フランス・セルビア・ボスニア周遊記（4日目：サラエボ編～２）

2010/03/22 - 2010/03/29

新婚旅行でフランス・セルビア・ボスニアの３カ国を
７泊９日という、かなり無理のある日程で回ってきました。

フランス（パリ）（２泊）
ボスニア・ヘルツェゴビナ（サラエボ）（２泊）
セルビア（ベオグラード・ウジツェ）（３泊）

普段サラリーマンをしているとなかなか海外に行く機会も少ない中、
妻の意向もあり、せっかくの機会なので、
普段あまり行かない場所を満喫してきました。

エリア サラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 2.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 飛行機

４日目。この日は一日サラエボ観光。
朝食はバイキング形式。さすがサラエボを代表するホテルだけあって、色々な国から宿泊客が来ているようだ。しかしアジア人は私たちだけ・・・

朝食後ホテルを出発し、とりあえずサラエボ中央駅方面に向かう。駅はホテルからは歩いて５分ほどの近いところにある。

駅から南側を方面を見たところ。路面電車はかなり頻繁に運行されているようです。工事中の土地が目立つ。

右側の建物が中央駅のターミナルビル。見えている線路は、路面電車の駅前ロータリー。
舗装されていない個所が多く、昨日の雨の影響で、足元が結構悪かった。

見ての通り、「鉄道駅；サラエボ駅」
国内列車、国際列車が行き来する、ボスニア一のターミナル駅。
紛争のときには攻撃の対象になったらしい。徐々に復興してきているものの、未だに運行本数は少なく、あまり整備の状況はよくない。
本数が少ないため、一つのホームしか使用していないようだ。
最近では、紛争時から運休していたベオグラード行きの国際電車も久々に復活したようで、今後の発展が期待される。

駅の内部。１階には、カフェとチケット売り場がある。無料のトイレも設置されている。
２階にもカフェはある。客はそこそこいるようだった。ただし、このうち鉄道利用者がどれくらいの割合でいるのかは不明。
この国では煙草はかなり自由に吸えるため、建物の中は煙草の煙でかなり曇っていた。

駅を出て、次の目的地、オリンピックスタジアムに向かう。
駅を出て北に歩くと、スーパーマーケットが駅に隣接しているのを発見したが、営業している気配はなかった。
駅を外から見てみると、立派なホームがたくさん見えるが、人の気配はほとんどなく、暗い雰囲気だった・・・

駅のすぐ北側、留置線の行き止まり。

まっすぐ道なりに歩いて行くと、トンネルにぶち当たってしまった。地図で見る限り、このトンネルを越えればオリンピックスタジアムに着けるはずだが、頻繁に車が行き来し、歩道も無いようなので、やむを得ずトンネルの上の住宅地の方へ向かう。

トンネルの横の階段を上がっていくと、団地の中に出た。ひと気が無く、曇っているため、少し不気味な雰囲気・・・

こういうデザインのマンションをよく見た。
どうでもいいが、途中、小学生の集団に遭遇。「中国人？」と聞かれたので「日本人だ」と返す。それでも必要以上に「ニーハオ」と手を合わせてきて、「中国人！」からかってくる。
この国では、移民の問題もあり、中国人はあまりよく思われていないようだが、やはりヨーロッパの人から見たら、中国も日本も同じように見えるのだろうか・・・
同じ経験は、ベオグラードでも、一日に数回あった。嫌いなのは別に勝手だが、ここまであからさまにからかってくるか普通？
それ以前に、俺は日本人だ！！

とにかく、野良犬が多いんです。

道にかなり迷いながらも、やっとオリンピックスタジアムに到着。立派なスタジアムの入口に、五輪マークがそびえたっています。

敷地内の広場はすべて墓地。
亡くなられた年を見てみると、ボスニア紛争時代のものが殆どだった。
何とも言えない、悲しい現実です。

オリンピックスタジアムから、旧市街方面に南へ向かう。ヨーロッパらしい建物が続きます。

西側は急な山の斜面になっていて、斜面に沿って建物が無理やり建てられている。このような斜面を登るエレベーター（ケーブルカー？）もあった。

のどかな公園です。

旧市街に戻り、国立図書館の前の橋。
ミリャッカ川を渡ってすぐ左に見えるレストランで食事をとることにした。

某旅行ガイドブックにも紹介されている、郷土料理をいただけるレストラン「イナット・クーチァ（Inat Kuca）」
古い建物を活かしたつくりで、とても雰囲気がいい。
２階席に座ったが、思ったより窓が少なく景色があまり見れず、失敗。

まずはトルココーヒーを注文。美味しいかわからなかったため、保険でファンタとビールも。

ボスニア風のロナッツ。肉とトマトをパプリカで煮込んだ料理だそうだ。つぼに入ったまま出てきた。とてもおいしかったが、ボリュームがスゴイ・・・

イナット・クーチァ
とても素敵な雰囲気でした。

おじいさん２人が橋の上でおしゃべりしています。

国立図書館。
紛争で外壁を残して全焼したそうだ。現在も修復工事中。

旧市街を散策し、ホテルに戻った。ロビーで白ワインを頂く。

今日でボスニアは終了。明日朝６時半の便でベオグラードに向かいます。

ホテルの窓の外の風景。スナイパー通りに、路面電車がひっきりなしに走っている。左が旧市街地方向。