越後神宮寺（新潟県十日町市）

2010/08/10 - 2010/08/10

　十日町市博物館に近郷の寺社を示す地図があった。博物館から一番近くにある神宮寺の写真があった。萱葺き屋根だったので寄ってみた。神宮寺は、創建当初は天台宗であったが、後、曹洞宗に改宗した。臨泉山神宮寺といい県内屈指の禅宗寺院である。開基は征夷大将軍坂上田村麻呂と伝えられ、茅葺き屋根を配した山門と観音堂が荘厳な佇まいを見せる。伽藍は宝暦11年〜天明2年(1761〜82)にかけて建立され、参道敷石脇には苔が敷き詰められ重厚な風情がある。現在の神宮寺の萱葺き屋根の山門は宝暦11年（1761年）から明和6年（1769年）、同じく萱葺き屋根の観音堂は安永2年（1773年）から天明2年（1782年）にかけて、20年もの歳月をかけて建造された江戸後期の建築である。
　山門は楼門で、二階に高欄を持つ。大草鞋が掛けられ、仁王像が祀られている。内陣には阿弥陀三尊像と西国三十三番観音札所観音像が安置されているそうだ。
　観音堂は龍の木鼻で飾られ、彫刻が素晴しい。中に入ると更に驚く。所狭しと多くの絵馬が飾られ、格天井は6×10の60区画に分けられ、天井絵が描かれている。彫刻も各所に施されている。しかも、絵馬も天井絵も彫刻も彩色されている。
　苔むした境内と杉林は落ち着いた雰囲気を出している。
　何ということだ。今年になって魚沼地方の西福寺、浦佐毘沙門堂、ここ神宮寺とたった3寺を巡っただけだというのに、新潟の田舎にどうしてこんなにも素晴しいお寺が点在しているのであろうか。もし、鎌倉にこのような3寺があったなら鎌倉のお寺巡りも誰にも全く充実したものとなろう。
　地元の人が子供を連れて三々五々にお参りに来る。この子等が修学旅行で鎌倉を訪れても、田舎のお寺の方がもっと凄かったと思うだけだろう。改めて鎌倉の寺院群の貧弱さを思い知った。ただ、その地が歴史の表舞台になったことがあるだけなのだ。
（表紙写真は神宮寺観音堂）

エリア 十日町・津南(新潟)

• 交通手段: 自家用車

神宮寺手前の榎の大木の下の石碑。

境内端に建つ「小宮山考二郎之碑」。

史跡指定標。

山門横の不動尊。

山門前方の池。

山門前方の池。

山門前方の池の睡蓮。

山門敷石記念碑。

「神宮寺の指定文化財」看板。

山門前参道両側に聳える杉の大木

神宮寺山門。

神宮寺山門。

山門に懸かる扁額。

山門に掛かる大草鞋。

山門に掛かる大草鞋。

山門。

山門二階高欄上に架かる半鐘。

二階高欄。

二階高欄。

二階高欄。

木鼻。

木鼻。

虎の彫刻。

龍の彫刻。彩色されている。

仁王像（吽形）。

仁王像（阿形）

境内にある「平和のいしずえ」石碑。

守山塔。

境内にびっしり生える苔。

十一面堂。

稲荷社。

境内に降り立つ小鳥。

山門。

山門。

山門。

山門。

観音堂。

観音堂。

観音堂。

観音堂。

観音堂。

観音堂。

観音堂の龍の木鼻。

観音堂の龍の木鼻。

観音堂の龍の木鼻。

観音堂の龍の木鼻。

観音堂の龍の木鼻。

観音堂の三手先組手。

観音堂の三手先組手。

観音堂の彫刻。

観音堂の彫刻。

観音堂の扁額と前の鰐口。

観音堂の蛙股。

牡丹の彫刻が施されている。似たものは鎌倉妙本寺祖師堂で見た。

観音堂高欄の擬宝珠。

観音堂の扉の紋。

観音堂の扉の模様。

観音堂の扉の紋。

観音堂の扉の模様。

観音堂内の仏像。

観音堂の絵馬。

観音堂の絵馬。

観音堂の絵馬。

観音堂の絵馬。

観音堂の彫刻。

観音堂の彫刻。

観音堂の彫刻。

観音堂の彫刻。

観音堂の彫刻。

観音堂の彫刻。

観音堂内部の蛙股。

観音堂の天井絵。

観音堂の天井絵。

観音堂の天井絵。

観音堂の天井絵。

観音堂の天井絵。

観音堂の天井絵。

観音堂の天井絵。