東京の庭園に行こう。旧古川庭園

2010/11/25 - 2010/11/25

小石川後楽園を見た後は飯田橋駅まで戻って、今度は地下鉄の南北線に乗って西ヶ原へ移動です。
暖かいと言っても１１月の下旬なので日が暮れるのは早いです。小石川では日差しも感じられましたが
３時を回ると少々暗く感じます。紅葉を見るには少し日差しも欲しいところですが古川庭園はバラも
美しいので先を急ぎます。
ここに来るのは４５年以上経っていると思います。今は亡き京都の祖母と一緒に来た写真が残っていました。
人間は変わっても庭園は殆ど変わりも無く写真に残っている景色を眺めていると祖母のことを思い出さずにはいられませんでした。今度は洋館建物の見学を申し込んで妻と一緒に来ようと思いました。

エリア 王子・十条(東京)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩

本郷通りの車の流れと周辺の町並みからは隔絶された空間がこの門を入ったところから広がります。

砂利道のアプローチを進むと瀟洒な洋館が現れます。

ちょうど建物内部の見学時間でした。
次回は申し込んでから来ようと思いました。

10月中旬からは薔薇が見事だそうです。

11月の下旬ではその名残だけでしたが最盛の頃を彷彿させる
名残は感じられました。

池之端の旧岩崎邸の建物と同じコンドルの設計だそうです。
上海の瑞金賓館というホテルを思い出しました。
蒋介石が滞在したそのホテルの貴賓館に滞在もしましたが
その時は敷地裏手の花市場で薔薇と夜来香（イエライシャン）を
持てないほど買って部屋に飾ったのも思い出です。

洋風庭園と建物の高低差もこの庭の魅力だと思います。

見上げる建物は威風堂々という言葉が似合います。

紅葉も見頃で白い薔薇とのコントラストが美しいです。

父が撮った同じような写真が残っています。

今度は薔薇の季節が良いですね。

今年の紅葉は本当に綺麗です。

ツツジ園も綺麗に刈り込んであります。
鼻の終わったすぐ後に刈り込まないと翌年は
花が咲かないので大変ではありますが、手を掛けると
それだけ見事に花が咲くのでやりがいは感じられる樹ではあります。

ここからは紅葉が見事な日本庭園が広がります。

日本庭園には更に一段下がって行きます。

蘇鉄か何かでしょうか？こもが美しく掛けられています。

雪見燈籠。巨大です。この辺りも昔と全く変わっていません。

この辺りで写した写真が残っています。

園内にはたくさんの燈篭が配置されていますがどこぞのお寺からか持ってこられた物なのでしょうか？

茶室は開放されていてお抹茶がいただけるようでした。

北区とは言え都心にある庭園とは思えない静けさです。
本郷通りの喧騒など聞こえてきません。
高低差も関係していると思います。

庭園をグルリと一周して戻ってきました。

昭和38年の洋風庭園からツツジ園を望んでいます。
手入れは現在のほうが良いようです。
石造りの花器は全く変わっていません。

日本庭園に降りて最初の石橋です。
これも現在と全く変わりありません。

昔は雪見燈籠まで行けたようです。

古い写真のネガを一コマづつスキャンするのは大変ですが、
ネガを残しておいてくれた父には感謝です。