平遙古城を一人旅(1)　羽田発平遥行き／憧れの四合院に泊まる

2010/07/08 - 2010/07/11

3月から息を継ぐ暇もなく忙しい日々を過ごしているうちに、春先の旅行シーズンをすっかり逃してしまい、気が付けばもう７月。少し早い夏休みをいただいて、久しぶりの一人旅に行くことにしました。
とはいうものの、この頃中国では、南部は大雨による大洪水、北部は気温40℃の熱波という異常気象。おまけに上海万博の影響か、上海行きの特典航空券は満席といった状態。

そんな中で思いついたのが平遥古城。BS朝日の番組で観て以来、いつか行きたいと思っていました。
山西省は夏もからりとした暑さみたいだし、張藝謀監督の映画「大紅燈籠高高掛」で見た喬家大院も近くにあるし。よし、決断。特典航空券のボタンをポチりました。

《行き》
08:30-11:20　CA184（羽田→北京）*特典航空券
13:25-14:25　MU529（北京→太原）
15:30-16:00　机場大巴（太原武宿机場→建南汽車站）
16:00-18:00　路線バス（建南汽車站→平遥古城）
《帰り》
06:43-09:00　2670次（平遥→太原）
11:30-12:00　机場大巴（太原站→太原武宿机場）
13:30-14:30　CA1148（太原→北京）*特典航空券
16:30-21:00　NH1286（北京→羽田）*特典航空券

エリア 平遙(中国)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の出発は羽田空港。
4日間を有効に利用するために、8:30の早朝便で一気に中国入りして、途中で宿泊することなく平遥古城に着きたかったのです。

国際線カウンターの締め切りは40分前と書いてあったので、本当に40分前に行ったら、手続きの最中にカウンター締め切りのアナウンスが流れはじめました。
ラウンジに立ち寄る間もなく、間もなく移転する国際線ターミナルを写真に収めることもなく、あたふたとバスに乗せられてしまいました。
ほんとに小さな小さな国際線ターミナルでした。

CA184（羽田→北京）
中国語と少しの日本語、機内なのに携帯の着信音。
乗り込んだ瞬間、そこはもう中国。

ラウンジに立ち寄れず、お腹が空いていたので、機内食を今か今かと待ちわびていました。
朝ごはんとしては申し分なし。

北京空港へ到着。

入国手続きをして、無料のバスに乗り換えてターミナル２へ向かいます。

ターミナル３に到着してから、ターミナル２へたどり着くまで１時間かかりました。こんなに遠いとは思いませんでした。

CAの国内線に乗り継ぐのであれば、こんな面倒なことはしなくて済みます。
ターミナル３内で乗り継ぎは完了しますし、荷物はスルーで太原まで送れます

ターミナル2のフードコートでお昼ご飯。
値段の割においしくない・・・。

出発時間が近づいているのに、なかなか搭乗口が決まりませんでした。
嫌な予感がしましたが、案の定遅延でした。

MU529（北京→太原）
30分遅れで出発。
太原までたった1時間のフライトですが、きちんと機内食と飲み物が提供されました。
ちょっとの間水平飛行したと思ったら、すぐに下降。

平遥古城へ向かうバスの始発・建南汽車站に行くには２０１路という路線バスがあるらしいのですが、空港の出口をきょろきょろした感じでは見当たりません。代わりに空港リムジンバスが停まっていました。
切符売り場の係員に「このバス、建南汽車站に行きますか？」と聞いたところ、「建南路口で降りろ」というので切符を買って乗り込みました。

バスに揺られること３０分。建南路口で降りましたが、周りには汽車站らしきものが見当たりません。
私と同じようにきょろきょろしている小姐が一人。
私：「建南汽車站はどこですか」
小姐：「知らない」
通りかかりのおばさんに尋ねてみたところ「あっち」との返事。
結局、小姐と一緒に建南汽車站まで１０分ほど歩きました。
２０１路バスを探したほうが良かったかな？

彼女は上海から来た大学生でした。
夏休みを利用して山西省のあちこちを回るのだそうです。
「上海万博は行った？日本館は素晴らしかったよ！」と言ってました。

平遥古城へ向かうバスは、なかなかのおんぼろっぷりでした。
途中、客を拾ったり降ろしたり、満員の状態で走ること２時間の道のり。
そうそう、途中、喬家大院の前ではたくさんの人が「乗せて！」「乗せて！」と手をあげていましたが、満席のバスはそのままスルーしてしまいました。路線バスで 喬家大院→平遥古城　と移動される方は、夕方時の移動にご注意ください。

もうすぐ平遥古城というところで、携帯が鳴っているのに気が付きました。
客桟の老板でした。よく見ると、着信多数にショートメール多数。
どうやら電話を入れた際に
　老板「じゃあ17:30くらいにつくかな」
　私「そうですね」
という会話をしていたようで、30分ほど電話をしながら私を探していたようです。申し訳ないことをしました。

老板の車に乗って間もなく、平遥古城の城壁が姿を現しました。

いざ、古城の中へ。

客桟に到着しました。

お隣の貸自転車屋さんのおじさん。
部屋の鍵を見せるだけで、押金なしで自転車を貸してもらえます。代金は一日10RMBでした。

どこかの街では200RMBも押金を取られて、おつりをごまかされそうになったことがありました。ここって本当に中国？

平遥裕豊恒客桟
http://hotel.elong.com/detail_cn_30608004.html

この客桟を選んだ理由は、
・古城内のメイン通り寄りにある
・食事の評判が良かった
・e-longで評判が良かった
・西洋人がいなそう（西洋人怖い）
・四合院の一番いい場所にある部屋が、納得価格で予約できる

私が泊まった客桟で一番いい部屋は一泊240RMB（朝食付き）でした。

食堂とフロント。

どこの客桟もそうですが、表に面した建物は、食堂兼フロントになっていて、さらにその奥の四合院に面した部屋が客室になっています。

ここは私の部屋の玄関に相当するところです。左が私の部屋になります。

中はこんな感じ。

床式暖房がついたベッドがあります。

夏なのでもちろん暖房は使っていませんが、冬も暖かそうです。

テレビもありますし、シャワーもトイレももちろんあります。

四合院の一番奥、左手が私の泊まったお部屋です。

まだお腹が空いていないので、早速、古城内の街並みを眺めつつ、散歩に行きました。

古城のちょうど中心にある市楼。
平遥古城といえば、ここから眺めた南大街の風景が定番です。

門番のおばちゃんに５元払って登ります。
石の階段がこんなにも磨り減っています。

明清時代の建物、通りを彩る提灯、街を行きかう人々、夕暮れ時に舞い飛ぶたくさんのツバメと、心地よい風。これを独り占めできる幸せ。

いつまでもいつまでもぼーっとしていたかったのですが、お腹も空いてきたので客桟に戻ることにしました。

食堂内もにぎわってきました。

今日の晩ごはん。

平遥過油肉と平遥山菜の和え物です。
平遥過油肉は、豚肉・キクラゲ・ニンニクの芽・タマネギを醤油炒めにしたもので、ビールにぴったり。

そして雪花ビール。
山西省の工場で製造されたものでした。

夜のお散歩。
一人歩きでも全然危険な感じはしません。

南側の門から出てみると、城壁がライトアップされていました。
明日はこの上を歩いてみるつもりです。期待に胸が高まります。

部屋から四合院の中庭を望みます。
おやすみなさい。

その(2)に続きます。
http://4travel.jp/traveler/anye/album/10487025/

この旅行記へのコメント （2）

• Weiwojingさん 2010/08/13 09:24:09

  はじめまして！

  あんいえさん、はじめまして。
  
  小生のブログにご訪問いただきありがとうございます。
  あんいえさんの平遥旅行記を拝見しました。小生も２年前
  に訪れましたので、大変興味を覚えました。ただ２月の
  一番寒い時期でしたので、雪が降り、あまり見学できませ
  んでした。城壁一周をしたかったのですが、ほんの一部だけ
  見て、全然回ることはできませんでした。今度機会があれば、
  もう一度平遥にはいってみたいですね。
  
  北京から大原まで飛行機で行かれたようですね。北京発
  14：00、大原到着14：25となっていますが、本来1時間ほど
  かかると思いますが、これはどいうことですか。
  
  小生の平遥旅行記もご覧いただけると嬉しいです。
  
  http:4travel.jp/traveler/srilanka/album/10226896/
  
  では、失礼します。
  
  Tamegai
  

  あんいえさん からの返信 2010/08/13 13:26:51

  RE: はじめまして！

  Tamegaiさん、こんにちは
  
  旅行記拝見させていただきました。
  
  雪の平遥も素敵ですね。
  市楼から眺める雪景色、城壁の上に積もった雪・・・
  真夏とは対照的な景色を見ることができて、嬉しい気分です。
  
  > 北京から大原まで飛行機で行かれたようですね。北京発
  > 14：00、大原到着14：25となっていますが、本来1時間ほど
  > かかると思いますが、これはどいうことですか。
  失礼しました。
  13:25発だったのが遅れて14：00になったのですが、
  到着時刻が予定時刻のままでした。
  ご覧になられた方の参考になるようにと思い、標準の時刻を書いておこうと思います。ご指摘ありがとうございます。
  
  あんいえ