2010/10/08 - 2010/10/16
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k-kaoruさん
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常識的な時間、8時30分にロビーへ行くと、ノアさんがいた。そんなに長い事待ってた風でもないし、バッチリやね。今日はメリナウ川をボートで上っていく。早速乗り込み、まず目指すのはプナン族が住むマレーシアの伝統的な造りの家『ロングハウス』がある村。
どこを見てもジャングルで、その中をビューンと走っていくボートは最高に気持ちいい。15分程で村に到着。本当に素朴な村でいつかの時代にタイムスリップした気分。子供達は裸同然で走り回っている。ニワトリも走り回っている。村の一角にはサラワク州伝統のビーズ細工やカゴのお土産が並ぶ。サラッと村を見て、もう出発。一番の見所かと思ってたロングハウスの中は見学できず…。まぁいっか。さて、今日行く洞窟は『ウィンドケイブ』と『クリアウォーターケイブ』まずはウィンドケイブから。その名の通り、この洞窟には風が吹いている場所がある。規模はそれ程大きくなかったけど、ラングスケイブに負けず劣らずの素晴らしい鍾乳石の彫刻に感動。風が吹く場所は最高に気持ち良かった。続いてクリアウォーターケイブへ。東南アジアで最長の洞窟らしく、全長はなんと170㎞!ウィンドケイブともつながってるよ。入口までは200段の階段を上らないといけない。これが地味にしんどいのなんの…。ゼイゼイ言いながら進む。ノアさんは全く疲れた様子がない。そりゃガイドやから当たり前?何気なしに年齢を聞いてみると、35歳だと。思ってたより若いのね…。ふーん、って思ってたら、友人が執拗にノアさんの年齢を確認している。自分達とたいして変わらない年齢のノアさんに納得がいかなかったらしい。あんた、いくら男の人やからってそないに年聞くのは失礼っちゅうもんやでぇ。それでも首をひねり続ける友人。そんなこんなでようやく入口に到着。ひぇーーー!!これまた、めちゃくちゃでかい!!こちらも名前の通り、クリアなウォーターが絶えず流れている。1時間に何十万トンっていう量の水が流れているだけあって、水の流れる轟音が洞窟内に響き渡っている。真っ暗闇なので、その澄んだ水の流れを見るのは難しいけど…自然が作りだすものには何を持ってもかなわないな、と一人でえらく感心。
昼食はノアさんのお姉さんの手作り。この、手作りごはんが美味いのなんの。どこへ行っても家庭の味に勝るものはないねぇ。無言でかき込む。箸が止まらんなぁ。昼食を食べた場所のすぐ下にはクリアウォーターケイブから流れてきた水によってできた天然のプールがある。そこで泳ぐこともできると聞いていたので、張り切って水着を着てきたけど…。泳いでいるのは男ばかり。しかもTシャツを着たまま。絶対に欧米系の方々がビキニ姿で泳いでいると思ってたのに…。こりゃ、ジャパニーズがビキニで泳げる感じじゃないな。泳ぐのは諦める。
2つの洞窟の見学を終え、ホテルへ戻る。帰りも心地よい風に吹かれながらのボート旅。黄昏てると…ノアさんが、午後からもツアーに行かないか?と。特に予定もないし、行ってもいいかぁ。「ところでどんなツアー?なんぼ?」これを聞いたノアさんあわてる!よくよく確認すると、個人的なお誘いであってお金はかからない、と。それはそれは、せっかくやし行きます!さて、どこへ連れて行ってくれるんやろ??
「一緒に狩りに行こう!」「???」「狩り?!」なんとまぁ、豚狩りに行くらしい!!おいおい、私ら狩りに行くのかい?!ビックリな展開。まぁ面白そうなんやけども。そうこうしてるうちにノアさんの家に着いた。立派な家でよーさん人がいる。これもよくよく確認すると、この家でガイド仲間数人とその家族などで共同生活をしているとの事。なんか、夏休みの合宿みたいな雰囲気でめっちゃ楽しそう。着替えや準備などがあるそうで…テラスで待つ。一体、狩りってどんなんなんやろか?!ワクワクしつつ、家の中を見学させてもらったりしてると…続々とカモフラージュ服で決めた男衆が威勢のいい声を発しながら、どこからともなく集まってきた。ごっつい銃も持ってるよ!そりゃ狩りに行くんやから当たり前と言えばそうなんやけど…武装集団に囲まれたジャパニーズガールみたいに見えてるんと違う?オヨヨ…こらぁ大丈夫か?!ビビる私達をよそ目に、銃を持って記念撮影しろ、とすすめられる。お、重いっす。なにかの弾みで発砲してしまうなんてことはないんでしょうか?なんか、ギャングの一味に加わった気分になってきたぞ。ノアさんの笑みも不敵に見えてくる。気付くと出発の時間。おーい、ちょっと待ってくれぇい。マレーシアタイムってある時間までは恐ろしくゆったりしてるけど、ある時間が来ると人が変わったように皆がテキパキと動き出す、って感じがする。ある時間は「絶対に遅れるわ!」って時間なんやけど、あれよあれよという間に巻き返し、遅れることはない。素晴らしい感覚。車は廃車寸前でしょう?って代物で…中に座れるのは運転席と助手席のみ。助手席は友人に譲り、私は荷台にごつい男衆と犬と一緒に乗り込む。ジェットコースター感覚で、手すりをこれでもか!って力で握り締め、備える。案の定…道なき道を車は進んでいき、揺れる!跳ねる!体が中に浮かぶ!これはスリル満点すぎる。ワーキャー言う私を見て、男衆は大爆笑。おい!誰か支えろよ!すると、川現る!連日のスコールで道路(だと思われる)に水が溜まり、川のようになっていた。「リバーやん!ストップせな無理ちゃう?」と聞くと、男衆は「ノーストップ!ゴーゴー!リバー!」とテンション上げ上げで言う。行けるんや…。うぉぉぉー川の中を進んでおります。もはや、イッテQの世界。イモトもビックリちゃうか?!リバーゾーンを突破すると、90度か?っていうデコボコの坂道。車がひっくり返るんとちゃう?って心配したけど、ここもアクロバティックに突破。なんちゅうドライブ…。もう下ろしてくれ。なんだかんだで20分くらいかけて狩場に到着。と思ったら、ポイントポイントで一人ずつ下りていく。どうやら私達は最後。ようやく車を下りる。うーん、見渡す限りジャングルのみ!!狩りって獲物を求めて森の中を走り回るんかと思ってたけど、実際には犬が匂いを嗅ぎつけて、吠えて、はじめて動き出す。それまではただひたすらに待つのみ。私達は促されるままに付いていく。メンズ2人が大きな葉を切って、座る場所を作ってくれた。なんて優しいの?日本でメンズの優しさに飢え過ぎてるんかな?アラサーって色んな辛い事があるからさ、人の優しさに弱いんだよ。それにしてもナイフ捌きがカッコ良すぎるぜ。4人がギュウギュウ詰めになりジャングルの中に座り込む。メンズの一人はキャップ帽がよく似合う男前。もう一人ははにかんだ笑顔が可愛いヒゲ。最初こそ、この面白すぎる状況を楽しんでいたけど…いかんせん、尋常じゃない蚊の攻撃に苦しむ。犬の声を聞き逃したり、獲物に気付かれたりしたらアカンから静かにしていないといけないし、ものの15分くらいでギブアップ。キャップ帽を残し、移動する。次も同じような場所やったけど…ちょっとは道路に近いし、浅めのジャングル的な…。ここでも座る場所を作ってくれる。くそー!惚れてまうやろー!「2人でここに座って待ってて!」と言ってヒゲは去った。はぁ、そう言うならそうしますけどね。いよいよ訳がわからんくなってきた。狩りって一体何なの?ただジャングルの中で座ることなの?さっきとほぼ変わらぬ状況。蚊すごいね。よく見るとジャイアントすぎる蟻がいたりしてのけぞる。「私ら、今、完全にジャングルにいるな。念願のマレーシアで、水曜どうでしょうよろしく、ジャングル探検してるんでない?」「うん、探検かどうかはあやしいけど、すごい状況にいるのは間違いないな。」なんだかんだで30分くらいは座ってたけど、一向に犬の声は聞こえへんし、近くに獲物がいるとも思えへんし…ジャングルを抜け出す。車の近くに行くと、ヒゲがいた!あんた、ジャングルの中にいないじゃないのよ!別に最初からここにいて良かったんじゃ?まぁ、車の見張り役もいるやろうし、ヒゲを責めるのはやめよう。3人で色々話した。近くに民家があると言うので見に行ったりもした。ええ奴やった。本当に心の底から優しい男やった。「トゥデイ、ベリーホット!」と言うと、大きな葉っぱを切ってくれてうちわとして使え、と渡してくれる。また…惚れてまうやろー!あーあ、こんなに優しくて逞しい男は日本のどこにいるんやろか?非日常すぎる状況で感覚がオカシなってるだけ?まぁ、楽しかったから良しとしよう。それにしても、全く犬の声が聞こえない…。「ノーピッグ、ノーディナー?」と聞くと、ヒゲはせつなすぎる顔で「イエス…ノーピッグ、ノーディナー」だと言う。なんてこった。こりゃあ意地でもピッグを仕留めなければ!!何もできないけど…急に神頼みしだす私をお許し下さい。恐ろしく蒸し暑い中で1時間は過ごしたかなぁ。すると、空が急に暗くなってきた。雨…慌てて車の中に入ると、どえらいスコール。わちゃーものすごい雨やんか…。皆どうしてるんやろ?10分くらいで雨は止んだけど、こらぁ、ノーピッグやなぁと友人と話してると、最初の場所からキャップ帽が戻ってきた。「今日はアカンな。帰ろうぜ。」って携帯で連絡を取り合っている模様。「よしっ!やっと帰れる!」正直な感想。ノーピッグは残念やけど…もういいでしょう。それぞれのポイントで下ろした一人一人を拾って、帰路に着く。皆、残念がってはいるけど、仲間とワイワイと狩りに出掛けられたことが嬉しくてしょうがない!といった感じで相変わらずのハイテンション。誰かは私達に見せる為にウツボカズラを取ってきてくれた。ほぅ、実際に見る機会はないかも、なんて思ってたから大変うれしゅうございます。わざわざすいませんねぇ。なんで、こんなにも皆ええ奴なんやろ。帰りは道が違ったんかな?アピ山が見える高台で止まってくれて、360度の素晴らしいパノラマ景色を見ることができた。最高☆無事に家に帰り着き、お茶とケーキまでごちそうになってしまった。このまま居続けたら、勝手に夕飯とか出てくる勢い。あーでも今日はノーディナーか…?皆にお礼を言い、ホテルへ帰る。ノアさんがボートに同乗してくれた。なんか感動しちゃったよ、わたしゃ。突然、狩りに行くことになった今日の日は奇跡みたいな日やったなぁ。後半が濃すぎて、今日洞窟に行ったことを忘れるくらい。一見すると、武装集団やけど、たぶん、心は少年のままのいかつい大人達に出会えて最高やった。でもノアさんとももうお別れか…ホテルに着くまでしんみりと別れを惜しもうと思ってたら3分くらいでホテルに到着。あれ?ノアさん家からえらい近かったんやね。涙が出るには時間足りず…。ノアさんは「明日、あなた達が帰る時間にホテルに行くから!」と言い残して、とっとと帰って行った。呆気に取られる、ちゅうのはこの事か?とりあえず、顔も服もボロボロ。シャワー浴びたいけど、2、30分しないとお湯は出ーへんから…水着を着てることやし、ホテルのプールへ飛び込む!うぉぉぉー気持ちいい!!私達の今日一日の濃すぎる汚れがプールに流れ出たかもわからんけど、最高に気持ち良かった!ちょっとは小奇麗になったところで、ディナー。今日も食べまくる。皆はノーディナーかもしらんのに…ゴメン!!
- 旅行の満足度
- 5.0
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朝からしっかり食べよう!
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船着き場。今日はボートに乗って行くよ。
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今日もノアさんよろしく!
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洗濯中?入浴中?
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これがロングハウス。今度は中も見てみたいなぁ。
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鼻笛を得意気に披露してくれたおばあちゃん。
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ウィンドケイブに入りますよ。
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各国の方々がそれぞれのガイドさんから説明を受ける。
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キツネ?
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ほほぅ。
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クリアウォーターケイブに向かいます。
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延々と階段を登ってきて到着したと思ったけど…この下に階段があって、次は延々と下っていく。
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まだまだ階段が。
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何に見える?
マリア様です。 -
光が神々しいねぇ。
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お昼休憩をした場所。
この下をクリアウォーターが流れている。 -
この昼食、ビックリ美味しかった!
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ここで泳ぐ事ができる。本当に美しい。
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ヘビが出た!とちょっとした騒ぎになった。
うぇぇ。イジリー岡田みたい。 -
帰りもボートに揺られ…。
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ノアさん家に到着。
犬が!!多すぎる!! -
ノアさん家の風景。
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ノアさんの上司になるんか?
Mr.Paris ムルのキャノピーウォークは彼らが作ったそう。
強面やけど、めっちゃ優しい。 -
荷台より。
今、まさにリバーをゴーゴー中。 -
ヒゲ。
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キャップ帽。
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昔、人が住んでいた家が近くにあるというので見に行く。
-
あばら家!!
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ヒゲ。ピッグ捕獲の連絡を待つ。
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スコールの後には晴れ間が広がる。
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ウツボカズラ。食虫植物。
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アピ山の絶景。
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いかつすぎる、ええ人ら。
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貸し切りで泳ぐ。
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今日も最高の一日やったなぁ。
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