2010/06/25 - 2010/06/26
631位(同エリア927件中)
極楽人さん
コルトーナ(CORTONA)は、トスカーナの丘に張りつく小さな町です。
例によって、何かがあるという町ではなく、この地方ではよく見かける普通の風景です。お祭り時期も外れて、静かな平和な日常が見られました。
同じトスカーナの、モンテプルチャーノでは雨にたたられましたが、ここではよく晴れてくれました。
この町に、古いユースホステルがあったことが背中を押しました。
映画「トスカーナの休日」や「ライフ・イズ・ビューティフル」のロケ地にもなったそうで、最近は徐々に訪れる人が増えているようです。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- 中国国際航空
-
6月25日、アッシジ駅を11時17分発の電車で『カムチーア・コルトーナ(Camucia-Cortona)』駅に向かいます。
アッシジ駅の券売所は無人だったので、構内のバールで切符を買いました。昨夕も会った主人が「電車を間違えるな」と心配してくれます。
乗り込んだ車内で、各駅電車では珍しい"検札"がありました。超イケメンの車掌さんが乗客の間をまわります。
妻がいたら、正面写真を欲しがったでしょう。 -
電車はペルージャを過ぎ、いくつかの丘の町を過ぎ・・・
-
しばらく湖に沿って走ります。
トラジメーノ湖です。 -
湖を過ぎると、車窓にコルトーナが見えてきました。
ここも、ゆるい傾斜の丘に張り付くような家並み。
ワインとオリーブを生産する、典型的なトスカーナの田舎町です。 -
アッシジから1時間と少し。
お昼過ぎに駅に着きましたが、自分以外は誰も降りず、
誰も乗りません。
駅は無人で、バールもタバコ屋も閉まっています。
鉄道駅の名は二つの町を並列に並べています。
駅のあるカムチーアからコルトーナまでは路線バス。
停留所は駅前広場の左端です。 -
切符のないまま、やって来たバスに乗りました。
運転手に告げると次の停留所で止まって、すぐ前のタバコ屋で買うように指示されました。
コルトーナまで片道1ユーロ、
帰りの分も一緒に買っておきました。 -
住宅街を抜け、坂道を登って15分。
路線バスは丘の中腹にある広場で止まりました。
ここが終点の『ガリバルディ広場』、
コルトーナの町を囲む城壁のすぐ下にあたります。 -
広場からは、下界のパノラマが望めます。
これは今登ってきた、すぐ下の道。 -
カムチーアの鉄道駅方向。
-
これも同じ。
麓に見える青いクーポラはとても長い名前で、
『サンタ・マリア・デレ・グラツィエ・アル・カルチナイオ教会』だそうです。 -
左側の先には、
通過してきたトラジメーノ湖が見えています。
トスカーナの平原はモンテプルチャーノ以来です。
あの時は雨でしたが今日はよく晴れて、
また違って見えます。
そういえば、
この町とモンテプルチャーノとはバスで繋がれています。
本数は少ないようですが、"田舎めぐり"には貴重な便だと思います。 -
ガリバルディ広場から町に入って、
左に進む通りは"町いちばんの繁華街"へ通じています。
今は右に行く道を辿って、
今夜の宿泊を頼みにユースホステルへ向かいます。
急な坂を登って10分。
古い住宅のならびに、写真の黄色い看板が出ていました。
小さい町なので、案外近いところにありました。 -
正式名は『YH Cortona-San Marco』
玄関を入ると、堂々たる石造りの食堂が。
中世貴族の館をそのまま使っているような感じです。
暗い一角に、受付がありました。
この日は(も)ガラガラのようです。
16ユーロで朝食付き。
会員証を見せ、シーツをもらって2階の部屋に上がります。 -
広い部屋に、先客の荷物がひとつ置いてありました。
窓際の、その向かいに場所を決めます。 -
洗面所。
トイレもシャワーも掃除が行き届いています。 -
何に使っているのか、不思議な地下室もあります。
昔の邸宅らしく、部屋も廊下も光が充分に入りません。
それでもアッシジのユースホステルと比べて雰囲気が明るいのは、管理人の陽気な人柄でしょう。
親しみを込めた大げさな歓迎、愛嬌たっぷりのジョーク、何かと世話を焼き無駄口をたたく姿に、宿泊客の気持ちはずいぶん和みます。 -
さて「町歩き」ですが、これがたいへんです。
この町には、平坦な道が一本もありません。
アッシジも同じでしたが坂はいっそう急で、どこへ行くにも覚悟が要ります。
踏み出すごとに筋肉がきしみ、汗が噴き出します。
上り坂と下り坂が同じ数だけあるので(?)、はじめは下りで喜んでも、帰りは登って来なくてはいけません。
受付でもらった地図を確認。
とりあえず後で楽になるように、先ずは"上り"を選んで
丘の上のお城をめざします。 -
上りきった広場に、こんな教会が。
『サンタ・マルゲリータ教会』です。 -
その隣が『ジリファルコ・メディチ家要塞』
(Fortezza Medicea di Girifalco)。
どうやらここが頂上、
高い場所ならではの爽快な風が吹きぬけます。
砦に入ることは出来ず、ただ外から眺めるだけでした。 -
赤い花はケシかポピーか。
その向こうに、トラメジーノ湖が見えます。 -
サンタ・マルゲリータ教会の後姿。
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町の西端に建つカテドラル(CATEDRALE)でしょうか。
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『サンタ・マリア・ヌオヴァ教会』(S.M.NUOVA)
アッシジのような大寺院や有名建築物はありませんが、
町の人たちが古くから守ってきた素朴な景観には"誇り高い歴史"が感じられます。 -
丘を下りて、町の"繁華街"をめざします。
下りるのがもったいない急な坂。
端正な町並みに見入っていると足を取られそうです。 -
味のある路地。
-
豪華な横丁。
-
坂道はやがて
『共和国広場』(Piazza della Repubblica)に到達します。 -
共和国広場からカテドラルまでの狭い界隈に、カフェやレストラン、ホテルや土産物屋が軒を連ねます。
ここがいちばんの繁華街です。 -
広場の隅のカフェでしばし休憩。
ビールとパニーニで遅めの昼食を取りました。 -
共和国広場の中央に建つ、市庁舎。
-
共和国広場から東へ伸びる道は、
数百メートル先でバスを降りたガリバルディ広場に通じています。
インフォメーションも、この道沿いにあります。 -
路地をのぞくと・・・
丘の町に特有の、上と下を繋ぐ長〜い階段がありました。 -
これもそう。
高台から街の中心へと、迷路のように生活道路が張り巡らされています。
便利には違いありませんが、重い荷物を持ってはちょっと・・・ -
共和国広場を抜けて、西の崖に向かいます。
-
このあたり、
観光客のざわめきは消えて
普段の静かな生活の営みがうかがえます。 -
頂上から見えたサンタ・マリア・ヌオヴァ教会が間近に迫ります。
-
何だか分からないきれいな建造物も。
地図には説明がありません。 -
陽気なおばさん達に聞いてみました。
「ありゃ墓地よ。もうすぐ、みんな入るの。アッハッハッハッ・・・」
死んだマネまでしてくれます。
生前の思い出に、記念撮影を快諾していただきました。 -
時ならぬ大騒ぎに「何ごとか」とワン公まで。
-
そんなこんなでひと廻りして・・・
夕方の町を、ユースホステルまで帰ります。
"下り"すぎたので、今度は"上り"になります。
来たときと違う道を、エッサエッサとひたすら登ってゆきます。 -
歩きながら気がついたのですが、
町の人たちは誰一人、無駄に歩いていません。
ゼイゼイ歩いているのは、観光客ばかりです。
外出が億劫になる気持ち、よく分かります。 -
夕食は、ユースホステルお薦めの"ディナー"を予約しておきました。
トマトパスタ、肉料理にデザートのアイスクリーム。
地元産の赤ワインまで付いて、10ユーロです。 -
同部屋の"クロコダイルダンディ"も登場、「正式なディナーは正装さ」と笑わせます。
オーストラリアから来て、トスカーナ一帯を自転車で周っています。
このテーブルに、受付でアルバイトをしているスエーデンの女子学生が加わりました。更に、陽気な管理人も途中から参加です。
酔いも手伝い、英語、独語、伊語によく分からない言語まで混じって、賑やかな晩餐会になりました。 -
これは翌日の朝食。
昨夜は10人くらいが宿泊したようです。 -
朝食の前、早く目覚めたので散策に出ました。
夥しいツバメの群れはアルベロベッロと同じ。
夜明け直後のこの時間がいちばん活動的なようです。 -
明るみはじめた町を、下のほうに進みます。
-
ガランとした共和国広場。
-
清掃の人たちが働いています。
それにしても、すごい清掃車です。
効率的とは言いかねますが、回転する箒でゴミを集めて・・・
同じ車を、あとで訪ねるボローニャでも見かけました。 -
広場には、カフェが一軒だけ開いていました。
-
注文は、カフェ・アメリカーノ。
普通サイズのカップで出てきます。
"カフェ"だけでは小さなエスプレッソになってしまいます。
物足りないので、旅行中はよくこのコーヒーを頼みました。 -
朝食のあと、ゆっくり旅立ちの準備をしました。
目当ての電車は12:25発なので、時間は充分あります。
9時半にユースホステルを出て、鉄道駅まで歩いてゆくことにします。
駅までは"下り”だけの道、荷物もキャスターで転がしてゆけば何とかなります。
買い置きのバス切符は無駄になりました。 -
町から鉄道駅に続く自動車道路の端を、注意深く下ってゆきます。
荷物はキャスター付きのソフトケース(4?5日用)と背中に中型のリュック。ソフトケースの中身は着替えだけなので、それほど重くはないのですが・・・
道路の石が粗く、キャスターが嫌な音を出します。
アッシジ?コルトーナと坂道が続き、負担がかかりました。
首から下げたカメラに汗がしたたり落ちます。
すぐ下に見えた『サンタ・マリア・デレ・グラツィエ・アル・カルチナイオ教会』までが、まず2km。道が斜面に沿って曲がりくねっているからです。
思ったより時間がかかります。 -
少しペースをあげようと思ったとき、
4輪キャスターのひとつが動かなくなりました。
ゴムが焼けて破れています。
ヨーロッパの田舎道には、やはりきつかったようです。
それでも騙し騙し転がして、なんとかカムチーアの町の入口までやってきました。 -
ここまで何度も振り返って、町の全景を撮ろうと試みました。でも今日は上の方がガスっていて、望んだ成果は得られませんでした。
途中からでもバスに乗ればよかったかも知れません。
10時45分、1時間半歩いてようやく駅に着きました。
旅はまだまだ続きます。
壊れたキャスターを引きずる道のりにちょっと気が重くなりますが、へこんでいる訳にはいきません。
元気を出して、次はボローニャの街を訪ねます。
(完)
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