ブラジルの旅(10)

2010/04/27 - 2010/05/08

この日でブラジルで過ごす時間は終わりになってしまいます。
フライトは夜なので昼間はまだ時間があります。
行動力抜群の叔母はまだまだ連れて行きたいところがあると。
「一週間じゃ短い！(怒)」と怒られました。


サンパウロのスタバで見つけた「ポン・デ・ケージョセット」のメニュー！

エリア サンパウロ(ブラジル)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: タクシー

これまでは安全を考えタクシーでの移動でしたが、
「ブラジルの地下鉄にも乗せたい！」と言う叔母の計らいで片道だけ地下鉄に乗車。
行く先は東洋人街リベルダージ(Liberdade)。

早速ちょうちんの並ぶ町へ

鳥居も確認しました。

リベルダージはタイルも三つ巴柄

歌舞伎座チック？(笑)

東洋人街では叔母の恩人であり友人である女優の丹下セツ子さんの旦那さんがいると言う。
旦那さんにご挨拶したら「ハバーダは食べたか？」と聞く。
ハバーダ(Rabada)とは牛の尻尾を煮込んだものだと言う。
へぇ！お腹いっぱいだけど食べた事のないものは食べてみたい！
ﾊﾊは「牛の尻尾」と言うだけでグロテスクなものを想像したらしく拒否したが、私の好奇心に負けたようだった。
え
そして旦那さんが連れて行ってくれた店「サトウ」と言ったかな？(失念)
出された「ハバーダ」とは・・・

おいしそうな牛テールの煮込み！！

そしてめっさおいしい♪
さっきまで嫌がっていたﾊﾊも完食！
おまけに「ハバーダのせいか元気が出てきた気がする」とまで言う(ｺﾗｺﾗw

「ブラジルにきたらハバーダ食わなきゃ！」と旦那さん。
やわらかく煮込んであって本当に美味しかった！

ちなみに、旦那さんにハバーダをご馳走になったため、ﾊﾊが食べようとして直前に買ったお寿司は食べずに叔母の冷蔵庫に入る事になるのである。
そこまでして、ここまで来てすしが食いたかったか！ﾊﾊ！！

ここでもまた人様にご馳走になってしまった。
ブラジルの人たち皆良い人だ・・・

さて、ここからは寂しくなります。
叔母宅へ戻り、おばのマッサージを母娘二人バキバキになるまで受けます。
これが叔母からの最後のお土産です。

二人でバキバキになるまでマッサージを受けたらサンパウログヮルーリョス国際空港へ。
途中車の混雑でチェックイン時間に間に合うか冷や冷やしたけれど
「間に合わなかったら残る？」と聞く叔母の問いに『いいの？』と言いたかった本音。
本当にそれが叶うならそうしたいくらいあっという間の一週間。

空港でチェックインの列に並ぶ。
整理ロープの向こう側でずっとそばにいてくれる叔母。
別れるのが名残惜しい。

人の列が進み、これ以上進むと叔母と離れてしまうと言う時にいよいよ最後のお別れ。
叔母とHUGして頬をすり合わせてキス。
これをしたら本当に寂しくなってしまった。

『寂しいね。』

車の中からずっと言っていたけれど、ここで別れたらまたしても「地球の裏側の人」になってしまう。
それでも別れの時は容赦なく押し寄せてくる。
「また来てね！」「また来ればいい」「次はもっと長くね」
20数年ぶりにあった叔母。
顔も覚えていなかった叔母だったけれど、たった一週間。されど濃厚な一週間を贈ってくれた。

「じゃーね！」

と別れた叔母はすぐさま我々に背を向けた。
それはきっと私と同じ気持ちだったのだと思う。
顔を見ていたら泣いてしまいそうだったからだ。

しばらくたって振り向いて最後にバイバイと手を振る。

これで本当にお別れ。
ホロリと泣けてきた。

『寂しいね。』

思わず口を突いて出る。

「良かったじゃない、ねぇ？」

意外とあっさりとしているﾊﾊ。
ﾊﾊの年からしてこの24時間以上のフライトに耐えられるかわからないので
もう逢えないかもしれない妹との別れだと言うのにこんなにもあっさりとしているのか？ﾊﾊ。

そんなこんなで我々のブラジルでの日々叔母との時間が終わってしまったのでした。
地球の裏側へ行ったにしてはあまりにも短い時間でした。