2010/11/05 - 2010/11/05
111位(同エリア148件中)
まゆままさん
小林一三旧邸「雅俗山荘」(元逸翁見術館)が2010年4月から「小林一三記念館」として再公開されている。
(新逸翁美術館は池田文庫の隣にオープン。)
逸翁美術館だった頃は非公開だった二階のいくつかの部屋も公開されていた。
この日は池田文化探訪ラリーの為
通常だと小林一三記念館+逸翁美術館で入館料1000円のところ無料で見ることができたのではしごしてじっくり見学を。
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こちらは能勢から移築したという正門の「長屋門」。
この門と記念館となっている「雅俗山荘」茶室「即庵」と「費隠」「塀」が登録有形文化財となっている。 -
旧雅俗山荘は昭和11年に建てられた建物。
二階にはハーフティンバーの柱や梁がみられる。 -
門からのアプローチ。
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竜山石が貼られた玄関周り
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エントランスホールの鏡と照明。
以前は館内は撮影禁止だったが、記念館に変わってからよくなったみたい。 -
重厚な扉
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エントランスホールの照明は蝋燭を模したもの
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小林一三氏の肖像画がスポットライトを浴びてた。
肖像画は今まで掛かってたものと違うなあ。
手前の照明のデザインも素敵。 -
吹き抜けの大きな広間。
ここから先はレストランになっていてレストランに用のない客は立ち入り禁止。
以前はここにも美術品の展示があったが、レストランのお待ち合いのようになっていた。 -
ろうそくを灯したような豪華なシャンデリアが高い天井から下がる。
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元々あった暖炉兼飾り棚
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アンティークの調度品がいくつか飾られていた。
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フランス・セーブル窯の飾り壺かな?
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このドアから先はレストラン
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照明器具が場所ごとに違っていて、どれも美しいものだった。
これはレストランへの廊下に下がっていた照明をガラス越しにとったもの。 -
大広間から二階へ上がる階段。
舞台を思わせるような立派な造り。 -
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二階の暖房器具のグリル。
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二階の展示室の照明も形、模様共とてもかわいかった。
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そして逸翁美術館だったころは閉ざされていて、足を踏み入れたことがなかった部屋がいくつか新たに公開されていた。
こちらは書斎。
造りつけの本棚にどっしりした机、外国製の繊細なランティング・ビューローなどが置かれていた。 -
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書斎のシンプルな照明
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応接室は意外と質素な感じ。
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浴室のドアの水晶の取っ手。
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トイレ兼浴室
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流しのついた客室だったか?
床は板張りで、天井は天窓が明るく、網代天井に。 -
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二階にあったもう一つのバスルーム。(客人用?)
こちらはかわいらしいピンクの日差しの明るいバスルーム。 -
和室
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二階の和室に付けられた洋風のベランダの柱。
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こちらは茶室「人我亭」
毎年こちらのお茶室では小林一三の命日である1月25日に、逸翁忌茶会が行われる。 -
庭園の方から見上げたところ。
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庭園から建物を見ると正面玄関からとは雰囲気が違って和風色が強い感じ。
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庭園には茶室が三つある。
茶室「即庵」は昭和の名席の1つと言われ、当時では珍しかったという椅子を置いた立礼式の茶室。
茶道を堅苦しいものと考えず、誰もが気軽に楽しむべきという発想がうかがえる。 -
大きな窓ガラスに囲まれた明るい空間。
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茶室、「費隠」はもと京都の寺院にあった二畳の茶室で昭和19年に、こちらへ移築されたもの
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小林一三記念館で建物をたっぷり楽しんだ後、やって来た逸翁美術館。
「中国陶磁の美」という特別展が開催されていた。
久しぶり美術館でやきものを見れてちょっとわくわく・・
結構見たことのあるやきものが多くて、でも再び見れてよかった!と
帰ってきて本棚を探したら
逸翁美術館開館35周年記念「中国陶磁」という特別展の図録が。
その昔、今は無きナビオ美術館で見たものだ・・なつかしい〜
その中にこの日見たものが続々と出てきた。
めったに図録を買ったりしてなかったのでたぶん当時印象的だったのかなあと。 -
18年前の展覧会だけど、今回展示されていたものとほぼかぶってたのでどおりで見た記憶あるはず・・
その図録からちょっと印象的だったのもをピックアップ。
ここに載ってない物で気になったものもあったけど。 -
白地鉄絵鳳凰文扁壺
騎馬民族が好んで用いたといわれる水筒型で扁壺といわれるもの。
お茶席では花入れに見立てられていたそう。
鳳凰の雰囲気を残しつつ省略化されたデザインも面白くて、思い切りのいい勢い余った絵付けが素敵〜
周りの雲紋も躍動感あふれててこの壺全体から醸されるエキゾチックな雰囲気がとても気に入った。 -
翡翠釉白地鉄絵花文深鉢
ブルーが鮮やかな釉薬が印象的で中国というより中近東からやってきたようなオリエンタル〜な味わいが素敵な鉢。
この深鉢はお茶席では黒漆塗の蓋を添えて、水指として見立てられたそう。
とっても洒落た水指だなあ。 -
五彩花文筒型合子 獏つまみ
カラフルで可憐な雰囲気の入れ物。
高さ10cmくらいの小ぶりな蓋物だけど三層に分かれて繊細な紋様が入れられ、やさしい味わいがある。
そしてなんと蓋のつまみに獏を模したものがあしらわれてる(獏は悪い夢を食べてくれるという言い伝えがある)
獅子やかえる?とかでなく獏っていうのがポイント高いなあ。
しかもこんなに小さなつまみなのに一目で獏ってわかる?のがいい感じ。 -
こんなかわいい香合のコレクションも。
この右上の香合、一見ふぐ?かと思うような形が魅力的でツボだった。
実は果物のレイシだそうだが、表面のブツブツもリアルでいい感じ。
右下の青花葛籠香合も好き。
葛で編まれた葛籠を模した形もとてもいい感じな上に、この小さな蓋に描かれてる山水画が
コンパクトながら幽玄の世界?を垣間見せてくれた・・
いつか自分でも陶芸でいろんな形の香合コレクションを作ってみたいなあ〜 -
紫泥四方水注
急須として作られたものだが、お茶席では水注や酒注として用いられていたそう。
カクカクした端正なフォルムとブルー系の釉薬の発色が美しい〜 -
五彩蓮華唐草文四方香炉
蓮華唐草文が足のところまでびっしりと描かれていてとっても華やか。
蓋にはぷつぷつと空気穴が開けられている。
日本では香炉とされてるが、本来は鈴虫などのような虫を飼う容器ともいわれてるとか。
蚊取り線香入れなんかにしても風流でいいかも〜?!
まだまだ他にもたくさん、100点以上のコレクションを見ることができたが、
どのやきものも鑑賞用というだけでなく逸翁の見立てでお茶席、その他で実用として使われていたものばかり。
いつもながらユニークな発想や転用に驚かされ、ひとつひとつお茶席などで使われている様子を想像しながらの鑑賞は楽しかった。。
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