2010/06/24 - 2010/06/24
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ソフィさん
2010年6月24日(木)
スイソテル53階の客室からの展望は、この世離れしていた。
ビル群が輝いているだけでなく、空気や風までが輝いているように感じられる。
「これは天国の景色ではないだろうか」
トランクを部屋まで運んでくれたベテランらしいポーターは、荷物を置いたままじっと立っている。
私は、しばらく展望に心を奪われていて、彼に構うどころではなかった。
大体シンガポールは、「ノーチップ」の国と聞いている。
しかし部屋にじっと立っているポーターの挙動の不自然さにふと気づいた私は、「どうしたんだい(anything?)」と声をかけてみた。
すると彼はモゾモゾとしながら、少し目線を落としながら、小さな声で「ワンダラー」と言った。
私は、シンガポールドルは10ドル札しか持っていないので、別の財布に持っていた1米ドル札をモゾモゾと探し出して、彼に渡した。
すると彼はポッと顔を紅潮させ、とても嬉しそうな顔でニッコリする。
チップをこんなにまで喜んでもらうことは、珍しい。
私も彼の素直な人柄と、嬉しさに反応して、心が明るくなった。
旅の先では、こんな出来事にさえ感動するほど、敏感になっていることに驚く。
1970年当時ソ連のモスコーで、同じような場に出会ったことを、ふと思い出す。
ポーターはもっと屈強な男だったが、共産主義下でチップは不要と思っていた私から、「お金が無いならタバコでも」と、ほとんど脅迫的にチップをせがんだ。
空港での厳し過ぎる荷物検査ともあいまち、社会の暗さ、共産主義の行き詰まりを感じたものだった。
それに比べ、シンガポールの人は「明るく、伸び伸びしているナァ」と思う。
この記事に関連した写真は、「ソフィーさんのブログ」(写真6,600枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/
スイスの写真が多い、「片瀬貴文さんのブログ」(写真2,400枚)
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文字が大きくて読みやすい、「片瀬貴文の記録」
http://blog.alc.co.jp/d/2001114
などもご覧ください。
(片瀬貴文 79歳)
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