『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（７）Sydney,Botanical Garden.

2010/04/25 - 2010/05/10

オーストラリアへ来て嬉しかったことの一つは、公園、博物館、その他公の施設は殆どが無料ということである。福祉大国と言うか、市民本位と言うか、誰でもいつでも自由に公園で寛ぐことが出来る。尤も時間制限はあって、夜間は入れないように、数箇所の入場ゲートが設けられてはいるが・・。

Hydeparkを横切り、シェークスピアの銅像のある市立図書館の前を通り過ぎると、今度は又更に広大な植物園、「Sydney Botanical Garden」がある。東京小石川にも日本で最初の植物園、ニュートンのリンゴの木の苗をロンドンから移入して、今は大きく繁っている小石川植物園があるが、その大きさ、規模と言ったら、到底比較にならないほど大きな公園だ。全てを見て回ろうとしたら、優に１日はかかるだろう。

その中央付近にはピラミッド型のガラスの屋根に覆われた熱帯植物園、温室もあるが、矢張りその大きさは新宿御苑にある熱帯温室とは比較にならないほど大きい。処で、新宿の温室は一時閉館して数年になるが、こんな所にも、市民本位と市民不在の思想の違いがあるように思えた。

この温室に関しては入館料５ドル。館内で重油、電力等の燃料、維持管理を考えると最低必要限の費用徴収であり、日本のように天下りの温床になっている訳ではない。

このGardenを暫らく先に進むと、シドニー湾が見えてくる。「港の見える丘公園」ではないが、海の見える公園は懐かしい。公園の中に川があったり、大きな湖があったり、海に面している公園は、何故か魅力的だ。水の青さと木々の緑。いや違う、流れる水の流れと、そこに立ったままの樹木。これでも無いようだ。平面と立体の取り合わせかも知れない。

今日４月２６日月曜日はアイザックデーで、オーストラリアの休日。シドニー湾には大小様々なヨットが帆を広げ、その間を縫うように高速艇が水しぶきを上げ、又、フェリーも数多く往来している。このシドニー湾に沿って公園を暫らく歩くと、そう、目の前にあの白亜の貝の形をしたオペラハウスに見えるではないか！

エリア シドニー(オーストラリア)

Botanical　Gardenの直ぐ横に立つ、州政府のParliamentの宿舎。日本で言う、議員宿舎のようなもの。永田町にある日本とも形が似ているが、警備などは一切ない。

その建物の前に植えられた松ぼっくりの花。

日本の松とは種類が少し違うようだ。

州立（NSW）図書館とその前のシェークスピアの銅像。立ったまま読書しています。この裏手にはシドニー病院もある。

ピラミッド型の屋根が特徴的な熱帯温室。

この温室の規模、大きさは新宿御苑の温室とは比較にならないほど大きい。

温室の先に街の中心部が見える。

夾竹桃よりももって綺麗な花が咲いている。

何とも形容しがたい花の色。

南国風の花ではあるが、タイのとは又違った色合い。

この虎の尾に似た花も色合いが違う。

近づいて見るとこんな鮮やかな色をしている。

これが秋に咲くオージーの桜なのか？？？

睡蓮は万国共通。日本でもタイでも豪州でも同じ様に色鮮やかに咲いている。

その睡蓮を見とれるオーストラリアの家族。