2010/12/29 - 2011/01/02
103位(同エリア489件中)
jun2さん
敦煌での観光を終え、次に向かうは西安。
行きは飛行機、帰りは寝台列車。
中国では、初めての寝台列車体験。しかも24時間掛かる。
終わってみれば、それはそれで良い思い出。
車窓及び車内が中心のページになります。
列車番号:K592
敦煌発:09:32
西安着:09:15(2日目)
走行距離:1,809Km
運行時間:23時間43分
- 旅行の満足度
- 3.5
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-
朝の敦煌駅。
昔は、敦煌市内から130Kmも離れた柳園駅を利用するしかなかったそうですが、2006年に敦煌線として延長され、現在は市街地にこの『敦煌駅』が出来ています。 -
敦煌駅正面から見た景色。
朝焼けが見えて綺麗。
しかも誰もいない...
中国の新しい駅はどうして郊外が多いんだろう?
ここも周りには何も無い。 -
敦煌駅の待合室。
電光掲示板も設置されているので分かりやすい。
(しかも始発駅だし)
たまに日本語のアナウンスも流れます。 -
待合室はこんな感じ。
結構人は居ますが、それほど混雑しているわけではない。
これから24時間の旅。
お菓子とかコーヒーとか、当然ビールなんかもここで買うことが出来ます。
まあ、車内でも売っているし、それほど高くなかったので、車内販売で手に入れても良いのでは? と思いますが。
ただ、カップラーメンは、欲しいときに欲しい味があるかは微妙なのでここで買っておくほうが選べます。
車内は食堂車もありますが、カップラーメンだけで済ます人がかなり多い。
翌朝みんなが食べているので、カップラーメンが食べたくなりましたが、残っているのはごくわずか(1種類しか残ってなかった)でした。 -
中国の新しく作られた鉄道駅でいつも感じるのは、広々と余裕を持って作っていること。
ここ敦煌駅もホームの広さはこんなに広い。 -
今回利用するのは、1等寝台車。
4人1部屋になっていて、扉がついている。
始発ということもあり、全て埋まっているわけではなく、ゆったりしている。
なお、電車の中にコンセントはあるけど充電できない(電気が来ていない)ので、カメラのバッテリーなんかは気をつけておいてください。
コンセントは、廊下と洗面台にあったがどちらも使えず。 -
ちなみにこちらが、2等寝台車。
よく見ると1部屋6人になっている。
ベットの幅も少し狭い気がする。 -
出発してしばらくすると、車掌が回ってくる。
パスポートと切符を渡し、このようにどの席に誰が入るのかを記帳。
そして席に応じたカード(クレジットカードのようなプラスチックのカード)を引き換えに貰う。
このカードは西安下車時に返すことになるので、紛失注意。 -
給湯器。
カップラーメンなんか食べるときには、ここで給湯できる。
一応かなり熱いお湯が出るので、多分飲んでも大丈夫...私は問題なし。 -
トイレはこんな感じと洋式もある。(進行方向前に洋式、後にこれ)
乗ったばかりの写真ですので、注意。
翌日朝は......想像通りになっている。 -
1時間ほど走っていると進行方向左側には、たくさんの風力発電用の風車が並んでいる。
さすが中国という感じ。
とにかく見渡す限り風車が並んでいるその様子は、日本じゃ考えられない規模。
そういえば、行きの飛行機からも見えていたなー。 -
少し立つと初めての停車駅である『瓜州』到着。
敦煌から約100Km離れた場所にあり、約1時間強掛かった。
ここ『瓜州』は、まだ敦煌線なので、蘭州線には合流していない。 -
外は良い天気。
敦煌同様、かなり空気が乾燥している感じ。
でも青々とした空、寒いけどすがすがしい空気はやっぱり気持ちよい。 -
12時をまわり、食堂車が開いた模様。
1等寝台車の横が食堂車になっている。
お客さんがいないので、呼び込みが寝台車側までやってきた。
まあ、誰もお客さんいないから、こんな感じでダラーっとしている。 -
開いている時間帯はこんな感じ。
実際には、食堂車以外にも売り子(おじさん)がいて、そこでカップラーメンを買って、先ほどの給湯器でお湯を入れて食べている人が多かった気がする。
味はともかく、ビールも適正価格で飲むことが出来るから、利用価値はある。 -
ちなみに売り子(おっさん)はこのカートを押して歩いてくる。
ビールもカップラーメンもここで売っている。
別なカートでは、フルーツ盛り合わせなんかも売られていました。
注意:商売っ気が無いのか? 日本人の対応が遅いのか? すごい勢いで通り抜けていくので、呼び止めるのが難しい。
慣れてくると、遠くのほうで売り子が叫んでいるのが聞き取れてくるので、そうなればOK。 -
敦煌から約3時間、231Kmの距離にある『玉門鎮』に到着。
この列車では、2つ目の停車駅です。 -
駅舎はとっても綺麗。
日の出を連想させるような建物になっているけど、コンセプトは不明。
地図で見ると、烏魯木斉(ウルムチ)、吐魯番(トルファン)からの鉄道と敦煌からの鉄道が合流した地点になる。 -
少しずつ線路脇に民家らしきものが点在するようになってきた。
敦煌線部分は、ほとんど砂漠と風力発電しか見えなかったので、ようやく人が住めるようなところに来たかって感じ。 -
敦煌から4つ目の駅『嘉峪関』(かよくかん)に到着。
約4.5時間、距離にして363Kmになる。
万里の長城最西部に位置する関として有名。
万里の長城の最西端が見れるのはとっても興味が注がれたが、今回は断念。 -
その代わりホームには、嘉峪関のミニチュアが作られていた。
実際は外に出てた時には気が付かず、席に戻って気が付いた。(残念。写真は車内から) -
停車駅では、外の風を体感したいので、毎回降りている。
やることがないということも、一理あるが...
で、もう3回目なので、車掌さんとも顔なじみ。
停車すると先ずドアが開き... -
こんな感じで階段を降ろしてくれる。
ここで乗る人は、当然ですが切符のチェックを乗る前に受けます。
そして出発する時には、階段を戻すって流れです。 -
『嘉峪関』の駅を出発して、40分くらい。
大きな川を渡っている。
でも今は乾季なんでしょうね、全く水が流れていない。
でも人々の生活の雰囲気が窓の外の風景から感じられるようになって来た。 -
次の駅は、『酒泉』。敦煌から385Kmになる。
酒泉の名前の由来は
城下有泉
其水若酒
町の下には泉がある。
その水は酒のようだ。
この2つの言葉の2文字を取ってつけられたらしい。
名前からも連想できるが、”夜光杯”の産地としても有名。
少し行くと祁連山脈があるから、敦煌よりもこっちのほうが原産地に近いことになる。 -
『酒泉』駅を出発してしばらくすると、今までの砂漠中心の風景が一変する。
外は一面真っ白な雪景色。 -
そしてその奥には、祁連山脈が見えてくる。
真っ白な祁連山脈、その向こうには青海省。
実はかなり青海省が気になっている。
チベットに行く時も、どっちにしようか迷っていた。
次の旅行先候補ですね。 -
続いての停車駅は、『張掖』駅。
敦煌から、586Km来たことになる。西安まで1/3来た程度。
祁連山脈が進行方向右側に見えることもあり、まだまだ雪化粧は続く。
ここ『張掖』は、水と土がよく、産物も豊富なため「金の張掖」と称されるとのこと。
けど、ここでのお奨め(というか行きたかった場所)は、『張掖丹霞地貌』。
ここの夕焼けの写真を見て鳥肌が立った。
是非この目で見たい。 -
『張掖』を出発し、20分くらい走ると、狼煙台が見えてきた。
-
そして万里の長城も見えてきた。
ちょうど線路と並行して走っている。
『嘉峪関』で万里の長城の最西端を見たいと思ってたけど、こんなところで見えると思っていなかったので、ちょっと得した気分。
次の『山丹』駅を過ぎても、ちょろちょろと昔の名残が見えていたが、どんどん暗くなって、外を見て時間潰すことが難しくなってきた。 -
という事で、やることがなくなってきたので、そろそろ酒盛り。
ビールに白酒。(真ん中はコーヒー)
白酒は、敦煌で買った『敦煌』って言う銘柄。 -
そして赤ワイン。
敦煌郊外に行ったときに、あまりにもブドウ畑が多いので聞いてみたら、やっぱりワインの産地なんだとか。
これは、ピノ・ノワール種と書いてあった。
結構いける。
あっという間になくなってしまった。 -
20:30頃『武威』駅到着。
敦煌から、約11時間、距離で言うと830Km。
約半分のところまで来た。
車窓から見る夜景は、全く何も無いただの暗闇。
面白くもなんとも無い。
お酒飲んで、本読んで、寝るだけ。
明日は西安、良い天気だと良いな。 -
朝8時、『蔡家坡』到着。
敦煌から16駅目、距離にして1679Km走って来た事になる。
『蔡家坡』は、陝西省宝鶏市に位置するということは、西安と同じ省なんだ。
好天を期待していましたが、外は雪、一面雪。
でも、新年早々初雪を拝めたということで良しとしましょう。
今住んでいる香港・深圳では、雪が降ることは無いからな。 -
『西安』駅到着です。
さすがに終着駅、たくさんの人が降りますね。
ただいまの時刻は09:30、予定より15分遅れは、ほぼオン・タイム -
そして車掌さんも一仕事終えて帰り支度。
毎回停車駅で降りて写真撮っているんで、この頃には顔なじみ。
中国のおばちゃんらしく世話好きな車掌さんでした。 -
そして『西安』駅正面。
周り一面雪化粧。
それでも敦煌に比べると暖かい(気がする)。
そして、24時間寝台列車の旅もここまで。
最初は、こんな長い時間どうやって暇を潰そうか? って考えて、本とかいろいろ準備しましたが、終わってみると、外の景色とお酒と寝るだけで終わってしまいました。
今日1日西安を観光して、深圳に戻ります。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ムロろ~んさん 2012/06/26 16:33:41
- 投票ありがとうございます。
- ムロろ〜んです。
いつも旅行記を読んで下さいましてありがとうございます。
私も中国の鉄道に乗ったのですが、本当にトイレには困りました(汗)。水が流れないことも遭ったので、ちょっと驚きました。
車内でどのように過ごそうかと思っていたのですが、日本では見られない光景を眺めて、食堂車に行っては食事を頂き、同部屋の方とおしゃべりをしていたら結構楽しむことができました。
飛行機からの光景もまた素晴らしいですね。飛行機の窓側、しかも羽根のかからないところがベストですよね。
ムロろ〜ん(-人-)
- jun2さん からの返信 2012/06/27 12:39:15
- RE: 投票ありがとうございます。
- ムロろ〜んさん、こんにちは。
移動中の楽しみ方はいろいろですよね。
私もどちらかというと、外の景色をぼーとして眺めているのが好き。
特に初めての土地の移動はなおさらです。
あまりにもきれいなので写真をと思うのですが、ぱっとしない写真しか撮れない。
いつもどうやったらうまく取れるんだろうと思うのですが、日本の電車みたいに窓がきれいな乗り物にはなかなかお目にかかれません。
やっぱり自分の目に焼き付けておくのが一番ですね。
-
- こまちゃんさん 2011/02/28 13:50:42
- 綺麗な駅舎!
- 2006年の開通月に利用しましたが、「ホームだけ」で、改札も有りませんでした。
人が手でチェックするだけ・・・(フライングオープンだと思う)
駅の前も泥のままで、タクシーが客引きで埋まっていました。
http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10097898/
カップ麺は、赤いカップの「康師傅の紅焼牛肉面」だけなんです。
全国ドコで乗っても同じなので、いつも好きな味のものを買って乗り込みます。
なので、乗る時は荷物の体積が・・・(@灬@;
湯沸かし器のランプが赤いと、まだ沸騰してないので要注意ですが、それより、
いつ乗っても同じなのですが、蛇口からお湯が拡散して出るので要注意でした。
真っ直ぐ出る蛇口に殆ど出会ってない・・・(^灬^;
こま
- jun2さん からの返信 2011/03/01 14:31:39
- RE: 綺麗な駅舎!
- リンク先見せてもらいました。
へぇー、こんな状況でオープンするんだ って逆に感心しました。
先日広州東から武漢方面の新幹線に乗って赤壁に行きましたが、駅舎自体はとても立派なものでしたが、一歩外に出ると、足元のタイルは作りかけだわ、平面出てなくて凸凹だし、そして周りには何も無いんですよね。
でもここ中国では、数年後に行くとびっくりした町並みになるんだろうなって思ってしまいました。
>カップ麺は、赤いカップの「康師傅の紅焼牛肉面」だけなんです。
そうそう、一押しのカップめんですよね。これって。
残念ながら残っていたのは黄色いやつ。赤いやつキープしておけばよかったって今でも後悔。
蛇口のお湯拡散の件は、指摘されて改めてそうなんだって思いました。
だって、そうなることを想定してカップめんの中まで蛇口を突っ込んでお湯を入れている自分がいたから...もう無意識の行動ですよ。
日本の蛇口の先に入っている整流板を見せてあげたいくらいですね。
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