1987/07/12 - 1987/07/13
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Halonさん
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87年7月12日
初めて成田空港に行く。国際線に乗るのもこれが初めて。
海外旅行は3回目だが、過去の2回はいずれもフェリーによる出国だった。
JR成田駅前からバスで空港へ。途中、警備員のいる物々しいチェックポイントを通り過ぎる。
=出発前の成田空港=========
旅行会社のカウンターに係員がなかなか来ない。不安になるが同じくバリ島に向かうらしい女性も来ているので、集合場所はここでよいはず。
20分ほど遅れて係員が現われて、無事バウチャーと航空券を引き替える。だがこの時、予約したはずの日程より一日長いことが判明。出発から9日目に戻ってくるつもりが、成田に着くのは明くる10日目の午前中だったのだ。
がーん、会社の休みが足りない!でも今さら変更もできないし・・・
え〜い、このまま出発してしまえ、何とかなるだろ。
7/12 浜松→成田→Kuta
7/13 Kuta→Ubud
7/14 Ubud→Denpasar
7/15 Denpasar→Lovina Beach
7/16 Lovina Beach
7/17 Lovina Beach→Kintamani→Kuta
7/18 Kuta→Kuranvitan→Kuta
7/19 Kuta→Nusa Dua→村祭り→Kuta
7/20 Kuta→Jakarta→
7/21 →成田→浜松
1ルピア=約0.1円
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 2.0
- 航空会社
- ガルーダインドネシア航空
PR
-
=ガルーダ・インドネシア航空機の中====
窓から遠く離れた内側の席に座る。
先ほどカウンターで一緒だった女性が隣に座った。
ツアーでボロブドゥールへ行くとの事。
トイレに立とうと思っていたら食事が運ばれてきた。
両隣のテーブルが下ろされる。
やばい!通路に出れなくなってしまった。
食事が終わるまでもつだろうか?
膀胱とその先に意識が集まる。
ああ、早くも太股の辺りがふるえ初める。
「お飲み物は?」
とスチュワーデスが聞いている。
「えっとビール(そんなモノ頼んでる場合か!)いやワイン下さい」
こっちの方が水分が少ない。それに酔って気がまぎれるかも。
こんな時は無闇に緊張してはならない。リラックス、リラックス。
筋肉の引き締め力は最後の一瞬にとっておかねば。そう、食事が終わって通路を一歩一歩トイレに近づく時の為に。
でもその時トイレが使用中だったとしたら・・・と最悪のシナリオを描いてしまう僕。
いかん、この現実を忘れろ!
僕はすがるように会話を初めた。
隣の隣にいる女性はスキューバ・ダイビングをしに来たと言っている。
数十分後、食事も終わって眠くなる。
あれっ、そういえばさっきまでの緊急事態をすっかり忘れていた。
峠は越えたようだ。
あと30分位は平気だぜ、へっへっへ(何の自慢にもならんな)。
余裕を持ってトイレに向かう。 -
=ジャカルタ、スカルノハッタ国際空港==========
ここで一時間の休憩。
機内で喋った3人で写真を撮りあったり売店を覗いたり。
飛行機に戻るとインドネシア人の客が増えていた。
3時間後にバリ島、ングラ・ライ空港到着。
バリの税関では賄賂を要求されると何かの本で読んでいたが、実際は僕のバッグはノーチェック、相手にもされなかった。ほっとしたというよりは拍子抜け。
空港の玄関で日本人係員がツアー参加者を集めている。
ああ、いよいよ来てしまった。
空港の玄関にて。時計は既に午後8時を回っている。
「それじゃあお気を付けて」
機内で隣だったスキューバ姉さんともここでお別れ。ツアーの小型バスが彼女を待っている。
「あれにいっしょに乗せてもらえないかなあ」
と運転手を捕まえて聞いてみた。我ながらずうずうしいことを聞くもんだ。
答えは「ノー」。
ガイドブックを開いて突っ立っていると、男が近づいてきた。
「タクシー、チケット、カウンターで買うーね」
タクシーを使うのもいいが、安く行けるに越したことはない。
「ベモ(小型バス)はどこ?」
「あー、ベモ・パブリック、夜、無い。ユー・ビリーブ・ミーね」
結局3200ルピアのチケットを買ってタクシーに乗りこむ。
走りだしたタクシーの中で運転手が話し掛ける。
「いくらぐらいのホテルがいいんだ?」
「いくら?そうだねえ、3000ルピアくらい」
「3、、3000ルピア!?」
運転手は笑いだした。
「いいかい、この煙草が2000ルピアなんだぜ」
「ええっ!これが2000か、わははは。でもこのガイドブックには・・・」
「それは昔の値段だ。石油が値上がりしてクタの物価はまるで変わった。ビールの小瓶だって1ドルもする」
う〜ん、そうか、一泊10000ルピアぐらいは覚悟しておこう。 -
クタの一角で降ろされる。
「ロスメン(安宿)ならここらに沢山あるよ」
そう言うとタクシーは走り去った。
薄暗やみに一人取り残された僕はショルダーバッグを抱えて、ともかく明るい方向に歩き始めた。
カセット屋でロックが流れている。ディスコは白人で賑わっている。
肝心な安宿はどこなのか見当がつかない。
さっき降ろされた場所まで戻ってくると、男に呼び止められた。
「ロスメンを探しているのかい?」
「安い宿を探しているんだ」
「だったらこっちだ」
長髪であご髭を生やしたその男に導かれて細い路地の奥へ。
着いた宿はロスメン・サディアサ。
一泊朝食付き2000ルピアの部屋に落ち着く。 -
あご髭の男性はアレックスさんで、このロスメンに住む絵描きさんだった。
クラシックギターを取り出し、テラスの椅子に座り、スパニッシュなギターを披露してくれた。
近所では野犬が吠えていた。 -
7月13日
朝から日差しが強い。 -
テラスで朝食、パンとネスカフェ。
テーブルには上海製の花柄のポット。 -
トイレに紙は無い。
手桶で水を流すだけの水洗トイレなので、下手に紙を使うと詰まりそうである。
覚悟を決めて手で水をすくってお尻にぴちゃぴちゃかける。 -
午前中、クタビーチ・ホテルに出向いてリコンファーム完了。
クタのビーチに座っていると
「アドデ マッサージ OK?」
とすかさずおばちゃんたちが寄ってくる。 -
昨夜、声をかけてくれたアレックス氏に挨拶してロスメンを後にした。
街の三叉路でウブドゥ方面行きのベモを探して乗り込む。
郊外で白人の女性が一人乗ってきた。彼女はアリスというドイツ人の教師でウブドゥの近くまで行くと言う。
しばらく走ったところでアリスが騒ぎだした。
「あら、この道はさっき通ってきたわ。ウブドゥはこっちじゃないわ」
車を止めさせて、彼女に続いて降りる。そこへ通り掛かった他のベモを捕まえて、ウブドゥまで行くよう頼んだ。
走りだしたベモの中で値段交渉の開始。向こうの言い値は二人で10000ルピア、アリスが運転席の後ろから5000ルピアにしろと値切る。
時々おまえも値切ろという風に
「You OK?」
と聞いてくる。結局、二人で6000ルピアに決着した。
僕は終始彼女の迫力に押されっぱなしで、交渉の輪の中に入れなかった。
もー負けそ。
アリスはウブドゥの手前にあるプリアタン村で降りた。
別れ際に僕が「ダンケ!」と言うと初めて笑った。
ウブドゥ村で降りると、すぐに宿の客引きが付いてきた。
案内されて小さな中庭のあるロスメンにたどり着く(Rp3500)。
中庭は緑がいっぱい。こちらでは雨が降ったのか、葉っぱが濡れている。
バティックを腰に巻いた奥さんが部屋の前のテラスを掃いてくれた。特に言葉を交わすでもなく、愛想笑いをして向かえてくれる訳でもないが、穏やかなバリの人たちと生活を感じる。 -
ウブドゥ村を散策。
通り沿いの家でバリ画の下絵を描いていた。上半身はだかの男。ウブドゥの農民は朝は畑仕事、午後からは芸術にはげむのだという。日本なんかよりよっぽど生活の豊かさを感じる。 -
-
絵画やバティックを売る店に立ち寄った。
店の奥さんは日本語が話せて愛想がいい。花柄をプリントしたバティックが20000ルピアのところを12000ルピアにまけてくれると言う。
いくらぐらいするものかピンとこないが、ここは一枚購入してみるか。
それを腰に巻いて、頼みもしないのに記念写真まで撮ってくれた。 -
美術館があったので入ってみた。
森の描写に淡い黒色が目立って、何かが潜んでいそうな感じがする。
開放的な胸の絵や、むごい絵もある。
美術館を出たところの小さな店で渋い色のバティックを見つけた。
7000ルピアとの事。こっちの方がろうけつ染めで、さっきのプリント地より風情があるので買うことにした。さっきの一枚は相当ぼられていた様でムッとする。
教訓:日本語をしゃべる店員には気を付けよう。 -
昼間のうちに目星を付けておいた「レゴン・ダンスショー」に出かける。
短パンの上からバティックを巻いて街の中心にある寺院へ。
中に入ると広場の前の席はもう観光客でいっぱい(入場料Rp3000)。 -
やがてガムランの調べ。
鉄琴が奏でる沖縄風の音階に熱帯を感じる。 -
スリン(笛)の音には線香の煙が漂ってきそうな催眠効果がある。
どこか日本の鎮守の神様を想像させる。 -
時々、乾いた太鼓の早打ちにハッと目が覚める。
-
舞台の横の方から地元の少女たちも見ている。
将来の村の踊り手なのだろう。 -
眼をむいて肩を怒らせカニみたいに踊る戦士。
全体を入れて写真を撮ろうとすると金髪のタマネギ頭が邪魔だ。 -
街灯のない表通りを歩いて帰る。
-
途中の集会所でも地元のイベントをやっていた。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- オークンさん 2011/10/15 16:32:23
- 旅の教訓
- Halonさん こんにちは。
空港から航空機搭乗の様子がとても面白かったです。
というか「自分の時もそうだった、そうだった」という感じて懐かしく思いました。
なので未だに私はチェックインの時、通路側の席を指定します(笑)
オークン
- Halonさん からの返信 2011/10/15 22:24:48
- RE: 旅の教訓
- オークンさん
どうもどうも。
共感して頂けたようで。
チェックインの時に通路側指定の人は、周りにも結構います。
で、自分はというとトイレの事よりも、下界の景色を見たい気持ちが勝って、いつも窓側指定です。
教訓が生かされてませんね(笑)
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旅行記グループ 1987 海外3.バリ島(初航空機による海外旅行)
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