2010/01/27 - 2010/02/10
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namiさん
2010年1−2月に世界遺産を中心にベトナムをビザなし限界の15日で縦断しました。9日目は、ホイアン郊外を自転車で走ります。海岸のデッキチェアで昼寝して、日本人の墓を訪ねます。よく取り上げられている田んぼの真ん中のお墓の近く、建物の間のお墓も見つけることが出来、さらにホイアン名物で食べ残していたホワイトローズも食べました。
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今日はいつもよりたくさん寝ました。毎日これでもかと活動してきたので、久しぶりにのんびりしようとホテルの自転車を借りてサイクリングすることにします。東のほうに走ると海がある筈なので、まずはそちらに行きます。
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30分も走ると海に出ます。クアダイビーチです。レストハウスの前に自転車を止め、海岸に出ます。思いのほかちゃんとしたビーチが広がっています。日陰のビーチチェアを借りて一休みします。こういうこともあろうかと準備はしていたので水着になりますが、泳ぐつもりはありません。いきなり朝から一休み、うとうとします。
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ビーチチェアは有料で座るとどこからかおばさんがやってきて料金を徴収します。覚えてませんが高くはありません。
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とても気持ちの良いビーチです。
海は東シナ海ですが、そう思ってみると波もあまりなく、海の青さもナルホド東シナ海の青です。北の海の少し暗いような蒼い感じではなく地中海とかの現実離れしたような碧い感じでもなく、東シナ海の素晴らしい青。
日本の海岸とは違い、水に入る人はとても少なく皆のんびりしています。
私も本を読んだり、水辺まで歩いたり、またうとうとしていたらいつの間にか二時間以上経ってしまいました。 -
今日はもうここで昼寝していようかとも思いましたが、さすがにそれは贅沢すぎるので、折衷案として海岸をちょっと走ることにして自転車に戻ります。
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特に理由はありませんが、南のほうに走ることにします。
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交通量は多くはありません。
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時々、オートバイや自転車とすれ違うくらいです。
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数キロ行って海岸サイクリングについては満足したので、戻ることにします。
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一日くらいバックパッカー旅を中断して、海辺のこんなホテルに泊まってもよいなと思いました。15日縦断の縛りがなかったら泊まっていたかもしれません。
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リゾート的一画です。
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来るときに渡った橋を渡りホイアン方向に行きます。
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辺りの景色を撮りながらのんびり帰ります。
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バイク4人乗りをする国ですから、自転車2人乗りは当たり前のようです。
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何回か前を通ったホイアン革命ミュージアムに寄ります。
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ロビーにオブジェと言うか芸術作品的なものが並んでいますが感心しません。雲南省の大理駅前のオブジェと同根の強引さを感じます。
立体での印象の再構成はリアルすぎて難しいとは思うのですが、これは無いのではと思います。
と写真を見ながら書いていたら、これ、何もない真っ白で大きなミニマル空間の端っこに、きちんとした扱いで展示したら、空間とオブジェ全体では良いものに見えるかなとも思えてきました。この過剰が懐かしい温もりと感じられるような無機的で巨大な背景があれば良いのかもしれません。 -
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バンブートラップの落とし穴の下。怖いものです。
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二階から門を見たところです。
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会議室でしょうか。おかしな雰囲気です。入ってはいけない領域だったかも知れません。
日本には似た会議室は無さそう。 -
その部屋の壁にあったホイアンとその近郊の航空写真。
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今通ってきた道が確認できます。行こうと思っていた日本人の墓の当たりもつけます。
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チャオフンダオ通りを西に行ってハイパーチュン通りとの交差点で、右(北)に曲がります。見覚えのある交差点だと思ったら実はホイアンについた日にホテルに向けて歩いた道でした。
1キロも行かないうちに街から抜けて、こんな感じの気持ちの良い景色が広がります。 -
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今さっき革命ミュージアムの壁の航空写真を接写してきたデジカメ映像を拡大して、手元の地図を照らし合わせて目標(日本人のお墓)の見当をつけます。そうしながら、なんかこれ、映画とかの潜入工作員の典型的行動だなと思いおかしくなりました。
そうこうしていると、自転車に乗ったベトナム人のおじさんが、近づいてきて声をかけられます。
英語は通じませんが、このあたりで地図を見ている日本人らしき旅人は、皆おなじところを目指しているらしく、助けてくれるようです。 -
大体の方向を指差してもらえば、地図も写真も在るのでいける気がするのですが、案内するから着いてきなさいという感じで、おじさん先に行ってしまいます。
道を右にそれ田んぼのあぜを暫く走ります。
墓の手前で自転車を降りて、少し歩きます。 -
この一画がお墓になっています。
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このお墓はホイアンの日本人町に住んでいた「谷やじろべい」さんのお墓です。ホイアンには朱印船貿易で最盛期には1000人以上の日本人が住んでいたらしいのですが、江戸幕府の鎖国政策で、日本人全員に帰国令が下ります。ベトナム人の妻を持っていた「やじろべい」は悩みに悩んだ末、妻と共にこの地に留まることを選び、帰国できぬままここで生涯を終えたということです。
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と、ここで案内してくれたおじさんが驚くべき行動に出ます。なんとどこからかお線香を取り出してお参りしろと促すのです。
通りかかった親切なおじさんか、案内してお金を貰おうという人か、判断を保留しながらここまで一緒に来ましたが、これで後者に決まり、ちょっとがっかりです。 -
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まあでも、良いトライなような気もしたので、別れ際に2万ドン渡そうとしましたが受け取りません。いらないのではなく、もっと欲しいというのです。2万ドンは安い店ならビール飲んで軽い食事ができる金額です。
ここにいたってとてもがっかりしたので、2万ドンは引っ込めて別れる事にしました。 -
おじさんいつもと違う意外な展開で、2万ドンも貰えなくなり、がっくり帰りかけましたが、おじさんのおかげでお線香もあげられましたしちょっと可哀相になり、呼び止めて2万ドンはあげました。
2万ドンは日本円では100円ですが、おじさんにとってはその十倍の価値はあります。この国、生ビール4000ドンですから5杯飲めます。 -
左下は、関係回復したおじさんの手です。
多分このおじさん、心優しい日本人から平均10万ドンは貰っていそうです。気を付けてください。 -
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ショートカットでハイパーチュン通りに出ようとしたら牛が進路を塞いでいます。
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手前に座っていた飼い主は通って良いよーと言う仕草でしたが、ちゃんと牛に話が通っているかは確証がなく、とても緊張しました。
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でも牛は草を食べるのに忙しく、触るほど傍を通っても全然反応は無く拍子抜けです。
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ハイパーチュン通りにある入口のサインです。チャンフンダオ通りをハイパーチュン通りに曲がったところから1.5キロか2キロぐらい北に行ったところの右側にこの標識がありますから、これが判りやすい行き方です。おじさん案内のあぜ道も面白かったですが、道はよくないので、極力舗装されたハイパーチュン通りを行き、この場所で右に曲がるべきです。
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ホイアンから見ると先ほどのやじろべい墓の数百メートル手前道の右側(ホイアンから北上しているときの右側)にこのサインがあります。行きはなにかあるなと思いながら、田んぼの中にある墓のイメージからは遠い場所だったので、確認せずに通り過ぎました。帰り道は注意深く進み再発見。
これが「ばんじろう」さんの墓です。 -
右に曲がるとこんな感じです。
なにかありそうです。 -
家に囲まれた小さな区画です。
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プレートがありました。
確かに日本人商人ばん次郎さんのお墓です。 -
やじろべいさんと同じく、このお墓もお線香が上げられていて、今でも大事にされているようです。お供え物もあるので、旅行者ではなく地元の人が大事にしているのかもしれません。
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やじろべい墓も、ばん次郎墓もほぼ同じ方向、北北東を向いています。ホイアンから見た日本の方角とも思えて感慨深いものがあります。
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ホイアンの街に戻り、自転車を木陰に止めて、まだ残っていたホイアン巡りチケットを使うことにします。
タンキーハウスが良さそうです。南側つまり川沿いか北側か、入口がどちらか迷いますが、正規な入口は北側のこの入口です。目立たずちょっと判りにくい。 -
はいって振り返ったところです。
螺鈿の柱といい天井の組み木といい、祭壇といい歴史を感じる素晴らしい家です。力のある商家だったのでしょう。驚きました。ここは行くべきです。 -
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螺鈿の柱です。
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さらによく見るとビックリ。
一字一字はすべて異なる鳥の姿で出来ているんです。 -
タンキー家の中庭。右の丸いのは井戸です。
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洪水のときに荷物を上げるための格子戸。
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築200年だそうです。
外側はレンガ内側は木で夏は涼しく冬暖かい断熱構造で、1985年に文化遺産として始めて承認された3つの家の一つだと言うことです。 -
勘違いでなければこの後姿の女性がこの家の7代目の当主です。
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いつどこまで水が来たかの記録です。
洪水に負けない強い意志力を感じます。 -
観光客が残していった名刺。
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南側の出口。実に稠密な空間でした。
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「安くするから乗りなー」と言っていると思われるおじさん。
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だんだん日暮れの光になってきました。
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昨日カオラウを食べた風の良く通る店に入ります。
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ビールと焼きそば。
ふふふふ。 -
そしてホイアン名物ホワイトローズ。
米粉の皮の中にえびのすり身を詰めて蒸したもので、ぷるんとした独特の食感です。半透明の白いバラ。これまたビールに合う。
判ったことはホイアン3大名物、昨日食べた伊勢うどんがルーツと言われるカオラウ、揚げワンタン、そしてホワイトローズみんな美味しくて、ビールが進む。
今後の課題としては伊勢うどんを食べたことが無いので、食べてほんとにルーツか、ビールに合うかナドを調べることかな。 -
この少年にビールのお代わり持ってきてもらいました。
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自転車を回収して、夕暮れの街を押しながら帰ります。
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今日は海岸で昼寝して、望郷の日本人墓を探し、ホイアン名物料理がビールに合うということを確認したのんびり日でした。長旅にはこういう一日も良いものです。
続きは「ベトナム縦断DAY10 ホーチミンに移動する」
http://4travel.jp/traveler/yanamiki/album/10484787/
です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 御座候さん 2010/07/03 15:32:17
- 伊勢うどん。
- namiさま。こんにちは。
時間がなくて、行けなかったクアダイビーチとかお墓とか。
たくさんアップされててうれしい!
やはりホイアンに自転車は必要ですね〜。
カオラウ、私も伊勢うどんを食べたことがないので(笑)、
ルーツと言われても・・・なぁ。って感じでした。
だから、カオラウが初めての食感で。
ホワイトローズ、また食べたいな。あっさりビールと一緒に。
こんなジメジメした日には特に。
☆御座候☆
- namiさん からの返信 2010/07/06 05:55:39
- RE: 伊勢うどん。
- 御座さん、
返事が遅くなってスミマセン。
ようこそいらっしゃいました。
> ホワイトローズ、また食べたいな。あっさりビールと一緒に。
> こんなジメジメした日には特に。
あれは、美味しかったな。ほんとビールにぴったり。
じつは、いま一ヶ月の中東旅行中で、今日ダマスカスから、
トルコに移動してきたところです。今日がちょうど中ほど。
こっちはもうただただ暑くて、でも湿気が少ないのは日本の梅雨より
は過ごし易いかもしれません。
問題は飲酒がご法度で、ヨルダンシリアと10日間ぐらい
ビールは飲めませんでした。
このメール、画像添付できないので、新旅行記起こして写真数枚アップしてみますから、見てみてください。凄いところでしょー。
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