新発田・託明寺

2004/08/28 - 2004/08/28

　新潟県新発田市中央町にある託明寺は真宗大谷派（東本願寺）のお寺で新江山託明寺という。山号や創建、寺の縁起、親鸞聖人との関連もWebにはなかった。山門前に「親鸞聖人御旧蹟」石碑が建ち、親鸞聖人旧跡地の寺であることがわかるが、親鸞聖人の事蹟は分からなかった。19世紀であれば、親鸞聖人旧跡地巡りではこの託明寺をお参りしたようだが、最近では寄る人もいないようだ。檀家が訪れるだけのようだ。
　秀勝公の父君溝口勝政公の菩提寺であり、新発田藩歴代藩主肖像画（13枚）のうち何点かあるとされるが、初代藩主の父君溝口勝政公の肖像画もあってもおかしくはない。ただし、享保4年 （1719年）, 託明寺境内より出火し、新発田城の二の丸及び三の丸が類焼した火事（通称与茂七加治）の火元であるから、そのときに持ち出せたであろうか。
　山門は鐘楼を兼ねた楼門型山門で、その横に東幼稚園の建物が迫っている。託明寺では最近本堂を改築して新しくなった。Yahooのゼンリン地図と写真とでは建物の位置が異なるのはどうしたことか。写真で見ると本堂改築以前から山門の前に本堂がある。また、新築された本堂前の石畳と山門前の石畳が異なるのは、寺名を取り違えているのかも知れない。
(表紙写真は託明寺山門）

エリア 新発田・胎内(新潟)

託明寺山門。表からは「新江山」とも読める扁額が掛かる。