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山科にある隨心院は、小野小町と小野梅園で有名です。<br /><br />昔、この地に住んでいた小野小町を深草少将が、百夜通いの悲願を込めて通い続けたにもかかわらず、九十九日目の大雪の夜についに途切れてしまいました。<br /><br />また、薄紅色のことを古くは「はねず」ということから、 ここの紅梅も‘はねず梅’という名で親しまれています。<br /><br />近くには、醍醐天皇の開基による、観修寺がありそちらも興味を引きます。<br /><br />まずは観修寺にいって、そのあと隨心院に廻りました。<br /><br />梅はまだ咲き始めで、小野梅園は閉園していましたが、観修寺の氷室の池の木の天辺に、サギの巣を見ることができました。<br /><br />【写真は、観修寺の氷室の池におりたサギです。】

山科の観修寺と隨心院、梅はまだ咲き始め

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2011/02/27 - 2011/02/27

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のーとくん

のーとくんさん

山科にある隨心院は、小野小町と小野梅園で有名です。

昔、この地に住んでいた小野小町を深草少将が、百夜通いの悲願を込めて通い続けたにもかかわらず、九十九日目の大雪の夜についに途切れてしまいました。

また、薄紅色のことを古くは「はねず」ということから、 ここの紅梅も‘はねず梅’という名で親しまれています。

近くには、醍醐天皇の開基による、観修寺がありそちらも興味を引きます。

まずは観修寺にいって、そのあと隨心院に廻りました。

梅はまだ咲き始めで、小野梅園は閉園していましたが、観修寺の氷室の池の木の天辺に、サギの巣を見ることができました。

【写真は、観修寺の氷室の池におりたサギです。】

交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配

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  • 観修寺の宸殿です。<br />江戸時代初期の御所の建物で、元禄10年1月に明正天皇の御殿を下賜されました。

    観修寺の宸殿です。
    江戸時代初期の御所の建物で、元禄10年1月に明正天皇の御殿を下賜されました。

  • 臥竜の老梅です。<br />案内板に‘江戸時代に京都御所から移植された白梅で親(根の部分が残っている木)子(大きな枯れ木)孫(成長中の木)の三代が並んでいるめでたい木です。’と書かれています。<br />また別のところには‘数百年の自然の造形美である『伏した竜の形をした老梅の幹』は、天下無双です。’とも書かれています。

    臥竜の老梅です。
    案内板に‘江戸時代に京都御所から移植された白梅で親(根の部分が残っている木)子(大きな枯れ木)孫(成長中の木)の三代が並んでいるめでたい木です。’と書かれています。
    また別のところには‘数百年の自然の造形美である『伏した竜の形をした老梅の幹』は、天下無双です。’とも書かれています。

  • 中央の灯篭は水戸光圀公の寄進(デザイン)でユーモラスな形をもち、観修寺型灯篭といい、京都に来られたら必ず見て『通(とう)ろう』といわれたとか。

    中央の灯篭は水戸光圀公の寄進(デザイン)でユーモラスな形をもち、観修寺型灯篭といい、京都に来られたら必ず見て『通(とう)ろう』といわれたとか。

  • 観修寺の護摩堂です。<br />敷石がきれいに交差しています。

    観修寺の護摩堂です。
    敷石がきれいに交差しています。

  • 菩提樹と本堂です。

    菩提樹と本堂です。

  • 観修寺の氷室の池には、野鳥を撮影に来たカメラマンが。<br />観修寺は皆様から京都一水鳥の多い寺と言われており、中の島の樹林には夕方になると琵琶湖から帰ってくる水鳥のお宿になっているそうです。<br />観修寺の庭園は、氷室の池を中心に造園されており、周囲の山を借景した池泉庭園になっています。<br />平安時代には、毎年1月2日にこの池に張る氷を宮中に献上し、その氷の厚さに依ってその年の五穀豊凶を占ったそうです。

    観修寺の氷室の池には、野鳥を撮影に来たカメラマンが。
    観修寺は皆様から京都一水鳥の多い寺と言われており、中の島の樹林には夕方になると琵琶湖から帰ってくる水鳥のお宿になっているそうです。
    観修寺の庭園は、氷室の池を中心に造園されており、周囲の山を借景した池泉庭園になっています。
    平安時代には、毎年1月2日にこの池に張る氷を宮中に献上し、その氷の厚さに依ってその年の五穀豊凶を占ったそうです。

  • 池の周りを廻ろうとすると、このような危険を告げる札がぶら下がっています。<br />廻ってみて、何が危険かわかりませんでした。<br />

    池の周りを廻ろうとすると、このような危険を告げる札がぶら下がっています。
    廻ってみて、何が危険かわかりませんでした。

  • 氷室の池と観音堂と飛びたったサギです。<br />観音堂は、大斐閣とも呼ばれ、昭和6年の再建です。<br />

    氷室の池と観音堂と飛びたったサギです。
    観音堂は、大斐閣とも呼ばれ、昭和6年の再建です。

  • 飛び立つ瞬間のサギです。<br />小枝を口にくわえていたようです。

    飛び立つ瞬間のサギです。
    小枝を口にくわえていたようです。

  • どうも近くに巣がありそうです。

    どうも近くに巣がありそうです。

  • やっぱり巣があります。<br />三箇所がかたまってあります。

    やっぱり巣があります。
    三箇所がかたまってあります。

  • この千年杉は、京都庭園中最高の巨木です。<br />水鳥が止まると狩野探幽の絵のようです、と説明書きがあります。<br />残念ながら水鳥ではなく、烏のようです。

    この千年杉は、京都庭園中最高の巨木です。
    水鳥が止まると狩野探幽の絵のようです、と説明書きがあります。
    残念ながら水鳥ではなく、烏のようです。

  • 昔、主幹が落雷によって二分されたと伝えられている、樹齢350年の山桃の老木です。

    昔、主幹が落雷によって二分されたと伝えられている、樹齢350年の山桃の老木です。

  • 白梅の花です。

    白梅の花です。

  • 蝋梅です。<br />これより、車で髄心院に向かいます。

    蝋梅です。
    これより、車で髄心院に向かいます。

  • 隨心院につきました。<br />きれいな形をしている椿の木と、塔頭の大乗院です。

    隨心院につきました。
    きれいな形をしている椿の木と、塔頭の大乗院です。

  • 隨心院の庫裏です。<br />庫裏は、総門とともに宝暦3年(1753)二条家より移築されました。

    隨心院の庫裏です。
    庫裏は、総門とともに宝暦3年(1753)二条家より移築されました。

  • 庫裏の前にある小野小町歌碑です。<br />百人一首の句‘花のいろはうつりにけりないたづらにわが身よにふるながめせしまに’です。

    庫裏の前にある小野小町歌碑です。
    百人一首の句‘花のいろはうつりにけりないたづらにわが身よにふるながめせしまに’です。

  • 庫裏から入って行きます。<br />衝立にも小野小町が。

    庫裏から入って行きます。
    衝立にも小野小町が。

  • おみくじにも小野小町が。

    おみくじにも小野小町が。

  • 天井からかごが。<br />小野小町が乗ったものでしょうか。

    天井からかごが。
    小野小町が乗ったものでしょうか。

  • 大玄関から薬医門を見ています。<br />大玄関,薬医門は表書院とともに、寛永年間に徳川秀忠夫人であるお江与の方の娘の天真院尼に寄進されたものです。

    大玄関から薬医門を見ています。
    大玄関,薬医門は表書院とともに、寛永年間に徳川秀忠夫人であるお江与の方の娘の天真院尼に寄進されたものです。

  • 左がわが表書院で、奥に桃山期の建築の本堂です。<br />

    左がわが表書院で、奥に桃山期の建築の本堂です。

  • 表書院の内部です。

    表書院の内部です。

  • 本堂です。<br />本尊は、鎌倉時代作の如意輪観世音菩薩坐像です。<br />他に平安時代作の阿弥陀如来坐像(重文)、薬師如来坐像、不動明王立像および快慶作(鎌倉時代)の金剛薩埵坐像を見ることができます。<br />近よって見ることができないのが残念です。

    本堂です。
    本尊は、鎌倉時代作の如意輪観世音菩薩坐像です。
    他に平安時代作の阿弥陀如来坐像(重文)、薬師如来坐像、不動明王立像および快慶作(鎌倉時代)の金剛薩埵坐像を見ることができます。
    近よって見ることができないのが残念です。

  • 隨心院の庭園です。<br />左側に三段の滝を見ることができます。

    隨心院の庭園です。
    左側に三段の滝を見ることができます。

  • 本堂から見る表書院(手前)と大玄関(奥)です。

    本堂から見る表書院(手前)と大玄関(奥)です。

  • 庫裏に戻ってきました。<br />右側に、小野小町縁の榧(かや)の實があります。<br />深草少将の百夜通いの折、榧の実を糸にとうして日数を数えたといいう実で、上部に糸を通した跡が残っています。

    庫裏に戻ってきました。
    右側に、小野小町縁の榧(かや)の實があります。
    深草少将の百夜通いの折、榧の実を糸にとうして日数を数えたといいう実で、上部に糸を通した跡が残っています。

  • 菊のご紋のはいった、壷と香炉です。

    菊のご紋のはいった、壷と香炉です。

  • 庫裏を出て、小野梅園(写真の左側)に行きましたが、梅園は閉まっています。<br />3月1日〜31日の開園だそうです。<br />右側に薬医門が見えます。<br /><br />

    庫裏を出て、小野梅園(写真の左側)に行きましたが、梅園は閉まっています。
    3月1日〜31日の開園だそうです。
    右側に薬医門が見えます。

  • 小野小町も使ったといわれている、化粧井戸です。

    小野小町も使ったといわれている、化粧井戸です。

  • 薬医門の近くに満開の梅の木が一本あります。<br />これから隨心院の周りを、反時計回りに廻ります。

    薬医門の近くに満開の梅の木が一本あります。
    これから隨心院の周りを、反時計回りに廻ります。

  • 清瀧権現です。

    清瀧権現です。

  • 文塚です。<br />深草の少将を始め、多くの貴公子より寄せられた文章(ふみ)を埋めた塚と伝承される、との看板あり。

    文塚です。
    深草の少将を始め、多くの貴公子より寄せられた文章(ふみ)を埋めた塚と伝承される、との看板あり。

  • 隨心院を一周して、総門から旧奈良街道に出ます。<br />左側が小野梅園です。<br />

    隨心院を一周して、総門から旧奈良街道に出ます。
    左側が小野梅園です。

  • 隨心院の総門を出たところにある

    隨心院の総門を出たところにある

  • 店内には雛壇があります。

    店内には雛壇があります。

  • 店内の灯りです。

    店内の灯りです。

  • このテーブルで食べることにします。

    このテーブルで食べることにします。

  • 本日の定食です。

    本日の定食です。

  • こういう蕎麦もあります。

    こういう蕎麦もあります。

  • 調理の際できた、天かすとダシに使ったかつおです。<br />自由にお持ちくださいのこと。<br />店に入ったときには、ダシに使った昆布もありましたが、出るときには無くなっていました。

    調理の際できた、天かすとダシに使ったかつおです。
    自由にお持ちくださいのこと。
    店に入ったときには、ダシに使った昆布もありましたが、出るときには無くなっていました。

  • 再び総門から入って、駐車場に歩いて行きます。

    再び総門から入って、駐車場に歩いて行きます。

  • 山科川に掛かる東出橋には、カメラマンが長いレンズをつけたカメラを持って。<br />「何を撮っているんですか?」と訪ねると、「かわせみ」ですとの答がかえってきました。<br /><br />(おしまい)

    山科川に掛かる東出橋には、カメラマンが長いレンズをつけたカメラを持って。
    「何を撮っているんですか?」と訪ねると、「かわせみ」ですとの答がかえってきました。

    (おしまい)

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この旅行記へのコメント (2)

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  • たらよろさん 2011/03/04 19:47:16
    随心院の梅♪
    こんばんは〜のーとくん様。
    はじめまして。
    いつもご訪問ありがとうございます。

    髄心院の梅園、去年初めて行ってきました。
    あんなに素晴らしい梅園とは露知らず
    とても感動したことが思い出されます。
    今年はまだ閉園してるんですね〜〜〜

    おみくじに小野小町がイラストされているのは知りませんでした。。。
    今度、行ったらおみくじ引いてみようかな。

    これからもよろしくお願いいたします。

      たらよろ

    のーとくん

    のーとくんさん からの返信 2011/03/07 06:57:37
    RE: 随心院の梅♪
    たらよろさん

    おはようございます。
    はじめまして、そして書き込みありがとうございます。

    隨心院の梅園、去年行かれたときは、見ごろのときだったのですね。
    4トラ見させていただきました。
    梅きれいですね。
    この梅園3月から開園のようで、よく調べていけばよかったです。

    山科辺りはちょっと梅の開花はおそいのでしょうか。
    今年も、これからが見ごろかもしれませんね。

     のーとくん

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