2010/10/07 - 2011/01/25
3440位(同エリア5114件中)
まゆままさん
日本に居ながら異文化体験を!
食を通じてその国の文化や生活を知ろう。
私たち異食文化の会?!はこれまで未知なる世界各国の料理にチャレンジしてきた。
チャレンジの記録はコチラ
http://blog.goo.ne.jp/rico914/c/413c32877d16d6af9ebda63c23277ae7
好奇心と想像力を持てば外国へ行かずとも異文化を身近で感じることができるはず〜
そんな私たちの遠征、第二弾(2010.10.7)と第三弾(2011.1.24)
インドの家庭料理と宮廷料理の食べ比べ、そして神戸ならではの宗教建築を訪ねる旅。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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そもそもの目的はインド通のKさんが一度行きたいと言ってたインドカレーのお店に行くことだったが、ついでに周辺に何かないだろうか?と・・
そうだ、モスクを見学させてもらおう〜ということに。
前々から気になってたこの外観が異彩を放つ神戸ムスリムモスク。
こちらは申し込みすれば内部も見学できるという。 -
神戸ムスリムモスクは昭和10年に、チェコ人のヤン・ヨセフ・スワガーによって建てられた現存する日本最古のモスク。
中央に玉ねぎ型の銅板葺きのドーム、両脇にはミナレットを配し、伝統的なトルコ様式で建てられているそう。
ヤン・ヨセフ・スワガー、聞いたことあるなと思ったら、
以前見に行ったことのあるあの和洋中折衷の不思議な外観の豊中カトリック教会の設計者と同じだった。
ファサードはイスラーム風の幾何学模様で細やかに装飾されている。 -
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建物両脇に建つミナレットは、これだけ見てると一番上の八角形?のバルコニーなどはなんとなく中国風でもあるなあ。
そういえば、この塔の上にも上らせて欲しいと頼んでみればばよかった〜と後で気づいた(たぶん無理だと思うけど;) -
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そして内部へ。
こちらは一階礼拝堂で男性用となっている。
女性用は二階。
私たちは女性だったので立ち入り禁止かと思ったが、礼拝時でなかったので入らせていただくことができた。
礼拝堂正面中央には聖地メッカの方角を示すミフラーブ、右横には説教壇が配されている。
ミフラーブの両脇には黄色い色ガラスの窓が入れられ、中央には豪華なシャンデリアが下がっていた。 -
大理石で造られたミフラーブ。
周りの白い大理石とは少し色味の黒い大理石が使われていた。 -
一階の男性用礼拝堂から二階の女性用の礼拝堂を眺める。
男性用のこの広々とした礼拝堂に比べると女性用は少々窮屈そうかも。 -
礼拝堂外の廊下。
人が多く集まる礼拝時にはここも礼拝の場となるのであろう、絨毯が敷き詰められていた。 -
色ガラスから差し込む光が美しい階段室。
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唯一神、アッラーを信仰するイスラム教。
一日五回の礼拝をはじめ、豚肉やアルコールは厳禁、断食習慣など一般人の我々からすると
厳しく思えるイスラム教の戒律だけど、
尋ねてみると、
イスラム教では来世というのが信じられていて、千年も続く来世での処遇は現世の行いによると言われてる。
なので現世で戒律を守り、善行を積むことはより良い来世を迎えるためには必須なのだ。
ほんとにそんなに長い来世があるとしたら現世で100年くらいは戒律守ってがんばろうか〜という気になるのかも。。
逆に戒律を守って善行を積んでる人は来世があるから死も恐れることはないんだろうか〜?!
宗教心をほとんど持たない我々にとっては不思議に思うこと、考えさせられることがいろいろとあった・・ -
モスクの近くにあるこちらのお店はイスラム教徒御用達のハラールフードのお店。
ハラールというのは「許された」という意味で原材料までさかのぼってイスラム教徒が食べられることのできる食材のみが販売されている。
私たちもここでハラールフードのお買いもの。 -
この辺りは他にも神戸グロッサリーやモスクの前には北野グロッサリーなど
ちょっとワクワクするような輸入食料品を扱うお店もあって、
皆でちょこちょこ買い物した。 -
モスクを見学した後、ランチに訪れたのはインド通のKさんが一度行きたいと言ってたインド料理の「クスム本場家庭料理」
Kさんはすでに一度下見に来ていたので、私たちを案内してくれた。 -
普通のマンションやん・・
-
お店は普通のマンションの一室、302号室。
扉は開いていたが、初めてだとちょっと入るのに躊躇してしまいそう?! -
マンションの一室なので思わず靴を脱いで入りたくなってしまったが、ここは靴のまま。
テーブル、椅子が並べられ、壁にはインドの絵などがかかってる。
トイレへ行こうと間違って別の部屋を覗きこんだらベッドがあって、テレビがついていた。
ここは住居兼、お店なのだろうか〜、
窓際の席に着くとベランダには鍋類が山積みになっていて、ここからおもむろに鍋をつかんで持って行ったインド人のおばちゃん。
アットホーム?な雰囲気のお店のようだ・ -
席に着くと、メニューはただ一つ、なので有無をいわさずそのメニューが運ばれてくる。
まずはサモサにサラダ、マンゴージュース。
サモサの皮がパリパリのサクサクで香ばしい!中はじゃがいもがギッシリでとても美味しいサモサだった!
しかしこのサモサ、二つも食べると結構お腹にくる。 -
そしてカレーが運ばれて来た。
カレー二種類に豆のスープ、チャパティにライス。
インド料理といえばナンがつきものと思ってる私たちだが、そういえば以前Kさんが言ってたけど、インドではナンはどちらかといえば高級なもので
普段、庶民はこのチャパティを食べているのだそう。
カレーもさらっとしていてスパイシー。
これがインド本場の家庭料理なのか〜と。
チャパティがなくなりかけるとおばちゃんがお代りをどう?と持ってきてくれ、
無造作にバサッとお皿にのせてくれる。
カレーもスープもサモサもお代り自由のようだったけど、チャパティ一枚お代りすると
もうお腹いっぱいに。 -
食事が終わった後は同じ階にあるインド食材の店へ。
インドのスパイスやお菓子や米、豆などなどが所狭しと並ぶ。 -
これはインド通のKさんが買ったのにみんなに分けてくれたインドのお菓子「バルフィ」。
水牛のミルクと砂糖とギーを煮詰めて作られてるそうで、
食べてみると、ちょうど「ミルクケーキ」というあの板状のお菓子に似た風味がして
甘くて美味しい懐かしい味がした。 -
ランチを挟んで訪れたのが、ジャイナ教寺院の「バグワン マハビールスワミ ジェイン寺院」。
こちらも異人館通りの近くにあって、独特な風貌の建物が気になっていた。
拝観は日曜のみのようだったが、電話で事前に見学を申し込んでみると、OKとのことでやって来た。
住宅街の中でぽつんと目を惹く白亜の建物は大理石がふんだんに使われていて、
神戸在住のジャイナ教徒たちがお金を出し合い、
1985年に建築された日本では唯一のジャイナ教の寺院だそう。 -
ジャイナ教は、殺生を一切禁止し、平和と誠実であることを解いたインドで2500年の歴史を持つ宗教だそう。
肉や魚や卵はもちろん、根菜も食べてはいけないという教義を持つらしい・・
食べ物に関してはイスラム教より厳しいのか〜?!
ジャイナ教徒向け厳格な菜食主義向けのレストランもこの近くにあるようだ。 -
門から階段、建物とふんだんに大理石が使われたこの寺院、入り口にそびえ立つ門が特に印象的。
動物を大切にするという伝統があるジャイナ教だからか、門の意匠には象や馬、小鳥などの動物がモチーフとなった文様があしらわれてる。 -
建物入り口の扉は銀製?扉にはジャイナ教にまつわるモチーフが細やかに浮き彫りにされていた。
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窓周りの装飾も凝っている
-
大きな柱には植物文様の浮き彫りが。
内部は二階に祭壇があり、そこも大理石で覆われた空間になっていた。
一階はガランとしたホール?になっていて、地下もあるようだけど入ることはできないようで内部は全て写真撮影禁止だった。 -
最後に訪れたのはロシア雑貨のお店、「いりえのほとり」
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小ぢんまりしたお店の中には、ロシア雑貨が所狭しと並ぶ。
いろんな種類のマトリョーシカは圧巻〜
他にもロシアの陶器やかわいい刺繍物、マトグッズいろいろ・・
白木のマトリョーシカも売っていて、自分でペイントするのも楽しそうだなあ〜と
思ったのだが・・ -
その中で気になったのがこの「猫マト」
単純で素朴な絵柄に妙に惹かれた。
猫なのは一目でわかるけどなぜか人民帽のような不思議な帽子をかぶってる。
そしてお腹の中には子どもが10匹〜!
マトリョーシカといえば、入れ子になってるものと思っていたが、
こんなのもあったんだ〜と軽いショック・・
子どもを10匹侍らせたこのマトリョーシカが妙にかわいくて、
マトリョーシカ、買うつもりなかったのに、つい買ってしまった・・ -
前回の異食文化の会から約3カ月、
この日はインド料理の達人Kさんが一度行ってみたいと言っていた
三宮にあるインド宮廷料理のお店「ショナ・ルパ」へ行く予定だった。
ついでに寄り道処をいろいろ探してて、まずは花隈で降りることになったので近くへ来たらぜひ行ってみたかったお店
「レンセイ製菓」へやって来た。
朝10時ごろ、高架下のお店はまだほとんど閉まっていてガランとした雰囲気に不安になったが、ここはちゃんと開店していてよかった〜 -
ショーウィンドウに並ぶお菓子に期待が高まる・・
-
ロシアケーキのようなクッキーにパイ、ケーキ・・
どれもこれも素朴な風情のものばかり。 -
お店に入ると積まれたケースの中に種類ごとにぎっしりお菓子が並んでる〜
色とりどりのお菓子に皆興奮状態・・
しかもみな一律90円という良心的な価格がうれしい。 -
あれこれ悩んでこれだけ購入。
お店は戦後からずっとされてるのだそうで、当時、満州から帰ってきた人に教わったお菓子だそう。
当時ではさぞハイカラなお菓子だったんだろう〜今はご夫婦二人だけで作っておられるという。
家に帰ってきて子どもたちと食べてみると、ほんとに素朴で懐かしい味わいのお菓子たちだった。 -
そしてもう一軒近くのお店「マニパン・カラギヤ」というパン屋さんへ。(路上の?)
白神こだま酵母という天然酵母100%を使った一つ一つの材料にもこだわった健康的な無添加のパン。
ここでもパンやのおばちゃん相手にあれは何?これは何?と皆で質問攻めに〜 -
-
私はチーズパンと三味パンに、オレンジピール生地にレーズン、くるみが入った宝石パン、ポテトサラダなどを購入。
皆すでにこの時点で手荷物満載に〜この後の行程は大丈夫なのか?!ちょっと不安になりつつ次の目的地へ・・ -
前回の異食文化の会では神戸モスクとジャイナ教寺院とお寺巡りをしてきたので、
この日は浄土真宗本願寺派の寺院、本願寺神戸別院と日本基督教団神戸教会へ行ってみることにした。
この本願寺神戸別院は我が国初のインド仏教様式を取り入れた寺院。
その斬新なデザインは昭和5年に建てられた旧寺院から受け継がれたもので通称モダン寺とよばれている。
(平成7年に全面改装された) -
初代住職の大谷尊由がインドで感銘を受けた建物をモデルにしたそうで、
シルクロードを日本人として初探検した兄の大谷光瑞も設計に携わったそう。
5つの尖塔やステンドグラス、アーチ状の窓が異国情緒を醸し出してる。 -
本堂を見せて頂くと、お寺の方がいろいろと説明をしてくださった。
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御本尊の阿弥陀如来を安置する内陣も和風のお寺にはないようなきらびやかで異国情緒あふれるたたずまい。
宮殿の屋根はインドのブッダガヤの大塔を模したもの。 -
左右の厨子はミャンマーの塔や王宮をイメージしたものだそう。
中の掛け軸は親鸞聖人。 -
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柱などに使われているのは御蔭石。
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前机は藤の木を使って作られたものであふれるような藤の花が華やか。
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内陣は珍しく畳は用いず板張りの床になっていて椅子が使われている。
椅子の脚や壁などあちらこちらに仏の使いとされる象の意匠があしらわれている。
そういえば去年東京で宿泊した築地本願寺もインド風の不思議な外観だったが、
この神戸別院でも日本のお寺のイメージを覆すような斬新なデザインの外観、本堂を見ることができた。 -
和なシャンデリア
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そしてやって来たのは神戸教会。
神戸教会は明治7年、摂津第一公会として誕生した西日本最古のプロテスタント派教会。
現在の建物は昭和7年建築のもの。 -
この日は門扉は閉ざされていて内部見学は叶わなかった。
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窓からチラリと見えた美しいステンドグラス。
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本願寺別院、神戸教会と訪れた後、この日のメインイベント、インド宮廷料理の「ショナ・ルパ」へランチにやってきた。
ランチは予約が取れないとかで一応開店時間前にやってくるとすんなり入れてよかった〜 -
私とIさんはルパランチ1600円、KさんとKTさんはビリヤニランチ2000円を注文。
まずはスープが出てきた。
ほんのりカレー風味が効いたマイルドな味わいの野菜スープが美味しい〜 -
チキンもも肉、羊ミンチ、サモサ。
サモサはパリッと皮が薄めで具がたっぷり。 -
そしてメインのチキンカレー
見た目よりすっきりマイルドな上品なカレーでさすがにインド宮廷料理と思わせられた。 -
これはビリヤニランチの方。
味見させてもらったがこのビリヤニも美味しい〜 -
そして締めはマンゴーのアイスクリーム。
満足のランチだった。。
前回行ったクスム本場家庭料理のカレーとはまた対称的なちょっとリッチな味わいのカレーランチ。
ショナ・ルパは北インド料理、クスム本場家庭料理は南インド料理だそうだがインド料理も
地方によって味わいも違ったり・・さまざまでいろいろと奥が深いなあと感じた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- たらよろさん 2011/11/24 11:42:42
- うわぁ〜〜朗報♪
- こんにちは〜〜まゆまま様。
神戸のモスク、申し込みをすれば見学できるんですか〜〜
うわぁ〜〜知らなかった♪
前から東京のを見て以来、神戸のも見てみたいな!!って
思っていたのですが、これは朗報!!
嬉しい☆
今度、機会があればぜひ訪れてみたいと思います。
それにインド料理。。。
うちも、今だんな様がかなりインド料理に凝っていて、、、
どっかいい店ないかな〜〜?なんていつも言ってます。
「クスム本場家庭料理」
本場家庭料理。。っていうのが日本人の口にあうのかちょっと気にはなりますが、
普通のマンションの1室で、ここまでローカルだと、、、、
う〜〜ん、難しいな(笑)
たらよろ
- まゆままさん からの返信 2011/11/24 21:19:59
- RE: うわぁ〜〜朗報♪
- たらよろさん、こんばんは!
神戸モスク、開いてるか分からなかったので事前に予約したんですけど・・
ついた時には誰もおられず、たしか電話で呼び出した記憶が・・
ちょっとアバウトな感じかも?!
長い髭を垂らした外国人の方が流暢な日本語でイスラム教のことを
いろいろと教えてくれましたよ。
たらよろさんは東京ジャーミィ見学されましたか?
私も又東京行く機会あればぜひ行ってみたいなあと思ってます。
クスム本場家庭料理は日本人でもこのカレーが好きな人には
たまらんようですけど・・私はここのサモサがとてもはまりました。
あとナンでなくチャパティなのできっと好き好きがありますよね。
たらよろさんはインド宮廷料理の方でいかがでしょう?!
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