2010/09/04 - 2010/09/13
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アルデバランさん
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凱里までの行程はいたって順調だった。
2日目は日曜日なのでそれなりの少数民族の村では表演が見れるかもしれないが、ここは1日だけ進路を北に取り黄平県は重安鎮、重興郷の楓香村という風流な名前の村を訪れる事にした。
先ずはその起点である重安鎮を目指す。
道路標識を見ると、楓香村の手前に望霸(ワンバ)革家寨という村もあるようで手始めにそこに寄ってみた。
革家人は中国における55を数える少数民族には入らない。
いわばその他の人々で、通常少数民族の識別外なので○○族と言わず革家(ge-jia)人と呼ばれるが、誇り高い革家(ge-jia)の人たちは自らを「革族」と呼んでる。
なお、中国政府は苗族の一種と見なしているようだ。
ちなみに正式には革の字は人偏が付くが中国語にもそんな文字は無いようだ…
- 旅行の満足度
- 5.0
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-
さあ、重安に向けて出発だ!
朝飯・昼飯も買ったし… -
我輩の席は真ん中辺りの通路側。
あっという間に朝飯・昼飯を食べてしまって
後は周りから質問攻め…
革家(ge-jia)人の村を訪ねる旨を説明。
すると通路から顔を出してるオバちゃんが
「ワシは革族じゃ、重安に帰る」 -
市内を抜け出して快調にゆっくり走っていたバスは峠の上り坂で突然停止
-
車掌のおっチャンは降りて凱里方面に行く車を無理矢理停めて戻っていってしまった。
仕方なく我輩も降りてみる。一緒に降りたのは仕事で余慶に行くと言う隣の席の兄ちゃん。 -
あーあ、当分ダメだね、こりゃあ…
-
豚を乗せたバイクとか…
爆竹を鳴らしながら登ってくる葬式の葬列とか、
いろいろ通ってオモロイけど…
目的地の重安を通るバスも2台ほど我々を尻目に抜いていきました。 -
40分ほどで車掌のおっチャンがタクシーに乗って戻ってきました。
何を持ってきたかと言うと、
ね、燃料…
おい、おい -
これでひと安心かと思いきや…
エンジンがかかりません。 -
ヤレヤレ…、とバスから降りて通る車をチェック。
反対側からタクシが!
凱里への回送のタクシを停めて、重安まで60元で行ってもらう事に。
重安に行くと言う革家人のオバちゃんも乗せていってあげました。
既に8時半。
オンボロバスのため1時間も無駄に… -
途中、両側と対面が衝立のように切り立った山合いを縫うように進んで…
-
30分で重安郷に着きました。
乗せてあげた革家人のオバちゃん、蜀世珍さん。
「革族の服装があるから来ないか」と言われたけど
1時間も時間をロスしてしまったし、
道に沿って流れる大きな川の中州に気になるものが…
従って、「時間があったら帰りに寄ります」と言うことに。 -
道の下のほうに重安江だ。
なにやらその中州に…
なんだろ?
ということで行って見ることに。 -
ちなみにタクシを降りた所。
凱里方面を振り返る。
凱里方面から右折して戻るように小路を行くとあと8キロで目指す楓香村のある重興。
楓香村はこの重興から更に奥に峠を越えなければならない。
その手前にも望霸(ワンバ)革家寨というのがある。ここも行ってみよう!
でも、その前にあの中州だ。 -
街道を外れる道が下っている。
川辺にも街があるようで、下って見ましょう… -
この辺りの人は天秤棒で荷物を担ぐようだ…
-
どうやら今年の流行は青い服のようだ…
皆、着ている。 -
おっ、豚の顔にタール状のお化粧させてる…
と思ったら剥がし始めた。痛いんだよねベリッと剥がすと
なるほど!
毛を取ってるんだ。
豚の顔をどうするんだろ?
お面にでもするのかな… -
おっ、この帽子は革家人の帽子だ。
坂を下った川沿に街があり、重安の旧市街のようだ。
凱里行きのバスもここから出ているという。
でも、あの中州への行き方が判らない… -
坂道をのぼり、また戻って、
舟が係留されていたので土手の細道を下りてゆくと
中州にいた人が舟で来てくれた… -
でも水流がかなりあり、下流に流されちゃった。
-
何とか操って此方岸までやって来た…
来たのは腰つきが怪しいオニイちゃんでした。
「あそこチョイと見せてチョ」ということで舟に乗って中州に… -
水流を利用して水車を回してるんだ
-
遠くから眺めたときはてっきり「からうす」挽いてるのか、米でも製粉しているのかと思ったら違ってました…
一見、糠のようです。 -
で、「これは何か?」と聞くと…
木を粉にして線香を作っているとのこと。 -
彼は瀋家霖(19)といって、この施設を持ってる父ちゃんの手伝いで番してるそうだ。
さらに「これは何か?」と聞くと
「碾子(テンズ)」と言っていた(ホントは紙に書いてもらいました) -
ふと対岸を見ると…
スッポンポンで泳いでる!
公開できるのはここまで… -
なかなか風情のある河です。
でも大雨が降って洪水の時はどうすんだろ?
あらら、また随分時間が経過しちゃった。
もう10時過ぎだ…
革家人の村に行かなくっちゃ! -
先ずは道路標識に出ていた望霸(ワンバ)革家寨に行ってみよう!
乗り合いタクシは20元という、おいおい5キロだぜ…
という事で15元のバイタクにする。
舗装された道をバイタクは快適に走ります。
周りの田んぼは黄色くなっているけど稲刈には少々早いようだ。
働く人たちも皆、革家人だ!
特徴のある帽子を被ってる。 -
10分ほど走って、突然街道を逸れて山道を登りだした。
-
20分ほどで望霸(ワンバ)村に着いた。
村はいたって静か。 -
早速、村の門をくぐって行って見ましょう。
田んぼの畦道を広くしたような幅1mほどの道だけど。 -
瓦屋根の黒々とした木造の家が斜面にかたまっており感激!
-
重興郷人民政府の碑がありました。297戸、1359人、一人あたりの収入960元?ちょいと少なくないかい…
つい最近、望は村は基盤整備に資金を投入して道路、水利、公民館等を整備したようだ。
これからは観光事業にも力を入れるとある。
人民政府も少数民族を優遇してるんだね…
それとも優遇している事をアピールしている? -
村の入口近くの大きな家を訪れてみましょう。
正面は倉庫のようだ。モロコシを干してる。
2階は梁をせり出していわゆる、せがい造りでベランダと欄干をぐるっとまわしてバルコニーのようにしている。 -
おっ、人が仕事してる。ニハオ…
窓桟というか飾り鉄格子が渋すぎる!
しかも「敷居が高い」ですねエ -
中を見せてもらうとこんな按配で日本の昔の家の土間のように作業場です。
この村の人は基本的に皆、農業で生活しており、男は竹細工、女は刺繍を副業としているとのこと。 -
二階部分はどこも、せがい造りですね。
-
倉庫はこのように軸組みだけのものと壁板をめぐらして中が見えないタイプがある。
この倉庫は半地下が豚小屋になってました。 -
瓦の葺き方は丸瓦を凹凸を互い違いに下に向かって置いて、加重かけてるだけなんで大風が吹いたら飛んでしまうのでは?
-
この家ではその屋根瓦を修理してました。
なるほど…
凹の瓦を屋根板の間を利用しておくのか。そして凹の瓦を反対に跨ぐように被せるんだ。 -
下から見ると…
天井板がないから丸見えだね。 -
入口の上には2つのかんざし?
門簪(メンツァン)がある… -
革家人のオバちゃん。
「正装して見せようか?」と言う提案がありましたが、
「いえいえ普段着で十分です…」 -
ちょうどモロコシが収穫時期で何処も干してるけど、ここはでは剥いてます。
この作業は親指が痛くなるんだよね… -
これは茄子ですね。
干して保存するのかな? -
こちらは天秤棒を担いで、鍬まで持って仕事場に。
なんか、掘りに行くんだろうね。
竹の子は時期じゃないし、芋?まだ早いし… -
道沿いにさり気なくお墓もあります。
-
おっ!毛語録。
「可笑」の2字だけ取って落書きすると誤解されまっせ -
ここは共同水汲み場。
各戸には水道は引かれていないんかな?
さっきの碑にはたしか「村に水を引いた」ってあったが… -
オー!
オバちゃん、決めてるネエ!
チッグじゃなくてグッチ… -
米も食べる分だけ刈って干してるんだ。
かなりの長米。 -
村の中はこのような小路が走っています。
せいぜい牛、馬、バイクで車は無理ですね。 -
斜面はそんなに急斜面と言うわけではなく、
家も寄り添うようにかたまっている訳でもありません。 -
これが、いわゆる貫構造の小屋組みですね。
瓦を葺いたけどだいぶ余っちゃったみたいね。 -
おお!これは凄い。
藁葺き屋根の豚小屋だ。 -
トウモロコシ畑と集落。
我輩のトウモロコシはハクビシンにやられ全滅したけど… -
煮炊きは薪でやってるんだ。
今夜の分の燃木を集める。 -
おお、こちらは集めたのを担いでる。
-
こちらはトウモロコシの茎だけ残して葉っぱを集めてる…
家畜の飼料かな? -
あっちのほうにも集落が…
きっとあちらは「上望霸(ワンバ)」なんだろうね。 -
こちらは「下望霸(ワンバ)」(勝手に名づける)
重興への街道はずっと下の谷間にあり、ここまでは結構上ったんだ。 -
夕餉じゃなくて昼餉の準備?
-
おー、ここでは大変な作業を!
-
みんなブルーを着てますね
それにしても静かです。 -
馬が顔出してたんで、見ていると…
「おー、よく来たな、まあ入れ」と
「では、(遠慮がちに)お邪魔します」 -
どこぞにお供えでもするのかな?
-
なかではやはり米を干す竹筵を編んでる。
どこの家も正面に神棚でご先祖様を祀っている
それにしても壁一面に賞状とか写真をペタペタ… -
こっちは寝室かな?
ここのおっちゃんは蘆笙名人なんだ! -
こっちは台所兼食堂兼ご婦人の仕事場…
刺繍はミシンでやるんだ。
商売熱心じゃないのか、金持ってないと思われたのか「要らんかね」と勧められませんでした。
もしかしたら製造と販売の分業体制が確立している? -
お世話になった廖さん家族です。
-
村では子供が彼方此方で遊んでいました。
こうでなくっちゃね。
代表して一人と一匹登場してもらいましょう。
羅くん(仮名)とクロ(仮名)
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この旅行記へのコメント (2)
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- ツッチーさん 2010/10/24 21:46:53
- いい旅記有難うございます♪
- アルデバランさん、こんにちわ♪
“貴州古鎮遊記”なかなかいいですね!
旅人の目線で詳しく書かれているので、まるで自分が歩いているように眺めさせて頂きました。有難うございました♪
黄平には、明日からの重安江と谷隴の祭り(芦笙会)に行こうか思っていましたが、来月チェンマイに行くことにしたので、来年か再来年にしました。
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秋軽2010には、遊園地にでも行ってる感覚=非日常 で、興味深々そんな世界を眺めていました♪
- アルデバランさん からの返信 2010/10/25 06:18:33
- RE: いい旅記有難うございます♪
- ツッチー様 こんにちわ。
しがないサラリーマンのため旅行記の更新が進みません。
おかげでいつまでも余韻に浸れます…
でも似たような地名が多く、バスでの移動のため
少々こんがらがってきてます。
この時期のチェンマイよさそうですね。
報告楽しみにしてます。
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