グヌン・ムル国立公園周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
朝5時半。タクシーで空港へ。今日も天気悪そうやなぁ。天気予報では滞在中、全て「雨」となっていた。まぁ、亜熱帯に属する国やし、天気予報なんて当てにならんよー!と自分に言い聞かす。チェックインと荷物預けは数分で終わり、時間を持て余す。ゆっくり朝ごはん食べよか。マクドは全世界共通の味なんやろか?いつもの味にマレーシアにいる事を忘れるくらいやった。冷房が効きすぎた待合室で寒さに耐えながら待つ。ひたすら待つ。そして、やっと搭乗の時間!ちっちゃい飛行機やなぁ。ガラガラやし。まずはミリまで1時間程の空の旅。機内のモニターに映し出される『グヌン・ムル国立公園』の映像を見てウキウキしてたら、あっちゅう間に着いた。意外と大きいミリの空港。無意識に人の流れに着いて行くと、入国審査らしき所に着いた。私達トランジットなんやけどなぁ。とりあえずパスポートを見せて、スタンプをもらう。「ゴートゥムル!トランジット、ウェアー?」と聞くと、戻って待合室で待てと。逆戻りするとかあり得るんやろか?だいたいこの場所でパスポートを見せる必要があったんかも分からんけど…。小1時間程待って、ムル行きの飛行機に乗る。たったの30分でムルに到着する。コタキナバルからムルまで直行便にする事はできないんでしょうか…?まぁ、この乗り継ぎもなんだかんだで楽しいんやけど。30分のフライトでも飲み物が出る。『MILO(ミロ)』サッカーしてる少年のイラストが印象的な飲み物ですな。マレーシアの人はミロが大好きな様で、スーパーでも山積みされてたし、レストランのメニューにもほぼ必ずミロがある。小学校の時以来ちゃうか?ミロなんて。無事にムル空港に到着。えらい晴れてるやんかー!!蒸し暑いのなんの。ムル空港は今まで訪れたどの空港よりも小さかった。荷物は台にボンボン積み上げられる。回転台なんてものはもちろんないよ。なんかのどかでいいなぁ。ムルでのジャングル探検はガイドがいないと洞窟に入れないし、ツアーを申し込んだ。ツアー会社から「ガイドがネームプレートを持って到着口で待っているので探して下さい。なお、弊社のシールを必ず目立つ位置に貼って下さい。」と言われてたけど…空港に入った瞬間にガイドを見つける。だってネームプレートを持ってる人が一人しかおらんねんもんなぁ。おまけに、名前に「子」なんてついてないのに、勝手に「○○子」さんになってる(笑)こういう事でめっちゃのんびりした気分になってくるから不思議やなぁ。車に乗り込み。いざ、ホテルへ!!言うても5分で着くけどな。『ロイヤル・ムル・リゾート』は客室やフロント、レストラン等、全てが高床式になっていて、それぞれが回廊でつながっている。深いジャングルの中にあるとは思えないような立派なリゾートで、入った瞬間にテンション上がる!!すぐに部屋に入る事ができた。部屋は清潔で窓から顔を出せばジャングルが目の前に!テレビも冷房も付いてるし、最高やねぇ。まぁ、ひとつ難点をあげるとすれば…フロント等があるリゾートの中心から部屋までがえらく遠いこと。3日の間に何回も行き来する事になるけど、結局最後まで遠いままやった。たいがい1回歩いた場所は近く感じるはずなんやけど…。お昼12時からジャングル探検に出発!ガイドの名前は「ノアさん」。自分で「ノアさん、ノアさん」って言ってたけど、「ノアサンさん」ではないはず。柔らかい笑顔が素敵な人。まずは「グヌン・ムル国立公園」の管理事務所に行き、公園内に入る為に名前を記入する。それから、すぐ隣の食堂で昼食。「ナシゴレン」を注文し、美味しくいただく。友人は「肉はやめとくわ。」と言ってあえて魚料理を頼んだにも関わらず、どう見ても肉!ってものが運ばれてきた。こういうもんなんかもしらん、等と考えとりあえず一口食べたけど…完全にアウトの味がするらしい。私達の推測はノアさんの頼んだものと間違えて運んできた、という結論に至った。注文は一緒にしたけど、同じテーブルでは食べないから…。今更、言うのも面倒になり、私のナシゴレンをおかずに白ごはんを食べる友人。米をおかずに米を食う。なんてこった。若干のハプニングに見舞われたものの、気を取り直して、いよいよジャングルへ入っていく。『グヌン・ムル国立公園』は2000年にユネスコの世界自然遺産に登録された場所で、ムル山(標高2,376m)とアピ山(標高1,750m)を中心に広大なジャングルが広がり、世界最大級の洞窟がある。洞窟の全長は300㎞にも及ぶそうで、その内の6割以上が未だ人類未踏の地だそう。ちなみに、「グヌン」はマレー語で「山」の意味。「ムル山国立公園」ってことやね。<br />ここは、『プランクロード』という木道が整備されていて、とても歩きやすい。同時に、色んな場所に人が入っていくことがないので、自然を最低限守ることができる。早速、でっかい昆虫が現れ、驚く。やっぱり、暑い国の昆虫はおっきいんやなぁ。ノアさんの英語は比較的聞き取りやすくて、さっぱり訳分からん!って事にはならなくて済んだ。ノアさんはさすがの国立公園ガイドだけあって、次々に昆虫や蝶、珍しい花や植物を見つけては、私達に説明してくれる。自分でも必死で目を凝らしてたけど、全然見つけられへん。50分程歩いた所で、キャノピーウォークの出発地点に到着。ここではノアさんとは違う女性のガイドの方が他に5、6名の欧米からの参加者と私達を案内してくれた。<br />『キャノピーウォーク』は70mにもなる巨木の高さ20mくらいの場所に吊り下げられた、人1人がやっと通れる吊り橋状の道。上からジャングルを見下ろせるので、地上からとはまた違った目線でジャングルを観察する事ができる。あまり負担をかけると危ないので…一人か二人ずつ進んでいく。途中途中でガイドさんが説明してくれるんやけど、この方の英語はさっぱり聞き取れず…無駄に「うん、うん。」と頷き、分かったような顔して参加する。あぁ、やっぱり英語は必要や。このキャノピーウォーク、地味に揺れる!20mもの高さから下を見下ろしてみても、恐怖以外の何ものでもなく…動植物の観察どころじゃなかった。ガイドブックに「意外と長いキャノピーウォークはすぐに飽きてしまうでしょう。」と書かれていた。そんな、大自然を目の前にして飽きるとかないやろ!って思ってたけど、見事にすぐに飽きた。だって怖いしよぉ。やっぱり地に足つけて歩きたいわ、私。<br />小1時間程で元の場所に戻ってきた。ノアさんが笑顔でタバコを吹かしている。さぁ、いよいよ洞窟に行くで!ここからも地味に距離があったなぁ。もう着くよ~って所で雨が降り出す。特に気にせず悠長に歩いてたら、ノアさんが小走りに!えぇ、走るん?!なんて思ってたら、一瞬でどしゃ降り!!でも、雨が当たらへん。なんでやろ?上を見上げてビックリ仰天!すでに洞窟が始まっていて、屋根になった部分の下を歩いてたってわけ。むっちゃ大きい洞窟!ってさんざんネットやガイドブックで見て知ってたはずやけど、これはなに?あり得へんでっかさ。もう表現のしようがないでっかさ。でっかい、とにかくでっかいねん!としか言いようがない。もうこのでっかさを伝える術がない。こればっかりは自分で行って確認する以外ないね。ビックリしすぎて、ノアさんの説明も右から左で、ただ洞窟内を目をグルグルさせながら歩いていく。この洞窟の名前は『ディアケイブ』昔、鹿が住んでいたことが名前の由来だそう。高さ120m、幅175m。数字で聞いてもピンとこない。やっぱりでかい!!と、むっちゃ臭い…。なんなの?このにおいは?正体は『グアノ』コウモリの糞ですな。ディアケイブには300万匹ものコウモリが住んでいる。夜行性のコウモリは、日中は天井に止まってじっとしている。そのコウモリ達の糞が洞窟内にどんどん溜まっていって、くさーいにおいを放つ。300万匹ともなると、糞の量も半端ないんやろなぁ。整備された歩道以外の場所は全て糞。糞がうず高く積り、丘のようになってるところもある。全てのスケールがでっかすぎる。鼻の息を止めつつ、歩みを進める。洞窟内には鳥やゴキブリみたいなちょっと気色の悪い虫、刺激すると発光するこれまた気色の悪いミミズみたいなん等が住んでいる。世界3大珍味『ツバメの巣』が採れることでも有名だそう。ノアさんが薄気味悪い笑みを浮かべながら、洞窟内に生息する生き物について教えてくれる。私達はアホみたいに「ほうほう。」と関心しっぱなし。延々と洞窟のでかさに驚きながら、ノアさんの後をついていく。<br />続いては、ディアケイブのすぐ隣にある『ラングスケイブ』へ。こちらはディアケイブに比べると小さい洞窟やけど、何千・何万年とかけて石灰石によって作りだされた鍾乳洞が素晴らしかった。ラングスケイブから10分くらい歩くと、ディアケイブから飛び立っていくコウモリを観察できる場所に出た。立派な小屋と清潔なトイレがある。待つこと15分程。皆、ぞろぞろと小屋から出て行く。いよいよ始まるんやねぇ。どこから出てくるんやろ?まばたきもせずにじっと観察してるつもりやったけど、「あっ!」と気付いた時にはずらーっとコウモリの群れが!!ドラゴンダンスって呼ばれてるだけある。ホンマに龍みたいにグネグネしながら何百?何千?何万?ってコウモリが餌を求めて飛び立っていく。いやぁ、こりゃ日本では見れへん光景やわ。天候等によって、出てこない日もあるらしく、見れたらラッキーとか聞いてたけど…ジャンジャン出てくる。もうええかな、って小屋に戻ろうとすると、ノアさんに腕をつかまれ、「ほーら、あそこから出てくるぞー!」って。「あぁ、そうですか。まだ出てきますか。」って言いながら見学。本当に貴重な光景なんかもしらんけど…お腹いっぱい見れましたわ。さて、今日の探検を終え、ホテルへ帰る。すっかり日も暮れてきた。帰りはノアさんの説明もそんなにないから、ただひたすらに歩くのみ。けっこう遠かったよなぁ。頑張ろう。無事に管理事務所まで戻り、車に乗り込みホテルへ。ノアさんは車に乗らないみたい。「シーユートゥモロー!バイバイ!!」って爽やかに別れたけど…明日の集合時間の確認してない!まぁいっか。常識的な時間に行けば。はぁ、帰ってきたー。けっこう歩いたし、ちょっと疲れた。でも、腹は減る。さっ、ディナーへゴー!あーレストラン遠いわぁ。夕食はビュッフェでたくさんのマレーシア料理が並ぶ。とりあえず、全種類をちょっとずつ。やっぱり、フライドライスとチキンが美味しいね。ビュッフェやとついつい食べ過ぎてしまう。まぁ、旅の間はいいよな。そろそろ部屋に戻ろうかと思ってると、司会者が現れ、ショーが始まると言う。せっかくやし見ていくか。マレーシアの伝統的な衣装を着たダンサーが続々と現れ踊りまくる。あんまり真剣に見ている人もおらず、ダンサーの顔もやや曇り気味…。このショー大丈夫?!踊りが終わると、次は竹を使ったダンスに宿泊者が挑戦できるコーナーが始まった。「誰かやってみませんか?」と司会者。誰も手を挙げない。すると司会者は宿泊者の名前を呼び始めた。「覚えてはるん?すごいねぇ。」それでもなかなか挑戦者が現れない。「よし、やってみるかー!」って事で友人と一緒に前に出る。「ゆっくりやるから、絶対できるよ。頑張ってね!」的な事を司会者やダンサーに言われ、軽い練習のみで本番へ突入。調子良くやってたら、どんどんスピードが上がっていく。「あれ?ちょっと、コレ早すぎやせん?およよよよー!」って言ってる間に足が絡みまくって終了。一緒に挑戦した欧米人は一切表情が変わることなく、やり切っていた。なんや、私らのせいで失敗に終わったみたいになってるやん!はぁ、変な汗出た。ギャーギャー言うて楽しんだけど。続いては吹き矢ショー。ボードにくっつけられている風船を見事に割っていく。これはけっこう盛り上がった。「おぉ、すごいやんけー!!」って感心してると、またも宿泊者挑戦のコーナー。やっぱり誰も手を挙げない。再び宿泊者の名前が呼ばれていく。「よし、行くか!」友人、再び前へ。私は写真係に徹する。けっこう熱心に教えてもらって、やたらにうんうん頷いてるけど、英語を理解できてるんやろか?いよいよ、友人が矢を吹く!!2、3回失敗して、さらにコツを教わっている。4、5回目で見事に風船を割った!おぉ、ようやった!いやーなんだかんだで思いっきりディナータイムも楽しんだね。部屋へ戻り、シャワーを浴びる。昨日は水やったからな。今日はゆっくりホットシャワーを浴びよう。友人が先に入る。うたた寝してたら、「また水しか出―へんわ。」と言って友人が出てくる。「えぇ、まさか!」部屋をウロウロし、シャワーのスイッチみたいなのを見つけ、押す。「よし、これで大丈夫やな!」笑顔で友人を送り出す。シャワーを終えた友人の唇が紫色に見えるのは気のせいか?聞くと、やっぱり水しか出ないとの事。なんたること!?しゃー!!気合を入れて、今日も水シャワー。風邪ひかんことを祈る。よくよく、ちゃんと確認したら、スイッチを押してから2、30分経たないとホットにならないらしい。日本でこういうシステムってないよなぁ。ついつい、確認を怠ってしまう…。でも、明日からはホットシャワーや!!楽天的な私と友人は爆睡。

楽しし☆マレーシア~グヌン・ムル国立公園前編~

14いいね!

2010/10/08 - 2010/10/16

4位(同エリア43件中)

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k-kaoru

k-kaoruさん

朝5時半。タクシーで空港へ。今日も天気悪そうやなぁ。天気予報では滞在中、全て「雨」となっていた。まぁ、亜熱帯に属する国やし、天気予報なんて当てにならんよー!と自分に言い聞かす。チェックインと荷物預けは数分で終わり、時間を持て余す。ゆっくり朝ごはん食べよか。マクドは全世界共通の味なんやろか?いつもの味にマレーシアにいる事を忘れるくらいやった。冷房が効きすぎた待合室で寒さに耐えながら待つ。ひたすら待つ。そして、やっと搭乗の時間!ちっちゃい飛行機やなぁ。ガラガラやし。まずはミリまで1時間程の空の旅。機内のモニターに映し出される『グヌン・ムル国立公園』の映像を見てウキウキしてたら、あっちゅう間に着いた。意外と大きいミリの空港。無意識に人の流れに着いて行くと、入国審査らしき所に着いた。私達トランジットなんやけどなぁ。とりあえずパスポートを見せて、スタンプをもらう。「ゴートゥムル!トランジット、ウェアー?」と聞くと、戻って待合室で待てと。逆戻りするとかあり得るんやろか?だいたいこの場所でパスポートを見せる必要があったんかも分からんけど…。小1時間程待って、ムル行きの飛行機に乗る。たったの30分でムルに到着する。コタキナバルからムルまで直行便にする事はできないんでしょうか…?まぁ、この乗り継ぎもなんだかんだで楽しいんやけど。30分のフライトでも飲み物が出る。『MILO(ミロ)』サッカーしてる少年のイラストが印象的な飲み物ですな。マレーシアの人はミロが大好きな様で、スーパーでも山積みされてたし、レストランのメニューにもほぼ必ずミロがある。小学校の時以来ちゃうか?ミロなんて。無事にムル空港に到着。えらい晴れてるやんかー!!蒸し暑いのなんの。ムル空港は今まで訪れたどの空港よりも小さかった。荷物は台にボンボン積み上げられる。回転台なんてものはもちろんないよ。なんかのどかでいいなぁ。ムルでのジャングル探検はガイドがいないと洞窟に入れないし、ツアーを申し込んだ。ツアー会社から「ガイドがネームプレートを持って到着口で待っているので探して下さい。なお、弊社のシールを必ず目立つ位置に貼って下さい。」と言われてたけど…空港に入った瞬間にガイドを見つける。だってネームプレートを持ってる人が一人しかおらんねんもんなぁ。おまけに、名前に「子」なんてついてないのに、勝手に「○○子」さんになってる(笑)こういう事でめっちゃのんびりした気分になってくるから不思議やなぁ。車に乗り込み。いざ、ホテルへ!!言うても5分で着くけどな。『ロイヤル・ムル・リゾート』は客室やフロント、レストラン等、全てが高床式になっていて、それぞれが回廊でつながっている。深いジャングルの中にあるとは思えないような立派なリゾートで、入った瞬間にテンション上がる!!すぐに部屋に入る事ができた。部屋は清潔で窓から顔を出せばジャングルが目の前に!テレビも冷房も付いてるし、最高やねぇ。まぁ、ひとつ難点をあげるとすれば…フロント等があるリゾートの中心から部屋までがえらく遠いこと。3日の間に何回も行き来する事になるけど、結局最後まで遠いままやった。たいがい1回歩いた場所は近く感じるはずなんやけど…。お昼12時からジャングル探検に出発!ガイドの名前は「ノアさん」。自分で「ノアさん、ノアさん」って言ってたけど、「ノアサンさん」ではないはず。柔らかい笑顔が素敵な人。まずは「グヌン・ムル国立公園」の管理事務所に行き、公園内に入る為に名前を記入する。それから、すぐ隣の食堂で昼食。「ナシゴレン」を注文し、美味しくいただく。友人は「肉はやめとくわ。」と言ってあえて魚料理を頼んだにも関わらず、どう見ても肉!ってものが運ばれてきた。こういうもんなんかもしらん、等と考えとりあえず一口食べたけど…完全にアウトの味がするらしい。私達の推測はノアさんの頼んだものと間違えて運んできた、という結論に至った。注文は一緒にしたけど、同じテーブルでは食べないから…。今更、言うのも面倒になり、私のナシゴレンをおかずに白ごはんを食べる友人。米をおかずに米を食う。なんてこった。若干のハプニングに見舞われたものの、気を取り直して、いよいよジャングルへ入っていく。『グヌン・ムル国立公園』は2000年にユネスコの世界自然遺産に登録された場所で、ムル山(標高2,376m)とアピ山(標高1,750m)を中心に広大なジャングルが広がり、世界最大級の洞窟がある。洞窟の全長は300㎞にも及ぶそうで、その内の6割以上が未だ人類未踏の地だそう。ちなみに、「グヌン」はマレー語で「山」の意味。「ムル山国立公園」ってことやね。
ここは、『プランクロード』という木道が整備されていて、とても歩きやすい。同時に、色んな場所に人が入っていくことがないので、自然を最低限守ることができる。早速、でっかい昆虫が現れ、驚く。やっぱり、暑い国の昆虫はおっきいんやなぁ。ノアさんの英語は比較的聞き取りやすくて、さっぱり訳分からん!って事にはならなくて済んだ。ノアさんはさすがの国立公園ガイドだけあって、次々に昆虫や蝶、珍しい花や植物を見つけては、私達に説明してくれる。自分でも必死で目を凝らしてたけど、全然見つけられへん。50分程歩いた所で、キャノピーウォークの出発地点に到着。ここではノアさんとは違う女性のガイドの方が他に5、6名の欧米からの参加者と私達を案内してくれた。
『キャノピーウォーク』は70mにもなる巨木の高さ20mくらいの場所に吊り下げられた、人1人がやっと通れる吊り橋状の道。上からジャングルを見下ろせるので、地上からとはまた違った目線でジャングルを観察する事ができる。あまり負担をかけると危ないので…一人か二人ずつ進んでいく。途中途中でガイドさんが説明してくれるんやけど、この方の英語はさっぱり聞き取れず…無駄に「うん、うん。」と頷き、分かったような顔して参加する。あぁ、やっぱり英語は必要や。このキャノピーウォーク、地味に揺れる!20mもの高さから下を見下ろしてみても、恐怖以外の何ものでもなく…動植物の観察どころじゃなかった。ガイドブックに「意外と長いキャノピーウォークはすぐに飽きてしまうでしょう。」と書かれていた。そんな、大自然を目の前にして飽きるとかないやろ!って思ってたけど、見事にすぐに飽きた。だって怖いしよぉ。やっぱり地に足つけて歩きたいわ、私。
小1時間程で元の場所に戻ってきた。ノアさんが笑顔でタバコを吹かしている。さぁ、いよいよ洞窟に行くで!ここからも地味に距離があったなぁ。もう着くよ~って所で雨が降り出す。特に気にせず悠長に歩いてたら、ノアさんが小走りに!えぇ、走るん?!なんて思ってたら、一瞬でどしゃ降り!!でも、雨が当たらへん。なんでやろ?上を見上げてビックリ仰天!すでに洞窟が始まっていて、屋根になった部分の下を歩いてたってわけ。むっちゃ大きい洞窟!ってさんざんネットやガイドブックで見て知ってたはずやけど、これはなに?あり得へんでっかさ。もう表現のしようがないでっかさ。でっかい、とにかくでっかいねん!としか言いようがない。もうこのでっかさを伝える術がない。こればっかりは自分で行って確認する以外ないね。ビックリしすぎて、ノアさんの説明も右から左で、ただ洞窟内を目をグルグルさせながら歩いていく。この洞窟の名前は『ディアケイブ』昔、鹿が住んでいたことが名前の由来だそう。高さ120m、幅175m。数字で聞いてもピンとこない。やっぱりでかい!!と、むっちゃ臭い…。なんなの?このにおいは?正体は『グアノ』コウモリの糞ですな。ディアケイブには300万匹ものコウモリが住んでいる。夜行性のコウモリは、日中は天井に止まってじっとしている。そのコウモリ達の糞が洞窟内にどんどん溜まっていって、くさーいにおいを放つ。300万匹ともなると、糞の量も半端ないんやろなぁ。整備された歩道以外の場所は全て糞。糞がうず高く積り、丘のようになってるところもある。全てのスケールがでっかすぎる。鼻の息を止めつつ、歩みを進める。洞窟内には鳥やゴキブリみたいなちょっと気色の悪い虫、刺激すると発光するこれまた気色の悪いミミズみたいなん等が住んでいる。世界3大珍味『ツバメの巣』が採れることでも有名だそう。ノアさんが薄気味悪い笑みを浮かべながら、洞窟内に生息する生き物について教えてくれる。私達はアホみたいに「ほうほう。」と関心しっぱなし。延々と洞窟のでかさに驚きながら、ノアさんの後をついていく。
続いては、ディアケイブのすぐ隣にある『ラングスケイブ』へ。こちらはディアケイブに比べると小さい洞窟やけど、何千・何万年とかけて石灰石によって作りだされた鍾乳洞が素晴らしかった。ラングスケイブから10分くらい歩くと、ディアケイブから飛び立っていくコウモリを観察できる場所に出た。立派な小屋と清潔なトイレがある。待つこと15分程。皆、ぞろぞろと小屋から出て行く。いよいよ始まるんやねぇ。どこから出てくるんやろ?まばたきもせずにじっと観察してるつもりやったけど、「あっ!」と気付いた時にはずらーっとコウモリの群れが!!ドラゴンダンスって呼ばれてるだけある。ホンマに龍みたいにグネグネしながら何百?何千?何万?ってコウモリが餌を求めて飛び立っていく。いやぁ、こりゃ日本では見れへん光景やわ。天候等によって、出てこない日もあるらしく、見れたらラッキーとか聞いてたけど…ジャンジャン出てくる。もうええかな、って小屋に戻ろうとすると、ノアさんに腕をつかまれ、「ほーら、あそこから出てくるぞー!」って。「あぁ、そうですか。まだ出てきますか。」って言いながら見学。本当に貴重な光景なんかもしらんけど…お腹いっぱい見れましたわ。さて、今日の探検を終え、ホテルへ帰る。すっかり日も暮れてきた。帰りはノアさんの説明もそんなにないから、ただひたすらに歩くのみ。けっこう遠かったよなぁ。頑張ろう。無事に管理事務所まで戻り、車に乗り込みホテルへ。ノアさんは車に乗らないみたい。「シーユートゥモロー!バイバイ!!」って爽やかに別れたけど…明日の集合時間の確認してない!まぁいっか。常識的な時間に行けば。はぁ、帰ってきたー。けっこう歩いたし、ちょっと疲れた。でも、腹は減る。さっ、ディナーへゴー!あーレストラン遠いわぁ。夕食はビュッフェでたくさんのマレーシア料理が並ぶ。とりあえず、全種類をちょっとずつ。やっぱり、フライドライスとチキンが美味しいね。ビュッフェやとついつい食べ過ぎてしまう。まぁ、旅の間はいいよな。そろそろ部屋に戻ろうかと思ってると、司会者が現れ、ショーが始まると言う。せっかくやし見ていくか。マレーシアの伝統的な衣装を着たダンサーが続々と現れ踊りまくる。あんまり真剣に見ている人もおらず、ダンサーの顔もやや曇り気味…。このショー大丈夫?!踊りが終わると、次は竹を使ったダンスに宿泊者が挑戦できるコーナーが始まった。「誰かやってみませんか?」と司会者。誰も手を挙げない。すると司会者は宿泊者の名前を呼び始めた。「覚えてはるん?すごいねぇ。」それでもなかなか挑戦者が現れない。「よし、やってみるかー!」って事で友人と一緒に前に出る。「ゆっくりやるから、絶対できるよ。頑張ってね!」的な事を司会者やダンサーに言われ、軽い練習のみで本番へ突入。調子良くやってたら、どんどんスピードが上がっていく。「あれ?ちょっと、コレ早すぎやせん?およよよよー!」って言ってる間に足が絡みまくって終了。一緒に挑戦した欧米人は一切表情が変わることなく、やり切っていた。なんや、私らのせいで失敗に終わったみたいになってるやん!はぁ、変な汗出た。ギャーギャー言うて楽しんだけど。続いては吹き矢ショー。ボードにくっつけられている風船を見事に割っていく。これはけっこう盛り上がった。「おぉ、すごいやんけー!!」って感心してると、またも宿泊者挑戦のコーナー。やっぱり誰も手を挙げない。再び宿泊者の名前が呼ばれていく。「よし、行くか!」友人、再び前へ。私は写真係に徹する。けっこう熱心に教えてもらって、やたらにうんうん頷いてるけど、英語を理解できてるんやろか?いよいよ、友人が矢を吹く!!2、3回失敗して、さらにコツを教わっている。4、5回目で見事に風船を割った!おぉ、ようやった!いやーなんだかんだで思いっきりディナータイムも楽しんだね。部屋へ戻り、シャワーを浴びる。昨日は水やったからな。今日はゆっくりホットシャワーを浴びよう。友人が先に入る。うたた寝してたら、「また水しか出―へんわ。」と言って友人が出てくる。「えぇ、まさか!」部屋をウロウロし、シャワーのスイッチみたいなのを見つけ、押す。「よし、これで大丈夫やな!」笑顔で友人を送り出す。シャワーを終えた友人の唇が紫色に見えるのは気のせいか?聞くと、やっぱり水しか出ないとの事。なんたること!?しゃー!!気合を入れて、今日も水シャワー。風邪ひかんことを祈る。よくよく、ちゃんと確認したら、スイッチを押してから2、30分経たないとホットにならないらしい。日本でこういうシステムってないよなぁ。ついつい、確認を怠ってしまう…。でも、明日からはホットシャワーや!!楽天的な私と友人は爆睡。

  • キナバル山。<br />今日はムル山やからねーちょっと待っててやー。

    キナバル山。
    今日はムル山やからねーちょっと待っててやー。

  • 凍える程寒い空港の待合室。

    凍える程寒い空港の待合室。

  • 小さいねぇ。

    小さいねぇ。

  • コタキナバルの街並み。<br />ちょっとムルに行ってくるからよ。

    コタキナバルの街並み。
    ちょっとムルに行ってくるからよ。

  • 客室乗務員の手作りちゃうん?っていう感じのケーキ。

    客室乗務員の手作りちゃうん?っていう感じのケーキ。

  • ミリの空港の中にあったお菓子屋さん。カワイイ!

    ミリの空港の中にあったお菓子屋さん。カワイイ!

  • 機内。客室乗務員が「キャー!」って叫ぶくらい揺れた。真剣に死ぬと思った。

    機内。客室乗務員が「キャー!」って叫ぶくらい揺れた。真剣に死ぬと思った。

  • なんじゃ、この景色!テンション上がるー!

    なんじゃ、この景色!テンション上がるー!

  • ムル空港。素敵。

    ムル空港。素敵。

  • 荷物を待つ。自分の荷物が飛行機から放り投げられるシーンも見たよ。

    荷物を待つ。自分の荷物が飛行機から放り投げられるシーンも見たよ。

  • 南国ムード漂う室内。

    南国ムード漂う室内。

  • 雨で川が増水すると、この回廊のすぐ下まで水がくるらしい。

    雨で川が増水すると、この回廊のすぐ下まで水がくるらしい。

  • いよいよ、公園内に入ります。

    いよいよ、公園内に入ります。

  • ワクワクするトンネル。

    ワクワクするトンネル。

  • ナシゴレン。美味しかった。

    ナシゴレン。美味しかった。

  • めっちゃ美味しそうやのに…衝撃的にまずい肉。

    めっちゃ美味しそうやのに…衝撃的にまずい肉。

  • ガイドのノアさん。

    ガイドのノアさん。

  • なんだろうねぇ。これは…?

    なんだろうねぇ。これは…?

  • でかいよー。手に乗せるとクルッと丸まる。

    でかいよー。手に乗せるとクルッと丸まる。

  • おーちょっと気持ち悪い。そしてでかい。

    おーちょっと気持ち悪い。そしてでかい。

  • 不気味すぎる生き物。

    不気味すぎる生き物。

  • サンダル履きのノアさんに必死でついていく。

    サンダル履きのノアさんに必死でついていく。

  • ザ・ジャングル!

    ザ・ジャングル!

  • トトロに出てきそう。

    トトロに出てきそう。

  • でかいー!!

    でかいー!!

  • キャノピーウォークを進む。けっこう揺れるから怖い。

    キャノピーウォークを進む。けっこう揺れるから怖い。

  • ガイドさんの説明を聞く。

    ガイドさんの説明を聞く。

  • まだまだ続くよ。

    まだまだ続くよ。

  • リスの撮影に成功!

    リスの撮影に成功!

  • 雨続きのため、濁ってるけど…普段はものすごい透明度だそう。

    雨続きのため、濁ってるけど…普段はものすごい透明度だそう。

  • ギャアアアアアーーーーー!!!!!<br />洞窟内にもいて、つぶすと発光する。

    ギャアアアアアーーーーー!!!!!
    洞窟内にもいて、つぶすと発光する。

  • ディアケイブに入っていきます。

    ディアケイブに入っていきます。

  • 写真に全景をおさめる事はできず…。<br />もうホンマにホンマに巨大な洞窟やねん!<br />洞窟内で撮った写真は真っ黒でなんのこっちゃか分からず…。

    写真に全景をおさめる事はできず…。
    もうホンマにホンマに巨大な洞窟やねん!
    洞窟内で撮った写真は真っ黒でなんのこっちゃか分からず…。

  • 誰が見えるでしょう…?<br />リンカーンだよ。

    誰が見えるでしょう…?
    リンカーンだよ。

  • 続いてはラングスケイブに行きます。

    続いてはラングスケイブに行きます。

  • ラングスケイブの入り口にてノアさんより説明を受ける。

    ラングスケイブの入り口にてノアさんより説明を受ける。

  • 何十万年後かな?上下がくっつくのは。

    何十万年後かな?上下がくっつくのは。

  • すごすぎて…言葉出ず。

    すごすぎて…言葉出ず。

  • あっかんべーをしているように見えるとかって聞いたような…。<br />変にリアルすぎやせんか…。

    あっかんべーをしているように見えるとかって聞いたような…。
    変にリアルすぎやせんか…。

  • これは美しいねぇ。

    これは美しいねぇ。

  • コウモリが出てくるのを今か今かと待つ。

    コウモリが出てくるのを今か今かと待つ。

  • キター!!<br />ホンマにドラゴンダンスやね。

    キター!!
    ホンマにドラゴンダンスやね。

  • ヒィィィィィーーーーー!!!!!<br />「ハネムーン中だ!」と解説するノアさんの鼻息がやけに荒かったなぁ。

    ヒィィィィィーーーーー!!!!!
    「ハネムーン中だ!」と解説するノアさんの鼻息がやけに荒かったなぁ。

  • 夕食。ビュッフェやから…おかわりしまくった。

    夕食。ビュッフェやから…おかわりしまくった。

  • やる気があるのかないのかわからんダンス。

    やる気があるのかないのかわからんダンス。

  • 煙まで出しちゃって!けっこうなエンターテイメントに仕上がっておりますよ。

    煙まで出しちゃって!けっこうなエンターテイメントに仕上がっておりますよ。

  • 友人、見事に風船を割る!

    友人、見事に風船を割る!

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