フランス、ベルギー自由に巡る2週間の旅 その３（モンサンミッシェル）

2009/07/02 - 2009/07/14

2009年の夏の旅ですが、レンタカーでフランスを2000km走る、自由な旅をシニアの夫婦で楽しんで来ました。

こんな自由な旅を楽しみたい方が多いのを知り、皆さんに参考になればと思い、UPしました。

旅日程　（7/2〜7/14）
2009/7/2　成田を出発　フランスCDG経由　ベルギー　ブリュッセル1泊
7/3　ブルッセル観光後　ブルージュへ　ブルージュ観光　1泊
7/4　ブルージュから　アントワープへ　ブリュッセルからCDGへ　CDG1泊
7/5　CDGからレンタカーでノルマンデーを巡り　　ドーヴィル1泊
7/6　ドーヴィルからノルマンデーを遊び、モンサンミッシェル1泊
7/7　モンサンミッシェル観光後、ロワール古城散策　アンボアーズ1泊
7/8　アンボアーズから更にロアール古城散策し　シャンポール城1泊
7/9　ロワールからブルゴーニュの村を散策しながら　ディジョン1泊
7/10　ブルゴーニュの町やぶどう畑を散策しながら　ボーヌ1泊
7/11　ブルゴーニュからイルドフランスへ北上し　CDGでレンタカー返却
7/11から7/13　ベルサイユ宮殿などパリを楽しみ　パリモンパルナス2泊
7/14　成田着　

エリア モンサンミッシェル(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

7/6 パリのシャルルドゴール空港から乗り出したレンタカーも運転２日目を迎え、気持ちよく運転が出来るようになってきた。
Gurminのナビは目的地入力に住所を入力するが、ヨーロッパの住所は通りの名前なのでフランス語表記など慣れない難しさを感じながらドライブを続ける。海外では緯度、経度入力が正確で簡単、数字のみで入力が出来る。
朝ドーヴィルを出発し、オンフルール、ブヴロン・アンノージュ村を観光して、17：12にあこがれのモンサンミッシェルに到着。

車は、モンサンミッシェルの島と陸を結ぶ道の脇に作られた駐車場へ誘導される。駐車料金４ユーロをその場で支払う。
それから、写真に写る「王の門」を通って島の中へ。

今日のお泊まりの宿はこのモンサンミッシェル島の中にある”レ・テラス・ブラール”。このホテルの予約は半年前の正月にアップルワールド・comで予約。希望の宿に泊まろうと思えば、かなり早くから旅の準備を始める必要がある。
写真は宿泊したレ・テラス・ブラールの入り口。但し、フロントは”グランドリュ”といわれる島のメインストリートの脇にある。そこのフロントで鍵をもらい、更に急な階段を上って写真の入り口にたどりつく。

モンサンミッシェルの天気は変化が大変早い。来た時、薄い曇に覆われていた空も、いつの間にか雲がとれ去り、青空が顔を出した。その青空の中に、モンサンミシェル修道院がアルプスの山のようにそびえている。

振り返ってみれば、島の周りの海は干潮時で干潟が陸地まで広がっている。

モンサンミッシェルの名物と云えば、巨大オムレツ。このオムレツを食べたい人はこのレストラン”ラ・メール・ブラール”へどうぞ。私達はオムレツにしては高すぎるので、遠慮しました。このオムレツは、１８８０年からマダムブラールが巡礼者の為に作り始め、今でもその時と同じ作り方で料理してくれるとテレビで紹介されていました。

ホテルで、ちょっと休んでから楽しみにしていたモンサンミッシェルの夜景を撮影に出発です。

幸運にも遅い太陽がモンサンミッシェル湾に沈む素晴らしい一瞬を切り取ることが出来た。

日が沈み、少しづつ修道院のライトアップが見え始めた。撮影時間は22：30です。

撮影時刻は22：37になりました。ライトアップの光が徐々に明るくなり始めました。まだ、夕焼けの残照が薄っすらと夜空に残っている。

やっと、夕焼けの残照が消え、夕闇が訪れた。既に２３時を廻り、この撮影刻は23：12になっていた。実際の目で見た感じは、写真よりもっと黒い空にモンサンミッシェルの城壁がライトで照らされ、闇夜に浮き出ていた印象が残っている。
モンサンミシェルは行ってみたい世界遺産の第２位に選ばれているが、昼間のモンサンミッシェルだけではその素晴らしさを実感出来ない。島に泊まって、ゆっくりのこの夜景を見て、感動されてはどうか。

7/7　眠い目を擦りながら、モンサンミッシェルの急な坂道を下り、島が一望できる駐車場まで来る。
撮影時刻、6：30　フランスの西の端にある日の出の遅いモンサンミシェル、やっと白々と明るくなり始めた。三脚を立て、ベンツと一緒に、ここまで来れた自分へのご褒美に記念の一枚。

朝日が昇り始め、７時になると修道院から鐘の音が厳かに島じゅうに響き渡る。澄んだ鐘の音と城壁が朝日で薄っすらとピンクに変わっていく美しさを感じる時、モンサンミッシェルへ来た喜びを感じることが出来た。

朝は満潮時刻、どんどん沖合から干潟に向かって波が押し寄せる。見る見るうちに干潟は海水で覆われ、一面海に囲まれたモンサンミッシェルに変わっていく。

ホテル　レ・テラス・ブラールは朝食は大通りの側にあるレストランで頂く。このレストランからの眺めは素晴らしく、干潟に押し寄せる波と草原が広がる陸が一望に見える。
この写真は、食事後もっと高いとことまで登って、写した。

モンサンミッシェルは午後になると、大変込むとの情報なので、島に宿泊した利点を生かそうと、朝一番９時前に並んで入場。
入場して、登った所にある西側のテラスに立つと、東側から照らされた太陽で修道院のシュルエットが潮の満ちた海に影となって映った。

西側のテラスから眺めた湾と陸地

修道院の中にある教会

外側を堅固な城壁で固め、内側にこの様な繊細な柱で囲まれた中庭を作る。ヨーロッパ中世文化を感じさせられる。

”ラ・メルヴェイユ（驚異）”と呼ばれる最上階の回廊

非常に高い天井の部屋。この部屋までは、王様や貴族など聖職者以外の方でも、身分の高い人は入れたとのこと。
個人旅行でも、日本語による音声ガイドを貸してもらえるので、良く理解しながら観光できる。

素晴らしい、窓のある部屋

ロマネスク様式の修道院なので、ゴシックの教会のようなカラフルなステンドガラスは組み込まれていない。しかし、窓枠のデザインと薄い色違いのガラスが美しさを引き立たせている。

人力で、この修道院への資材を持ち上げるため、牢獄として使っていた時代に作られた、人力巻き上げ機。
人間はハムスターのように巻き上げ機の中に入って、階段を踏みしめると、大きな筒が回リ、荷物を縛り付けたロープが巻きあげられる仕組み。蒸気や電気の無かった時代に重い石などを高い場所まで持ち上げる手段としては、素晴らしいアイデアだったと思う。この作業をさせられた囚人は大変だったと思う。

10：30修道院見学は終了。又、大通りをお土産屋さんを見ながらホテルへ戻り、チェックアウト。

11：00駐車場へ戻った時、青空にくっきり見えるモンサンミッシェルの美しさに感動。改めて、素晴らしい天気に恵まれた幸運に感謝する。

何度も、振り返りながら思い出にお別れのモンサンミッシェルを写す。