから来ているモスレムに違いない。

人々は海の夕焼けは見えなくとも、この光景に十分満足しているようだった。