2010/07/08 - 2010/07/11
10位(同エリア133件中)
あんいえさん
平遥古城の城壁は一周約6kmほど。
西安のそれに比べると、規模も小さく、十分歩いて回ることが出来る距離です。
旅行の計画を立てる段階から、一周する気持ちまんまんでした。
二日目の天気は曇り。
写真の見栄えを考えると残念ですが、日差しを遮るものがない城壁の上を歩くには、最高の天気になりました。
その(1)からの続きです。
http://4travel.jp/traveler/anye/album/10486986/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
二日目の朝
通りは朝市が開かれていて、地元の方々が食材を買い求めていました。観光客でいっぱいの夜の風景とは一変しています。 -
今日は半日かけて平遥古城の城壁を一周することに決めていました。
早朝から歩きはじめて、暑くなる前に一周し終わればいいな、と思っていましたが、城壁は朝8時開門。
8時に合わせて南門(迎熏門)に向かいました。 -
南門のそばに残る、轍の跡です。
いいかげん、修理すれば? というくらい、深く刻まれていました。 -
南門を出て右に100mほど歩いたあたりに、共通入場券(120元)を売っている窓口がありました。
これ一枚で、城壁を含む城内16ヶ所の見どころが見学可能です。
この窓口付近からの城壁の景色は格別です。 -
共通入場券(120元)
当日限り有効。
一日城内を歩いて、7つの穴が空きました。 -
共通入場券が購入できる窓口はこちら。
「售票処」と書かれているところです。 -
同じく南門の外には、大砲でボールを撃って遊ぶ遊具があって、この音が城外に響きわたっていました。正直、うるさいっ!
-
南門をくぐって、城内へ戻ります。
団体客でごった返していて、しばし待たされました。 -
南門から城壁にのぼります。
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遠くに市楼が見えます。
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人力車に乗せて写真を取らせるおじさんがいました。
調子のいい掛け声と、ユーモラスなポーズがウケて、結構繁盛していました。
一回10RMBです。 -
他にも同業者がいましたが、このおじさんが一番の芸達者。きっと稼ぎ頭でしょう。
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昇り降りできる城門の上には、スナップ用小道具がいろいろと置いてありました。
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上から石を落としたり、矢を射掛けたり。
そのほか、投石機などもありました。 -
南門から時計回りに歩きはじめました。
南門→西門→北門→東門→南門
というルートです。 -
平遥古城の観光客のほとんどは団体客なので、城壁を一周するような人はごくわずかです。
ほとんどの観光客は、門から城壁に登ったらそのまま降りてしまいます。
そういうわけで、歩き始めると、すぐに一人ぼっちになりました。 -
歩きたいときに歩いて、休みたいときに休んで、景色に溶け込むまでのんびりと過ごして。
これこそ一人旅の醍醐味です。 -
城壁は場所によっては土がむき出しになっている箇所がありました。
中国の城壁は、土を固めて、その周りをレンガで覆っているようです。
平遥に来て初めて気づきました。日本の城壁(石垣)とは根本的につくり方が違うのですね。 -
「耶蘇愛[イ尓]」の文字が見えますか?
「耶蘇」の発音をカタカナで表現すると、まさしく「イエス」です。
「イエスはあなたを愛する」・・・キリスト教じゃありませんか。 -
なぜか南側は城壁が直線でなく、波打っています。
しかし、その曲線具合がいい味を出しています。 -
ぐねぐね。
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城壁と建物との距離が近いので、暮らしぶりや建物の様子もよくわかります。
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古い四合院を民家として利用している様子が、門の上からよく見えます。
穴に板を渡しただけのトイレもあって、「おばあちゃん、丸見えだってば」みたいなシーンにも遭遇しました(もちろん写真には収めていません)。 -
増築したり、壁に穴を開けて門を作ったりして、元の形が損なわれていますが、かつての規模はなんとなく分かります。
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早朝だったせいか、中庭でお洗濯したり、食材を洗ったりする様子をよく見かけました。
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范さんの邸宅だそうです。
ずいぶん大きな表札です。 -
こんなにくねった城壁は他にあったのでしょうか?
この後自分がどちらに歩くことになるのか予想がつかないくらいクネってました。
地図で見るのと実際に歩いてみるのとはずいぶん違った印象を受けました。 -
南西の角までやってきました。
城壁はここを曲がると、その先は完全にまっすぐになります。 -
まっすぐな城壁の先はかすんで見えます。
まだ全体の1/4も歩いていないけど、大丈夫かな・・・ -
ぐねぐねの南側の城壁と、ここでさようなら。
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上西門(永定門)までやってきました。
全体の1/4歩いてきました。
永定門からは上に登ることができません。
あまり整備もされていないようで、草ボウボウでした。 -
一部崩壊中。
南門は2004年に崩壊して、その後建てなおされたらしいのですが、永定門もそのうち全部壊れてしまうんじゃないかと心配になってしまいます。 -
下西門街はメインの通りから外れた小さな通りです。
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驢馬車が通りかかりました。
何を運んでいるのかな?
城壁の上から通りを眺めるのも楽しいです。 -
今更ながら、自分が、手すり1つない結構な高さの場所に立っているのに気が付きました。
ちっとも恐怖を感じなかったのは、周りに誰もいなかったからかもしれません。 -
この家は、旅館でも博物館でもない普通の民家のようでしたが、かつての様子をしっかりと保っています。
まさに「お屋敷」です。 -
南門と同じような、大きな楼閣が見えてきました。
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下西門(鳳儀門)へ到着!
鳳儀門は鉄道の駅も近くにあり、4つの門の中で一番賑わっていました。 -
もともとの通りは、城門を入って、壁に囲まれた小さな広場を通って、90度曲がってから城内に入るようになっていました。
侵入してきた敵の足をここで止めて、上から一斉に矢を射かけて殲滅するわけです。
「投名状」という映画で、太平天国の兵隊をそうやって皆殺しにするシーンがありました。 -
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現在のクルマが出入りできるような門は、1960年代に城壁に穴を空けて作ったもののようです。
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古城内一番の大通り、西大街です。
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平遥古城1973の文字が見えます。
ここは30年前に修復した場所なのですね。 -
西北の角にある角楼が見えてきました。
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練炭を積んだ車がゆっくりと走っています。
城内は一般車の乗り入れができないので、こういう小さなクルマや観光用カート以外は見かけません。
本当にのんびりとしています。 -
北門(拱極門)までやってきました。
これでちょうど半分歩いたことになります。
最後まで歩き通せる自信が出てきました。
まあ、どうせこの先は南門まで降りることはできないのですが・・・。 -
北大街を見下ろします。
地図で見ると、ほんとうに小さいエリアに見えるのですが、南門は遠くに小さく小さく霞んでいます。
よくここまで歩いてきました。 -
ここも90度曲がって入城、です。
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写真を撮っていたら、修理しているおじさんに「1枚1元だよ」とからかわれてしまいました。
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軍隊のような掛け声が聞こえてきました。
声のする方に目を向けると、高圧電線に囲まれた施設が。
地図で探すと「平遥監獄」と書かれていました。刑務所ですね。
城内にはこんなものもあるのですね。 -
絵を描いている学生さんがいました。
描かれているのはかつての風格を残した、趣きのある住居でした。
彼女と同じアングルで覗いてみたかったけど、こちらは城壁の上。ままなりません。 -
同じように城壁を歩いている大学生3人組と友達になりました。
みんな山西省の大学に通っているけれども、平遥に来たのは初めてとのこと。 -
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さっきまで歩いてきた道のりが、遠く遠く霞んで見えます。
きっと空気の澄み具合も関係しているのでしょうけれど、霞んで見える分、すごく遠くまで歩いているような気がします。 -
上東門(太和門)までやってきました。
上東門には楼閣がありませんし、昇り降りもできません。 -
教会らしい建物が見えます。
こんな山西省の田舎町までキリスト教が普及しているのですね。 -
ここには見覚えがあります。この先に文廟と私の泊まっている裕豊恒客桟があります。
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「ああいう小さな売店で売っている水を買ってはダメだよ。中に何が入っているか分からないからね」とアドバイスを貰いました。
別な街でも同じことを言われた記憶があります。中国の方の統一認識なのかな? -
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一人でのんびり歩くのもいいけれど、わいわい歩くのも悪くない。
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ここを折れると南側の城壁です。
ゴールが近くなると、達成感よりも、むしろ終わってしまうことに対する寂しさが・・・。 -
平遥の空をツバメがびゅんびゅん飛んでいました。
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南門が見えてきました。城壁がまたグネってます。
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南門に到着!
ここで3人とはお別れです。
城壁を降りた時点で午前11時。3時間弱で1周したことになります。
城壁を満喫しました。 -
朝に比べて観光客も増え、ずいぶん賑やかになってきました。ロバ君も稼ぎ時でしょう。
その(3)に続きます。
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