2010/06/26 - 2010/06/27
227位(同エリア483件中)
極楽人さん
丘の上の小さな町から、久しぶりの大都会へ移りました。
ボローニャ(BOLOGNA)は北部イタリア屈指の商工業都市であり、
絵本や皮の見本市が開かれる街としても有名です。
ヴェローナに向かう中継点として立ち寄ったものですが、
そこは美しい古都のこと。
くすんだ赤い屋根に、斜塔あり柱廊あり美食もありで、
しばし足と心をリフレッシュしました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- 中国国際航空
-
6月26日
カムチーア・コルトーナ駅の切符売り場は無人でした。
こういう場合に切符を売ってくれる筈の、バールもタバッキも閉まっています。
その代わり水色の自販機。
行き先をコード番号で指定する古そうなタイプです。
何とか入力すると、ボローニャまで12.95ユーロの表示が。
20ユーロ札を入れると、切符の他にもう一枚"7.05ユーロの金券"が出てきました。
お釣が出ない機械らしく、次に切符を買うときこの金券が使えます。 -
12:25発の電車を予定していましたが、その前に10:58発があるようです。
駅の時刻表で確認すると、ボローニャへは行きませんがアレッツォには止まります。
到着は5分後。
まずはアレッツォ駅まで行くことにして、この電車に乗り込みました。 -
20分でアレッツォに到着。
乗換えまでの時間に、やりたいことがありました。
電車のチケットを購入するのです。
イタリアの駅は、大きければ大混雑、小さいと無人です。
アレッツォ駅は中くらいで、混雑もひどくありません。
ここで「ボローニャ→ヴェローナ」と「ヴェローナ→インスブルック」を買っておけば
安心です。
もちろん、さっきの金券もしっかり使いました。 -
乗り継ぐ電車は12:53発で、まだ多少時間があります。
おいしそうなパニーニが並んでいるので、
ここで昼食と決めました。
中央の、ロールのやつが気に入りました。 -
街に出るほどの時間はありません。
これは駅前からの、一枚だけのスナップです。 -
乗り継いだIC(インターシティ)は、めずらしく混んでいました。
コンパートメントは満席。
自販機で買ったチケットにはもともと座席番号などなく、
通路の椅子を倒して座っていました。
ボローニャまでは2時間弱、苦にはなりません。 -
14:42 ボローニャ中央駅に到着。
構内のインフォーメーションで地図をもらい、荷物を置きにホテルへ向かいます。
"駅近"のはずが、駅の裏側が大規模工事中で、正面からグル〜ッと回りこむことになりました。
キャスターの壊れたソフトキャリーを引きずって、またいっぱい汗をかきました。 -
この時期のボローニャは、
なぜかホテルがとても安くなっていました。
三ツ星のシングルユースで35ユーロ(朝食なし)。
しばらくユースホステル泊まりが続いたので、
たまには"贅沢"もいいものです。
ここは日本から予約しておきました。 -
ビジネスホテルのようですが、
なぜかとてもゴージャスに感じます。
洗面所も広く、大きなバスタブ付き。
今夜は久々に一人で寝られます。 -
ホテル前のバス停から中心街へバスが出ています。
一回券が1ユーロ。
チケットは、車内に備え付けの自販機で買えます。 -
中心街と思われるところで、適当に降りてみました。
これは大都会です。
観光というより、ビジネスマンの姿が目に付きます。
そそくさと立ち話して、急ぎ足で立ち去ります。
「儲カリマッカ?」「シー、ボローニャ儲ケデ!」
そんな会話でしょうか。
街のあちこちに、
『ポルティコ』という柱廊のアーケードが伸びています。
これもボローニャの特徴のひとつです。
旅先の雨は、こんな街でこそ降ってほしいものです。 -
『ボローニャの斜塔』が見えます。
中世の貴族たちが
富を誇示するために、天へ天へと高さを競ったそうです。
右の高い方が『アシネッリの塔』で、登れます。
左の低い方は『ガリセンダの塔』で、登れません。 -
何はともあれ、
『アシネッリの塔』に登ってみます。
知らない場所では、高いところに行くのが一番です。
塔の根元に入口がありました。 -
少し登ったところに切符売り場が。
3ユーロ払って、更に上を目指します。 -
木製の階段は、頂上まで498段とか。
今回の旅行では、ヴァチカンの『クーポラ』に始まって、オルヴィエートの『モーラの塔』、シエナの『マンジャの塔』など、どれも"死ぬ思い"で上ってきました。
ここでも死にそうですが、そのあとはいつもの"天国"が待っています。 -
ここが天国。
特有の赤みを帯びた屋根が、眼のすぐ下に広がります。
そして高い塔が2本。
13世紀ごろには、200を超える塔があったそうです。
半分でも残っていれば『サンジミニャーノ』を凌いでいたのに、街の発展には邪魔だったのでしょうね。 -
この街の起源も古代、
エトルリアとローマ帝国の文化を基礎にしています。
幾度かの戦争で繁栄と衰退を繰り返し、
11世紀に『自由都市』として歴史に頭角を現します。
欧州最古といわれる大学も、この頃に作られました。 -
中世から近世には、
宗教戦争や貴族政治の腐敗、ナポレオンやオーストリアの侵攻など苦難の時代を経験して、現在はイタリア経済を支える有数の商工業都市になっています。 -
中央に『マッジョーレ広場』が、
その向こうに13〜15世紀建造の『コムナーレ宮』(市庁舎)が見えます。
多くの歴史的建造物が、この一帯に集中しています。 -
塔のすぐ下、
『メルカンツィア広場』から放射状に伸びる街路。 -
こちらは
『聖ステファノ教会群』(Basilica di S. Stefano)でしょうか。
ちょっと定かではありません。 -
これも何だか、???
要するにどこを見ても、くすんだ赤屋根の建物が美しい、
ということです。 -
塔を下りて、すぐ近くのマッジョーレ広場へ。
周辺を見事な中世建築で囲まれた方形の広場です。
大きなスクリーンが設置されたワールドカップの観戦席。
でも、イタリアはすでに敗退していて意気が上がりません。 -
14世紀着工の
『聖ペトロニオ大聖堂』(Basilica di S. Petronio)は
今も未完のままです。 -
ルネッサンスの香りを伝える『ポデスタ宮殿』と『アレンゴの塔』。
塔の真下で壁に向かって話しかけると、相手が壁の中にいるかのように聞こえるそうです。 -
『コムナーレ宮』(市庁舎)。
内部には美術館のほか、反ファシズムの闘いで犠牲になった人々の写真が飾られています。 -
"ジガンテ"と呼ばれる『海神ネプチューンの噴水』(Fontana del Nettuno)前は、
格好の"待ち合わせ場所"になっていました。 -
建物の内側は、美しい中庭。
-
ここも。
-
こちらは柱廊。
レストランが営業しています。
街歩きをしながら、カバン屋さんを探しました。
壊れたキャリーの修理を、と思ったのです。
でも、その日に直してくれるところはありませんでした。 -
ネプチューンの噴水から5分ほど歩いた目立たない路地に、
『CIRO』という名のトラットリアがあります。
夕方は7時半からの営業。
ここで、今日の夕食をとることにします。 -
街歩きの最中に食べたり飲んだりしていたので、
軽めのメニューを頼んだつもりが・・・
海老とトマトのパスタ。
とんでもない"大盛り”がでてきました。
赤ワインに水とコーヒーと席料を入れて、21ユーロ也。 -
実はここ、
「グルメにしか興味がない」という人の旅行ブログで紹介されていたお店です。
「今も忘れられない」味とは、一体どんな味なのか。
一応、確かめに来たという訳です。
もともと『美食の街』と形容されるボローニャです。
美味しさに意義はありませんが、そこまでかどうかは・・・
自分にはきっと、この方面の感受性が少ないのでしょう。
最後のレモン酒は、気のいい店主の"おごり"でした。 -
それでも、時間が経つにつれて満席になりました。
ほとんどが地元客のようですが、すごい人気です。
ひょっとすると自分にも
"忘れられない味"になるかも"と思いはじめました。 -
翌朝、鉄道駅の前から街中までを歩いてみました。
前日はバスで素通りしたところです。
鉄道駅は、旧市街の北端にあります。
駅を背にして左方向に、大きなバスターミナル。
ここではお世話になりませんが、
個人旅行者にはいつも縁の深い場所です。 -
その横、"9月20日広場"には『ガッリエラ城門』。
旧市街への入口です。 -
くぐります。
まっすぐに伸びる道は『インディペンツ通り』。
1kmほど進めば、マッジョーレ広場に行き着くはずです。 -
先ず左側にローマ時代の遺跡とおぼしき廃墟が、
その先に一段高くなった庭園が現れます。
地図で確認すると、
『モンタニョーラ公園』(Montagnola)と分かりました。 -
階段を上ってみました。
少しだけ高い位置から、通りが見通せます。
昔の『銀座通り』を思わせるクラシックな街灯。
こちらは北側の、いま来た方向です。 -
こちらが南側で、これから行く街の中心です。
-
通りの先に見えているのは、コムナーレ宮の尖塔。
その下がマッジョーレ広場のはずです。
この街で何が嬉しいかというと、道が"平坦"なことです。
コルトーナ、アッシジ、モンテプルチャーノ・・・
坂道ばかりの町では、足を上げるにも覚悟が要りました。
ここは楽で、右と左を交互に出せば前に進みます。 -
横丁。
朝6時では、まだ誰も歩いていません。
新橋なら、酔っ払いの2〜3人いそうですが。 -
民家でしょうが、
凝った彫刻から、昔は豪商の屋敷だったかも知れません。 -
どっしりと格調高い街並み。
青銅の騎馬像(写真割愛)などもあって、
栄光の時代の、けた外れの繁栄がうかがえます。
創った人にも、保存した人にも感心します。 -
商店街に入って、いきなり現実に戻ります。
街はバーゲン・セールの真っ最中。
"不況により前倒し”でしょうか。 -
こちらは"ビンボー”という名のお店。
-
もっと"ビンボー"な人が寝ていました。
-
思わせぶりな、「近日開店!」も。
-
マッジョーレ広場に到着。
昼間のヒトゴミの代わりに、ゴミ収集車が働いていました。
コルトーナでも見た"回転する箒"タイプです。
これでボローニャの輪郭が、大体分かりました。 -
鉄道駅(BOLOGNA CENTRALE)まで戻って、
構内のバールで朝食を済ませました。
駅はいつでも、旅行者の『拠り所』です。
到着、出発、乗り継ぎ、ロッカー、インフォメーション、トイレ・・・
イタリアでは朝食時間が遅く、8時とか8時半からのホテルも少なくありません。
早出の時には朝食が"足かせ"になることもしばしばです。
そんなときも、早起きの『駅のバール』が頼りになります。
このあとホテルで荷造りをして、次の目的地ヴェローナに向かいます。
(完)
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