2010/09/13 - 2010/09/15
189位(同エリア406件中)
まりも母さん
喜多方を後にして向かったのは本日の宿 宮城県蔵王地区の青根温泉。
「湯元不忘閣」が今宵の宿泊先です。
400年以上前からあり あの伊達政宗も入ったという由緒ある温泉で、
宿の主は伊達家より"湯守”を任された21代目だそうです。
100年以上経つ湯治場の建物や復元された政宗滞在の通称"御殿”など、
レトロを探す旅にぴったりの宿。
歴史があると言うだけでなく 食事はおいしく 心のこもったもてなし
また 今回は平日だった事から 思いがけないラッキーサービスもありで
超お得な120%大満足の1泊となりました。
レトロな建物やすばらしい温泉の画像もいっぱいです。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
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-
今日は変な天気です。
晴れたり 曇ったりで、幸い 歩いていて雨にあたる事はありませんでしたが、
車で通る道の所々はさっきまで結構な雨が降ったのだろうな と 思わせる水溜りや濡れ具合です。
猛暑だと言われた夏も先日の台風で終焉となったのでしょうか。
暑いと覚悟して用意した荷物の服も出かける直前になって長袖追加となり
とても2泊と思えない量になっています。
傘も日傘と雨傘を携帯。(晴雨兼用の日傘じゃ、小さくて本格的な雨にはダメですから) -
山形に入って 走る道の先に見える山の斜面にはなんだか変なものがたくさん張り付いています。
だんだん近づいてきて ハウスのビニール屋根なのでは?と思えてきました。
結構な斜面に大きな面積でかけられているのは、
どうやら葡萄畑の上にかけられたもののようです。
さくらんぼだけでなく このあたりは葡萄栽培も多いようで ワイナリーやワイン工場がいくつもありました。
先ほどの 喜多方は日本酒の酒造が多い場所でしたが、
米沢近くはワイナリーの多い場所なのでしょうか。
米沢牛も有名ですし ステーキとワイン・・・これもたまらんですな~。 -
変なお天気のせいで久しぶりに虹を見ました。
あれ~何年振りだろう?
すぐに薄くなってしまった虹でしたが、
このあともう1回 おなじような左1/3の虹を見ました。
なんか ラッキー来たか?
この旅行 なんだか良い事ありそうな感じ。 -
カーナビは山道を通るルートを指示していましたが、
山形自動車道を使って 青根温泉に入りました。
青根温泉のどこに「不忘閣」があるのか調べてきませんでした。
まぁ看板とかあるだろう と車を進めて なんとかたどり着きました。
(もっと手前かと思いましたが、共同浴場「じゃっぽの湯」や「青根洋館」より更にもう少し先の右側でした。)
この建物が見えて ここだと判ります。 -
車を玄関前に停め 駐車場所を聞こうと中に入ると仲居さんが出てこられました。
車は玄関前のカーポートに入れて良いそうで、
「荷物をお持ちします」と出てきてくれました。
ここが現在の入り口です。
先ほど見えた入り口は現在は使われていません。
昔の湯治場だった建物です。
青根温泉
湯元 不忘閣 webサイトはこちら
http://www.fubokaku.com/ -
ロビーに こけしがたくさん飾られています。
宮城は鳴子や蔵王がこけしの産地です。
最近は こけし飾って似合う場所のある家も少ないだろうな・・・。
私たち夫婦が結婚した時 名前入りの巨大夫婦こけしをホテルから記念に頂きました。
もらった時 ”これどうすんのよ?”と かなりぶったまげたもんです。
ダンナに「あのこけしどうした?」って聞いたら、
「判らん・・・捨てたかも・・・」全く記憶にない・・・。こけし~!我が家のどこかにおるんか~!? -
予約した時
「お部屋は10畳+3畳の離れっぽいお部屋 ただし 階段を利用する場所になります」といった感じでした。
それが、フロントでチェックインする時
「本日はお客様が少ないので、こちらの建物の1階にお泊り頂くようになります」と言われました。
言われたニュアンスが、その方がいいですよ 風だったので、悪い印象はなかったのです。
実際 フロントに近い場所で階段もさほどなく
広さも10畳+3畳+αで悪くないです。
その上 5箇所あるお風呂のうち いつもは1箇所が貸切風呂なのですが、
お客さんが少ないから 本日は3箇所が貸切で使えますとの事でした。
平日で、週明け月曜日の宿泊 しかも連休前という
どう考えても一番空いていそうな日ですからね~。
こりゃ~ラッキーじゃありませんか! -
旅行サイトのレビューやクチコミでチェックしてきた所 中にはネガティブなコメントもあったりしますが、
元々古いレトロな旅館に泊まりたくてここを選んだので文句は無いのです。
レビューの中に トイレに暖房便座が無いので・・・と書かれているのを見て
当然洗浄トイレじゃないと覚悟してました。
建物は古くてもいいですが、やっぱ 洗面所とトイレはきれいで最新の方がありがたいのです。
が、ガラガラと開けたトイレは 洗浄トイレでした~~~!!\(^▽^)/
それに畳もきれいだし、ふすまは手垢も見当たらないほど新しそう。
このお部屋は少し前にリフォームされたばかりみたいですね。
ほどなく 挨拶・お茶を入れと説明に来てくれた仲居さんの話では
当初泊まるはずだった離れ風のお部屋は洗浄トイレではなく
また80段もの階段を登らないと行かれないお部屋なので
眺望は良いが お風呂に出入りするにはちょっと大変 との事でした。
つまり このお部屋を使わせてもらえて大ラッキー!
お風呂も3箇所貸切なんてめったのない とこれも大あたり?!! -
お部屋の窓からは お庭が見えます。
お庭の木々が大きいのでちょっと遮られているのですが、
豪華な"御殿”もちらりと見えます。
お茶で一服した後は 夕食6時半にしてもらったので、
とりあえずひとっぷろってやつでしょうね。
フロントに貸切風呂用の木札があり それがあれば風呂は空いてる と言う事で
好きなお風呂の札を持ってお風呂に向かいます。
行ってみたら3箇所とも札がありました。
誰も入っていないのですね。
じゃ~まずは 伊達政宗も入ったと言う「大湯」の札を持って
行ってみましょう~。
廊下は長いです。
所々に小さな照明が置いてあって、古い建物にぴったりのいい感じです。 -
「大湯」は 廊下にある扉の外 木戸を開けた先のようです。
廊下の反対側に雪駄が置いてあり、スリッパをこれに履き替えて入るようです。
「政宗の湯」と書かれた看板がありますね。
伊達家の御殿湯に入りますよ~。 -
ほほほ。貸切NICE!お風呂の写真はなかなか撮りにくいものですが
(逮捕もしくは追い出されます)
貸切ならOKでしょう~。
これが”大湯・政宗の湯”でございます。
雑誌とかにも良く載るみたいですね。
石で囲われたお風呂の部分は 手入れなしの昔のままだそうです。
450年以上前からある源泉かけ流し。
ここは数年前まで、共同浴場で日帰り温泉で使えたそうです。
だから、ここを貸切なんて?まさに殿様気分じゃありませんか!
政宗級。 -
壁の向こうからお湯がこんこんと注いでいます。
青根の湯は結構熱いそうですが、
不忘閣ではそれぞれ お風呂の湯温を変えているそうです。
この大湯は中位の温度でしょうか。
まぁ季節によっても感じ方 違うと思いますが。
注いでくるお湯はちょっとだけ上の方なので、首の痛いダンナは、
なんちゃって打たせ湯にして浴びておりました。 -
2006年までは外から入れる共同浴場になっていたそうです。
老朽化のため 一旦閉鎖された所 秘湯好きの方や以前の利用者から
また入りたいとの声が多く 寄せられ
町の共同浴場「じゃっぽの湯」が別に作られる事もあり
旅館の内湯として 改装したのだそうです。
以前は石の浴槽を半分についたてで仕切って、男湯・女湯に分けていたそうです。が、仕切りは申し訳程度の高さで 立ち上がると反対側が覗けたとか・・・。
エロじじい・・・いやノーマル男性にはかなりお楽しみ度の高いお風呂であったと仲居さんに聞きました。
(なので、昔を知ってるエロじじい・・・いや男性はがっかりされるとか)
改装にあたっては 昔風の蔵組に 温泉のお湯で練った土壁というこだわりの内装。
床も杉材なのかな?足さわりの良い木のままで。
びしょ濡れで歩くのが悪いようなもったいない作りです。
2008年に完成してまだ2年半位なんでしょうか?
木の香りがするくらいの新しさでした。
これから温泉の湯気でどんどん渋くなっていくのでしょうね。
内湯にしか使わないのにたっぷりお金をかけて伝統の湯を維持する、
まさに湯守り魂。見せて頂きました~。 -
かごが部屋の隅に並べてあります。
照明も少なめで しっぽりした雰囲気。
ここは改装間もなく まだまだきれいなのですが、
古いお風呂だとバカみたいに明るいよりほの暗い方がいいですもんね。
薄暗いのでストロボ使用で撮影しています。
本当は少ない白熱灯やスポットの明かりで もっとずっといい雰囲気なんです。
そのあたりはプロの撮った画像をお宿のサイトでご覧下さい。 -
こちらは男女別のお風呂、二つあり 時間によって男女が入れ替わります。(こっちの方がやや広い)
ここだけはシャワーがひとつついています。
先ほどの「大湯」はお風呂の他にお湯の出るカランは無いです。
湯船で温泉を堪能する為の所です。
洗い場は無い と言う事です。
なので 髪を洗いたいならここですね。
シャンプーやボディーソープも設置されてます。
ここのお湯やや熱めです。 -
「新湯」というお風呂です。
階段を下りた下にあります。
”日本秘湯を守る会”の提灯が灯っています。
このお風呂も古く 石作りです。
政宗の入ったもうひとつのお風呂だとか。 -
こちらは「大湯」に比べるとずっと小さいです。
小さいからか かなり熱いです~
あんまり入っていられない~。
入った瞬間 熱くて くねくねダンス出ます。
・・・政宗も熱くて”あっつ~マジありえね~”と身もだえしたでしょうか?
それとも戦国武将、熱くても我慢。
じっと目を閉じて肩まで浸かってるんでしょうか・・・。
って くだらない妄想でした。 -
そんなこんなで お風呂2箇所に入って
(一箇所は写真撮影だけ。頭洗う時 最後に入る事にしました)
その後館内を きょろきょろのぞきながら部屋へ戻る事に。
この旅館にはエステ・マッサージ・ヒーリング系のコーナーはありません。
(そんなの求めてないです)
で、マッサージチェアが置いてあるお部屋が二つほどあって 自由に使えます。
(無料です)
お風呂からお部屋に戻る間の 湯治場だった建物の1階にあります -
マッサージチェアのあるお部屋の反対側には 多分 昔売店だったと思われるお部屋が。
今 そこはレトログッズや旅館関連の資料の展示場&お休み処です。
お茶、コーヒー、お菓子などが用意され 好きに飲んだり食べて ゆっくりできるようになっています。
しかも~冷酒があります!
蔵王というお酒だったかな?クーラーに一升瓶が氷と共に入れられて、
これも好きに飲む事ができます。
おつまみもある。
こんにゃくおでんもありました。
なんつー至れり尽くせり。
お酒があるってのはびっくりですね。
ダンナとすこ~しだけ飲んで(なめて)みました。
私は日本酒が飲めないので、味見程度ですが、
実は 冷酒って飲んだのはじめてかも。
日本酒の香りがダメなんですよ。だからお燗したのは飲めない。
もっとキンキンに冷やしてあれば飲めるかも。
まぁ、もうすぐ夕食の時間なので、すぐに部屋に戻りました。 -
食事は別のお部屋です。
湯治場として使っていた 一番最初に見た 白い建物の二階のお部屋です。
廊下を挟んで小さめのお部屋が並んでいます。
そこにお膳が用意されていました。
ここは 本格的な会席料理です。
名ばかりの会席で、最初からほとんど並んじゃっていたり
見た目はきれいだけど味判らん~?みたいなのもありますから
和食は奥深くて難しいですね。
日本酒をあまり飲まない私たちなので、
ビールにさせて頂きました。
とりあえず中瓶1本からスタート。 -
タイトル「秘湯長月の湯宴」
先付
南京萩豆腐
かぼちゃがかわいくプリンのように盛られています。 -
前菜
蟹菊花寿し
里芋田楽
公孫樹長芋雲丹焼き
青柿見立て
あすぱら豆腐
きれいな秋の盛り付けです。
柿やイチョウの葉 赤い紅葉も添えられています。
アスパラの豆腐 これおいしいです~。 -
伊達椀
海老舞茸包み 白石温麺
これは伊達家の家紋入りのお椀が使用されています。
舞茸で包まれた海老はいいですね~。
さりげなく 白石の名物 温麺(うーめん)が入っています。
温麺は食べに行った方がいいか 悩みどころでしたが、
食べに行く時間が無さそうだったので とりあえず ここで"食べた”と。 -
お凌ぎ
伊達打十割そば
伊達打とはなんだろう???
しかし さっきのお椀に麺も入っていたし
おしのぎもそばで もうおなかいっぱいになってきましたけど~。
ここにアップしたお料理はこの順番で食べた訳ではなく
最初から並んでいるもの 暖かいものはあとから順に出されたので、
お蕎麦が出た頃はかなりお腹もふくれてきました・・・。
なので、ビールの追加は無理な状態に・・・。 -
お造り
蔵王雪女鱒
鯛
海老
サーモンかと思ったら蔵王の鱒だった! -
焼物
帆立貝殻焼き
秋野菜の朴葉焼
どれもかなりおいしいのです。
その上品数たっぷり、
山の幸・海の幸どちらも満遍なく。 -
政宗鍋
松茸と肉の鍋
すき焼き風です。
(卵は出ません)
白滝、水菜が松茸の下にあります。
お肉も柔らかくておいしいですよ~。 -
蒸し物
茶碗蒸し そばの実餡
茶碗蒸しにあんかけです。
白っぽいつぶつぶがそばの実なんでしょう。
挽いちゃった状態しか知らないのですが、
そば殻の中にこのような実がはいっているのでしょうか。 -
酢の物
〆鯖菊花巻き
器と料理で秋の菊の花ですね。
山芋添えられております -
お食事
ひとめぼれ
香の物
三種盛り
汁物
仙台とん汁
ご飯はおひつで用意されましたが、もうお腹いっぱいです~。
だけど、せっかく持ってきてくださったのだから、と
とりあえず少しは食べる。
とん汁も具が多いって~今の私には大杉! -
水菓子
大正ろまん生姜けーき
季節のふるーつ
なんとかデザートにたどり着いたか・・・。
生姜のロールケーキは初めての味!
スポンジにも生姜風味入ってるようですが、
クリームにみじん切りの生姜が入ってます!
食感感じる位の大きさで、ジンジャーケーキヘルシーかも~!!
結構おいしいけど、大人の味だね。
生姜は体を温めるので、これからの季節にはいいですね。
葡萄も皮がむきやすくなっていて、ダンナが感動してました。
でもね、だからと言って うちではそこまでやってあげないよ。
自分でぶちゅ~って食べて。
食事にはたっぷり1時間半かかりました。
(大して飲んでないのに)
フレンチのコース並みにかかった~。 -
満腹じゃ~。
これじゃすぐにお風呂に入ったら気持ち悪くなりそ~。
と、言うわけで 腹こなしにお宿の夜景でも撮ってみるか、と 外へ出てみました。
湯治場だった建物。
数年前・・・6年前って言ってたかな。
それまで使っていたそうです。
今は食事の部屋やマッサージチェアの部屋にだけ使用してます。
ここで夜景 撮ろうと思ったら、なんだかわかりませんが、白い丸々ぽいのがいっぱい写っちゃって良く撮れないんだな。
この画像はそういうのがほとんど無いやつ。
あの丸々って心霊写真とかに写るとか聞いた事もあるような・・・
でもね まりも母もダンナも超鈍感で 霊とかそういうスピリチュアルなの全然興味無いので全く気にしてないの。
「ちぇ。よく写んないな かしてみ。」てなもんで。
まぁ~450年もやってる温泉だし 伊達氏に恨みのある”もののふ”のなんとかつ~のもあっても不思議はないか。
久々にODS(おばけでるかもしれない)
ちなみに翌日聞きましたが、この建物の二階のはじっこの方に
古賀政男が若かりし頃滞在したお部屋があるのです。
人妻と不倫して このお宿の裏山で自殺を図ったそうですが、
宿の主に助けられ しばらくこの宿で静養し
その時インスパイアされて出来た曲が「影を慕いて」という昭和の名曲なんだそうです。
って すいません。ヘビメタ好きのまりも母 その曲知りません・・・。 -
お庭から撮った青根御殿の夜景。
あ~webサイトとかで見るようなすてきな夜景の御殿が撮りたかったよ~。
でもお庭に出られないんだな。
扉も閉まってるし。
大体 蛾とか虫が多くてまりも母には無理!!
おばけ怖くないけど蛾がめっちゃこわいです~。やめてくんさい~。
仕方ないからガラス越しに撮りましたです。
だから反射しちゃうし ボケちゃうし・・・。 -
そろそろお腹も落ち着いてきたので まだ入っていない「蔵湯」行きますざんすよあなたっ。
ロビーに行ったら しめしめ 「蔵湯」空いてます。
木札持って(木札って行っても単行本1Q84 一冊分位のデカさです)GO!
蔵の並んだ廊下の手前に やはり履物の雪駄が並んでいます。
ここは基本的に貸切に使うお風呂です。
今日だけでなくいつもそうです。
予約とかは無いそうですが。
蔵がずらっと並んだ図はいいですね。
お風呂は・・・どこかな? -
入り口に「蔵湯」の看板が。
お~どんなお風呂かな? -
蔵の入り口で履物を脱ぎ、赤い蔵の扉を開きます。
格子にガラスなどは入っていない昔っぽい扉です。 -
お~広い空間に大きな檜のお風呂が見えます。
これはすばらしい!! -
すごく大きな檜風呂です。
お湯が絶えず注いでいます。
照明もほんのり。
檜の香りが蔵の中に漂っています。
これが貸切なんて~なんて贅沢なんでしょう~!!
ここも洗い場なしの温泉を堪能するお風呂。
温度はほどほどで ここは割りと長湯が出来そうな温度です。
蔵の二階部分を取り払って、広い大きな空間がそのままお風呂になっています。
今まで、露天風呂とかガラス越しの眺望の良い開放感あるお風呂が一番いいと思っていましたが、
窓の無い(高窓はありますが)閉鎖的な空間ながら、広さがたっぷりな事と照明の具合で、すっごく気持ちの良い空間になっています。
しっかし、大きな蔵だな~。しかも手前にまだ三つあったよね・・・。 -
こちらもお風呂のある部屋の端っこに脱衣かごが置かれています。
履物の数が定員だと書かれていましたが、
かごも5つだったかな。履物も5、6足。
貸切と言え 家族やグループで入っても5人ほどが定員って事ですね。
この大きなお風呂を5人で貸切なんて 贅沢です~。
いや 今日はそれ以上。
ダンナと私のふたりで貸切。しかも他2つのお風呂も!
この後 髪も洗いたいので、男女別のお風呂にも入りましたが、
結局 そこでも誰とも会わずに全お風呂貸切でした~。
本日は本当にラッキーにも宿泊客は4組だったそうですが、
平日のお出かけが多い私たちは これだから平日は好きさ~♪
混んでる行楽地なんて行かないさ~♪ -
満腹に食べて、お風呂入りまくって。
早めに寝ましたが、やっぱ枕替わると夜中に目が覚めちゃうまりも母。
夜中3時に目が覚めたら ぴちゃぴちゃと水の滴る音がするんです・・・。
あれ?洗面所の水 閉め忘れたかな?それともおばけでたか!?と、
そっとカーテンを開けて外を見ると・・・
げ~雨降ってる~~~。
予報ではお天気のはずだったのに 雨しっかり降ってます。
朝になって雨はとりあえずやんでいたものの またいつ降り出すか判らない空模様・・・。
朝ごはん前にもう一回お風呂入ってこようと早めに起きてみたら・・・
おやおやお客さん少ないながら同じ事考えてる。
「蔵湯」もう一回入りたかったけど 先客が。
だったらこっちに入るか と「新湯」に入って待ってる事に。
お湯がいいので、何度も入りたくなるのがここの温泉ですね。
朝食は8時から。
昨日と同じ小部屋です。
外からみるとテラスのようになっている場所には
古い椅子とテーブルが置いてあります。 -
朝ごはんもいっぱい並んでる~。
うちは 朝ごはんは相当軽いので こんなに並んでると晩御飯並み いやそれ以上かも・・・。
朝ごはんも 全部がお膳に並んでいるのではなく
暖かいものは後から持ってきてくれました。 -
かぼちゃに詰め物してあるのなんて~
とても朝ごはんとは思えない手間のかかるもの・・・。
手前の竹筒に入ったのは自家製のお豆腐。
お醤油なしで味わって下さい との事でしたが、
確かに豆腐本来の味が濃いのでその方がおいしく頂けます。 -
鳥つみれの入ったお鍋も・・・。
あ~食べすぎだよ~。
おいしいので全部食べたけど~。
なんか・・・昨日から食べすぎで、体重重くなってるんじゃないかと・・・。
昨日の会席料理も本日の朝食も
久々に和食で大満足しましたよ。
期待以上のお料理でした。 -
さて、朝食の後は、結構楽しみにしていた不忘閣ならではのイベントタイムです。
8時50分にロビーに集合して 「青根御殿」を見学させてもらうのです。
古い旅館やホテルは最近 こういう館内案内サービスをしている所がでてきているようですね。
詳しい説明とエピソードなど裏話的で興味深いですよね。
なので これは絶対参加しようと思っていました。
参加したのは私たちともう一組のご夫婦。
中居さんが案内役で 普段は立ち入り禁止の長い階段廊下の先
鍵を開けて 御殿の中へ進みます。
(普段は番頭さんが案内をして下さるそうですが、今日はお休みの為 ベテランの中居さんが案内して下さいました)
レッドカーペットならぬ 畳カーペットが良いですね~。
和風セレブには畳カーペットでございますってか? -
ここが「青根御殿」の1階部分です。
高い場所にあるので、四・五階建てのように見えますが 二階建てです。
伊達家の使った御殿ではありますが、
一度焼失しているので 古いままではありません。
昭和の初期に再建したものが現在の御殿です。
それでも もう 80年位経っている建物なので、充分レトロです。
ガラスは古いものがそのまま残っていて、ゆがんだ板ガラスが味わい深いです。
大切に使っているそうですが、それでもたまに割れてしまうそうで、
一部は残念ながら新しいものに入れ替えてありました。 -
欄間には家紋がふたつ。
不忘閣のものと伊達家のもの。
再建した頃は、もう 伊達の殿様は訪れない時代だったと思いますが、
湯守としての命をしっかり引き継いで作ったのですね。
GJ!! -
御殿のお座敷には 伊達家にまつわるお宝などが展示されています。
これはお弁当箱だそうです。
青葉山のお城はここから約60キロ。
馬で来たのだろうとの事でしたが、やはり高速ですい~ってのとは違いますから
途中でお弁当を食べて 一日かけてやってきたんでしょうね。 -
1フロアーに続きで二間づつ。
このお部屋も宿泊に使っていた事があるのでしょうか?
その事は聞きませんでしたが、
そうだとしたら いわゆる”スイートルーム”扱いだったんでしょうね~。
「不忘閣・青根御殿宿泊プラン 伊達の殿様になりきりの一泊」とかね。 -
伊達家の他にも数々の文豪が宿泊されたそうです。
この書は川端康成。
芥川龍之介は、宿の子供たち(旅館家族の)がうるさいと
土蔵の中に滞在した事もあったと中居さんが教えてくれました。 -
りっぱな階段で二階部分へ登ります。
使っている材も豪華ですね。
手すりの親柱は擬宝珠付き。 -
古い裃や甲冑。
この甲冑は 正宗の父 伊達輝宗のものと伝えられているそうです。
何年か前にケースから出してお掃除したそうですが、
ものすごく重くて
よくまぁ こんなものを身に着けて 合戦に出られたもんだと驚いたと言っていました。
しかし お客さんから「そりゃ~偉い人は後方の陣で待ってるだけか 馬の背中だから あんまり動かないんだよ」と言われたとか・・・。 -
二階のこちらの部屋はまた一段天井が高くなっているのです。
正宗が太刀を振り回すのに(室内でか?)当たらないように天井をあげた部屋だとか・・・。
そういう細かいところまで 建て直しの時 再現したのですね。 -
この書は正宗直筆と言われているそうです。
「蔵湯」は四つある蔵の一番奥のひとつでしたが 手前の三つは
一番手前が宝物蔵 そのあと二つは米倉だったそうです。
宝物蔵の中なのでしょうか?まだ、不忘閣の中には開けて調べていないお宝や古文書が色々あるそうです。
が、忙しくてゆっくり見ている余裕が無いそうです。
ご一緒に見学したご夫婦の奥様が、
「お宝鑑定団に見てもらえば?」とおっしゃっていましたが、
本当、来てもらって鑑定してもらうといいかもしれませんね~
。
歴史がひっくり返るような大発見があるかもよ~~~
。
たとえば~
例のやつ。上杉謙信女性説の証拠とか・・・。 -
青根御殿二階から湯治場の建物を見た所です。
この湯治場棟も 文豪が滞在した部屋だったりすると 老朽化しても保存して欲しいですよね。
だけど 古い建物を維持するのはすごく大変・・・。 -
私たちが泊まったのはこちらの建物の1階です。
敷地内でも高低差があるので 一番高い場所のお部屋は80段もの階段を使わないとならない訳です。
敷地内には 今は宿泊に使われていない湯治場の建物の他に
従業員さんが使っている建物や(そこも昔は湯治客の滞在場所だったようです)
普段はあまり使っていなそうな 大きな宴会の出来るお部屋などもあるようでした。
敷地の広さも相当ですが いっぱいいっぱいに人を入れたら相当泊まれる 規模の大きな旅館だったようです。
でも、今は、質を重視しているのか、
日帰り温泉もやっていませんし 宿泊客のMAXもさほど多くないようです。
お料理の質から見ても あんな手の込んだお料理 大人数には出せないと思います。
経営的には心配になってしまいますが、
泊まる方としては、質が高くて大変うれしいです。
料金的にもかなりリーズナブルと思いますし、
すばらしい宿だと感じました。 -
山本周五郎の「樅の木は残った」は この宿で執筆されたそうです。
題名になった”樅の木”はこの少し曲がった樅から思いついたタイトルだそうです。
「青根御殿」の見学はこれで終了です。
じっくり見せて頂けて本当によかったです。 -
お庭からの御殿の図。
奥まった所に建っているので
案外 表通りからは見えないのです。
元々伊達家の湯治場で 隠れ宿の様相だったので
あえて見えないようになっていたそうです。
大湯の建物を作り直したとき 少し高さを制限して 御殿が見えるようになったそうですが、
それでも、ここに泊まらないと「青根御殿」はじっくり見ることができませんね。 -
当初泊まるはずだった その 長い階段上のお部屋はどうなっているのかな?
中居さんの許可を得て ちょっくら覗きに行きました。
お~こりゃ~何度も行き来するのは引くわ~と思うなが~~い階段・・・。
フロント近くのお部屋にしてもらってよかったです。
まぁ高台にあるので、眺めは良く こちらを指定して泊まられる方も多いそうですが。
今日は天気が良くないので その眺望の良さは確認できません。 -
お部屋の扉も開いていたので中もチラ見。
広いお部屋もありそうですね。
大人数の家族などで泊まるとこういうお部屋でしょうか。
連泊して、蔵王や松島 山形(山寺など)に行かれる方も多いそうです。 -
10時チェックアウトです。
充実した1泊を過ごせました。
女友達と旅行に行く時は きれいな所や新しい旅館・ホテルを選びますが、
ダンナと行く時は古い旅館やホテルが多いです。
ここは 古い建物、レトロ好き、秘湯が好みと言う人にはぴったりの宿ですね。
「大湯」の建物を道路側から見た所です。
屋根の向こうに「青根御殿」がちらりと見えます。 -
ここから 仙台市内の友人宅へ向かいます。
ところで、青根ではソフトバンク携帯 圏外で全く使用できませんでした・・・。
ドコモはOKです。
昨日は友人にメールも出来ない 電話もしそびれたので、
アンテナ立ち次第電話する事にしました。
この画像が共同浴場「じゃっぽの湯」です。
広そうですが、web検索した所、特別ものすごいお風呂があるとかではないようです。
でも、朝からお客さんは入ってるみたいですね。
一人300円です。
じゃっぽの湯公式webサイト
http://www.wakuwaku-kawasaki.com/aonejp/
青根には他に足湯がふたつあるそうです。 -
「じゃっぽの湯」の向かいに素敵な洋館があります。
「青根洋館」と看板があります。
現在は古賀政男記念館として 楽器や楽譜などの遺品が収蔵・展示されてあるそうです。
建物は東北学院寄贈と書かれていましたが、仙台市内からの移築だそうです。 -
見学は無料のようですが、
仙台市内に向かわないといけませんので、外からざっと眺めただけで、中は見学しませんでした。
レトロ、見つけたのにな・・・。
ちょっと残念です。
雨もまた降って来てしまいました。
仙台市内で友人を拾って 今日はこれから”みやぎの明治村・登米町”に向かいます。
続きは「みやぎの明治村・登米町編」に記載致します。
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